江戸時代中期以降から東北地方の温泉地を中心に、湯治客への土産物として製作されるようになったロクロ挽きの木製人形である「こけし」。
昔はどのご家庭にも1体はあったのではないでしょうか?
最近のご家庭では見る機会が減っているものの、さまざまなデザインのものが製作されるようになったことから、近年注目を集めています。
そこで今回は、こけしを手軽に購入できる通販サイトをご紹介します♪
ぜひご自分にあったこけしを探してみてくださいね♡
kokesia コケシア
こけしといえば、伝統的なあの形を思い浮かべるかもしれませんが、「コケシア」ではそんな常識を打ち破るこけしを取り扱っています。
思わず「かわいい!」と言ってしまうようなイマドキなデザインのこけしや、こけし関連のグッズが揃いますよ。
オンライン専門店ですが、阿保正文をはじめとする、21人もの有名こけし工人が作るれっきとした工芸品です。
かわいくて癒される創作こけしの世界をご堪能ください♡
津軽こけし館
昭和63年(1988年)に、青森県黒石市にオープンした「津軽こけし館」が運営するオンラインショップです♪
実店舗には約4,000本の伝統こけしの展示や、有名人が絵付けしたこけしアートコレクションコーナー、高さ日本一を誇るこけしとダルマの展示があるなど、まさにこけし一色の津軽こけし館。
また、こけし工人が実施するこけし製作実演があったり、こけしの絵付け体験ができたりと、こけし好きにはたまらないイベントも盛り沢山です。
そんな津軽こけし館が運営するショップですから、品揃えも抜群!
ぜひ一度ご覧ください♡
桜井こけし店
宮城県北西部にある鳴子温泉郷の郷土品として親しまれてきた鳴子こけしを、江戸時代から継承し、その伝統に独創的な表現を加味したオリジナルのこけしを製作されている、「桜井こけし店」のオンラインショップです!
桜井こけし店は海外への進出も果たしており、パリで開催された国際見本市「Maison et Objet」に出店したときに製作された現代的で淡い色合いの「Hagoromo」は、パステルカラーが乙女心をくすぐるかわいらしいデザインになっています♡
伝統的な鳴子こけしだけでなく、海外目線で製造される各種こけしは一見の価値ありです♪
皆さんは、「こけし女子」略して「こけ女」をご存知ですか?
こけしの第一次ブームは昭和の初め頃、第二次ブームは戦後の高度成長期に起こりました。
そして第三次が「こけし女子」を生み出した2010年からのブームです。
木地処さとう
昭和元年(1926年)に創業した「木地処さとう」は、伝統こけしを製作している工房です。
古くは弥生時代から伝わる木材加工の伝統技法を守りながら、現代人にも適応できるように進化させたこけしを製作されています。
ただ飾るだけだったこけしのイメージを払拭し、伝統技法を活かした細工を施すことで実用的なこけしを世に送り出しており、その代表作が「こけし印鑑」や「こけしけん玉」。
手に触れて、実際に使うことで、こけしに愛着を持ってもらおうとする工人の想いを感じることができます。
もちろん、オンラインショップではこけし印鑑やこけしけん玉の他、伝統こけしも購入していただけますよ♪
CAROL
ロックファッションのお店として営業している「CAROL」が、平成25年(2013年)からはじめた伝統こけしのオンラインショップです。
海外のアクセサリーやTシャツ、衣料品の販売をメインにしてきたことで培われた先進的なセンスを活かして選定される伝統こけしは、独創的なデザインものも多く、日本の伝統工芸品の新たな可能性を世界に発信しています。
キューピー人形を模したこけしや、カスタネットに挟まれたこけし、コーヒーカップをかぶったこけしなど、斬新なものも多く取り揃えているので、先進的なこけしがお好きな方にオススメ♪
のレン
知られざる日本の魅力や奥深さに焦点を当てて、人と日本を繋ぐ“もの・こと”をテーマにさまざまな商品を取り揃えているオンラインショップが「のレン」です。
日本が継承してきた侘び寂びや美意識、文化や伝統だけでなく、マンガや現代アートなどのサブカルチャーも合わせた商品が揃いますよ。
海外の方目線でセレクトされた商品たちはとても魅力的で、その中にこけしも含まれており、伝統こけしをはじめ、さまざまな伝統品を数多く取り扱っているので、ぜひ一度ご覧になってみてください!
卯三郎こけし
ミッキーやミッフィー、ドラえもん、スターウォーズなどのキャラクターこけしが目を引く「卯三郎こけし」。
こけしといって想像する形状とは似ても似つかないデザインの、今風のかわいい創作こけしや、結婚やひな祭り、クリスマスといったイベントごとに合わせたこけしなど、見たこともないこけしが勢ぞろい♡
世界的に人気のあるキャラクターのこけしが作られているのも、卯三郎こけしの特徴です!
オンラインショップを眺めているだけでもとても楽しいですよ♪
卯三郎(うさぶろう)こけしとは、スヌーピーなどの人気キャラクターとのコラボこけしで、若い人たちや海外の方からも大人気の、群馬県の創作こけしの工房です。この記事では、そんな卯三郎こけしの歴史や魅力を詳しく解説していきます。
松田工房
宮城県鳴子温泉に古くから伝わる鳴子こけしだけでなく、夫婦こけしや誕生こけし、こけし雛人形など、ユニークなこけしを扱う「松田工房」のオンラインショップです。
オリジナルこけしとして、似顔絵こけしやこけし印鑑、こけし鯉のぼりといった変わり種のこけしも次々に製作しているので、見ていて飽きることがありません♪
そんな先進的なデザインであるにもかかわらず、材料の選定から最後の仕上げまでの全行程を、伝統技術を継承したひとりの工人が手がけているところに職人としてのこだわりを感じます!
鳴子温泉郷 岩下こけし資料館
宮崎県の鳴子温泉にある「岩下こけし資料館」のオンラインショップです。
資料館としての展示品の中には貴重な文献なども含まれており、展示数は東北一とのこと。
展示品は日本最古のロクロで作られた器や、豊臣秀吉や織田信長の免許状などさまざま!
そんな資料館が扱うこけしの通販もまたさまざまで、ストラップやキーホルダーといったものから、赤ちゃんが生まれたときのお祝い用に、オリジナルの「誕生記念こけし」などが。
誕生記念こけしは、生まれたときの身長に合わせて作られ、生年月日や誕生時間、名前、身長、体重までも記載してくれる、世の中に一つだけのこけしです。
Shimanuki Online Shop(こけしのしまぬき)
明治25年(1892年)に仙台で創業した、「しまぬき」が運営するオンラインショップです。
仙台の工芸品を多く扱うしまぬきでは、独創的なこけしを数多く取り揃えています♪
いくらやずんだ、笹かまなどの食べ物を模したコロンとかわいいこけしや、伊達政宗のこけし、缶詰になったこけしなど、バリエーションはさまざまです♡
オフィシャルサイトでは、ポケモンを模したこけしまで紹介されており、そのセンスはバツグン!(こちらはオンラインショップでの注文は行っていません。)
ポストから送ることができるこけしや、マグカップなどもあるので、こけしグッズを集めている人にとっても斬新なアイテムが手に入りますよ。
日本こけし館
もっとも古いこけしの生産地である鳴子の地で、昭和50年(1975年)から営業している日本こけし館。
詩人で童話作家の深沢要からのコレクション寄贈や、全国の工人から毎年送られる奉納こけしを展示する形で運営されています。
そんな日本こけし館が運営するオンラインショップでは、鳴子木地玩具協同組合に所属する総勢13名の組合員(工人)のこけしを取り揃えており、歴史と伝統を感じることができます。
※電話、またはメールでの注文となります。
楽天市場でも買えるオススメのこけし
上記でご紹介したこけし専門店が運営している通販サイト以外にも、インターネット通販最大手の楽天市場でも購入することができますよ♪
その中から今回は、オススメの商品を抜粋してご紹介します。
小 笠原こけしの「花こよみ」こけし
創作こけし「花こよみ」は、東北・仙台の一年を象徴する毎月の草花を絵付けした12種類のこけしです。
季節のうつろいを感じることができるデザインは美しく、全種類揃えてその月ごとに合わせて飾るのも良いですし、誕生月のこけしをプレゼントするのも喜ばれるのではないでしょうか♡
こけしの製作は、伝統工芸士の小笠原義雄が手がけているので、その技術は確かなもの!
大きさは約12cmなので、ちょっとしたインテリアにいかがですか?
星 定良×泉智子の「旅こよみ」こけし
先ほどご紹介した創作こけし・花こよみシリーズの第二弾がこちら、“日常からの小さなトリップ”をテーマに製作された「旅こよみ」です。
宮城県白石市の伝統こけし工人である星定良と、イラストレーターの泉友子のコラボ作品!
星定良が伝統技法でこけしの顔を描き、泉友子が体や頭に彩色を施しています♡
伝統と現代アートの融合を感じることができる作品ですね♪
こちらも「花こよみ」同様、12種類のデザインがラインナップされており、四季折々の仙台市内や仙南のイベントをイメージしたデザインになっています。
こ けしの岡仁の「墨 七寸」こけし
これまで、変わり種やカラフルなこけしをご紹介してきましたが、こちらは渋い色合いの墨一色で描かれた鳴子系こけしです!
顔の部分はあえて漂白せずに仕上げられているので、木の自然な風合いがそのまま残されており、墨の色合いが非常に映えます。
サイズは約20cmとなっており、この存在感がお部屋のワンポイントにちょうど良さそう♪
おわりに
こけしを扱う通販サイトと、オススメのこけしをご紹介しました。
現地に行って購入する方が良いとはわかっていても、遠方のためそこまではなかなか…という方も多いと思います。
そこで、もし少し気になっていただけたなら、まずは通販でこけし1体だけでもお家へ迎えてあげてみてください。
愛嬌とユーモアのある顔立ちが、癒しを与えてくれて、きっと愛着が湧くことでしょう♪
ふっくらした胴体に慎ましやかな表情…。日本の伝統工芸品の一つであるこけしは、私たちをどこかホッコリとさせてくれる郷土人形です。今回は、伝統こけしの中から遠刈田こけしの雑貨を、また創作こけしからは、楽しく可愛い卯三郎こけしをご紹介します!
空前のこけしブーム。
その陰には、若手こけし工人たちの活躍があるのです!
今回は、注目の若手こけし工人たちを、その作風や経歴と共にご紹介していきたいと思います♪
東北の温泉地を中心に発展し、古くから日本人に親しまれてきたこけし。
こけしの起源には諸説あり、原型ともいわれる最古のものは、今から1300年以上前の奈良時代に作られていたという説もあります。
江戸時代後期には、子どもの顔や、さまざまな模様をほどこした木の人形が作られるようになります。
日本の民芸品として愛されてきたこけし。
そのこけしは、大きく2つのタイプに分けられることをご存知しょうか?
こけしといえば、江戸時代後期の文化文政時代(1804-1830年)あたりから、東北の土産物として作り続けられている「伝統こけし」が有名です。