
日本の和文化を守り、発信し続ける観光名所・京都を旅行すると、なにかお土産が欲しくなりますよね。
中でもオススメなのが京都の焼き物です。
京都の中心市街地や、清水寺へ続く茶わん坂・五条坂には、焼き物を扱うお店がたくさんあります。
お土産やお気に入りの一品を見つけるのも、京都旅行の醍醐味。
本記事では、京都の伝統技術の魅力が伝わる陶磁器から、若い作家の個性が光るモダンな器まで、京都市内でさまざまな焼き物が手に入るオススメの店舗・工房を紹介します。
「京都の焼き物のことはよく分からないけど、素敵な器が欲しい」方も、「旅行記念に京都らしい焼き物を見つけたい」という方も、ぜひ参考にしてみてください。
京都伝統の焼き物が欲しいなら
朝 日焼
朝日焼は、宇治市の観光名所・平等院鳳凰堂のほど近く、宇治川を挟んだ向かい側に工房兼ギャラリーを構える窯元です。
開窯から約400年の歴史を持ち、宇治茶とともに発展してきました。
シンプルな形状、シックな色柄が魅力の「朝日窯工房作」は、工房の職人が丹精込めて作った焼き物です。
宇治の土から作られた焼き物ならではの素朴な風合い、あたたかみも特長です。
工房兼ギャラリーでは、作品の購入だけでなく、一日陶芸体験も行えます。
宇治の土を使い、朝日焼オリジナルの色でほんのりピンクの模様が浮かぶ「燔師(はんし)」の焼き物を作ることができます。
京都・宇治旅行の記念にオススメです。
住所:〒611-0021 京都府宇治市宇治又振67
アクセス:
JR「宇治駅」徒歩17分、京阪電鉄宇治線「宇治駅」徒歩7分
京都市バス「清水道」下車 徒歩3分
瑞 光窯(ずいこうがま)
清水寺から徒歩7分、高台寺から徒歩6分という、京都を代表する観光スポットへもアクセスがバツグンの位置に、京都清水店がある瑞光窯。
明和8年(1771年)開窯という歴史を持つ窯元ながら、陶芸体験に力を入れており、年間1万人以上の観光客に陶芸の魅力を伝えています。
また、ターコイズブルー釉・ブロンズ釉・パール釉といった、モダンな色のオリジナル釉薬で焼き上げた商品も魅力。
普段の食卓にも馴染みやすい、おしゃれな器が手に入りますよ。
さらに、これらのオリジナル釉薬を使った作品作りを体験することもできます。
作務衣の無料貸出、工房スタッフによる写真撮影、英語対応、団体客の受け入れなどのサービスが充実しており、誰でも気軽に陶芸を楽しめます。
京都清水店
住所:〒605-0827 京都府京都市東山区八坂通下河原東入 八坂上町385-5
アクセス:
京阪電鉄京阪本線「清水五条駅」・「祇園四条駅」より徒歩15分
京都市バス「清水道」下車 徒歩3分
東山工房店
住所:〒605-0953 京都市東山区今熊野南日吉町148
アクセス:
JR奈良線「東福寺駅」・京阪電鉄京阪本線「七条駅」より徒歩20分
京都市バス「今熊野」下車 徒歩7分
京 焼清水焼専門店 松韻堂
京焼清水焼専門店 松韻堂は、清水寺参道、三年坂(産寧坂)にある京焼・清水焼の老舗です。
実店舗とネットショップを並行運営しており、2000点にも及ぶ品揃えを誇っています。
その半数以上が窯元から直接仕入れられており、他の店舗では手に入らない商品も多くあります。
品揃えが豊富なため、季節の絵柄の器や夫婦茶碗など選り取り見取りで、プレゼントや京都土産を探すのにぴったりです。
手書きで描かれた鳥獣戯画の焼き物も人気です。
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水3-319
アクセス:京都市バス「清水道」下車 徒歩10分
嘉 祥窯(かしょうがま)
嘉祥窯は、清水寺から徒歩6分、三年坂(産寧坂)に直営店があります。
清水で四代に渡り茶道具を創作してきた京焼の窯元であり、焼き物の伝統を大切にする一方、近年では伝統技術をベースにホテルやレストラン向けのモダンなオーダーメイド品の創作にも力を入れています。
その作品はザ・リッツ・カールトン京都でも使用されており、デザイン性と卓越した技術が光っています。
直営店は、茶道具が中心の品揃えです。
店内で陶芸体験をすることもでき、電動ロクロを使って自由な器づくりを楽しめます。
釉薬の色は基本の7種類のほか、季節の限定色からも選ぶことができます。
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水3-343
アクセス:
京阪電鉄京阪本線「清水五条駅」・「祇園四条駅」より徒歩17分
京都市バス「清水道」下車 徒歩6分
陶 葊(とうあん)
陶葊本店は、皇室の菩提寺として有名な東山泉湧寺の近くにあります。
京焼らしい華やかな色絵の器をはじめとして、職人技が光る美しい焼き物の数々が手に入ります。
本店に併設されている工房では、職人の手仕事を見学することができます(※平日のみ、要予約)。
また、本店内では陶芸体験も可能。
「絵付けコース」、「手びねりコース」、「ロクロコース」の3種類から、好きなコースを選ぶことができます。
また、錦小路店は「京都の食の台所」として知られる錦市場内、八坂店は祇園のシンボル「八坂の塔」こと法観寺の近くにあり、美しい器を買い求めることができます。
観光の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
本店
住所:〒605-0976 京都府京都市東山区泉涌寺東林町38
アクセス:JR奈良線「東福寺駅」より徒歩10分
錦小路店
住所:〒604-8052 京都府京都市中京区錦小路通御幸町西入ル鍛冶屋町215
アクセス:阪急京都線「京都河原町駅」より徒歩3分
八坂店
住所:〒605-0827 京都府京都市東山区八坂通下河原東入八坂上町385-7
アクセス:
京阪電鉄京阪本線「清水五条駅」・「祇園四条駅」より徒歩14分
京都市バス「清水道」下車 徒歩4分
蘇 嶐窯(そりゅうがま)
蘇嶐窯は東山の東大路通りに面して、工房兼ギャラリーを構えています。
四代にわたって清水の地で伝統技術を守っており、代々受け継がれてきた美しい青瓷の色が特徴の窯元です。
当代当主と、福岡の小石原焼の窯元であった妻との結婚を機に、小石原焼の飛び鉋などの伝統技法を融合させ、日々新しい「蘇嶐窯」流の焼き物が作られています。
そのモダンなデザインの器は、資生堂が運営する東京銀座のレストラン「FARO」や、イタリア・ローマの2つ星レストランでも使用されています。
ギャラリーでは、伝統の器から最新の作品まで、多彩な商品を鑑賞・購入できます。
併設の工房では陶芸教室も実施しています(参加人数:2~6人)。
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水4-170-22
アクセス:
京阪電鉄京阪本線「清水五条駅」・「祇園四条駅」より徒歩15分
京都市バス「五条坂」・「清水道」下車 徒歩3分
京都でオシャレな焼き物が欲しいなら
う つわや 草星
うつわや 草星は、京都御所の寺町御門から徒歩約4分のところにある、こだわりの器のセレクトショップです。
全国各地の作家が創作した、シンプルさの中にあたたかみを感じられる、料理を引き立てる器が揃っています。
普段の食卓にしっくりと馴染む、素敵な焼き物を見つけに行ってはいかがでしょうか。
住所:〒602-0862 京都府京都市上京区出水町266-9
アクセス:京阪本線「神宮丸太町駅」より徒歩6分
器 や彩々
京都が誇る世界遺産・二条城から徒歩約10分のところにある、器のセレクトショップ、器や彩々。
全国各地から、こだわりの作家の器が集まっています。
伝統的な焼き物だけでなく、ガラスの器や木工オブジェなど、オシャレで多彩な商品を扱っているのが特徴。
展示室では、作家の個展や企画展、ワークショップなどが開催されています。
坪庭を眺めながらコーヒーがいただける喫茶室もあり、魅力的な器の数々をゆっくり楽しめます。
器好きなら定期的に訪れたいお店です。
住所:〒604-8336 京都府京都市中京区大宮通三条下る 三条大宮町263-1
アクセス:
阪急京都線「大宮駅」、京福電鉄嵐山本線「四条大宮駅」、地下鉄東西線「二条城前駅」より徒歩5分
JR「二条駅」より徒歩12分
京都の焼き物のことをもっと知りたいなら!

京 都内の窯元や陶磁器工芸品を展示する【京都陶磁器会館】
京都陶磁器会館は京都の焼き物作りの振興のために設立された施設で、東山の五条坂の登り口にあります。
定期的に作家の個展や企画展を行っており、常設展では京都で活躍する作家・窯元の作品を展示・販売しています。
伝統に磨かれた名工の作品はもちろんのこと、若手陶芸家の感性豊かな新作を楽しむこともできます。
五条坂周辺には、焼き物のお店が軒を連ねています。
京都陶磁器会館から、焼き物巡りの旅をスタートするのも良いかもしれません。
住所:〒605-0864 京都府京都市東山区東大路五条上ル遊行前町583-1
アクセス:
京阪電鉄京阪本線「清水五条駅」より徒歩10分
京都市バス「五条坂」下車 すぐ
清 水焼団地の回り方が分かる♪【清水焼の郷会館】
京都市街の東側、山科区にある、清水焼を生産する工業団地が「清水焼団地」です。
京焼・清水焼の職人が集まっているため、散策しながらショッピングや陶芸体験を楽しめる、隠れた観光名所です。
「清水焼の郷会館」は清水焼団地内にあり、陶芸作家らの個性あふれる作品が展示されています。
スタッフが清水焼団地の回り方を案内してくれるので、散策の前にぜひ立ち寄ってみましょう。
住所:〒607-8322 京都府京都市山科区川田清水焼団地町10-2
アクセス:
京阪バス「上花山久保町」下車 徒歩10分
京阪バス「川田」下車 徒歩5分
京阪バス「清水焼団地」下車 徒歩2分
おわりに
京都で素敵な焼き物が手に入るスポットを紹介しました。
どの窯元も、伝統技術と職人技を守りながら、新しい作品作りに挑戦しています。
こうして、日本の焼き物の魅力は日々磨かれているのですね。
また、気軽に陶芸体験ができる工房も多いです。
自分で作ることで、新たな焼き物の魅力が発見できるかもしれないので、ぜひ挑戦してみてください。
京都を歩きながら、お気に入りの焼き物を見つけてくださいね♪

粘土を成形し、高温の窯などで焼成し器や造形物を作ることを陶芸と言います。
火山の噴火によってできる岩石が長い年月をかけ砕かれ、有機物と混ざりあったものが粘土。
世界中に存在しています。
陶芸によって作られる陶磁器と呼ばれるものにはおおまかに2種類あり、土が主な原料で叩いた時ににぶい音がするのが「陶器」。

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しかし実際に舞妓になるには、厳しいお稽古だけでなく年齢の制限もあります。
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「染の着物に織りの帯」という言葉がありますが、織りの帯でも品格が高いといわれているのが西陣織の帯です。
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