九谷焼は石川県南部で生産される伝統工芸品で、緻密で色彩豊かな色絵が特徴的な磁器です。
江戸初期に今の石川県山中町九谷で陶石が発見されたことがきっかけとなり、製陶がはじまりました。
しかし、元禄13年(1700年)頃に突然久谷の窯は閉じられることになります。
再び久谷の窯が開かれたのはそれから80年後のことでした。
この新たに再興した九谷焼に対し、廃窯前に作られたものは「古九谷」と呼ばれ、現在ではその美しさと希少性から高額で取引されることもあります。
そして、復活を遂げた新たな九谷焼は様々な画風へと広がりを見せ、今では「ジャパンクタニ」として世界から注目される陶磁器となりました。
伝統工芸品の陶磁器というと、少々高価で手が出しにくい…と、思われるかもしれませんが、小さな品でしたら手軽に買えるものもあります。
そこで、今回はお手頃なものから、少し高価な物まで、九谷焼の湯呑をご紹介していきたいと思います!
湯呑は日々の食事やお茶の時間に欠かせないアイテムです。
ぜひ、お気に入りの九谷焼の湯呑を見つけてみてください♪
日常使いにオススメ!九谷焼を代表する彩釉薬技法で作られた湯呑
九谷焼を代表する「釉薬」の技法で作られている湯呑です。
「釉薬」とは五彩の釉薬を、うわぐすりのよう使って器全体を塗るという技法のことです。
とても優しい色味のグラデーションで、毎日の生活にとてもなじみそうですね。
記念日の贈り物に最適!九谷焼の豪華な金箔彩の湯呑
金箔彩の豪華な九谷焼の湯呑です。
湯呑の表面に金箔が貼られ、釉彩が施されています。
金箔の裂け目が模様となり、現れた赤と緑色が見事なアクセントになっていますね。
加えて、本体の重厚な深緑とのコントラストがとっても素敵!
重厚感もありますし、金箔ということで金婚式を迎えた方への贈り物に最適ですね。
大切な思い出の一品となるでしょう。
九谷焼の歴代画風を湯呑で楽しもう!透明感と深見のある作品
九谷焼特有の色調と技法がしっかりと表現された湯呑。
パッと見ただけで九谷焼とわかる絵柄でお手頃価格な湯呑は、実はなかなか珍しかったりします!
製造元である青郊窯は、大正初期に開窯した老舗です。
九谷焼に使用される絵具の開発も行っており、現在でも透明感と深みのある作品を生み出し続けています。
湯呑に描かれている亀甲文様には、”長寿”や吉兆”の意味が込められていますので、敬老の日のプレゼントにもオススメです♪
寄り添う夫婦の九谷焼湯呑♡松竹梅が描かれた縁起のいい湯呑
おめでたい場でモチーフに使われる松竹梅の絵が描かれている夫婦湯呑です!
渋い色味で描かれた松竹梅は、湯呑前面に描かれていてとっても豪華♪
男性の方の湯呑は、女性のものより少し大きめにデザインされているのも良いですね。
二つ並べると、まるで夫婦が寄り添っているかのよう♡
専用の木箱に入っているので、お贈り物にもピッタリですね。
繊細な「貫入」の美しさを九谷焼に表現!宗秀窯の銀彩湯呑
宗秀窯による銀彩の湯呑です。
こちらの窯は「釉裏銀彩」の専門窯として定評があります。
釉彩のグラデーションとともに、美しい細かいひび割れは「貫入」といいます。
これは焼き物を熱い窯から出した直後から入っていき、完全に冷却した後も入り続けていきます。
手元に届いてからも少しずつ、ひび割れの表情が変わっていく様が見られるというのは不思議ですね。
とっておきのお茶の時間に使うのも良し、日常的に愛用してひび割れの様子を楽しむのも良しです!
湯呑だけでなくぐい呑みにも!九谷焼の魅力溢れる華麗な絵柄
10種類の絵柄が用意されています。
九谷焼の作品の魅力は、五彩(赤・緑・黄・紫・紺青)を基調とした、その独自の色彩が重なりあって生まれる重厚感であり、この商品ではその重厚感がどの絵柄にも再現されています。
また、絵柄だけでなく構図にもこだわりがあり、幅7.2cm×高さ5.2cmというサイズの中にどの絵柄も見事に表現されています。
どの絵柄にも違った良さがあるので、全て揃えたくなってしまうという声も多い商品です!
宮内庁御用達♪名匠 山本長左 制作の九谷焼の湯呑
蓋の裏や、湯呑の内側にも細かい絵柄が施してあり、細部までこだわりを感じることができる湯呑です。
蓋付きの湯呑なので、温かい飲み物も冷めにくく、飲まずに置いておく時にほこりが入るのも防いでくれます。
湯呑の裏には、宮内庁御用達窯の作家である名匠、山本長左氏の名前が書かれています。
見た目以上に軽くて使いやすいのも魅力の一つです。
金沢・能登の最新情報を知るなら!
もっと金沢や能登について情報が知りたい!そんな方には、金沢や能登のローカル情報メディア「金沢日和」と「能登日和」がオススメです。
石川県に住む地元ライターが金沢や能登の魅力を届けるべく、金沢や能登の観光スポット・グルメ・イベント情報を配信していますので、最新情報を知りたい方はアクセスしてみてくださいね♪
おわりに
九谷焼の湯呑といっても様々なデザインがあります。
古九谷を継承するものからシンプルな銀彩まで、お気に入りの品は見つかりましたか?
九谷焼というとどうしても骨董品のイメージ、敷居が高い、普段には使えないかもしれない…など、なかなか購入の機会が少ないかもしれません。
しかし、今回ご紹介した商品には目を見張るような高額商品はありません。
九谷焼の街を応援できるふるさと納税の返礼品もご紹介しましたので、大切な人へはもちろん、自分自身への贈り物に九谷焼の湯呑を選んでみてはいかがでしょうか。
九谷焼は、明暦元年(1655年)加賀藩の命により、有田で陶技を学んだ後藤才治郎が、江沼郡九谷村で開窯したのが始まりです。現在では宮内庁へも納入されるなど、国内外からも広く愛されています。素晴らしい焼き物である九谷焼の中から、今回は今すぐ欲しくなってしまうような素敵なマグカップをご紹介します。
萩焼は山口県の萩市を中心に生産されている伝統的工芸品です。慶長9年(1604年)に藩主である毛利輝元の命により、朝鮮人陶工である李勺光と李敬の兄弟が、城下で御用窯を築いたのが始まりとされています。
「ジャパンクタニ」。世界からそう呼ばれるようになった九谷焼。九谷焼のふるさとは石川県の金沢、小松、加賀、能美です。もともと九谷焼は器として使って楽しめる伝統工芸品であり、決して敷居が高いものではありません。今回は、特別な日だけでなく、普段も使える素敵な九谷焼のお皿をご紹介します!
宮内庁を通して海外の著名人への贈答品としてもその名を轟かせる「九谷焼」。九谷焼の絵柄は、九谷五彩といわれる赤・黄・緑・紫・紺青色を基調として描かれます。こうした九谷焼から生み出された、素敵な茶碗をいくつかご紹介いたしましょう!
九谷焼とは、石川県南部で江戸時代から作り続けられている、色鮮やかな絵付けが施された陶磁器です。九谷焼の特徴である豊かな色彩と繊細な絵柄は、その美しさで国内のみならず世界中の人々から賞賛を浴びてきました。また、昭和50年(1975年)には、経済産業大臣から国の伝統的工芸品として認定されました。
日本の伝統的工芸品として知られる、石川県の陶磁器「九谷焼」。
鮮やかな色絵が特徴の九谷焼は、その華やかさで多くの人々を魅了してきました。
今回は、そんな九谷焼の歴史と技術を受け継ぎ活躍する窯元をご紹介していきます。
窯元によって特徴が異なる、九谷焼の魅力にぜひ触れてみてください♪
日本の伝統美が生んだジャパン・ブランドの和食器で、暮らしに素敵な演出をしてみませんか?和食器は和食だけでなく、洋食にもコーディネイトしやすく、盛り付けが映える、モダンでおしゃれなデザインのものも多いんですよ♪今回は、日常使いから大切な方へ贈りたいギフトまで、オススメの和食器をご紹介していきます!
石川県は日本の中部に位置し、カニやノドグロなど日本海の美味しい海鮮が有名で、何百年も前から受け継がれてきた技術で作り上げた20品目以上の伝統工芸品が存在します。経済産業大臣によって石川県の「伝統的工芸品」として指定されている加賀友禅、九谷焼、輪島塗、山中漆器、金沢漆器、牛首紬、加賀繍、金沢箔など10品目をご紹介します。
日本には何十年、何百年も前から受け継がれてきた技術を用いた、伝統工芸品が数多く存在します。技術の革新により機械化が進み、安価で使いやすい商品がどんどん市場に出回っている昨今、手作業で作られる伝統工芸品は需要が少なくなり、追い詰められているのが現状です。
伝統工芸士とは、経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事する技術者かつ高度な技術・技法を保持する職人のことであり、国家資格です。この記事では、なるにはどうしたらよいのか、伝統的工芸品の種類や伝統工芸士の資格・認定について、女性工芸士の活躍のほか、もっと伝統的工芸品に触れるために活用したい施設などをご紹介します。
石川県小松市にある工芸体験施設「加賀伝統工芸村ゆのくにの森」では、輪島塗や九谷焼、加賀友禅など、石川県を代表する伝統的工芸品の創作・体験をすることができます!また、石川県の山海の幸をいただけるお食事処に、SNS映えするフォトスポットなど、今回は「加賀伝統工芸村ゆのくにの森」の魅力を徹底的にご紹介します♪