石川県南部で生産される、色鮮やかな「九谷焼」。
日用品から美術品まで幅広く知られていますね。
現在は、宮内庁を通して海外の著名人への贈答品としてもその名を轟かせています。
明治6年(1873年)のウィーン万博をきっかけに世界中に広まった「ジャパンクタニ」の魅力とはどこにあるのでしょうか?
およそ350年もの歴史があり、明暦元年(1655年)に当時有田地方で陶技を学んでいた後藤才次郎が、加賀藩の命により九谷村の地で開窯しました。
その才次郎の窯において、50年余りの間に焼かれたものが現在「古九谷」と呼ばれ、九谷焼の源流とされています。
九谷焼の絵柄は、九谷五彩といわれる赤・黄・緑・紫・紺青色を基調として描かれます。
また、九谷五彩から赤色を抜いた四色で描かれたものは「青手古九谷」と呼ばれ、多くの愛好家がいます。
それではこうした九谷焼から生み出された、素敵な茶碗をいくつかご紹介いたしましょう!
豪華絢爛な模様!仏さまの器にもいいかも。九谷焼の特徴が盛り込まれたお茶碗♪
土台の金色、そして大胆な菊の花の絵模様♡
華やかで大胆な絵柄で、九谷焼のあらゆる特徴が注ぎ込まれた豪華なお茶碗です。
花びらは一枚一枚丁寧に金の絵の具で描かれています。
普段使いにするのはもったいないくらいですね!
リビングにさりげなく飾っておくのもいいかもしれません♪
色違いの椿がかわいい♡ふるさと納税返礼品の夫婦茶碗
石川県能美市のふるさと納税返礼品をご紹介いたします。
能美市は石川県の南部に位置し、日本海と緑豊かな丘陵があり、「九谷焼」の町としても有名です♪
色違いの椿が描かれた、ステキなお茶碗ですね♡
華やかでありながら、手作りの風合いも感じることができる一品です。
カップルやご両親とペアで使ってもいいですね!
40,000円の寄付でもらうことができますよ。
幽玄な銀彩と味のある貫入技法が印象的な九谷焼のお茶碗♪
貫入という焼き物の技法によって付いたヒビのような模様が味がありますね!
胴にあしらわれた銀彩は、全体に幽玄な雰囲気を醸し出しています♡
銀彩とは、銀箔を貼り付けてその上から釉薬を施す技法。
製作したのは宗秀窯の山上明弘氏。
優美で奥深い作品を多く生み出している作陶家です。
ご夫婦の記念品に、ぜひ一ついかがでしょうか?
お茶碗の内側に描かれた椿の絵柄が上品♪九谷焼職人のこだわりを凝縮!
外側ではなく、内側に絵付けがされている珍しい九谷焼のお茶碗です♪
大きくふんわり描かれた椿の花がとっても上品ですよね♡
お茶碗の外側はざらりとした手触りで持ちやすく、内側はしっとりなめらか。
触れた時の肌触りが滑らかになるように、生地には能美の土を用いており、こだわりが感じられます。
使いやすさにこだわったお茶碗は、プレゼントにもピッタリ!
長く使っていただけるお茶碗です。
インダストリアル・デザイナーの野川逸夫氏が九谷焼のお茶碗をデザイン!
九谷焼の色鮮やかな黄色が効いた、見ても使っても楽しいお茶碗です♡
製作している「まはりや窯」は、有名なインダストリアル・デザイナー野川逸夫氏がデザインを手掛けており、20年近く研究を重ねた成果を九谷焼の陶器に表現しています。
加賀文化の伝統を重んじながら現代の感覚を加えたデザインと、持ちやすさを追求したちょっと変わったフォルムが人気です!
お子さんのお茶碗にしたら、かわいいかも♪
お茶椀の胴に描かれた白うさぎの絵柄がかわいい!九谷焼作家、万作氏の作品
土色の生地に白うさぎが月に向かって飛び跳ねている、かわいらしいデザインのお茶碗と湯呑のセットです!
月の模様に使われているのは、金箔でとっても豪華。
細かく切り分けた金箔のかけらを組み合わせて月の形を表現しています。
夫婦茶碗と夫婦湯飲みのセットなんて珍しいですよね♪
製作者は、第11回九谷焼デザインコンクールなど、数多くの受賞経験のある万作工房の万作氏。
素朴で温かさの中にも、万作氏のセンスの良さが光ります。
ぜひ、ご夫婦でご使用ください。
きっと食卓の会話に花が咲きますよ♡
宮内庁御用達窯が作る、縁起の良い双輪の文様に松竹梅が描かれた九谷焼の夫婦茶碗♡
白磁の上に淡い青い色で描かれた細かい文様が、とても上品なお茶碗♡
松竹梅は縁起が良く、双輪の文様も二つ揃ってはじめて意味を成すものであり、夫婦茶碗にはぴったりですね♪
高級感漂うデザインでありながら、シンプルで飽きがこない、毎日使うには持って来いのデザインですね♪
薄くて軽量なのも、使い手のことが考えられており、手に取った瞬間優れたお茶碗であることお分かりいただけると思います。
七福神の一人である福禄寿が描かれた縁起の良い九谷焼の夫婦茶碗♪
福禄寿とは、七福神の一人で長い頭に白ひげを蓄えたおじいちゃんのような神様!
その名前には
福:幸福
禄:金銭に恵まれる
寿:長寿
といった意味があり、大変縁起が良いとされています。
そんな縁起の良い福・禄・寿の文字が描かれたお茶碗はとってもご利益がありそうですよね。
その文字や周りの模様は全て職人さんの手きで一つずつ丁寧に描かれており、手描きだからこその深い味が出ています。
ご夫婦でおめでたいお茶碗を使って幸福を引き寄せてください♪
おわりに
九谷焼の茶碗特集はいかがでしたか?
九谷の五彩による華やかで独特な色彩と、重厚な和絵具の質感とともに、伝統的な古九谷から現代風のものまで実にいろいろな茶碗を紹介させていただきました。
昔ながらの伝統を重んじながらも、一方で現代のライフスタイルのニーズに合わせて、デザインも変化し続ける九谷焼。
最近は日常使いに楽しいデザインや、人気キャラクターを用いたかわいいデザインもたくさん生み出されています。
現代における九谷焼は、 それぞれの作家や窯元が各々の技術で趣向を凝らした現代的なアート作品へと変化を遂げているのです。
これを機会に、古都金沢へも行ってみましょう!

九谷焼は、明暦元年(1655年)加賀藩の命により、有田で陶技を学んだ後藤才治郎が、江沼郡九谷村で開窯したのが始まりです。
その後、明治6年(1873年)のウィーン万国博覧会などの博覧会に出品されるなど、今では「ジャパンクタニ」として国際的にも有名な焼き物となっています。

九谷焼は石川県南部で生産される伝統工芸品で、緻密で色彩豊かな色絵が特徴的な磁器です。
江戸初期に今の石川県山中町九谷で陶石が発見されたことがきっかけとなり、製陶が始まりました。

「ジャパンクタニ」。
世界からそう呼ばれるようになった九谷焼。
九谷焼のふるさとは石川県の金沢、小松、加賀、能美です。
江戸初期、現在の加賀で質の良い陶石が見つかったことから九谷焼の製陶が始まりました。
その地で突然、窯が閉じられたのは江戸時代中期のこと。