ボン・ジョヴィ盆踊り(盆ジョヴィ)

国の盆踊りが踊れる!中野駅前大盆踊り

地方の人口減少などにより、昔からの地方盆踊りの運営が難しくなっていく一方で、近年都市部では“新しい盆踊り”のあり方が注目されています。

2018年で第6回目を迎えた「中野駅前大盆踊り」もそのひとつで、この盆踊りは大会実行委員長の鳳蝶美成あげはびじょうさんが学生時代、岐阜県の「郡上踊り」を見て感銘を受けたことから始まりました。

鳳蝶さんは地域の活性化や伝統文化の発展、地域コミュニティーの活性化を目的とし、子供からお年寄りまで参加したくなるような盆踊りを中野で始めました。

その情熱は演目にもあらわれており、中野区民歌謡や「東京音頭」「炭坑節」など伝統的な演目に加え、会場にはDJブースが設置されておりTRFさんの「EZ DO DANCE」などの大ヒットディスコ曲なども生で演奏されます。

さらに、全国の有名な盆踊りを中野で踊ることができるという特徴は、日本中の盆踊りを見てきた鳳蝶さんならではの発想でした。

自分の地域だけでなく「日本の盆踊り」の良さを知ってもらいたいという思いが「中野駅前大盆踊り」の基盤にあるのでしょう。

ン・ジョヴィ公式も反応した「ボン・ジョヴィ盆踊り」

様々な楽曲を盆踊りに取り入れた中野駅前大盆踊りは、盆踊りの新しい形として知名度を上げていきました。

中でも、2018年に開催された中野駅前大盆踊りの演目のひとつで、アメリカの有名ロックバンド「ボン・ジョヴィ」の『Livin' On A Prayer』が流れ、参加者が合わせて踊ると、たちまちツイッター上で話題になりました。

あまりにも反響が大きかったことから「ボン・ジョヴィ」公式アカウントの目にも留まり「ライブで同じようなダンスを見せてくれることを楽しみにしているよ!」と引用リツイートをしたことで中野駅前大盆踊りが世に広まる大きなきっかけになりました。

これに対し、中野駅前大盆踊り大会も「ついに御本人様から熱いメッセージが来ました!

東京ドームでも踊りましょう!」と喜びの声が上がりました。

夢のコラボの実現も近いかもしれませんね!

加したくなったら

2018年の日程です。時間・会場など変わる可能性が高いので公式サイトやフェイスブックを必ずご確認ください。

日時 2018年8月13日(月)・14日(火) 時間18:00~21:00

場所 中野サンプラザ広場 

しっかり練習してから参加したい!という方は、Youtubeの振り付け動画だけでなく無料の練習会で練習できます。

日時 2018年7月22日(日)14:00~16:00

場所 中野ZEROホール 学習室1

ダンシング・ヒーロー盆踊り

知、岐阜で浸透・その理由

 2017年、大阪府立登美丘高等学校ダンス部の『バブリーダンス』が話題を呼び、その楽曲に使われた荻野目洋子さんの『ダンシング・ヒーロー(原曲『Eat You Up』)』が再ブレイクを果したのは記憶に新しいですよね。

実は、登美丘高校よりもずっと前から『ダンシング・ヒーロー』を起用している盆踊りをご存じでしょうか?

その始まりは1986年の愛知県江南市の盆踊りからだといいます。

若い人たちにも参加してほしいことから、1985年に大ヒットしたダンスミュージックを起用。

また、岐阜県美濃加茂市「おん祭MINOKAMO」でも1991年から演目に取り入れ、東海地方を中心に広まっていきました。

この理由として、ブラジルなどの外国労働者が岐阜地方に定住し始めたとき、地域コミュニティへの交流として取り入れられたといわれています。

荻野目洋子さんの『ダンシング・ヒーロー』は、世界的にもヒットしたアンジー・ゴールドの『Eat You Up』 をカバーしたものですから、外国の方にも受け入れやすかったのでしょう。

また2018年には、愛知県一宮市「一宮七夕祭り」で荻野目洋子さんご本人が登場し、生歌で会場を沸かせました。

「一宮七夕祭り」の盆踊りは、『ダンシング・ヒーロー』のみならず、『おどるポンポコリン』や『およげ!たいやきくん』、モーニング娘。の『恋のダンスサイト』など、有名なJ-POPやダンスミュージックを積極的に演目に入れています。

りたくなったら

盆踊りの演目に『ダンシング・ヒーロー』を取り入れている地域は東海地方だけでなく、2017年からの再ブームにより全国的にも普及し始めています。

東京のいくつかの地区でも行われています。

その地域の盆踊り風にアレンジした『ダンシング・ヒーロー』、ぜひ踊ってみたいですよね。

愛知県一宮市「一宮七夕まつり」や、岐阜県美濃加茂市「おん祭MINOKAMO」以外にも、東京では「雷神山らいじんやま児童遊園盆踊り大会」や「銀座祝橋公園盆踊り」で演目に取り入れられているようです。

今後の普及に期待です!

おわりに

現代の“新しい盆踊り”はいかがでしたでしょうか?

伝統を繋いでいくためには、まずは地域の人々の関心や積極的な参加が不可欠です。

そのきっかけとして、流行の曲を演目に取り入れるという視点はおもしろいですよね。

元々、昔ながらの盆踊りも当時の流行歌を取り入れたものですから、盆踊りの復活という意味ではぴったりではないでしょうか。