シネマ歌舞伎『廓文章 吉田屋』
(C)松竹株式会社

シネマ歌舞伎ってなに?

シネマ歌舞伎とは、松竹株式会社が開発した新たな歌舞伎の観劇スタイル!

演劇・映画等の良質なエンターテインメントを提供する企業である松竹株式会社が、歌舞伎の魅力をよりわかりやすく身近に感じてほしいという思いから、平成17年(2005年)から取り組みはじめました。

歌舞伎の公演を高性能カメラで撮影し映像に収め、映画館のスクリーンで上映するという、新たな形の映像作品です。

歌舞伎を舞台で鑑賞する場合、指定の座席から舞台までの定点鑑賞になりますが、シネマ歌舞伎では収録の際に8台程や、作品によってはそれ以上のカメラを使って撮影します。

そのため、時には歌舞伎俳優のアップなど、舞台鑑賞とは違ったアングルで迫力あるダイナミックな映像を楽しむことができるんです。

俳優の熱演、客席の盛り上がりなど歌舞伎の芝居小屋で観ているかのような臨場感と、細かな表情や衣裳の細部までとらえた映像、クリアな音響など映画ならではの良さを合体させたもの、それがシネマ歌舞伎なんですね!

また、平成25年(2013年)から始まった、毎月異なる演目を上映する「月イチ歌舞伎」は、毎月歌舞伎の名作・話題作を気軽に見られると大好評。

全国にある特定の映画館で定期的に上映されていますので、ぜひシネマ歌舞伎のサイトからお近くの映画館を調べてみてくださいね♪

シネマ歌舞伎の魅力とは

シネマ歌舞伎『人情噺文七元結』
(C)松竹株式会社

の席でも楽しめる!

シネマ歌舞伎の魅力は、なんといっても「観やすい・聞きやすい」ということ!

実際に歌舞伎の劇場に足を運び、前方で観ようと思うとなかなかのお値段のチケットが必要になりますよね…。

かといって、手頃な値段の席を取り、遠くから観劇するのは観えにくかったり聞こえにくかったりします。

しかし!

シネマ歌舞伎では、さまざまな角度から演者をアップで撮影しているため、細かい表情や、衣裳の紋様からセリフの抑揚まで、はっきりとわかります!

これまで劇場に何度も足を運んでいる方でも楽しむことができますし、劇場に行くにはハードルが高くためらっている歌舞伎初心者の人にも、歌舞伎への入り口としてとってもオススメ!

シネマ歌舞伎『人情噺文七元結』
(C)松竹株式会社

間も短く、値段も安い!

一般的な歌舞伎の上映時間は、約4時間~4時間30分。

途中休憩を挟むとはいえ、慣れないうちはずっと座っているのはなかなか疲れてしまいます。

一方、シネマ歌舞伎は一部長尺のものもありますが、90分~2時間程度の上映時間で、映画と同程度なので、歌舞伎初心者の方でも気軽に観ることができます!

チケットも2,000円程度で販売されているため、気軽に足を運べますね♪

値段や観劇時間がネックとなり、観たくても挑戦することができなかった方も、シネマ歌舞伎からはじめてみてはいかがですか?

シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』
(C)Sakiko Nomura

場では二度と観ることができない作品を観ることができる!

シネマ歌舞伎では、もう今では舞台で観ることができなくなってしまった作品も観ることができます。

既に亡くなられている歌舞伎俳優さんを生で観ることはできませんが、シネマ歌舞伎では映像を通して観ることができます。

まるで目の前にいるかのような迫力のある映像に仕上がっているため、もう一度観たい演目や歌舞伎俳優さんがいる方にとってもオススメです!

シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』
(C)Sakiko Nomura

場に足を運ぶ必要がない!

劇場の近くにお住まいの方であれば、簡単に足を運ぶことができるかもしれませんが、地方にお住まいの方はなかなかそう簡単にはいきませんよね。

シネマ歌舞伎は、全国各地の映画館で上映され、その数は年々増えています。

ぜひ一度、お近くの映画館で上映されているか確認してみてください!

上映情報

ネマ歌舞伎『人情噺文七元結』


令和元年(2019年)12月6日(金)~12月12日(木)公開

(C)松竹株式会社

ネマ歌舞伎『廓文章 吉田屋』【新作】


令和2年(2020年)1月3日(金)~1月23日(木)公開

(C)松竹株式会社

ネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』


令和5年(2024年)2月9日(金)~令和5年(2024年)2月15日(木)公開