「オリンピックってスポーツの祭典と言われているけど、日本の文化にフォーカスされ得るものはないのかな?」

こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

東京2020組織委員会が、東京2020参画プログラムの集大成として、「東京2020 NIPPONフェスティバル」を開催しようとしています。

主な理由は以下2点です。

・2020年4月から大会に向けムードを高めるため
・国内外へ日本の多種多様な文化をPRするため

しかし、「東京2020 NIPPONフェスティバル」で、一体どんなことが行われるか、そもそも、このイベントを知らない人もいるかと思います。

そこでこの記事では、東京2020 NIPPONフェスティバルに興味がある方に向けて、その内容を詳しくご紹介します。

東京2020 NIPPONフェスティバルは文化の祭典

東京2020オリンピックやパラリンピックの開催に先立ち、日本全国で展開される文化の祭典が「東京2020 NIPPONフェスティバル」です。

日本に世界各国の人々が集まるオリンピックに先駆けて、沢山の人と文化が交流し作り出される場となっています。

地方と都市や、日本と世界が一つになるその瞬間は私達の想像を凌駕する文化が生まれることでしょう。

京2020 NIPPONフェスティバルのキャッチフレーズ

東京2020 NIPPONフェスティバルの行く先を示すコピーが発表されました。

「Blooming of Culture 文化は、出会いから花開く」

多種多様な人との出逢いから生み出される新しい文化や感動を、祝祭らしい煌びやかなワードで表しています。

キャッチフレーズは、四季を楽しめる日本人独特の感性ならではですね。

国内の人だけではなく、世界各国の方々に興味を持ってもらうために、和英表記にしたそうです。

全世界の人にとって親しみやすくかつ口ずさみやすいフレーズになっているのではないでしょうか。

そして、このコピーには「日本全国で東京2020 NIPPONフェスティバルと一緒に文化が花開いてほしい」という願いがこめられています。

もともとあった日本の文化が今回のイベントによって花開くことが期待できますね。

東京2020 NIPPONフェスティバルで実施されるプログラム

東京2020 NIPPONフェスティバルにて実施されるプログラムには、テーマが4つあります。

下記にまとめてみましたので、気になるかたはぜひご覧ください。

ーマ:「東北復興」

2020年の5月から7月の3ヶ月の間、東北の各県や東北絆まつりと提携し、東北の各地や東京を舞台とした大きなプログラムが実施されます。

「しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む 東北から TOKYOへ」と名付けて、東北の各地の会場にて東北の方々からメッセージを預かります。

メッセージを預かるのは、巨大人形のモッコ。

この巨大人形のモッコが東北から東京を目指して点々と旅をしながら、日本国内から世界中に向けて東北の現在の姿を発信していきます。

巨大人形のモッコが、東北に根付いている日本ならではの文化や、人々との出逢いを重ねていくといったロードストーリーをバックに、新たな形の文化事業が展開されていきます。

ーマ:「参加と交流」

日本の伝統的な文化を通じて国内外の様々な人たちが交流して新たな雰囲気の場やイベントが創り出されます。

世界の人たちと、出逢い、話し、一緒に創り出し、友達となるような語り合う場が誕生します。

大団円では、参加者全員が共創作業を通して、東京で心が一体化する演出を構成中です。

どのような演出になるか、今から楽しみですね。

ーマ:「共生社会の実現」

パラリンピックでは、「違う個性、同じ鼓動」というテーマを掲げており、障害のある方や健常者、LGBTなど多くのジャンルの人たちが参加し、町中で芸術活動や様々なパフォーマンスが披露されます。

参加を通じて個人性を輝かせ、個人性を見ることが可能な「ダイバーシティ&インクルージョン」の新しい文化想像事業が展開されるでしょう。

多種多様な人たちがいる中で、これからの共生社会を作り上げていく上で大事なプログラムですね。

ーマ:「大会に向けた祝祭感」

東西を代表とする無形文化財・舞台芸術(歌舞伎とオペラ)の融合による世界で初めての舞台が2020年の東京にて実現されます。

日本を代表する歌舞伎俳優である市川海老蔵さんとオペラ界の巨匠であり、世界的アーティストであるプラシド・ドミンゴさんとの夢の共演は東京2020 NIPPONフェスティバルのときしか見ることができないため要チェックです。

東京2020 NIPPONフェスティバルを飾る豪華な日本人出演者たち

東京2020 NIPPONフェスティバルを盛り上げてくれる日本が誇る文化人3名をご紹介します。

川 海老蔵

市川海老蔵さんは、誰もが知っている日本が誇る歌舞伎役者ですね。

1977年に東京都で生まれました。

東京2020 NIPPONフェスティバルでは、「大会に向けた祝祭感」でパフォーマンスを披露します。

コメントで市川さんは、

「以前から2020年はオリンピックが開催されることにより日本の文化もスポーツと一緒に届けることが出来るまたとない機会だと考えてた。素晴らしい舞台に出演することを、誇りに思う。オペラ界の巨匠であるプラシド・ドミンゴ氏と共に歌舞伎とオペラの融合という新たな作品を作る挑戦にあたり、身の引き締まる思いだ。一見違う歌舞伎とオペラという芸術は、歴史的背景や成り立ちが実は沢山の類似点がある。私自身がどんな作品を作り出せるかとても楽しみである」

と語っています。

橋 賢児

小橋賢児さんは、LeaR株式会社代表で現在ではクリエイティブディレクターとして活動しています。

1979年に東京都で生まれました。

東京2020 NIPPONフェスティバルでは、「共生社会の実現」のクリエイティブディレクターを努めます。

コメントで小橋さんは、

「人は1人ずつ個性や特徴が違う。でも、私と貴方は同じ鼓動を持つ人間でもある。今までの垣根を超えて、くり広げられる音楽や文化、アートやパフォーマンスを通して多種多様なジャンルで個人の個性が際立つ。個人の個性を刮目し、混ざり合うことにより皆が何かしらを感じとったり気付いたりして変化が生じる」

と語っています。

内 道彦

箭内道彦さんは、東京芸術大学学長特別補佐・美術学部デザイン科教授です。

1964年に福島県の郡山市で生まれました。

東京2020 NIPPONフェスティバルでは、「東北復興」のクリエイティブディレクターを務めます。

コメントで箭内さんは、

「東京と東北を繋ぐことにより、現在の東北を知ったり訪ねたりする人を増やすきっかけを作りたい。それが大会の重要な使命だと思っている。「東北復興の五輪」ならば、東北の方々にとって少しでも「やってみてよかった」と思える大会にしたい。日本の災害は、毎年全国各地で発生している。復興に向けて歩んでいる東北の今の姿が、今度は皆さんの元気になったり笑顔を送ることに繋がるのならばとても素敵ですね。幸せを運ぶモッコとともに、旅は2020年以降も続く。」

と語っています。

東京2020 NIPPONフェスティバルに参加してみよう!

今回は、東京2020 NIPPONフェスティバルの概要や、内容について詳しく紹介しました。

この記事が東京2020 NIPPONフェスティバルを深く知っていただけるきっかけになれば嬉しいです。

世界各国と日本の人々が繋がるフェスティバルにぜひ参加してみましょう!