日本酒を飲む時に欠かせないおちょこ。
おちょこときいてイメージするのは、一口でグイっと飲める、小ぶりサイズで陶磁器のものではないでしょうか?
ですが、時には少し雰囲気を変えてガラスのおちょこはいかがですか!
夏は涼し気なガラスのおちょこ。
キンキンに冷やしておけば、冷酒を冷たいまま飲み干すことができます。
また、耐熱ガラスであれば保温性が良いので、燗酒でも美味しく飲めますね。
お酒を飲まない方は、小さな食器や小物入れとして使うのはいかがでしょう♡
他にもインテリアとして飾ったり、お花を浮かべたり、いろいろな使い方で楽しめそうです♪
そんなガラスのおちょこ、思わず欲しくなってしまう美しいオススメを7選、ご紹介します!
津軽の景色がよみがえる!美しく深みのあるガラスのおちょこ♪
津軽びいどろが生まれたのは偶然からでした。
漁業で使うガラスの浮き玉を製作している青森県のガラスメーカーが、七里長浜の海岸の砂を原料として使ってみたところ、美しく深みのある緑色のガラスが完成したのです。
津軽びいどろとは、青森県指定の伝統工芸品であり、昔ながらの宙吹き技法を受け継ぐガラス細工です。日本の風景の一瞬を切り取ったような鮮やかな色彩が特徴で、その美しさに魅了されたファンは国内のみならず、海外からも高く評価されています。今回は、そんな津軽びいどろについてご紹介します!
今回紹介するのは、まるで四季を閉じ込めたかのような12種類のきらめく宝石のような津軽びいどろのおちょこ。
おちょこの一つひとつには、季節をイメージした名前がつけられています。
ずっと見つめているとその光景が浮かんでくるようですね。
中には「ねぶた流し」や「わたゆき」など、津軽を感じさせてくれる名前も見られます。
どれを選ぼうか迷ってしまうので、いくつかを日替わりで楽しんだり、並べて飾るのも良いですね!
伝統と伝統のコラボレーション!極限まで薄いガラスで作られた江戸切子のおちょこ
見た目はどっしりと重厚な印象ですが「うすはり」の名の通り、これ以上はないというところまでの薄いガラスで作られています。
「うすはり」を生産している松徳硝子と、江戸切子職人である堀口徹氏による共同制作の江戸切子のおちょこです。
ガラスは下玉というガラスの元になる玉を使わず、直接吹き上げながら竿を回す直吹きの技法で作られています。
江戸切子の美しいカット模様をほどこして完成。
「回」というシリーズ名もガラスと切子、どちらにも共通する製作過程からつけられています。
こちら千筋のほか、角出しと魚子の模様もございます!
伝統を受け継ぐ二つの工芸が見事に重なった、繊細で美しいおちょこを贈り物にもどうぞ♪
光と彩りのきらめき!薩摩切子のガラスおちょこ♪
薩摩切子は弘化3年(1846年)、薩摩藩主の島津斉興が江戸から招いた職人にガラス工芸を作らせたのが始まりでした。
文久3年(1863年)に起こった薩英戦争の際にガラス工房が燃えてしまい、その技術はいったん途絶えてしまうのですが、昭和60年(1985年)に復元事業が始まりました。
このおちょこの作者、辻俊幸氏はその事業に参加した一人です。
まるで宝石のような煌めきを持つ、薩摩切子のおちょこ。
辻さんの作品の特徴は、色被せガラスのグラデーションの美しさです。
素晴らしいカットと色に見入ってしまい、ちょこという用途を忘れてしまいそうになります。
こちらは鹿児島県南さつま市のふるさと納税返礼品です。
切子の色と寄付金用途を選んで、南さつま市を応援しましょう!
豪華な金箔をモダンな雰囲気に!貫入技法を使ったガラスのおちょこ
金沢に本店を構える金箔メーカー「箔一」の、金箔を贅沢に使用したガラスのおちょこです!
「貫入」とは焼き物の手法の一つで、陶磁器の釉を被せた部分にできる細かいヒビ模様のこと。
こちらはそんな貫入の技法をガラスに金箔を被せることで応用し、表現しました。
それは職人が意図して作るものではなく、自然に入るヒビ。
なので一つとして同じものはありません。
この酒器セットも揃いではありますが、文様はそれぞれ少しずつ異なっているのがとても味わい深いですよね。
豪華でありながらも上品で、金箔のあしらいにモダンな雰囲気が感じられます。
結婚のお祝いや、お世話になっている人生の先輩方への贈り物にいかがですか?
もちろん、ご家庭での「ハレの日用」として選んでみるのも良いですね!
耐熱ガラスで用途が広がる江戸硝子のおちょこ!手づくりの柔らかな質感
東京都指定の伝統工芸品である江戸硝子の始まりは江戸時代。
以来、伝統をずっと受け継いでいるガラスの器です。
そんな伝統を継承しながら、こちらのおちょこは少し現代風にアレンジされています。
それは耐熱ガラスになっていること。
嬉しいことに、熱燗でもこの美しさを楽しめます!
寒ーい日には、熱燗をガラスのおちょこで一杯、というのはいかがでしょうか?
また、おちょこにチョコレートを入れて、電子レンジで温めるとホットチョコレートの出来上がり♡
ホームパーティの時にチョコディップを作って、いつもと違うおもてなしをしてみましょう。
食器洗い洗浄機の使用もできますので、他の食器とまとめて洗うことができるのも便利♪
津軽びいどろのガラスのおちょこ♪ 四季を感じる津軽の情景を表現
食卓を彩るカラフルな津軽びいどろ、「津軽の情景 フリーグラスセット」です。
それぞれ春風に運ばれる桜、青々とした若葉、透き通った空に映える空と海、山の麓に広がる菜の花の津軽の情景ををイメージして作られたこちらのおちょこ達。
春夏秋冬、季節の色に合わせたグラスで一杯やりたくなるセットですね!
残念ながら耐熱性はありませんので、暖かい季節のお愉しみ用にいかがですか?
楽しみ方は色々なので、様々なシーンで活躍してくれそう♪
400年続く技を幻想的に!魚津漆器とガラスが一つになったおちょこ
本漆と螺鈿とガラス、3つの工芸が一つになった見事なガラスのおちょこです。
使用されているのは金箔、銀箔、銅箔、そして螺鈿。
そこに職人さん達の技が加わり贅を尽くした仕上がりになっています。
製造している「工房ヤマセン」は漆師の兄と彫刻師の弟が立ち上げた会社です。
異なる分野でともに腕を競いながら、新しいものを次々と送り出しています。
底に沈んだ細工達がお酒を注ぐと見事に浮かび上がってくる幾重もの輪をぜひ、ご自分の目で確かめてください。
酒を飲み干すと、現われる万華鏡。
その姿が見たくて、お酒が進みそうなおちょこですよね♡
こちらは富山県魚津市のふるさと納税返礼品となっています。
幻惑的なグラスは蜃気楼の街、魚津の応援の証にぴったりですね♪
おしゃれな和食器をもっと見てみませんか?
ガラスの器は日本の様々な場所で、伝統を引き継ぎながらその土地に沿った形で発展をしています。
気軽に伝統工芸に触れられるおちょこ。
今回の7選はどれも特色あるものばかりでした。
また、おちょことして使うだけでなく、目で楽しめるものも多かったですね。
自分はお酒を飲まないからおちょこは必要ないという方でも、今回の7選には気になるものがあったのではないでしょうか。
また、日本の工芸品通販サイト「&わごころ」では、九谷焼のグラスをはじめとしたオススメの和食器を紹介しています!
個性あふれる和食器で、普段の食卓をもっとおしゃれに彩ってみてはいかがでしょうか?
ガラス細工と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?花瓶、お皿、ステンドグラス…私たちが日常で使っている、あらゆるものにガラス細工は施されています。
今回は、意外と身近にある「ガラス」と「ガラス細工」の関係、体験方法や有名なガラス工芸作家などを紹介しています。
沖縄の青い海、そして色とりどりの花を思わせるカラフルな「琉球ガラス」。
琉球ガラスは沖縄の「チャンプルー文化」から生まれたことをご存知でしょうか。
沖縄の人々に加え、南蛮渡来のビードロ技術を持つ長崎の職人、大阪の商人、アメリカ文化がチャンプルー(混ざり合い)してできた伝統工芸品なのです。
琉球ガラスの歴史は、第二次世界大戦後、在留米軍によって持ち込まれたコーラやジュースの廃瓶を原料として、ガラス製品を作ったことから始まりました。
厚みや気泡のある独特な風合いで、温かみのあるデザインが人気となり、平成10(1998)年には沖縄県の伝統工芸品に指定されています。
日本には何十年、何百年も前から受け継がれてきた技術を用いた、伝統工芸品が数多く存在します。技術の革新により機械化が進み、安価で使いやすい商品がどんどん市場に出回っている昨今、手作業で作られる伝統工芸品は需要が少なくなり、追い詰められているのが現状です。