紅白の色合いに、つるんとした質感、もちもちの食感がやみつきになる「すあま」。

日本全国で馴染みのある和菓子かと思いきや、実は西日本ではほとんど見かけることがないそうです。

東日本に住んでいても「すあま」がどのようなものかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか?

この記事では、謎のベールに包まれた「すあま」の歴史や混同しやすい和菓子「ういろう」「すはま」との違い、家庭で作ることができる簡単なレシピをご紹介します♪

すあまとは

「すあま」とは、うるち米からできた上新粉に湯を混ぜて蒸し、砂糖を加えながら杵でついて練りあげた餅菓子のことです。

食感は求肥に近いですが、求肥は主にもち米からできる粉を使うため、原材料が異なります。

程よい甘さと弾力のある食感が特徴で、紅白の色が付いたものが一般的です。

巻きで成形する場合が多く、見た目はまるで「かまぼこ」そのもの。

すあまを知らない方からすれば、甘いかまぼこなんて、想像がつかないかもしれませんね。

しかし、一度食べると多くの人がやみつきになる、不思議な魅力を持つ和菓子です!

すあまの歴史

「すあま」の起源については、実はあまり詳しいことは分かっていません。

ただ、一説では江戸時代に東京・木場で誕生したといわれています。

名前の由来は「うす甘い」から来たという説が有力で、漢字で「薄甘」と書く場合もあれば、お祝い事に多く用いられるため「寿甘」と表記されることもあります。

すあまの味・色・形

すあまは、上新粉に砂糖を加えただけのシンプルな和菓子のため、ほんのり甘い味が特徴です。

和菓子が苦手な方でも、「すあまなら食べられる!」といった方も少なくないようです。

一般的なすあまの形は、手で成形したシンプルなものや、巻き簾などで形を整えた伊達巻のようなものがあります。

このほかに楕円形のすあまもあり、鶴がうずくまったような形ということで「鶴の子つるのこ餅」と呼ばれ、お祝い事や贈答用に好まれます。

また、紅白で着色されたすあまが多いのは、祝儀の引菓子として利用された歴史の名残です。

現在も埼玉県の一部を中心に、出産・七五三・入学のお祝いといった場面で用いられる習慣があります。

「すあま」と「ういろう」「すはま」の違い

「すあま」とよく似た食感の和菓子に「ういろう(外郎)」が挙げられます。

生地を蒸した後に臼でつく工程がある「すあま」に対し、「ういろう」は白玉粉に小麦粉などを加え、型に入れて蒸すため、違った食感を楽しめる和菓子です。

また、名前のよく似た「すはま(州浜)」は全く別の和菓子。

すはまは、州浜粉という大豆や青豆を煎って挽いた粉に、砂糖と水飴を加えて練り合わせた和菓子を指します。

西日本の人は「すあま」を知らない?

関東では当たり前のようによく見かけるすあまですが、実は関西ではほとんど出回らない和菓子だそう。

そのため、はじめてすあまを見る関西出身の方の中には、「甘いかまぼこ?」と不思議に思う方もいるようです。

すあまは、関東だけで味わえるローカル和菓子なのですね。

おうちでも作れる!「すあま」の簡単な作り方

すあまの全体像が少し掴めてきたところで、次はすあまの作り方についてご紹介します♪

実はおうちで手軽に作れてしまう、すあま。

レシピを参考にしながら、ぜひ、すあま作りに挑戦してみてください!

必要な材料は3つだけ!

なんと、おうちで作るすあまに必要な材料は、上新粉・砂糖・片栗粉だけ!

生地に色を付けたい場合は着色料が別途必要ですが、素朴な甘味と弾力のある独特な食感を楽しみたい方は、上の3つの材料さえ揃えれば、簡単にすあまを作れますよ♪

おうちで簡単!すあまの作り方

本来は蒸し器を使いますが、ここでは誰でも気軽に挑戦できる、電子レンジを使ったレシピをご紹介します。

材料(作りやすい分量)
・上新粉 100g
・砂糖 100g
(塩 ひとつまみ)
・熱湯 160ml
・片栗粉 (打ち粉) 大さじ2


必要な道具
・耐熱ボウル
・木べら(スプーンで代用OK)
・さらし
・巻き簾(ない場合は、ラップでまとめるだけでもOK)

作り方手順
1.大きめの耐熱ボウルに上新粉と砂糖(あれば塩をひとつまみ)を入れて混ぜます。

2.1.に熱湯を入れ、混ぜたらラップをかけ、電子レンジ(600W)で2分30秒チンします。

3.熱いうちに、ヘラかスプーンで全体がなじむように混ぜます。
再度ラップをかけて、電子レンジで2分チンし、また混ぜます。
(※火傷に注意!)

4.さらしの上に取り出して冷まします。
粗熱が取れたら、なめらかな状態になるまで手でよくこねます
(※火傷に注意!)。

5.生地をなまこ型にまとめ、片栗粉をまぶした後、巻き簾で巻いていきます。
巻き終わったら、乾燥しないようにラップをし、冷蔵庫で1時間ほど冷やしましょう。

6.冷めたら、好みの大きさに切り分けて完成!

お土産・お祝い事にぴったり!すあまの名店をご紹介

本格的なすあまが味わえる名店を厳選してご紹介します。

関東発祥の和菓子のため、すあまを味わえるお店も関東に集中しています。

もし関東を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄っていただきたい名店ばかりです♡

栄屋菓子舗(埼玉県桶川市)

栄屋菓子舗は、埼玉県桶川市で戦前から続く老舗の餅屋さんです。

岩手県の特別栽培米を使用し、杵と石臼で毎日つきあげる伝統的な餅菓子が人気。

栄屋菓子舗のすあまは、最高峰の純正上新粉にほとんど手水を入れない製法で、指先の感覚のみを使って仕上げています。

そのためコシがとても強く、なめらかな口当たりを堪能できますよ♪

お祝いの品にもぴったりですね。

住所:〒363-0016
   埼玉県桶川市寿1-15-22
営業時間:9:00~19:00(日曜日は18:30まで)
休業日:水曜日(祝祭日は除く)

※上記の営業時間や休業日は変更となる可能性がございます。
詳細は公式HPよりご確認ください。

立花 本店(東京都葛飾区)

北千住の下町エリアに佇む、昔ながらの和菓子屋・立花本店。

三角形のちょっと珍しいすあまは、ついつい手が伸びてしまう見た目のインパクトとは裏腹に、食べやすい甘さが特徴です。

あまり見かけない形のため、手土産に持っていくと喜ばれるかもしれませんね♪

住所:〒125-0041
   東京都葛飾区東金町1-45-7
営業時間:6:00~20:00
休業日:なし(お盆と正月のみ臨時休業)

※上記の営業時間や休業日は変更となる可能性がございます。
詳細は公式HPよりご確認ください。

元祖塩大福 みずの(東京都豊島区)

みずのは、巣鴨のメインストリート・とげぬき地蔵通りに並ぶ和菓子店です。

塩大福の元祖として有名なみずのですが、すあまの隠れファンが多いことでも知られています。

しずく型が目を惹くすあまは、他の和菓子店に比べると2倍近くの大きさで、もっちりとした食感がやみつきに!

すあま好きにはたまらない逸品です。

住所:〒170-0002
   東京都豊島区巣鴨3-33-3
営業時間:9:00~18:30
休業日:不定休

※上記の営業時間や休業日は変更となる可能性がございます。
詳細は公式HPよりご確認ください。

深川 伊勢屋(東京都江東区)

すあま誕生の地といわれる木場にほど近い、門前仲町に位置する老舗の和菓子屋である深川 伊勢谷。

明治40年(1907年)に創業し、上新粉と白砂糖で丁寧に作り上げるすあまは、滑らかな食感と、上品な味わいが人気です。

手土産はもちろん、自分へのご褒美として楽しみたいですね♡

住所(本店):〒135-004
       東京都江東区富岡1-8-12
営業時間:11:00~20:30(併設の店舗は8時から営業)
休業日:不定休

※上記の営業時間や休業日は変更となる可能性がございます。
詳細は公式HPよりご確認ください。

まとめ

ぽってりとした形と紅白の色味がかわいらしい、関東のローカル和菓子「すあま」。

シンプルだからこそ、庶民派和菓子として多くの人々に愛されています。

家庭で作って気軽に楽しむもよし、プロの味を堪能するもよし。

素朴な甘さと弾力のある餅生地は、いつものおやつ時間をちょっと特別にしてくれます。

ぜひ、あなただけのお気に入りのすあまを見つけてみて下さい♡