
冬になると大活躍する土鍋。
皆さんは、土鍋が鍋料理を作る時にだけ使うものだと思っていませんか?
実は土鍋を使って煮物や蒸し料理、炒め物を作るととっても美味しくできるんです!!!
そもそも土鍋とは、釉薬をかけないまま焼き固める素焼き鍋のことであり、土鍋にしかない魅力がたくさんあります。
例えば、調理がとにかく簡単なこと!
食材と調味料を土鍋に入れて火にかけるだけで、たちまち美味しい料理が完成します。
また、土鍋の鍋肌は厚いため、ゆっくりと過熱していきます。
お米や根菜類は40~60℃の時に甘みが増すといわれており、ゆっくり加熱していく土鍋で調理することで、じっくりと甘みを引き出してくれるのです♪
さらに、土鍋自体が水分を保有しているため保温効果にも優れており、余熱で調理することもできるんです。
余熱で調理すると食材をゆっくりと加熱できるので、焦げにくく、ふっくらやわらかに仕上がります。
そのため、煮物に味を染み込ませたい時にもピッタリ!
「でも、土鍋は直火しか使えないから不便…」と思われる方も多いかもしれませんが、最近ではIHや電子レンジ、オーブンにも対応した土鍋も誕生しているんですよ!
この記事では、ワゴコロ編集部がオススメする土鍋をピックアップしてみました。
用途やライフスタイルに合わせて、自分に合った土鍋を選んでみてくださいね♪
ラウンド模様がおしゃれな有田焼の土鍋で和洋どんな料理でも!
世界中から愛されている有田焼の八右衛門窯から、小ぶりでスタイリッシュな土鍋のご紹介です。
重さは約1㎏と軽量で、さらに直火・電子レンジ・オーブンにも対応しているので、和洋さまざまなお料理に使っていただけます♪
また、保温力に優れていますので、長時間温かいお料理を楽しむことができますよ!
できたお料理を土鍋ごと食卓に出してもおかしくない、おしゃれなデザインもとっても魅力的♡
さらに、20種類のレシピ集もついていますので、届いたその日から美味しい土鍋料理を作ることができますよ。
駅弁を想わせる、ミニサイズでかわいらしい益子焼の土鍋♡
栃木県の伝統工芸品である、益子焼で作られたミニ土鍋です♪
益子焼は嘉永年間に庶民の台所用品を主に製造することからはじまり、水がめやすり鉢といったあらゆる生活用品を作り続けてきました。
その中でも、土鍋は駅弁「峠の釜めし」の容器にも採用されたほど、益子焼の十八番的商品!
土鍋を使用してご飯を炊くと、中のお米一粒一粒に熱をじっくり加えていくので、米本来の甘みが引き立ちます。
プチ土鍋という名前の通り、見た目もこじんまりとしたかわいいミニサイズ♡
色は飴釉・黒釉・白釉の3色から選ぶことができるので、お好きな色をどうぞ♪
大きな萬古焼の土鍋を囲んで、みんなで楽しく鍋パーティーはいかが?
黒一色の外観がスタイリッシュでおしゃれですね。
こちらは全国の土鍋生産量の80%近くを占めているという萬古焼の土鍋です。
9号のサイズは、家族や大切な人と食卓を囲むのにピッタリなサイズ。
寒い冬に暖かい鍋をするのにも良いですし、シチューやカレーなどの煮込み料理を作っても美味しそうです♪
また、付属の専用スノコを使用すれば、蒸し料理までお料理できます!
鍋、煮物、炒め物や蒸料理、とても使い勝手が良さそうですね。
土鍋の取り扱い方法
素敵な土鍋を手に入れたら、まずは「目止め」という前処理を行いましょう。
これは長い間土鍋を使っていく上でとても大切なお手入れで、目止めをしないと水漏れやヒビ割れ、または匂い移りの原因になってしまいます。
可能であれば、定期的に目止めを行うことが土鍋の長持ちの秘訣ですよ♪
目 止めのやり方
【1】
土鍋に水や食材を入れる前に、ヒビや傷がないかチェックをしてください。
最初からヒビや傷があると、そこから不具合が生じやすくなりますので、よーく確認してくださいね。
【2】
土鍋を優しく水で洗い、しっかりと乾かしていきます。
少しでも水分が残っていると、火にかけた時にヒビが入ってしまう可能性があるので、しっかりと乾燥させるのがポイントです!
【3】
土鍋が乾燥したら八分目くらいまで水を入れ、そこへ片栗粉や小麦粉などのでんぷん質の食材を入れていきます。
でんぷん質は、土鍋に入れた水量の1/5くらいの量を入れてください。
また、米のとぎ汁を用意できる方は、水の代わりに米のとぎ汁を使用してもOK!
【4】
③で準備した土鍋をゆっくりと加熱していきます。
こうすることで、先ほど入れたでんぷん質が土鍋の細かい隙間に入り込み、土の粗い目を塞ぐ働きをしてくれます。
また、加熱する際はフタをしないこと!
【5】
弱火で一時間ほど加熱したら火を消し、そのまま自然に冷めるのをゆっくり待ちましょう。
【6】
土鍋が冷めたら中身を捨て、水で洗ってしっかり乾かします。
これで目止めのお手入れは完了です!
ひと手間ですが、末永く土鍋を愛用していくためには、とても大事な作業なのです。
ぜひこうした過程も楽しみながら、今後の土鍋ライフをエンジョイしてくださいね♪
誇るシンプルイズベスト!萬古焼の王道土鍋
飽きのこない暖かみのある白色に、細かく入った墨色のヒビ模様が美しいですね。
このヒビ模様は墨貫入といい、汚れが入りやすい貫入にあえて墨を入れてそれを模様にするといった先人の知恵から生まれた伝統技法の一つです。
こちらの6号は、1~2人でお鍋を楽しんでいただけるサイズなため、一人暮らしの方でもお鍋が楽しめます。
レンジ・オーブン対応なのも嬉しいですね!
食卓を一気におしゃれにしてくれる、萬古焼の土鍋
三重県四日市市の伝統工芸品である、萬古焼の土鍋です。
欧風なデザインが和洋問わないオールマイティーな使いやすさを可能にしてくれていますね♪
IHやオーブンにも対応しているので、土鍋でグラタンやラザニアを作ってもいいかも!
ただし、電子レンジには対応していないので気を付けてくださいね。
カラーバリエーションも複数用意されており、どれも使いやすい色ばかり。
現代のライフスタイルにピッタリなこの土鍋を、ぜひご家族やパーティーなどを楽しむ際にお役立てください。
信楽焼の土鍋は渋いデザインが魅力的
信楽焼らしい、渋みの効いた褐色の土鍋です。
信楽焼は、材料である土の性質やそれらの練り方、焼く温度によって厚く頑丈となり、温かい色味を発します。
この独特な渋みが茶の湯の世界では珍重されているんですよ♪
こちらの土鍋は8号なので、ちょうど2〜3人家族にピッタリ!
高級感溢れるスタイリッシュな土鍋は、どのご家庭にも一つは欲しい逸品です。
超豪華!九谷焼と萬古焼がコラボした土鍋!
緑・黄・紫・紺青で描かれた、吉田屋風の鮮やかなフタが目を惹く土鍋♡
独特の絵付けは、世界的に有名な九谷焼だとすぐにわかります!
本体部分は土鍋分野ではシェア率ナンバーワンの萬古焼、フタの部分は九谷焼の贅沢な手描きを施した土鍋は、とても珍しいコラボレーション。
鍋の中には取り外し可能な金属の発熱プレートを置くことによって、IHにも対応しています。
家族だけでなく、お客様にもお見せしたい自慢の土鍋になりそう♪
おわりに
日本の食卓に古くから愛用されている土鍋、いかかでしたでしょうか。
昔ながらの伝統的なもの、小ぶりで使いやすいものから現代的でおしゃれな洋風のデザインまで、さまざまなものがありましたね。
いずれも、保温力に優れており、最後までお料理をおいしくいただけることがおわかりいただけたと思います。
土鍋は遠赤外線で食材にゆっくり火を通すことで、食材本来のもつ味を最大限に引き出し、栄養を逃がさずにしっかりと閉じ込めてくれます。
また、土鍋は鍋料理に限らず、肉や魚といったメイン料理はもちろん、プリンなどのスイーツなど他にもたくさんの料理を楽しむことができます。
こまめなお手入れをしながら長く愛用し続けてくださいね!

萬古焼とは、三重県四日市市の代表的な焼き物で、昭和54(1979)年に国から伝統的工芸品に指定されています。
発祥は江戸時代中期。茶道に精進した茶人であり、商人でもあった「沼波弄山」の茶の趣味が高じ、自ら茶器を焼き始めたのが始まりです。

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