洋式化が進んだ現在、スリッパはどのご家庭にもある必需品ではないでしょうか?

私たちの生活になくてはならないスリッパですが、伝統工芸品として名高いものから履き心地にこだわったものまで、実にさまざまな魅力に溢れています。

洗濯できるスリッパや、ホテルライクを醸し出すラグジュアリーなスリッパなど、最近ではラインナップも豊富です。

身につける物なので、サイズや素材などでも意外と好みが分かれます。

この記事では、ご自宅使いはもちろんのこと、大切な方へのプレゼントとしても喜ばれる洗練された伝統工芸品のスリッパをご紹介します。

足にフィットする最高の履き心地!遠州綿紬のモダンスリッパ

静岡県西部の浜松市で、昔から織られている織物である、「遠州綿紬えんしゅうめんつむぎ」のスリッパです!

遠州綿紬の特徴は、その独特な縞模様と温かみのある日本色です。

生地はコシがあるのにしなやかで、吸汗性にも優れ、肌触りもやわらかでとても気持ちが良いです。

これは、遠州綿紬を織る際に糸くずや繊維の固まりが混ざり込んでいるネップ糸や、繊維が均一で糸全体にひねりがかかっているリング糸等を使用して昔ながらの製法で織っているから。

職人さんたちの手によって現在でも柄数は増え続け、品質も向上していることも遠州綿紬の特徴といえるでしょう。

こちらは静岡県浜松市のふるさと納税返礼品として、18,000円の寄付でもらうことができます。

縞模様と和テイストな色を組み合わせた、ぬくもりを感じるデザインに仕上がっています。

綿100%で足を包み込むようにフィットするような、軽くてやわらかい履き心地も最高です!

珍しい畳スリッパ! 徳島の伝統工芸しじら織りを使用したスリッパ

華やかなカラーと畳が絶妙にマッチする、徳島の伝統工芸品「しじら織り」を使用した畳スリッパです!

しじら織とは、たて糸と横糸の組み合わせによる張力差を利用して生み出される、独特の浮き上がったシボ(シワ模様)とその美しさが特徴です。

昭和53(1978)年には、阿波藍を使った「阿波正藍しょうあいしじら織」が国の伝統工芸品に指定されています。
 
浮き上がったシボの肌触りは素晴らしく、軽くて涼しいのも魅力です。

インソール部分の畳に施された樹脂コーティングが、色あせと傷をしっかりガードしてくれますので、イ草に比べてカビやダニが発生しにくく、衛生的ですね。

甲部分の内側に貼られたパイル素材で肌触りもバツグン。

履き心地も良く、特に夏の暑い時期にオススメです♪

デザインやカラー展開も豊富なので、お気に入りの一足を探してみてはいかがでしょうか?

純国産のわらじスリッパ!新潟県の伝統工芸織物・亀田縞とコラボ♪

清涼感溢れる、新潟県の伝統工芸織物「亀田縞かめだじま」を鼻緒に使用したわらじスリッパです。

亀田縞は、昔ながらの織機で丁寧に織り込まれ、洗うほどにしなやかさを増していきます。

もともと農作業着として使用されていたため、亀田縞の生地はとっても丈夫!

特徴でもある縞模様は、職人の手によって生み出されるため、その素朴な風合いは他では表現ができない魅力の一つです。

また、スリッパの底面には厚手の布があしらわれており、フローリングの床を傷つけることもありません。

インソールのしっかりしたボリュームが、足裏を保護して疲労を軽減。

外反母趾でお悩みの方からは、わらじのデザインが履きやすいと好評です。

古風な見た目とは裏腹に、洗濯できるのも嬉しいポイント!

和紙でできたスリッパ?!和紙ブランドSIWAが開発した新素材

山梨県市川大門にある和紙メーカー大直おおなおが、デザイナー深澤直人氏とともに立ち上げた「毎日使える和紙製品ブランド「SIWA | 紙和」。

この名前には、紙の“シワ”と伝統工芸品である和紙の反対読みの“紙和”という意味が込められています。

大直が開発した破れない和紙「ナオロン」を用い、紙の可能性を広げる日用品として、優しさと風合いをいかした、さまざまなプロダクトを提案しています。

今回ご紹介するスリッパも、強度と耐水性を兼ね備えた特殊和紙“ナオロン”を使用した興味深い一品。

和紙を丹念に精製し、革を縫製するように一つひとつ丁寧に作られたスリッパは、趣のある佇まいです。

また、紙袋と変わらない軽量さで、高齢の方の足まわりにも負担をかけません。

見た目も手ざわりも和紙なのに、強度も十分、水に濡れても大丈夫なタフさも素晴らしいです。

伝統工芸品と最新科学が融合し誕生した最強の和紙スリッパをぜひ体感してみて!

履く人に安らぎを与える阿波藍染めのスリッパ

徳島県の伝統工芸である「阿波藍あわあい染め」が素材に使用されているスリッパです♪

徳島県で栽培された植物「阿波藍」を使って伝統技法により染色しています。

阿波藍染は、阿波藍の葉を細かく刻んで発酵させた「すくも」という染料を作り、その染め液に布を浸け、空気にさらすことで酸化し発色します。

これを何度も繰り返し、染め上げていくのです。

昭和43(1968)年に「阿波正藍あわしょうあい染法」として、県の無形文化財にも指定されました。

その色調や風合いは、使い続けることで味わいを増し、経年変化も楽しむことができます。

また、美しいだけでなく防虫効果があるとされる独特の香りや、両方でわずか約100gしかない重さ、丈夫でサラッとした感触の肌ざわりの良さも魅力です!

香川県で300年の歴史を持つ保多織のワッフルスリッパ!

香川県で江戸時代から続く伝統工芸品である、「保多織ぼたおり」を使用したスリッパです。

保多織は、縦糸と横糸を1本ずつ交差させる平織りを3回した後、4本目を浮かせる織り方をした織物です。

こうした織られた生地は、ワッフルのような美しい凹凸となり、一見弱そうに見えて実は非常に丈夫。

4本目の糸を浮かせることですき間ができ、夏は涼しく冬は肌に触れにくいので冷たさをあまり感じず暖かいといった特徴があります。

保多織という名前は、長く使い続けることから、「多年を保つ」という意味で、この名前になったといわれています。

そんな保多織を使用したスリッパは、肌触りもさらっとしていて抜群!

通気性・吸湿性にも優れているので、季節を問わず履くことができます!

和紙と漆の組み合わせが斬新!伝統×最新技術のスリッパ

本来は鹿革にしか印刷できない漆印刷ですが、大直の開発した強度のある和紙「ナオロン」に特殊な加工を施すことで、和紙に細かな漆をのせる新しい表現を実現。

耐久性のある特殊な和紙でつくられたスリッパに、漆で細やかな柄をのせたデザインは涼やかでおしゃれです。

伝統の技術と新しい技術が融合して生まれた「漆」と「和紙」の新しい表現は必見です。

そして、片足40gと非常に軽いつくりは、思わず履いているのを忘れてしまうほどの履き心地の良さです。

和紙素材だからサラリとした気持ちの良い肌さわりで、四季折々の日本にあっても、年中使いやすいと評判の逸品。

落ち着きのある素材とデザインで、お部屋のインテリア性を損なうこともありません。

日本の伝統と真心が詰まったスリッパは、大切なお客様をお迎えするのにピッタリです。

おわりに

スリッパは日常の単なる履物ではなく、上質な暮らしにそっと寄り添うアイテムです。

今回は伝統工芸品のスリッパをご紹介しましたが、伝統工芸品は比較的価格もお手頃な物も多いうえ、一つずつ職人が作る魅力があります。

どれも独自性の高いデザインであるとともに、長年培われてきた技術を用いて作られるため長持ちします。

つまり、伝統工芸品は製品として非常に優れているのです。

私たちの生活に寄り添うスリッパだからこそ、こだわってお気に入りの一品に出会いたいものですよね。

自分にフィットする履き心地は、何かと忙しい毎日に、安らぎと安心感をもたらしてくれます。

こだわりの伝統工芸品のスリッパを生活の中に取り入れて、穏やかに暮らすのもいいのではないでしょうか。