こんにちは!旅行が大好きなワゴコロ編集部の小島です!

今回は、私が実際に5日間かけて行った、「青春18きっぷ中国地方一周一人旅」の旅行記をお届けします。

青春18きっぷの基本情報やオススメスポットなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください♪

本記事の内容は、令和4年(2022年)4月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、ご留意ください。

青春18きっぷとは?期間や使い方についてご紹介

「青春18きっぷ」とはJR全線の普通列車・快速列車が1日乗り放題になる切符のことです。

1日乗り放題が5回分で1枚の切符になっています。

グループ利用が可能なため、最大5人まで同時に使用することができます。

‟青春18”というフレーズから、18歳までしか利用できないのでは……と勘違いしている方も多いと思いますが、実はそんなことはありません!

年齢に関係なく、誰でも利用することができるんですよ♪

和4年(2022年)の発売期間と利用期間

令和4年(2022年)の発売期間と利用期間は、以下のようになっています。

青春18きっぷ発売期間利用期間
春季用2月10日~3月31日3月1日~4月10日
夏季用7月1日~8月31日7月20日~9月10日
冬季用12月1日~12月31日12月10日~1月10日


この期間を過ぎると購入も利用もできなくなってしまうので、要注意です!

※発売期間・利用期間は年や利用区間により異なる場合があるので、購入を考えている方は事前にJR駅や旅行会社へ確認してみてください。

春18きっぷの値段と買い方

青春18きっぷの値段は1枚12,050円です。

5回分が1枚になってこの値段のため、1回あたり2,410円!

2,410円でJR全線が1日乗り放題となると、かなりお得ですよね。

青春18きっぷはJR線の駅にある、みどりの窓口や指定券券売機、主な旅行会社の支店・営業所で購入することができます。

春18きっぷの使い方と注意点

最初に乗車する駅で青春18きっぷを改札の駅員に見せて、スタンプを押してもらいます。

そこからJR線が1日乗り放題!

スタンプが押されたものを改札で駅員に見せると、自由に入退場ができます。

自動改札機には通せないので、改札を通る際は注意が必要です!

もう一つ注意してほしいのは、特急(新幹線)・急行列車・グリーン車は利用できないことです。

別途、料金が発生してしまいます。

また、一部利用できない区間もあるので、事前に確認してから出かけましょう!

1日目(埼玉県~岡山県)

今回の旅は、埼玉県からスタートします!

初日は岡山県を目指してながーい電車旅です。

始発で最寄り駅を出発し、まずは静岡方面へ。

熱海駅や沼津駅で乗り換えをし、電車に揺られます。

途中で富士山が見えるゾーンに入り、爆睡からの起床!

やっぱり富士山をみると嬉しくなってしまいます♪

豊橋駅(愛知)、大垣駅(岐阜)、米原駅(滋賀)で乗り換えを繰り返し、滋賀県の野洲やす駅に到着。

この時点で3分の1ほどは経過していたので、「あと少しだー頑張るぞー!」と心の中で叫んでいました。

京都や大阪を通過して、兵庫県の相生あいおい駅に着きました。

そこからJR山陽本線に乗り換え、18時39分、ついに岡山駅に到着!

埼玉県から岡山県までたどり着くのにかかった時間は12時間49分、約13時間の長旅でした。

こんなに長時間電車に乗るのは初めての経験で、不安だったのですが、何とか予定通りに到着することができました。

電車の中でどう過ごす?

青春18きっぷを使うにあたって不安なのが、電車の中でどのように過ごすかという問題ですよね。

私は基本的に、外の景色をぼーっと眺めていました。

そんなんで飽きないの?と感じる方もいると思いますが、これが、意外に飽きませんでした。

場所ごとに全く違う顔を見せるので、ある意味、目が離せませんよ!

あとは、本を読んだり、音楽を聴いたり、うたた寝したり、自分の好きなことをして乗車時間を楽しみましょう!

2日目(岡山県~広島県)

2日目は岡山県と広島県を巡ります。

備津神社

まず訪れたのは、岡山県岡山市にある「吉備津きびつ神社」です。

駅前の桃太郎像に別れを告げて、岡山駅からJR桃太郎線(←可愛い)に乗り、吉備津駅で降ります。

吉備津駅は無人駅できっぷを見せる人がいなかったため、一応きっぷを掲げながら駅をでました(笑)

10分程歩いて神社に到着しましたが、入り口が分からず、数分ウロウロ…。

やっと入り口を発見し、境内へ入るとシンとした静かな空気に包まれました。

参拝し、御朱印をゲット。

御朱印について詳しく紹介している記事もあるので、ご覧ください♪

吉備津神社の見どころは、県指定の重要文化財にも指定されている全長360mの廻廊です。

大正7年(1579年)に再建され、自然の地形に沿って一直線に伸びています。

私は疲れたので、途中まで行って引き返しました(汗)

敷美観地区

吉備津駅から40分ほど電車に乗り、倉敷駅へ向かいました。

駅から15分程歩いて、「倉敷美観地区」に到着。

伝統的建造物群保存地区にも指定されているだけあって、倉敷川を中心に白壁の蔵屋敷が建ち並ぶ景観は、趣深く美しかったです。

かつて運河として使われていた倉敷川では“くらしき川舟流し”が体験できます。

私は時間の関係で体験できなかったのですが、20分間のんびりと舟からの景色を楽しむことができるのでオススメです♪

お腹がすいたのでお昼ご飯を食べることに。

外観も内観も素敵なお店でとっても美味しい‟岡山ピーチポークベーコンと春キャベツのクリームパスタ”をいただきました!

倉敷美観地区には他にも美味しいグルメが沢山あるので、また訪れて巡りたいです。

爆ドーム

岡山県をあとにして、広島県を目指します。

3時間の電車旅でしたが、尾道に近づくと海が!!!

海なし県民なので、海を見るとテンションが上がります。

キラキラで見惚れてしまいました♡

今度は尾道駅にも寄ってみたいなあ、と思っているとあっという間に広島駅に着きました。

広島駅からは広島電鉄に乗り換えます。

路面電車に乗るのは久しぶりで、街中を走ることにワクワク。

泊まるホテルに荷物を置いてから、散歩をしながら世界文化遺産に登録されている原爆ドームまで向かいます。

賑わう広島本通商店街を抜けると、原爆ドームは突然現れました。

近づくにつれ、あたりは静寂に包まれ、張り詰めた空気感が漂います。

実際に見ると、画像とは比べ物にならない迫力で、無念さに心がキュッと締め付けられました。

改めて、この先の未来の平和を強く願った瞬間です。

隣接する平和記念公園も夕方だからか人が少なく、本当に静かで美しい空間でした。

広島平和記念資料館に入りたかったのですが、蔓延防止措置のため残念ながら休館(泣)

今度リベンジしようと思います!

夜ご飯は名物の広島風お好み焼きを食べました。

ボリューミーで大満足でした!

夜にも原爆ドームを見に行ったのですが、ライトアップされていて、昼とは一味違った怖さのようなものを感じました。

昼と夜、両方訪れてみるのもオススメです。

3日目(広島県~山口県)

3日目は広島県と山口県を巡ります。

島神社

朝7時頃、広島電鉄に乗って広島駅まで行き、その後はJR山陽本線に乗り換えて宮島口駅で降ります。

駅から数分歩くと、宮島行のフェリー乗り場に着きました。

宮島行のフェリーは“JR宮島フェリー”と“宮島大期汽船”との2種類があります。

両方とも10~15分間隔で運行していますが、青春18きっぷユーザーは“JR宮島フェリー”を選びましょう!

なんと、青春18きっぷでフェリーに乗ることもできるのです!

そのまま乗り場に向かい、降りた時に係員さんにきっぷを見せればOKです。

朝8時頃ということもあり船には数人しかおらず、ガラガラでした。

宮島に着くと、鹿さんがお出迎え♡

海沿いを進むと、大鳥居が見えてきました。

工事中のため鉄骨に囲まれていたので、残念でしたが……それも記念ですよね!

昇殿料の300円を支払い、神社に入ります。

ほぼ人がいなかったため、私が歩く度に廻廊の床板がきしむ音だけが響く、静かで心地よい空間でした。

廻廊を抜けると開放的な舞台にでます。

一気に視界が開けて、とても気持ちがよかったです。

空いていたので、御朱印もすんなりゲットできました!

朝の神社は最高ですね。

周辺を散歩した後、もう一度大鳥居の近くにくると、さっきまで歩けていた場所は一面海に!

潮の満ち引きは短時間でこんなにも変化するのかと驚きました。

帰りに、宮島表参道商店街で揚げもみじと焼き牡蠣を食べて、大満足です♪

宮島に来たらこの2つは欠かせません!

本当はお土産にもみじ饅頭を買って帰りたかったのですが、荷物が多くなるので我慢…。

厳島神社について詳しく紹介している記事もあるので、ぜひご覧ください♪

府天満宮

続いて山口県防府ぼうふ市にある防府天満宮を目指して、また電車に乗りました。

そして……この電車内で事件が!!!

大切にしていた御朱印帳がないことに気づきます。

心当たりのある場所全てに電話をかけるも、見つからず…。

ショックすぎて車内で泣きました(笑)

立ち直れないまま、トボトボと歩いて、防府天満宮に到着。

防府天満宮は日本で最初に創建された天神さまを祀る神社であり、学業成就にご利益があるとして有名です。


※天神様:“学問の神様”として知られる菅原道真公のこと

そして、境内には約1100本、16種類の梅の木があり、2月上旬から3月中旬には“梅まつり”が行われます。

私はタイミングが悪く、終わった次の日に訪れたのでお祭りには参加できませんでしたが、綺麗な梅の花は見ることができました。

御朱印帳を失くしたショックから立ち直るべく、新しい御朱印帳を購入。

表紙は梅の花のデザインでとても可愛らしいです。

失くしてしまった御朱印帳の想いも載せて、大切にしたいと思います(泣)

もちろん、御朱印も頂きました!

参拝後は、入り口付近にあったどぶろくカフェで、防府市産のどぶろく“瀧水”を使ったパフェを頂きました!

癖がありつつもさっぱりした甘さで、体力回復です。

その後は、新山口駅に行き、夜ご飯を食べに地元の食材が頂ける居酒屋に行きました。

どの料理も美味しかったのですが、特にアジフライが最高でした!

料理を1人用にして下さる優しい配慮もあったので、おひとり様にもオススメですよ♪

4日目(山口県~島根県~鳥取県)

4日目は島根県を通り、鳥取県を目指します。

雲大社

1番楽しみにしていたといっても過言ではない出雲大社へ行きます!

朝4時半ごろに起きて、山口県にさよならを告げ始発に乗り、出雲大社まで片道6時間の電車旅です。

この旅行をはじめてから早起きばかりしているので、慣れてきました。

ちなみに普段は起きれません(泣)

新山口駅から2回乗換えをして、出雲いずも市駅に到着しました。

そこから一畑いちばたバスで日本一の縁結びの聖地と呼ばれる出雲大社を目指します。

二の鳥居の前でバスを降りて、まずは腹ごしらえ。

名物の出雲そばを頂きました。

3段積み重なって出てきて多そうに見えますが、そんなこともなく、ペロリと完食です♪

満腹になったところで、参拝に向かいます。

二の鳥居をくぐると神社では珍しい、下りの参道が続きます。

天気も良く、周囲は自然豊かだったので、心が安らぎました。

しばらくすると、鉄製の三の鳥居があり、その後、銅性の四の鳥居をくぐると拝殿に到着します。

出雲大社では一般的な‟二礼二拍手一礼”ではなく、‟二礼四拍手一礼”で参拝します。

その後、御朱印を貰って、えんむすびのお守り購入。

これで良いご縁が来るはずです…!

拝殿を見た時に、あれ?しめ縄小さい?と思ったのですが、よく見る大きいしめ縄は神楽殿にありました。

間近で見ると、ものすごい迫力です。

この縄は長さ13m、重さ5.2tにも及ぶそうですよ。

そして、ご本殿の裏側にはウサギちゃんが沢山いました。

お願いするウサギちゃん、かわいい♡

境内にはなんと、59羽のウサギの石像があります。

このウサギは神話「因幡の白兎」に登場するウサギたちです。

「因幡の白兎」の内容や出雲大社について詳しく紹介している記事もあるので、ぜひご覧ください♪

出雲大社を参拝した後は、ご縁横丁で名物の出雲ぜんざいを頂きました。

こちら、お値段は“いいご縁”の“1,150円”です。

細部まで縁結びへのこだわりがつまっていました♡

帰りは一畑電車で出雲市駅まで行きました。

そこから鳥取県の米子よなご駅で乗り換えて、5時間程かけて鳥取駅まで向かいます。

途中で降りた米子駅は、別名“ねずみ男駅”。

ホームには鬼太郎やねずみ男の像がありました。

鳥取県はゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるさんが育った地だそうです。

小さい頃、ゲゲゲの鬼太郎が大好きでよく見ていたのを思い出しました。

特に、鳥取県境港さかいみなと市には妖怪づくしの“水木しげるロード”があるので、今度来たときは、立ち寄ってみたいです♪

その後、無事に鳥取県に到着しました。

5日目(鳥取県~大阪府)

最終日は鳥取県を巡り、大阪まで帰ります。

兎神社

朝は鳥取名物白バラ牛乳を飲んでエネルギー補給をし、バスで鳥取県鳥取市にある「白兎はくと神社」へ向かいます。

白兎は“恋人の聖地”にも認定されていることもあり、白兎神社も縁結びのご利益がある神社として有名です。

白兎神社も7位にランクインしている全国のオススメ縁結び神社・お寺を紹介している記事もあるので、ぜひご覧ください♪

バスを降りると、大国主命おおくにぬしのみことと因幡の白うさぎ像がお出迎えしてくれました。

目の前には白兎海岸が広がっていて、ロケーションは最高です。

脇に建ち並ぶウサギの像を愛でながら神社の階段を上っていきました。

その先の手水舎てみずやに着くと、大黒さまの音楽が流れます。

他に人がいない中、急に音楽が流れて、かなりビックリ(笑)

そして、しっかり参拝した後は、御朱印を頂きました。

ウサギと桜の模様がとてもかわいい御朱印です♡

御朱印集めをしている方は、ぜひゲットして頂きたいです!

取砂丘

鳥取駅に戻ってお昼ご飯に。

鳥取でとれたお魚を使った定食を頂きました。

他にも色々なメニューがあり、どれも美味しそうだったので、鳥取駅に来た際はぜひ立ち寄ってみてください!

お腹がいっぱいになったところで、またバスに乗り、鳥取砂丘を目指します。

鳥取駅から30分程で到着し、ワクワクしながら砂丘への階段を上ると、目の前には広大な砂丘と青い空!

解放感に充ち溢れました。

隣を見ると、ラクダがいたので乗ってみることに。

ラクダにまたがって撮影は600円、ライド体験は1,500円でした。

ライド体験で歩く範囲がかなり狭かったので、またがって撮影を選択。

そっぽ向かれてる…

とてもかわいく撮って頂きました♡

良い記念になるのでオススメですよ♪

その後は、しばらく砂丘を歩き回りました。

場所によっては壁のようになっているところもあるので、かなり疲れます(笑)

上の方に登ると海が見えます!

綺麗な景色が見れて大満足です。

砂丘では風と砂が動いて作り出される、まるで芸術作品のような風紋ふうもんを見ることができます。

風紋を目当てに訪れる方もいるそうですよ。

砂丘をあとにして、もう旅も終わりです…

帰りは夜行バスで大阪から埼玉まで行くので、大阪駅に向かいます。

今回の旅を振り返りながら、電車に揺られて4時間。

無事に大阪駅に到着することができ、青春18きっぷ中国地方一周一人旅が幕を閉じました。

青春18きっぷの旅で便利な持ち物

今回、旅をして便利だった持ち物をご紹介します!

・モバイル充電器
こちらは必需品です!

スマホで電車やお店の場所を調べることが多いので、充電がないと致命的です。

・切符ケース
青春18きっぷは普通の切符よりサイズが大きく、小さい財布には入らないことが多いと思います。

失くしてしまうと、再発行はできないので、失くさないようにケースに入れておきましょう!

私は硬質ケースに入れて持ち運んでいました。

100円ショップでも手に入るので、コスパも良いですよ。

・本
電車移動の時間がかなり長いので本を持っていくのがオススメです!

私は文庫本を1冊持っていきました。(読み切りませんでしたが…)

・グミや飴などのお菓子
乗り換え時間が短かったり、食事をとれる場所がなかったりすることが多いので、事前にグミや飴などの手軽につまめるお菓子を用意しておくと助かります!

私自身、何度もお菓子に救われました(笑)

おわりに

青春18きっぷを使った中国地方一周旅行記はいかがだったでしょうか?

大変なこともありましたが、総じて楽しく、とても良い経験になりました。

この記事が、今後旅をする方の参考になれば嬉しいです。

大人も子供も青春18きっぷを使って、青春しましょう!