日本の伝統工芸と伝統美の代表的存在であり、和のファッションやインテリアに欠かせない「染物」。
染物の技法には、友禅染め、ろうけつ染め、型染め、絞り染めなど、さまざまな種類があり、昔から日本人の生活を彩ってきました。
本記事では、東京都内で染物を体験できる教室をご紹介します。
江戸時代に江戸の町で発展した東京手描友禅をはじめとして、東京都内では今なお各地で、染物の技法が受け継がれています。
染物の世界を知ることで、オリジナルの作品作りを楽しめるだけでなく、新たな視点から東京と日本の魅力を発見することもできるでしょう。
この記事を参考に、自分に合った染物教室を探してみてください。
※本記事の内容は2020年9月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、①以外の教室の正式な情報については、事前に各教室へお問い合わせください。
東京のオススメの染物教室① 隆生工房
「隆生工房」は、東京手描友禅の作家として活躍する講師が開催する友禅染の教室です。
友禅染は主に着物や帯に使われる技法ですが、隆生工房の「趣味コース」では和装小物やインテリアを制作することができ、より気軽に友禅の伝統技法に触れることができます。
さらに本格的に友禅染を学びたい方向けに、着物や帯の制作に特化した「きもの専科」も用意されています。
生徒さんの中には、実力をつけて作品販売をはじめたり、カルチャー講師として活躍する方もいます。
情報は変更となる場合がございます。詳細は、下記のページをご確認ください。

友禅教室 隆生工房のご紹介ページです。 本文ページ緑のボタンから体験レッスン、本レッスンへのお申込みができます。
東京のオススメの染物教室② 染の里おちあい
令和2年(2020年)に創業100年を迎える「染の里おちあい(旧称:二葉苑)」は、新宿区落合に構える工房で本格的な染物のレッスンを受けることができます。
江戸更紗・江戸紅型・手挿し(手描き友禅)など、希望する技法によってコースが分かれており、いずれのコースも全6回(月1回開催)で一つの作品を染め上げるカリキュラムになっています。
工房で用意された図案の染色からスタートし、オリジナル図案での作品作りへとステップアップしていくことができます。
工房は都営地下鉄大江戸線・西武新宿線「中井駅」から徒歩4分なので、通いやすいのも嬉しいポイント!
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

大正9年創業、新宿区上落合にある「二葉苑」さんでの“江戸染色”体験レポートです!
東京のオススメの染物教室③ SEIWA教室 ろうけつ染め科
モノづくりの教室を運営する「SEIWA教室」では、蝋を用いる染物の伝統技法「ろうけつ染め」の講座を開講しています。
講師は、NHK大河ドラマのオープニングタイトルバック用に作品を提供したり、国外でも展示を行うなど活躍するろうけつ染め作家です。
基本的なろうけつ染めの技法から複雑なものまで、「絵を描くように染める」表現を学ぶことができます。
教室には店舗が併設されており、好みの道具や素材が手に入りやすいのも嬉しいですね。
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。
東京のオススメの染物教室④ モダン紅型・型染め おかめ工房
「おかめ工房」では、沖縄の伝統的な染物・紅型染めの技法を教わることができます。
個人個人のレベルに合わせた指導で、自分で染めたものが額絵や小物、着物など、世界で一つだけのアイテムに仕立てることができます。
工房オリジナルのモダンでやわらかい色合いの紅型染めを、ぜひ体験してみてください!
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

皆さんは、琉球びんがたをご存知でしょうか?沖縄県に古くから伝わる伝統的な染物で、色鮮やかな色彩が特徴です。中国や、さまざまな東洋の文化を吸収して誕生した琉球びんがたは、エキゾチックな中に日本的な雰囲気も残っており、独特の不思議な魅力があります。この記事では、そんな琉球びんがたの歴史や種類、現在の姿などをご紹介します。
東京のオススメの染物教室⑤ 東京手描友禅工房 協美 友禅(染色)教室
「東京手描友禅工房 協美」では、友禅染の教室を開講しています。
初心者から経験者、本格的に作品作りを習いたい方まで幅広く対象とした講習で、伝統的な手描友禅染の技法を学びながら作品を仕上げていくことができます。
友禅染で染め帯や着物を制作することもでき、工房内で着付け教室も受講できるので、着物が好きな方にピッタリです。
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。
東京のオススメの染物教室⑥ 手描き友禅 笠原以津子「手描き友禅入門」教室(よみうりカルチャー町屋)
手描き友禅 笠原以津子「手描き友禅入門」教室では、手描き友禅の定期講座が開講されています。
図案を描き写し、見本を見ながらの作品作りからはじめるので、初心者でも簡単に取り組むことができます。
少人数制のため、それぞれの希望に合わせた指導でオリジナルの作品作りが楽しめます。
希望者には帯や着物の制作も指導してくれます。
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。
東京のオススメの染物教室⑦ 東京友禅研究会 手描き友禅講座
「東京友禅研究会」では、手描き友禅講座を開催しています。
本格的な手描き友禅の技術を学び、和装・洋装を問わない多彩なものづくりを楽しむことができる講座です。
初歩から友禅の技法が学べるカリキュラムが用意されており、ステップアップしながら、自分でデザインした作品作りに取り組むこともできるようになります。
個別指導で自分のペースで進められる点も魅力です。
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。
東京のオススメの染物教室⑧ てぬクリ工房
「てぬクリ工房」では、手ぬぐい染めの講座を受けることができます。
・手ぬぐい染め体験本格コース
・手ぬぐい染体験ショートコース
・手拭染自習コース
・手ぬぐい型紙教室
上記の4つのコースから目的に合わせて選び、実際に染め職人が工場で行っている工程を体験できます。
工房で季節に合わせて用意される、オリジナルの柄や色も魅力の一つです。
家族や友達と、自分だけの手ぬぐい作りを楽しみたい人にオススメです♪
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。
東京のオススメの染物教室⑨ アトリエ おおかわ & きもの染色工房 ひょ 葛飾手描友禅教室
「アトリエ おおかわ & きもの染色工房 ひょ」では、手描き友禅の教室が開講されています。
国の伝統工芸士でもある講師が、初歩から丁寧に指導してくれます。
和やかな雰囲気の中で、ハンカチ・風呂敷・ストール・帯など、思い思いの作品作りを楽しめる教室です。
定期教室以外にも要望に応じて、講師のアトリエ(葛飾区)での体験教室や、出張教室も開催しています。
情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。
おわりに
東京のオススメの染物教室9選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
染物を通して日本伝統の模様や柄、手仕事にじっくりと親しむ時間は、きっと普段の生活も豊かにしてくれるでしょう。
人とはひと味違った趣味や特技を身に付けられたら素敵ですね。
初歩から丁寧に教えてくれる教室が多いので、気軽に染物の作品作りをはじめてみませんか。

日本には伝統的なものが数多くあり、染色、染物技術もその一つです。
染色(染物)といえば着物をイメージする人も多いと思います。
着物の種類は染め方によって多種多様で、希少価値の高いものから日常的に着られるものまでさまざまです。

日本における藍染とは蓼科の藍という植物“蓼藍(たであい)”を使った染め物のことです。この記事では、藍染とはどのようなものか、藍染の歴史や作り方、藍染の作品のほか体験できる場所などをご紹介します!

東京都新宿区高田馬場に東京手描友禅のアトリエを構える小倉染芸。
格調高く、深い色合いの作品が特徴である。
取材させていただいた隆氏の師匠である父の貞右(ていゆう)氏は、多数の賞を受賞し、上皇后美智子妃殿下の訪問着を作った経験もある。
この度は、平成30年に伝統工芸士を取得した3代目の小倉隆氏にお話を伺った。

伝統工芸士とは、経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事する技術者かつ高度な技術・技法を保持する職人のことであり、国家資格です。この記事では、なるにはどうしたらよいのか、伝統的工芸品の種類や伝統工芸士の資格・認定について、女性工芸士の活躍のほか、もっと伝統的工芸品に触れるために活用したい施設などをご紹介します。