伊万里焼は、佐賀県伊万里地区を中心に作られる伝統の磁器で、日本の工芸品の中でもファンの多いことで知られています。
特に、アンティークの高級磁器「古伊万里」という名称は有名ですね。
海外にも熱心なコレクターが多く、日本のみならず古今東西で愛されています。
この記事では、そんな伊万里焼の大皿(直径22.0㎝以上)をご紹介します。
伊万里焼は華麗な絵付けが施された作品が多く、それが大きな魅力です。
その伊万里焼の魅力が特に活きるのが大皿。
繊細な日本画が描かれたものや、カラフルに絵付けされたものなど、一つひとつに職人の個性と技巧が現れています。
まさに「食卓にも置けるアート」といえるでしょう。
ぜひ、自分好みの商品を見つけてみてください。
皆さんは、「伊万里焼」と聞いて、どのような焼き物かすぐに頭に浮かべられますか?有田焼と混同される方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は伊万里焼について、有田焼との違いも含めて詳しく解説していきたいと思います。
大正の情緒あふれる古伊万里の大皿「鍋島尺寸高台皿」
大正期に作られた、鮮やかな色彩が印象的な伊万里焼の大皿(直径30.5cm)です。
白地の皿の内側いっぱいに、藍・赤・緑・黄で描かれた中華風の模様からは、華やかな大正期の風情が伝わってきます。
赤・黄・緑の鮮やかな色合いは、伊万里焼の中でも「色鍋島」という様式の特徴です。
一方で、外側は白磁に藍色のみで控えめに花と葉の絵付けが施されており、素朴な印象を与えています。
皿の外側と内側とで異なった雰囲気を見せる逸品です。
青磁に大輪の花の絵が映える伊万里焼の大皿「Moist(モイスト)月下美人」
伊万里鍋島焼の伝統美を受け継ぎつつ、現代風にアレンジされた青磁の大皿(24cm)です。
アイスグリーンの地色に、美しい月下美人が花を咲かせている一見シンプルでモダンなデザイン。
洋食や洋菓子にも合うこと間違いなしです。
しっとりすべすべとした優しい質感は、伊万里市の畑萬陶苑が生み出した新しい伊万里焼の魅力です。
佐賀県伊万里市のふるさと納税の返礼品となっています。
洗練された青磁が美しい、伊万里焼の大角皿「Moist(モイスト)桜花繚乱」
こちらも「Moist(モイスト)月下美人」と同じく畑萬陶苑の商品で、爽やかなアイスブルーとしっとりとした肌触りが魅力のモダンな大角皿(24.5×24.5cm)です。
現代的にも見える美しい青磁ですが、これも鍋島焼の伝統技術を使うことで生み出されている色合いです。
皿の中央部は無地なので、どんな食材にも合わせやすく実用的なデザインをしているところが嬉しいですね。
上品な印象を与えてくれる伊万里焼の大皿なので、普段使いだけでなくお客様来訪時のおもてなしにもぴったり。
こちらも佐賀県伊万里市のふるさと納税の返礼品となっています。
藍と赤のコントラストが目を楽しませてくれる「伊万里染錦花鳥図大皿」
染付と色絵を組み合わせた「染錦」という技法の魅力が伝わる大皿(61.6cm)です。
白磁に優しいタッチで描かれた大和絵風の花鳥が美しく、藍と赤のコントラストも目を楽しませてくれます。
初期伊万里風の古美術品「伊万里染付山水図花弁型皿」
染付で中国風の絵付が施された初期伊万里風の大皿(25cm)です。
150年以上前の江戸時代後期に作られました。
大皿の内側には山水文(山と水とを取り合わせた自然風景)がダイナミックに描かれ、藍色の濃淡を楽しむことができます。
山水文のみならず、花弁型の縁取りや皿の足からも重厚感と高級感を感じ取れます。
伊万里焼の歴史を感じることができる古美術品です。
シンプル和モダン、実用的な伊万里焼の大皿「伊万里焼 うこぎ(黒)八角大皿」
白磁に黒一色の線書き技術だけで絵付けが施された、シンプルで飽きのこないデザインの八画大皿(23.5cm)です。
皿の縁に沿って、うこぎという植物が描かれています。
地色も模様もシンプルなため、季節や場面を問わず使いやすい伊万里焼の大皿です。
高価なものが多い伊万里焼の大皿ですが、こちらは値段がお手頃で、買い求めやすいのもポイント。
プレゼントにもオススメです。
染付で描かれた伊万里焼の大皿「古伊万里染付花鳥文大皿」
明治期に作られたとされる、白磁に映える深い藍色で描かれた繊細な鳥と牡丹が美しい大皿(61.4cm)です。
器全体は飾りのない丸皿で、白磁に藍色の絵付けというシンプルなデザインのため、和洋問わずお部屋の飾り物にぴったりです。
伊万里焼の大皿に丁寧に絵付けされた「色鍋島御所車文尺桜鉢」
市川冬山窯の伊万里焼の大皿(31.0cm)です。
描かれている桜や御所車、青海波の模様には"平和な世の中が未来永劫続きます様に"という願いが込められています。
31㎝もの大皿に描かれた繊細な絵付けは、レトロで和の美しさを感じられます。
白磁に藍色が映え、古来の伊万里焼の風情が光る逸品です。
金彩が施された豪華絢爛な伊万里焼の大皿「古伊万里染錦花鳥文大型水盤」
繊細なタッチで描かれた花鳥文と金彩※が目を引く古美術品です。
とても華やかなこの伊万里焼は、江戸時代後期に作られました。
ベースは白磁ですが、皿の側面は深い藍色が塗り込められており、さらに波や千鳥の文様が描かれています。
繊細な花鳥文や鮮やかな赤と金の色彩、染付の藍色、中国風の文様など伊万里焼の多彩な魅力を楽しむことができます。
※金彩:物などを金箔や金泥(金を溶かした絵の具)で彩ること。また、彩られたもの。
染付の緻密な模様が華やかな伊万里焼の大皿「伊万里染付十二支文大皿」
江戸時代後期に作られた、十二支が描かれた大皿(48.9㎝)です。
寅卯、辰巳、申酉は文字で描かれています。
大皿の縁は波打ったデザインとなっており、ぎりぎりまで施された緻密な模様が華やか。
ぜひ、お正月に飾りたい逸品です。
天然色素を使用した日本で唯一の絵付け技法を持つ伊万里焼・瀬兵窯の大皿「長板皿.古伊万里写」
珍しい、伊万里焼の大角皿(22㎝)です。
この大皿を作った瀬兵窯は、大正時代に創業を開始し、伊万里の町中に設置されている伊万里焼の人形像や陶板を手掛けた老舗窯です。
大皿の上下の片隅に描かれた花鳥模様がとても美しいですね。
お祝いの席などでお寿司を並べるのにピッタリ!
おわりに
選りすぐりの伊万里焼の大皿を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
伊万里焼と一口に言っても、染付のシンプルな作品から色絵付の煌びやかな作品、現代の作家のモダンな作品など、多彩な魅力があることを知っていただけたのではないかと思います。
「どこに飾ろう」、「どんな料理を盛り付けよう」と、使い方を考えるのも、器集めの楽しみの一つです。
お気に入りの一品が見つかったら、積極的に生活に取り入れてみましょう。
普段の日常や、特別な場面を彩ってくれることでしょう。
有田焼は佐賀県の有田町を中心に生産されている磁器です。有田焼は白磁に呉須ごすの染付を中心に多彩な彩色を施す絢爛豪華な色絵が特徴で、日本国内はもとより海外でも高級磁器として高い評価を受けています。
「日本で有名な焼き物は?」と聞かれれば、日本人ならすぐに思い浮かべる有田焼。
日本の歴史の教科書にも出てくるくらいですから、有田焼の名前を知らない日本人はいないのではないでしょうか。
有田焼には400年以上の歴史があり、国の伝統工芸品にも指定されている、日本を代表する焼き物の一つです。
長い歴史を経て、さまざまな有田焼の磁器が誕生していますが、その様式は、主に古伊万里、柿右衛門、鍋島藩窯の三つに分けられます。
みなさんは、日本の素晴らしい工芸品を販売しているECサイト【JTOPIA】をご存知でしょうか?
JTOPIAと書いて、“ジェイトピア”と読みます。
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