「和太鼓」とは、日本に古くから伝わる打楽器の総称です。

和太鼓の種類には、

長胴太鼓ながどうだいこ

締太鼓しめだいこ

桶胴太鼓おけどうだいこ

などの種類があります。

誰もが、お祭りや盆踊りのお囃子、能や狂言などの伝統芸能で見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

ここでは、和太鼓の魅力をお伝えするとともに、「和太鼓を始めてみようかな」と考えている方へのひとつのきっかけになれば…という思いから、現在の和太鼓事情をご紹介します。

和太鼓の歴史

日本の太鼓の歴史は大変古く、縄文時代(紀元前12,000~紀元前300年)には既に情報伝達の道具として使われていたと言われています。

鎌倉時代(1185年~)からは「お囃子はやし太鼓」が出現、戦国時代(1943~1573年)には軍の統一を図るために使われた「じん太鼓」が誕生しました。

江戸時代(1603~1868年)には祭礼行事の伴奏として、また、太鼓好きが集まって打つ「のら打ち」なども行われ、芸術性や技を競う競技会も当時からありました。

第二次世界大戦後(1945年~)は、様々な種類の太鼓を組み合わせた「組太鼓」の形式が開発されたことや、プロ集団の出現をきっかけに、各地にたくさんのアマチュア太鼓グループができました。

和太鼓の魅力 さまざまな和太鼓の演奏スタイル

誰もが「打てば音が鳴る」ということが和太鼓の魅力です。

「ドーン」とおなかの底に響くような音。

「ドンドンドン カラカッカ ドドンガドン」とどこからともなく聞こえてくる祭囃子の音には、誰もが懐かしさを感じるのではないかと思います。

「太鼓の振動と、心臓の鼓動がシンクロすることにより、自らを鼓舞する性質がある」とも考えられています。

太鼓のリズムを聞くと、自然にリズムに乗ってきたりしませんか?

日本人の生活に長く寄り添ってきた和太鼓の音は、もしかしたらDNAに刻み込まれているのかもしれませんね。

伝統芸能と和太鼓

雅楽では、管弦に使われる「楽太鼓がくだいこ」と、舞楽で使われる「大太鼓おおだいこ」があります。

歌舞伎や狂言では、効果音として和太鼓を使います。細いバチで細かくたたいて、雨粒が屋根をたたくような「雨音」、バチ先に布を巻き「トン、トン」という曇った音で「雪の音」、笛と組み合わせて「ヒュ~ドロドロドロ」とおどろおどろしい音を出して「幽霊の出現」を表現するなど、音響の演出にも使われます。

お囃子・祭囃子

お祭りに、長胴太鼓、締太鼓、担ぎ太鼓、篠笛しのぶえしょうなどを使って演奏するのが「祭囃子」です。

日本各地、それぞれの地域に古くから伝わるお囃子が数多く存在し、起源や演奏スタイルなどはその地域や団体によって特色があります。

服装は法被はっぴ、はんてんなど和服が多く、歩きながら演奏したり、山車や屋台に乗り込んで演奏したりすることもあります。

盆踊り

盆踊りの起源は、「仏事行事であった」、「信仰行事であった」など諸説ありますが、室町時代(1336~1573年)には、太鼓を囲み踊るようになったと言われています。

盆踊りの音頭をとるのが和太鼓です。

現在の盆踊りは音頭のほか、民謡系、歌謡曲、アニメソングなど幅広い年代の人が一緒に楽しむための工夫がされています。

創作和太鼓

「創作和太鼓」とは、和太鼓を主体とする音楽のことを言います。

太鼓は、胴の長さや直径で音が違ってくるのですが、それを利用して一つの音楽に作り上げる「複式複打法」が開発されました。

種類の異なる太鼓を大人数で合奏のように演奏する「組太鼓」が始まりです。

現在も人々を魅了する和太鼓

2019年現在15,000もの和太鼓団体があり、和太鼓人口は何百万人にものぼります。

日本各地のお囃子保存会、プロ集団、アマチュア集団、学校の部活やサークル、習い事のほか、教育現場でも太鼓を取り入れるという小学校、幼稚園や保育園も増えています。

和太鼓を通じ、日本の歴史や伝統を学べる、豊かな表現力が身に着く、プロや地域の太鼓奏者をゲストティーチャーに招いて本物を学べる、など、教育現場でも和太鼓が注目されています。

和太鼓人口は、ますます増加していくことでしょう。

和太鼓を習うメリット、魅力

近年、子どもの習い事のみならず、大人の習い事としても和太鼓が注目されています。

いつでも誰でも「やりたい!」と思ったときに始められるのが和太鼓のいいところです。

「リズム感がないから」、「体力がないから」という方も、無理せずマイペースに楽しむことができます。

和太鼓を習うと次のようなメリットがあります。

仲間づくり・協調性が身につく

和太鼓は大人数でたたく団体演奏が主流のスタイルです。

仲間と音を合わせ、心を合わせることで、お子さんには協調性が身に付きますし、大人なら、ひとつのことを志す仲間ができます。

仲間と力を合わせ、作りあげた音楽を披露する達成感は格別です。

ひとりではできない、仲間がいるからこそできることですね。

ストレス解消に

仕事も家庭も様々なしがらみも、太鼓を叩く時には置いておいて、ドーン!とおなかの底に響く音を出せば気分爽快!

思いっきり太鼓をたたくことは、ストレス解消になります。

「またこれからがんばるぞ!」という明日への活力になること間違いなしです。

心身の健康

太鼓は腕だけでたたくもののではなく、全身運動です。

大きく体を使う和太鼓の打法は、体感を鍛え姿勢を良くします。

お子さんの体作りにも役立ちますし、大人なら肩こり、五十肩の予防にもなるかもしれません。

伝統文化の理解が深まる

和太鼓を演奏することで、日本の伝統文化への理解が深まります。

日本各地の祭囃子は、どういう起源があるのか、どんな土地でどんな風土がお囃子を生み出しているのか、と調べたり現地のお祭りを体験してみたりすることで、日本文化を知ることができます。

和太鼓をたたく場所を見つけよう!

和太鼓は基本、大勢でたたくものです。

「太鼓が初めて」という方は、基礎から教えてもらえる教室やサークルを見つけましょう。

サークルでは太鼓歴が長い指導者がいる団体や、プロを指導者として呼んで教えてもらうというスタイルをとっているところもあります。

子どもの和太鼓教室

個人の和太鼓教室のほか、カルチャーセンターでも子ども向けの和太鼓教室があるところがあります。

礼儀作法や協調性など、太鼓をたたく以前のことも身につきます。

学生・社会人

中高生、大学生なら学校に和太鼓部があるかもしれません。

放課後や会社帰りに寄れるような、夜の和太鼓教室もあります。

定期的に発表会を行う和太鼓教室もあるので、練習の励みになりますね。

地域のサークル

地域のお祭りやイベントに出演する太鼓サークルで、ここは!という団体があれば見学・入団ができるかどうか、問い合わせてみましょう。

各サークルによって特色があり、年齢層、活動曜日や時間帯も様々です。

「親子で太鼓をたたいてみたい」という方には、幅広い年代の人が在籍しているサークルがオススメです。

親子共通の趣味があると、一緒に通うことができますし、話題も増え、共に成長できる、と良いことづくめです。

親子三代で和太鼓をやっている、という人も少なくありません。

おわりに

和太鼓の魅力と現在の和太鼓事情についてお伝えしました。

ぜひ和太鼓に触れ、和太鼓を身近に感じ、和太鼓を楽しんでみてください。。

太鼓をたたいてリフレッシュ!ストレス解消に、体力作りに、仲間づくりに。「なにか新しいことを始めたい」という方、和太鼓を始めてみませんか?