日本酒には、気軽に飲めるお手頃価格の物から数十万円もするビンテージ物まで、さまざまな価格帯の銘柄があります。

知れば知るほど奥の深い日本酒。

その美味しさを知っていけばいくほど、「高級酒」と呼ばれる日本酒の味わいが気になってくるはず。

しかし、一方でどんな高級酒を選んだらいいのかわからない…という方も少なくないと思います。

そこで今回は、いつもよりちょっぴり贅沢したい、特別な日に飲みたい、日本酒をプレゼントしたい…という方にオススメの高級な日本酒をご紹介します♪

定番の日本酒から“つう好み”の日本酒まで取り揃えたので、ぜひ参考にしてみてください!

【十四代 本丸秘伝返し】高木酒造(山形県)

芸術品のような味わいに感動!

日本酒ファンならだれもが一度は飲みたい!と思う、山形生まれの日本酒「十四代」。

1990年代に登場した十四代は、香りの高い芳醇旨口で大ブレイクしました。

今では手に入りにくい幻の高級酒として人気を博しています。

十四代ブランドは25以上の種類があり、中には「白雲去来はくうんきょらい」など数十万の値がつくものも。

そのなかでも、入門編かつ代表的な銘柄といえるのが「本丸秘伝返し」です。

入門編といえども侮ってはいけません!!!

飲めば、本醸造酒(添加アルコールに自社の粕取り焼酎を使用)ながら、吟醸酒のようなフルーティな風味に驚かされます!

口に含めば米の甘みと辛みのハーモニーが奏でる圧倒的な旨味が広がり、飲みこめばするりと流れゆくキレを感じられ、後には心地よい余韻が残ります。

鼻、舌、喉で感じる流れが芸術品のように美しく、思わず「美味い!」と唸る1本です。

十四代シリーズはお酒好きの人にも「飲みたかった!」と喜ばれる銘柄で、中でも本丸秘伝返しはクセがないため、父の日や還暦記念、記念日などのギフトにオススメの銘柄ですよ♪

【而今 特別純米 火入れ】木屋正酒造(三重県)

甘美な世界に浸るジューシー感

而今じこんとは「今、一瞬」という意味の言葉。

但馬杜氏たじまとうじの元で修行した蔵元がこの思いを胸に醸す日本酒は、芳醇ほうじゅんな立ち香と生酒のようなフレッシュな旨味が魅力です。

中でも純米大吟醸は、伊勢志摩サミットの晩餐会で提供されたことでも話題になりました。

而今をはじめて味わうなら、定番の特別純米火入れ酒がオススメ。

果実感たっぷりの芳醇な香りを楽しみながら、フルーティな旨みと酸味を舌の上で転がしたら、その何とも言えない甘美なジューシー感にハマること間違いなしです!

火入れを施したことにより、まろやかな口当たりになっているため、料理と一緒に頂くのもいいですよ。

特に肉や赤魚との相性が抜群です♪

飲みやすい口当たりのため、お酒好きの女性へのギフトにもぴったり。

プレミアムな女子会やパーティなどに持ち寄れば、恋バナトークが弾みそうです♡

【梵 超吟 純米大吟醸】加藤吉平商店(福井県)

氷温で長期熟成した最高級の熟成酒

昭和天皇の即位の儀式から、ワールドカップ日韓大会の晩餐会ばんさんかい、宮中晩餐会など数々の式典において日本の銘酒として提供されてきた「ぼん」。

氷温で長期熟成された梵は、深みのある味わいが魅力の芳醇旨口の日本酒です。

中でも最高級の「超吟」は山田錦を20%まで削って醸し、氷温で5年以上熟成した珠玉の純米大吟醸酒です。

ふわりと広がる素晴らしい立ち香に思わずうっとりしてしまうはず!

スッキリした口当たりながら、熟成ならではの深みを感じられます。

一口で神々しいまでの美味しさに感動すら覚える梵は、ぜひ特別な日に飲みたいですね♪

ベネティアンブルーの高貴な香りをまとった上品なボトルが、就職祝い、受賞祝いなどの晴れの日のギフトに華を添えてくれます。

【獺祭 純米大吟醸三割九分】旭酒造(山口県) 

華やかな香りとクリアな味わい これぞ純米大吟醸!

近年の日本酒ブームをけん引し、高級日本酒の定番ともいえる獺祭だっさい

安倍首相がオバマ大統領に送ったり、アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の葛城ミサトが好んで飲んでいたりすることでも知られています。

香りを残す遠心分離といった新技術を取り入れながら、山田錦を使った純米大吟醸酒のみを手掛ける一極集中に徹し、クオリティの高い日本酒を届けています。

その魅力は華やかな香りとスッキリとした飲みやすさ。

日本酒初心者でも、日本酒の醍醐味を存分に楽しめるお酒です。

獺祭シリーズの最高峰といえば「磨き その先へ」が有名ですが、はじめて飲むなら、ここから獺祭の真の魅力を楽しめるといわれる「純米大吟醸三割九分」にチャレンジしてみましょう。

徹底的に精米して作り上げた獺祭純米大吟醸三割九分は、透明感のあるきれいな辛口酒。

口に含んだ瞬間、蜂蜜のような甘さが広がり、喉越しにキューっと辛味を感じ最後はキレッキレッ!

これを味わえば、獺祭シリーズの「二割三分」や「磨きその先へ」などもきっと飲みたくなりますよ♪

【八海山 純米大吟醸 金剛心】 八海醸造(新潟県) 

まろやかな味わいに心が動かされる逸品

辛口の日本酒ファンに人気の「八海山」が、年に2回限定で蔵出しする純米大吟醸の“金剛心”。

山田錦と魚沼産の酒造米・五百万石を使って醸し、2年間じっくり低温熟成した金剛心は、重厚でとろりとした飲み口。

漂う吟醸香と、穏やかな甘さに心がくすぐられます。

季節と販売量が限られている日本酒のため、八海山 金剛心は超プレミアムの逸品。

存在感のある形をしたボトルによって特別感がさらに増しますね。

誰が飲んでも美味しい!というはずのこの一本は、自ら楽しむのはもちろん、日頃お世話になっている方へのお礼や記念日などのギフトにもオススメです♪

【田酒 純米大吟醸 百四拾】西田酒造店(青森県) 

日本酒通も絶賛!料理に合わせて旨みが千変万化

青森の幻の酒と呼ばれ、日本酒通が絶賛する「田酒でんしゅ」。

この日本酒は醸造用アルコールや醸造用糖類を使わず、米の旨味が凝縮された力強く豊かな味わいが海外でも高く評価されています。

田酒の定番と言えば特別純米酒ですが、ちょっぴり贅沢をしたいなら純米大吟醸の百四拾がオススメ!

青森で開発された酒造米である「華想い」で醸したこの日本酒は、ふくよかな吟醸香と米のふっくらとした旨味が特徴で、どんなお料理にも合いますよ♪

米の甘さによって辛い料理は引き立てられ、辛口のため甘い料理の締めに飲んでも美味しいのがこの田酒。

このように、料理によって味が変幻自在に変わるため、飽きることがないのは大きな魅力ですよ。

恩師を囲む会や退職記念に贈ってみてはいかがでしょうか?

大切な1日の料理をより華やかに彩る1本です。

【醸し人九平次 純米大吟醸】萬乗醸造(愛知県)

世界に羽ばたく革新的な1本

フレンチなど洋食と圧倒的に相性がいいのはコレ!との呼び声も高い日本酒が、「醸し人九平次」です。

洗練されたリッチな香りと味わい、酸味が洋食を引き立てます。

ワイン造りの知識を生かすなど、革新的かつ緻密な酒造りから生み出された日本酒は、気品、やさしさ、懐かしさを感じられる味わいです。

一口飲めば、厚みのある旨みと柔らかな酸味がフワッと膨らみます。

その多様な香りや趣を楽しむためには、ワイングラスで飲むのがオススメ!

受賞祝いなどの特別な日や、海外の友人にも贈りたい銘酒です。

【作 陽山一滴水 大吟醸】清水清三郎商店(三重県)

柔らかな味わいに体が溶け込む銘酒

爽やかな香りとスッキリした味わいを基本にした、愛される日本酒を提供しているざくブランド。

伊勢志摩サミットでは乾杯酒としても用いられ、一躍有名になりました。

「ザク」という名前から、ガンダムファンの間でも話題になっているお酒ですよ♪

その作ブランドの中でも、ワンランク上の味わいを提供するのが「陽山一滴水ようざんいってきすい」。

山田錦を使って低温で醸したお酒は、爽やかな香りと柔らかな味わいが舌にじんわり溶け込みます。

頑張った自分へのご褒美や、しっかり者で優しい女性の友人や先輩、上司へ送ってみてはいかがでしょうか?

【鍋島 大吟醸 兵庫県特A 地区産山田錦】 富久千代酒造(佐賀県)

鍋島ブランドを堪能できる1本

「鍋島」は日本を代表する佐賀県の名酒です。

平成10年(1998年)に地元産のみの原料を使った「鍋島ブランド」を立ち上げたところ、数年で国内外の数々の大会で受賞するほどの日本酒になりました。

鍋島といえば定番酒である特別純米酒や純米大吟醸などが定番ですが、ビギナーに一度試してもらいたいのが大吟醸酒。

「インターナショナルワインチャレンジ2011」でチャンピオン・サケに選ばれ、鍋島の名を一躍有名にした銘酒です。

特にこの大吟醸酒は、原料米の最高峰ともいわれる兵庫県特A地区の山田錦をふんだんに使用して作った贅沢な1本。

その味わいはデリシャスな吟醸香と、艶のあるジューシーなお米の旨みを楽しめる、これぞ鍋島ワールド!

吞み口からキレまでの流れもじつに優雅で、何杯も味わいたい逸品です!!!

おわりに

飲みたくなる、贈りたくなる高級日本酒 をご紹介しましたが、いかがでしたか。

それぞれ高級日本酒ならではの魅力に溢れたものばかりです。

自分で記念日に飲むのも良し、ギフトに送るのも良しの高級日本酒。

高級日本酒は流通量が少なく、なかなか手に入りにくい銘柄も多いので、気に入ったものがあれば、見つけ次第ゲットしてくださいね!