戦国時代から江戸時代にかけて、武将たちが居住し、戦闘のための要塞でもあった日本のお城。
武将たちが実用的な機能と美観を両立するべく精魂注いだお城は、今では日本を代表する観光スポットとして人気を集めています。
ここではそんな数多く残る日本の城のなかから、一度は訪れたい名城をランキング形式で15城ご紹介します!
※本記事の内容は2021年9月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、正式な情報については事前に各施設へお問い合わせください。
1位 姫路城(兵庫県姫路市)
日本初の世界文化遺産に登録された国宝・姫路城。
青い空に真っ白に光り輝く姿は、日本一美しい城との呼び声も高く、白鷺城という別称でも親しまれてきました。
室町時代の城を起源とし、戦国時代に羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が三重の天守を築城。
戦国から江戸時代初期にかけて、池田輝政が現在のような5重7階の白漆喰の天守を築城しました。
見どころは、何といっても天守群の美しさ。
400年たっても変わらない豪壮な大天守と、3つの小天守が連結されたボリューム感のある天守群を楽しむことができます。
見る角度によって迫力・立体感・壮麗さなど印象が異なり、まるで万華鏡のように楽しめるお城です♪
美しさの裏に強さも秘めており、城郭内の通路の壁には、敵兵に鉄砲や弓矢を射かける狭間と呼ばれる丸や四角の穴が無数にあります。
1人しか通れない門や頭上から槍がふる2重櫓付きの門など、鉄壁の防御力を楽しみながら天守に向かうのもオススメです!
※工事や安全対策等の理由により、開園時間の変更や公開の中止をしている場合がございます。
詳細は公式HPよりご確認ください。
「姫路城」は、兵庫県南西部に位置する姫路市の姫山と呼ばれる高台にあり、日本三大名城の一つです。別名「白鷺城」とも呼ばれ、白亜の天守群が青空に翼を広げた白鷺のように優美な姿で親しまれています。この記事では、国宝でありユネスコ世界文化遺産にも登録されている姫路城の歴史や伝説、逸話、見どころなどをご紹介します♪
2位 松本城(長野県松本市)
雄大な北アルプスを背景に、黒と白のコントラストの力強い姿がインパクトのある国宝の平城・松本城。
室町時代の小笠原氏の城を前身とし、5層の天守は文禄3年~4年(1593~1594年)に築かれたと言われており、現存する5重6階の天守としては最も古い城です。
華美な装飾を抑えた漆黒の大天守は、威圧感がありながらも凛とした清々しい美しさ。
天守が水面に映る姿や、山水画を思わせる冬の雪化粧姿などもオススメです。
そして松本城の最大の魅力は、戦国時代の大天守・乾小天守・渡櫓と江戸時代の辰巳附櫓と月見櫓が連結していること。
平和な時代のおもてなし用に作られた二つの櫓は、シンプルで武骨な造りの実戦用の天守から一転、大きな窓があり開放的でのどかな雰囲気が漂います。
一つの天守群で正反対の表情を堪能することができますよ♪
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詳細は公式HPよりご確認ください。
長野県松本市のシンボル「松本城」は、黒と白の対比が見事な5重6階の天守がそびえる名城です。
全国に12城しか残されていない現存天守(江戸時代以前に築城された現存する天守)のうちの一つで、国宝に指定されています。
今回は、松本城についてその歴史から伝説、オススメの観光ポイントやアクセスまでをご紹介します!
3位 名古屋城(愛知県名古屋市)
名古屋のシンボル・名古屋城の特徴は、威容を誇るその圧倒的なスケール感!
金のシャチホコを掲げる5重5階(再建)の大天守は、総延床面積が約1,339坪あり、天守としては国内最大級、高さも18階建て高層建築に相当するなど、現代のビルに負けない独特の存在感を放っています。
この城は、徳川家康が諸大名に命じて慶長17年(1612年)に完成させた天下普請の城で、豊臣方への抑えとなる軍事要塞として築いたものです。
徳川御三家の一つ、尾張徳川家の居城と聞けば、豪華絢爛な巨城というのも納得ですね。
狩野派の障壁画や当代一流の煌びやかな装飾品など、江戸時代の粋がギュッと詰まった大名御殿の華麗さに目を奪われます。
飲食店とお土産店が集結した金シャチ横丁も隣接しているほか、土日には人気イベントのサムライ・ニンジャショーが開催されているので、観光がてら楽しむことができますよ♪
※工事や安全対策等の理由により、開園時間の変更や公開の中止をしている場合がございます。
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名古屋を代表する観光スポット「名古屋城」。
日本三名城の一つとして知られる名古屋城は、名古屋の歴史や文化に触れられるだけでなく、近年は楽しいイベントスポットとしても高く評価されています。
この記事では、進化した名古屋城の歴史や魅力、周辺のオススメ観光スポットなど、名古屋城の観光に役立つ情報をまとめてご紹介します。
4位 大阪城(大阪府大阪市)
大阪城(大坂城)は、天正11年(1583)年に豊臣秀吉が築城した、天下人の難攻不落の城でした。
しかし、大坂夏の陣で落城。
その後、江戸幕府が新たな大阪城を築いたものの焼失し、昭和初期に3代目天守が再建されました。
現在、天守閣内は資料館となっており、かの秀吉の黄金の茶室が再現されているほか、8階の展望台からは大阪をぐるっと一望できます。
大阪城内には遺構も数多くありますが、ぜひ見てほしいのがとてつもない大きさの“巨石”。
本丸入口の桜門近くにある「蛸石」は、なんと面積が約55㎡で畳36枚分もあるんです!
他にも約53㎡の振袖石などゴロゴロと巨石があり、これを運ばせた徳川家の威光には驚かされますね。
より満喫したいのなら、薄緑色の屋根と桜とのコントラストが美しい桜の季節や、300万球のイルミネーションが西の丸庭園を彩る冬のイルミネーションの時期がオススメですよ!
※工事や安全対策等の理由により、開園時間の変更や公開の中止をしている場合がございます。
詳細は公式HPよりご確認ください。
大阪のシンボルとも言える、大阪城(大坂城)。
現在一帯は公園として整備されており、多くの観光客で賑わう場所となっています。
実は重要文化財が多く残されており、長い歴史を持ったお城であることはご存知でしょうか?
今回は、大阪城の歴史と特徴を探りながら、大阪城を観光する上での見どころをお伝えしていきます!
5位 熊本城(熊本県熊本市)
大天守と小天守を持つ豪壮な熊本城は、慶長12年(1607年)に、築城の名手と呼ばれた武将・加藤清正が築城した名城です。
明治時代には西南戦争の舞台となり天守などが失われましたが、のちに再建され、今ではその姿を取り戻しています。
熊本城でまず目に留まるのが、「清正流石垣」です。
下は緩やかなのに上に行けば絶壁……、扇の勾配とも呼ばれる、反り返りの曲線の美に圧倒されます。
反り返りのため敵兵は上りきることができず、武者返しともなる防御力の高い石垣です。
このほか、建築当時の姿を残す三重の宇土櫓※や平成19年(2007年)に復元された本丸御殿なども見逃せません。
遺構も多く城博物館とも呼べる名城ですが、平成28年(2016年)の熊本地震でその多くが被害を受けました。
令和3年(2021年)には天守が特別公開されるなど、少しずつ修復が進んでおり、今しか見ることのできない光景にも出会えますよ。
※宇土櫓:本丸の西北、築城時の姿で現存する櫓。3重5階という天守並みの構造で「第三の天守」とも呼ばれた。宇土櫓という名前は、宇土城主だった小西行長の旧家臣をこの近くに配したからという説もある。
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熊本の観光には欠かせない熊本城。鉄壁の城と言われる熊本城は、日本三名城の一つで、重要文化財や他の城では見られない構造など、見どころが満載のスポットということはご存知でしょうか?今回は熊本城の歴史や見どころ、周辺のオススメ観光スポットもあわせてご紹介します!
6位 犬山城(愛知県犬山市)
犬山城は織田信長の叔父、織田信康氏が天文6年(1537年)に築城したといわれ、日本最古の木造天守の様式を持つ国宝です。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が奪い合ったという歴史とは裏腹に、木曽川のほとりの断崖にそびえる3重4階の天守は、対岸から見ると一幅の絵のようになんとものどかで幻想的。
その美しさは、中国の詩人たちが好んだ白帝城になぞらえられました。
天守は、カーブを描いた唐破風の屋根や最上部の釣り鐘のような華頭窓、梁や柱を見せる真壁造りなどデザイン性に富んで表情が豊かです。
そして犬山城に行ったら絶対に外せないのが、天守からの爽快な眺めでしょう。
古式蒼然とした力強さを持つ天守閣を上り、最上階に出ると高欄付きの廻縁があります。
ここから、風を感じながら開放感たっぷりに、お殿様気分で木曽川や城下町、御嶽山などの眺めを堪能できるんです!
また、犬山城へ行くなら、犬山駅から城の間にある城下町での食べ歩きもオススメ♡
五平餅やだんごなど串グルメが充実しているので、食べ歩きしながらお城に向かってみてはいかがでしょうか?
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木曽川のほとり、断崖にそびえたつ『国宝・犬山城』は、現存する12天守の一つで、日本最古の天守の形を誇る名城です。川のほとりに凛とそびえる雄姿は、中国の城にちなみ「白帝城」とも呼ばれてきました。今回はそんな犬山城の歴史や見どころ、周辺の観光スポットなどをご紹介します!
7位 弘前城(青森県弘前市)
津軽為信氏の居城だった弘前城は、東北で唯一残る現存天守です。
弘前城は、津軽氏が江戸初期に5重天守を持つ城として完成させましたが、天守はのちに焼失。
文化7年(1810年)に櫓として築かれたのが、現在残る3重の天守です。
その弘前城の魅力は、四季とともに楽しめること!
とくに東北を代表する桜の名所で、春にはボリューム感たっぷりの桜のトンネルや満開の桜の中に白く輝く天守はため息が出るほど艶やか。
桜が散る頃には堀の水面が花びらで埋め尽くされ、一面が桜の絨毯になる「花筏」にうっとりさせられますよ。
また冬には、雪国ならではの弘前城雪燈籠まつりが開かれます。
ライトアップされた雪化粧の弘前城や雪燈籠、雪像、灯りをともしたミニカマクラ群など、雪と光の織り成すロマンあふれる世界を体験できますよ♡
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青森県弘前市にある「弘前城」は、現存する12天守の一つで、重要文化財に指定された名城です。
江戸時代を通じて弘前藩津軽氏の居城となり、現在は弘前公園として整備され多くの人で賑わいます。今回は、そんな弘前城の歴史や特徴、見どころのほか四季折々の景観や周辺の観光スポットなどをご紹介していきます。
8位 二条城(京都府京都市)
世界遺産である二条城は、徳川家康の京都の宿泊所として慶長8年(1603年)に築かれ、3代将軍・家光の時代に現在のような形になりました。
家康が将軍就任の拝賀の儀式を行ったり、15代将軍・慶喜が大政奉還を行なったりした、歴史的に由緒あるお城です。
そんな二条城の見どころは、創建当時の建物が残る国宝の二の丸御殿。
日光東照宮を思わせるような絢爛さを誇る唐門をくぐると、面積3300㎡を誇る広大な御殿が広がります。
障壁画や多彩な欄間彫刻など、煌びやかで格式の高い意匠はさすが将軍様の御殿!
教科書でよく目にする大政奉還が行なわれた歴史的な部屋や、歩くとキュキュッとなる鴬張りの廊下も要チェックです。
なお、二条城には本丸もあり、今は天守台が残されているほか、明治時代に桂宮邸を移築した3階建ての本丸御殿※もあります。
※令和3年(2021年)9月現在、本丸御殿は保存修理工事中のため見ることはできません。
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9位 彦根城(滋賀県彦根市)
ゆるキャラのひこにゃんでもお馴染みの国宝・彦根城は、江戸時代初期に約20年かけて築かれた井伊氏の居城で、現存天守の一つです。
この城はとことん美観にこだわり、日本人が好む左右非対称(アシンメトリー)の美がたっぷり盛り込まれているのだとか。
3重3階の白漆喰の天守は、切妻破風、唐破風など、出窓のような屋根の破風※が、多種多様に壁を彩り、いまにも踊りだしそうな華やかさ!
さらに曲線の美しい華頭窓が多用され、変化に富んだアシンメトリーの意匠で楽しませてくれますよ。
天守以外にも、太鼓丸の入口にある天秤櫓は左右で石垣の積み方や屋根の向きが異なり、なぜか引きつけられます!
もちろん美意識だけでなく、天守内部には長い急階段など、実戦仕様も満載のお城です。
近くには井伊氏の大名庭園・玄宮園があり、ここから見る白亜の天守の美しさも格別ですよ♪
※破風:屋根の端に取り付けられた、山形の外壁部分のこと。いくつかの種類があり、構造上必要な物と装飾的な物がある。
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10位 松江城(島根県松江市)
江戸時代初期に堀尾忠氏が築いた松江城の現存天守は、平成27年(2015年)に65年ぶりとなる国宝指定を受けました。
戦前までは国宝であった松江城は、戦後に重要文化財へと格下げされていましたが、近年の研究の成果により見事に国宝へと返り咲いたのです!
また、平成13年(2001年)には、3つの櫓も復元されています。
4重5階の現存天守は、下見板張りの黒色を基調とし、精悍な古武士を思わせる威風堂々とした構えで、大屋根が千鳥が羽を広げているようにみえるため千鳥城とも呼ばれました。
戦国時代の天守に多い望楼型※1の構造を今によく伝え、正統天守とも称されています。
戦国の名残を残す松江城は、戦う仕掛けも満載で、天守の前には天守を守るための附櫓があり、天守の地階には、籠城戦※2を想定し井戸も設けられていました。
この井戸は、現在日本で唯一天守内に残る井戸となっています。
そんな松江城観光で外せないのが、堀を小船で巡る「堀川めぐり」。
春は桜、秋は夜間のライトアップ、冬はこたつ船など、四季の風情をたっぷり感じながら、さまざまな角度からお城を眺めることができますよ!
※1望楼型:入母屋造りの建物の上に、物見の建物(望楼)を載せた天守の形。
※2籠城戦:城に立てこもり、城の持つ防衛機能を生かしながら敵の攻撃を防ぐ戦い方。攻める側は攻城戦と呼んだ。
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11位 松山城(愛媛県松山市)
江戸初期に築かれた松山城は、標高132mの山上の本丸と天守、中腹の二の丸、山麓の三の丸で構成された連郭式の平山城です。
江戸末期に完成した現存天守へは、徒歩・リフト・ロープウェイの3通りのルートがあります。
松山城は敵から城を守るため、さまざまな仕掛けが施された巨大迷路のような城郭となっており、今もその遺構に沿って城巡りを楽しめるのが魅力です♪
屏風折のように重なった高い石垣に惑わされたり、トラップが仕掛けられた門に踏み込んでしまったり……、気づけば挟み撃ち!?など、戦国武士気分を味わうことができるんです!
天守とふもとの二の丸を結び、山腹からの敵を防御した「登り石垣」は、全国でも珍しい遺構なので必見です♪
そして、山頂にたどりついたご褒美には、3階の天守上階から見渡す360度のパノラマビュー!
瀬戸内に浮かぶ多島美も見渡せる絶景で、ここまで登ってきた苦労を吹き飛ばしてくれます。
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12位 竹田城(兵庫県朝来市)
雲海に浮かぶ天空の城として評判を呼んだ竹田城は、標高約353mの古城山の山頂に築かれた山城です。
嘉吉年間(1443年)頃に初めて築かれ、のちに桃山風の豪華な城が建てられましたが、江戸時代に廃城となり、建物は壊されました。
現在は山頂に累々と折り重なるように築かれた、屈指の規模の石垣群が過ぎ去った日々をしのばせています。
竹田城で雲海が見られる可能性が高いのは晩秋の早朝で、竹田城か対岸の立雲峡から見るのがオススメです!
竹田城では一番高い天守台から南を見下ろせば、雲海に浮かぶ遺構が身近に迫ってくるように見え、タイムスリップしたような感覚に。
立雲峡からは、城跡が空に浮かび上がったかのようなロマンあふれる絶景を満喫できますよ
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13位 岡山城(岡山県岡山市)
慶長2年(1597年)、豊臣五大老の一人として知られた宇喜多秀家が築いた岡山城。
5重6階の天守は光を受けると烏の羽のように黒光りしたことから、「烏城」と呼ばれていましたが、戦災で焼失し、戦後再建されました。
安土城天守を模して築かれたと言われるためか、天守の形はかなりユニーク。
全国的に珍しい不等変五角形で、下層が長い櫓のように異様にどっしりとした独特のスタイルをしています。
青い空にそびえたつ個性あふれる黒い天守は、カッコイイの一言につきますね!
天守内には食事処や展示スペースがあるほか、着付け体験コーナーも。
そんな岡山城のもう一つの魅力は、風光明媚な日本三大名園の一つ、後楽園。
ここから仰ぎ見る、四季折々の美と黒い城の絶妙なコラボは、印象的で心に残ります。
※令和3年(2021年)6月から大規模改修のため休館中。
令和4年(2022年)11月に開館予定。
※工事や安全対策等の理由により、開園時間の変更や公開の中止をしている場合がございます。
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14位 備中松山城(岡山県高梁市)
竹田城に劣らず雲海の城と呼ばれ人気を博しているのが、標高約430mの山頂に立つ備中松山城。
備中松山城は現存天守(江戸時代初期)の中でただ一つの山城で、最も高所にある天守というかなり貴重な存在です。
秋の紅葉や冬景色など、大自然に囲まれた山城ならではの景観や、山の地形を利用した遺構を楽しみながら登山するのも山城観光の醍醐味です♪
天守は2重2階と小さめながら、唐破風の武者窓など実戦に適した造りで、内部には珍しい囲炉裏があり、当時の武士たちの息遣いが伝わってきそうです。
今では猫城主のさんじゅーろーの出迎えも、楽しみの一つとなっています♡
雲海を堪能したいのであれば、紅葉の秋がオススメ!
対岸の雲海展望台から眺めると、燃え盛るような紅葉に包まれた城が雲海に浮かびあがり、幽玄の世界へといざなってくれます。
※工事や安全対策等の理由により、開園時間の変更や公開の中止をしている場合がございます。
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15位 金沢城(石川県金沢市)
金沢城は、天正11年(1583年)に金沢入りした前田利家が整備を進め、江戸時代を通じて加賀100万石と謳われた、前田家の居城です。
現在、一帯は金沢城公園として整備されており、天守は存在しませんが、門や櫓、長屋などの歴史的建造物や復元建物などの見どころが満載のお城です。
とくに金沢城といえば、白と黒の格子状のコントラストが美しい海鼠壁と、雪をかぶったかのような白く光る鉛瓦の組み合わせが魅力。
とてもモダンで、惚れ惚れする美しさです。
また、金沢城は「石垣の博物館」とも呼ばれており、多種多様な石垣の積み方やデザインが随所に使われているのも特徴!
モザイクアートさながらのデザインが多く、その違いを見比べてみるのも面白いですよ♪
金沢城では春の桜、冬の雪吊りなど、庭園の兼六園とあわせて季節ごとにライトアップが行われるので、夜の観光もまた風情があります。
※工事や安全対策等の理由により、開園時間の変更や公開の中止をしている場合がございます。
詳細は公式HPよりご確認ください。
おわりに
今回は、一度は行ってみたい全国のお城15選をご紹介しました。
お城は武将やお姫様気分を味わえる日本らしい特別な場所です。
各城で個性や特徴があり、見ているだけで面白いですよね♪
お城は、権力の象徴としての美観と、要塞としての防御力という正反対の機能を備えているため、各城でどう両立させているかを知れば知るほど、城の持つ奥深さを楽しむことができます。
ぜひ、あなたのお気に入りのお城を見つけてみてくださいね!
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