津軽びいどろとは、「宙吹き」という技法で作られたハンドメイドガラスで、青森県の伝統工芸品にも指定されています。

津軽びいどろの指定工場である「北洋硝子」は、漁業用の浮玉の製造業として1949年に創業。

その後、長年培った「宙吹き」の技術を用いてガラス製品を製造するようになり、1977年に誕生したのが津軽びいどろです。

温かみのある豊かな色彩で、青森の自然や四季を表現したアイテムが豊富に揃っています。

なかでも器や花器にはさまざまなバリエーションがあり、特に、季節ごとの草花を飾る花瓶は、津軽びいどろの美しさを毎日の生活に取り入れやすいのでオススメです。

今回は津軽びいどろのオススメの花瓶を厳選してご紹介します。

移りゆく自然の美しさを、柔らかな輝きを放つ色とりどりの花瓶とともに堪能してみてください!

ねぶた祭の躍動感あふれる一輪挿し「石塚硝子 アデリア ねぶた 金彩一輪挿し」

青森県のねぶた祭を躍動感あふれる色彩で表現した一輪挿し。

多彩な色の中には金箔があしらわれており、華やかな美しさが魅力です。

表面を覆う透明ガラスと、ひねりのあるスマートな形状が調和し、高級感のある雰囲気に仕上がっています。

約25.5cmの十分な高さがありますが、底面がどっしりとしており、適度な重量で安定感があるのがポイント。

手作りならではの温かさと津軽びいどろらしい色使いで、さまざまな花を引き立てます。

優しいピンクをお部屋のアクセントに「石塚硝子 アデリア 花器」

淡いピンクと青みを帯びたピンクが優しく混ざり合い、透明感のある華やかさが魅力の花瓶。

ベーシックな形状で、季節を選ばず、さまざまな草花が楽しめます。

流れるようなガラスの装飾が花瓶の滑らかなラインを強調し、一部分にあしらわれた金が全体のアクセントになっています。

約29.7cmの高さがあり、ボリュームのある花束などもバランスよく飾れるのが魅力。

優しい色味でインテリアにも合わせやすく、プレゼントにもオススメです。

ガラスの花籠でフレッシュな空間を「石塚硝子 アデリア 手付花入籠 薫風」

花籠はなかごのような持ち手が付いた津軽びいどろの花瓶で、可愛らしい形が特徴です。

青森県の奥入瀬渓流に吹く風をイメージし、琥珀色は大地の色を、スカイブルーは空の色を表現しています。

透明感のある輝きで、あらゆる草花を引き立てます。

薫風くんぷう」とは、初夏の若葉の香りを運ぶ爽やかな風。

清々しい季節の中、摘んできたばかりの花々を飾っているかのように生けられるのが魅力です。

緩やかに波打つ形状により、見る角度によって異なる色合いや輝きが楽しめます。

丸い雫が豊かに彩る「石塚硝子 アデリア 花しずく」

雫のような丸い形をした津軽びいどろの花瓶。

濃淡が美しく混ざり合い、水彩で描いたような優しい色彩の螺旋模様が魅力です。

カラーバリエーションはピンクやブルーなど、全6色。

生ける花や好みに合わせて選択できます。

直径は最大12cm、高さは約13.5cmの大きさで、一輪からブーケまで、バランスよく生けられる使いやすいサイズです。

テーブルにも置きやすく、さりげなく華やかに空間を彩ります。

十和田湖の神秘的な深い蒼「石塚硝子 アデリア 十和田」

深みのある蒼い色は、青森県を代表する美しい湖、十和田湖を表現しています。

直径が最大21cm、高さが約31cmの大きなサイズで、存在感がある津軽びいどろの花瓶。

高級感もあり、花瓶そのものがインテリアになる美しさです。

印象的な蒼は、光の当たり方や角度によって色の見え方が変わり、さまざまな表情が楽しめます。

緑や黄色が複雑に混ざり合い、個性的な色合いながら、あらゆる花と調和する使いやすさも魅力。

大切な方への贈り物としてもオススメです。

たくさん揃えたい!カラフルなガラスの手鞠「石塚硝子 アデリア 彩手鞠」

色手鞠という名の通り、コロンと丸い形をした愛らしい形の一輪挿し。

桜風や青葉、夏空や夕雲といった、四季を感じる6つのデザインから選択できます。

どれも優しく、どこか懐かしい模様と色彩で、何個でも揃えたくなる可愛らしさ。

摘んだ野花を一輪挿すだけでも、空間をおしゃれに彩ります。

気軽に使える小さなサイズで、単品で使ったり、いくつか並べて飾ったりと、場所やインテリアに合わせやすいのも魅力です。

また、花の代わりにアロマのスティックを差し込めば、一輪挿しがアロマディフューザーに変身。

アイディア次第でさまざまな使い方が楽しめる津軽びいどろです。

秋の空と大地に広がる金彩の輝き「石塚硝子 アデリア 金彩秋風」

個性的な色彩とデザインが目を引きます。

ブルーは高く澄んだ秋の空を、黄金色は輝く大地を表現。

きらきらと上品に輝く金彩とのコントラストが美しい津軽びいどろの花瓶です。

対比と調和のバランスに優れたデザインで、インテリアとしても空間をおしゃれに演出します。

花瓶の高さは約36.5cmあり、ボリュームのある花や花束も生けやすいサイズ。

花をより美しく豪華に引き立てます。

春の訪れを感じる優しい桜色「石塚硝子 アデリア 桜流し」

柔らかな桜色が、麗らかな春を感じさせる一輪挿し。

流れるような螺旋状らせんじょうの模様は、桜の花びらが舞っているような美しさです。

丸くて可愛らしい形状で、置いておくだけでも空間が華やぎます。

直径約7cm、高さ約6.5cmの手の平サイズで、デスクやキッチンなどにも飾りやすい大きさ。

平らな底面とガラスの程よい厚みで安定感があるのもポイントです。

花瓶に映える、夕日が照らす夏の海「石塚硝子 アデリア 北彩」

黄金色の大きなフリル、金箔の上にあしらわれた青いガラスが豪華な雰囲気を演出。

夕日に照らされた海を黄金色で表現し、上品な輝きの金箔は水面に映る太陽を、その金箔の上に流れる青いガラスは波間を表しています。

深みのある色や金彩は、光の当たり方で異なる色や輝きが楽しめるのが魅力。

津軽の夏の情景を躍動感たっぷりに表現し、生けられた季節の花々をより華やかに魅せる花瓶です。

幾重にも重なる桜色のガラスと花びら「石塚硝子 アデリア 花あかり」

青森県の桜の名所、弘前城の桜を表現しています。

「花あかり」とは、桜の花が満開になり、そのあたりが夜でもほのかに明るく感じられます。

闇の中でもほんのり光るほどの華やかさが表現されています。

何層にも重ねられた色ガラスに、幾重にも重なる花びらのような模様で、立体感のある華やかさが魅力。

控えめにあしらわれた金箔が、上品で豪華な雰囲気を強調しています。

丸いフォルムが持つ優しい雰囲気と、高級感のあるデザインが見事に調和し、満開の桜のように空間を彩ります。

おわりに

津軽びいどろのコンセプトは「四季を感じるハンドメイドガラス」。

桜、海、太陽、紅葉、雪など、津軽びいどろの色や形に込められた四季折々の情景は、日々の暮らしを豊かに彩ります。

この豊かな色彩は、偶然がきっかけで誕生しました。

ガラスの原料に、青森県の津軽地方に位置する七里長浜の砂を原料に加えてみたところ、ガラスは深みのある緑褐色に変化。

この温かい色合いが日本各地で人気を博すと、さまざまな色づくりが本格的にスタートしました。

現在も津軽びいどろは、その多彩な色と手作りによる味わい深い形で、多くの人を魅了し続けています。

今回ご紹介した、季節ならではの花々を生ける花瓶は、四季の色にこだわった津軽びいどろの代表的なアイテムです。

ぜひ、津軽びいどろの花瓶で、花を楽しむ豊かな時間を過ごしてみてください!