こんにちは!

ワゴコロ編集部の高安です♪

今回は、「食」に関する体験なのですが…

食の体験は“日本酒飲み比べ体験”以来なので、行く前からワクワク!!!

前回は飲み物だったので、今回は食べ物にしよう!ということで選んだのは「飴細工」。

飴細工は、その精巧な見た目からも職人さんの高い技術が必要なことがわかりますよね。

少しでもその技術を体験してみたい!と思い、お邪魔したのが飴細工専門店「浅草 飴細工 アメシン」さん♪

東京スカイツリータウン・ソラマチ店と花川戸店の2店舗を運営されていますが、今回は体験を行っている東京浅草にある「浅草 飴細工 アメシン 花川戸店」に行ってきました!

花川戸店は浅草駅から徒歩7分、 雷門からは徒歩8分ほど、浅草寺の近くにあります。

大通りから細い路地に入り、見えてきたのはシックな造りがかっこいい黒い建物。

外観からはパッと見た感じ、飴細工のお店とはわからないくらいオシャレな雰囲気!

飴細工とは?

体験レポートをお届けする前に、そもそも飴細工がどのようなものかを知らない方のために、飴細工について少しご説明します。

飴細工は、熱して柔らかくした飴を棒の先に丸めて、ハサミや手を使って動物や植物などさまざまなものを作り上げる伝統的な製菓芸術のことです。

飴細工のはじまりは、京都の東寺が建立された平安時代の延暦15年(796年)に、お供え物としてとして捧げたのが最初といわれています。

江戸時代になると、熱した白飴をイネ科の植物である葦(あし)の先端に付け、空気を吹き込んで膨らませながら細工をする飴細工屋が登場しました。

空気を吹き込んで膨らます作業はガラス細工を思い浮かべますが、同じことを飴で行っていたのですね!

そして、細工をした飴を飴職人が街に出て売り歩いていました。

飴細工は飴を売るためのパフォーマンスの一種だったのです。

それから細工の技術がどんどん発達していき、現在に至るというわけです!

浅草 飴細工 アメシンさんについて

後継者が少なくなり衰退しつつある日本の伝統芸術である飴細工の保持、そして今までにない革新的な飴細工を生み出すために手塚新理てづかしんりさんが立ち上げたのが、「浅草 飴細工 アメシン」です。

平成25年(2013年)に東京・浅草に店舗を構え、飴細工体験や展示・販売を、その後スカイツリーのある東京ソラマチに2号店をオープンし、飴細工の実演販売を行っています。

また、国内外でのイベントやパーティー等での出張製作実演、出張体験教室や作品展示等も多数手掛けています。

手塚新理さんの代表作は、透明な飴細工の「金魚」。

それまでは白い不透明なものしかなかった飴細工業界に、革新をもたらしました!

飴細工体験スタート

事前の説明が長くなってしまいましたが、いよいよ体験スタートです!

まずは、飴細工の中に小さなゴミが入ってしまわないよう、手を洗います♪

お店に来るまでは「どんな動物を作ろうかなぁ~やっぱりアメシンさんで有名な金魚かな~」などと話していましたが…

はじめての体験の際は、まずは“ウサギ”を作るそうです。

よくよく考えてみれば、初心者が金魚のような難しい飴細工を作れるはずもありませんよね。笑

かわいいウサギを作ることに気持ちを切り替えました!

手を洗ったら、今回の飴細工体験を教えてくれる鷲頭わしず涼太さんに、動画でウサギの作り方について詳しく解説してもらいます。

この動画、すっごくわかりやすいんです!

わかりやすい上に、動画では簡単そうにパッパッとウサギを作っていくので、私にもできそうな気がする!!!?

体験は、

1回目:練習用の飴
2回目:練習用の飴
3回目:本番の飴

といった感じで、持って帰ることのできる本番の飴までに2回練習することができます♪

この2回の練習で、コツを掴まねば。

最初は鷲頭さんが、飴を写真のように真ん丸な状態にして渡してくれます。

ここから、飴細工用の和ハサミを使って、切ったり伸ばしたりしてウサギの形を作っていきます。

ウサギのお手本はこちら↓

Let's 飴細工!

まずは、まんまるの飴の塊からウサギの耳を作ります。

ハサミの根本から、耳になる部分を大きめにカット!

カットする時に少しでも迷いがあると変な形になってしまうとのこと。

カットする場所を決めたら素早く2ヶ所カットして、手早く伸ばして耳を作ります。

足も同様に2ヶ所切って、伸ばして形を整えます。

真ん丸な飴の、どの位置にハサミを入れるかが重要なポイントでした。

そして、今回一番難しいと感じたのは、飴の形を保つこと!

飴は熱くて柔らかいので、重力に負けてお餅のように垂れてきてしまいます。

だから小まめに飴を逆さにして、垂れて形が崩れないようにしなくてはいけません。

今回体験インタビューのお願いをした際に、「飴は止まれませんが、大丈夫ですか?」とおっしゃっていただいた理由が今になってわかりました…。

実際に飴に触れる前までは粘土のような堅さを想像していたのですが、粘土よりもはるかに柔らかく、かなり難しかったです!

耳と前足、尻尾を作ったら、最後に後足を作って

1回目のウサギが完成です!!

躍動感が凄いウサギができました。笑

耳のお陰で、どうにかウサギと認識できるレベルでしょうか。

鷲頭さんは、あんなに簡単そうにお手本を作っていたのに…。

では、お手本と比べてみましょう。

うん、ツッコミどころ満載ですが、悪くはない!?

気を取り直して2回目の練習に入ります!

2回目も同様の手順で作っていきますが、1回目よりも少し上達している気がします!

鷲頭さんにコツやポイントを教えてもらいながら、形を整えていきます。

やはり足の部分が難しい...。

形にこだわって時間を掛けていると、すぐに固まってしまい他の部分の形を整えることができなくなってしまいます。

苦戦しながらも、どうにか2回目も完成!

いかがでしょうか?

左が2回目です↓

ちょっとウサギに近づいてきてるー!!!

いざ、本番の飴でウサギに挑戦!

練習が終わったらいよいよ本番です!

本番の飴は実際に食べることができる飴なので、色も本物のウサギのように真っ白♡

また綺麗に真ん丸な状態にしてもらって、スタートです!

重力で飴の形が変わってしまわないように、逆さにしたり、元に戻す作業を繰り返して練習を思い出しながら作っていきます。

本番はかなり緊張しました…!

触りすぎるとすぐに固まってしまうので、スピード勝負です。

少しでも躊躇すると、おかしな形のまま固まってしまいます。

鷲頭さんにも少し手伝ってもらいましたが、本番も完成!

じゃじゃーーーん!

お手本と比べると、やはり全然違いますが、本番が一番上手くできた気がします!!

そして、本番はこれで終わりではありません!

仕上げに食紅で顔を描きます。

つまようじの先に食紅をつけて、丁寧に色を乗せます。

て、手が震える!

ぷるぷるぷるぷる…

目と口だけの予定でしたが、耳も描いてみました。

ウサギちゃんの誕生―♡

ここで、今回作った作品を比較してみましょう。

右から1回目、2回目、本番です。

進化してるーーーーー!!!

足や手の形が最初と比べるとかなり綺麗に作ることができました。

はじめての体験ではウサギしか作れませんが、2回、3回と体験に訪れると猫や犬も作ることができるそうなので、ご希望の方は予約時に伝えましょう!

体験を終えて

はじめての飴細工体験でしたが、想像よりも遥かに難しく、奥深いものでした。

そして、1時間半~2時間という時間があっという間に感じるほど、楽しい体験でした!

見て美しい、食べて美味しい、そして、作って楽しいと3拍子揃った飴細工は、伝統的な技術を発展させながら、これからもどんどん進化していくような気がしました。

今回作ったのは比較的シンプルな形のウサギでしたが、プロの方は金魚やタコ、龍など非常に複雑な形のものまで飴細工で表現しています。

すぐに固まってしまう飴細工で、そのような複雑なものをどうやって作っているのか想像もできませんが、厳しい修行を積んだ職人さんだからこそできる職人技なのではないかと思いました。

「浅草 飴細工 アメシン 花川戸店」の店舗では、飴細工体験だけでなく、さまざまなおしゃれな飴細工も販売しています。

見てください!

この今にも動き出しそうなリアルさ!

飴細工とは思えないですよね。

食べてしまうのがもったいないくらいです。

また、飴細工ではありませんが、人気なのが、「うちわ飴」です。

うちわ飴には伝統的な和柄が施され、趣を感じますね♡

パッケージも桶をモチーフに作られており、細部までこだわりを感じますよね。

日本の美しさが最大限に演出されており、お土産にピッタリの商品です!

体験がしたくなったら

「浅草 飴細工 アメシン 花川戸店」(体験は花川戸店のみで実施)

営業時間:10:30〜18:00
住所:〒111-0033 東京都台東区花川戸2-9-1 堀ビル1F
体験当日の連絡・予約専用番号:080-9373-0644
アクセス:浅草駅(銀座線・浅草線・東武線)より徒歩7分 (雷門より徒歩8分)
定休日:毎週木曜日(臨時休業有り)

飴細工体験
体験費用:大人3,100円(税込)子供(高校生以下):2,500円(税込)
所要時間:約1時間半〜2時間