こんにちは!

ワゴコロ編集部の生田目です!

ワゴコロ編集部が全国の伝統工芸体験を紹介していくワゴコロ体験レポート。

今回は、“東京銀器のバングル作り体験”

浅草にある「銀泉いづみけん」さんに行って来ました。

花やしきの近く、ひさご通り奥のビルの2階にお店と工房があります。

浅草観光の合間にふらっと立ち寄ることができます♪

螺旋階段を上がって、レッツゴー!!

ショップには沢山の銀器作品があります。

そもそも、東京銀器って?

原材料に主に銀が使われている、金属工芸品です。

銀は加工のしやすさから古来より様々な日用品に用いられて来ました。

江戸時代中期、銀師(しろがねし)と呼ばれる銀器職人やお神輿の金具などを作る金工師とよばれる錺り(かざり)職人が現れたことが始まりでした。

現在はアクセサリーが人気の中心ですが、銀という素材が無害でアレルギーを引き起こしにくいことから食器やベビースプーンの贈答品としても用いられています。

こちらの桜の作品は、東京銀器のコンクールで東京都知事賞を受賞したものだそうです。

一枚一枚の花びらが薄くはかなげで、硬い金属で作られているとは思えない美しさですね!

コップやぐい飲みもあります。

光り方がとってもきれいですね!

バングルやネックレスなどのアクセサリーも販売されていました。

こちらは一番人気のバングルです!

表には市松模様、内側には般若心経が刻印されています。

漢字一つ一つがとても小さくて細かい!!!

文字の型はこちらの職人のいづみさんが手作業で作ったそうです。

私たちにとっては、とっても気の遠くなるような作業に思えてしまいますね。

恐れ入りました!

それでは、体験スタート!

今回教えてくださるのは、伝統工芸士のいづみさん。

元々、画家を志しており、卒業後は日本全国を旅していたのだとか!

旅から帰ってきて仕事を探していたところ、金属工芸の求人広告を目にしてこの世界に入ったそうです。

いづみさんの作品はどれもストーリーがあって心に訴えかけてくるのは、きっと様々な経験の積み重ねからきているのだと感じました。

今回使っていく工具です。

数種類のヤスリやトンカチ、オレンジの持ち手の「キサゲ」という聞きなれない工具も使っていきます。

まずはこの板状になっている銀を、自分の腕に合わせてペンチで切ってもらいます。

ここから私も工具を使って、裏面に銀の証明刻印を入れます。

このときにお好みで、自分のイニシャルも刻印出来ます。

私はせっかくなので入れました!

こんな感じです♪

自分の作ったアクセサリーにイニシャル入れられるのは嬉しいサービスですね!

小さくてわかりづらいですが、左の斜めになっているものが銀の証明の刻印です。

「SILVER」と書いてあります。

次にヤスリをかけていきます。

まず、水平に削りその後両角を取ります。

ヤスリには少し重みがあり、始めは持ち手がしっかり支えられずぎこちなかったですが、慣れるとスムーズに動かせるようになりました!

左のように角ばっていたものに、丸みをつけます。

目の細かいヤスリに変えて角がなく滑らかになるように削ります。

真剣な表情で確認しています。笑

角が取れていないと着脱の時に痛い思いをしてしまうので!

両端の角にヤスリをかけて取ります。

次に「キサゲ」という工具を使ってヤスリの削り痕を取ります。

右手のキサゲを手前に引きながら、左手で銀を送っていきます。

いずみさんはスムーズに動かしていますが私の動きはなんともおぼつかなかったです。笑

角を取った両端を機械で研磨をかけてさらに滑らかにします。

削りカスを取るためブラシを使って洗います。

洗った後は銀が綺麗に光っていました!

表に模様をつけていきます。

柄の違う2種類のトンカチで叩きます。力はそれほどいりません♪

丸いボコボコした柄と細かいキラキラする柄がつけられます。

柄が合わさるところは両方で叩き、グラデーションにします。

私はキラキラした柄の割合をちょっぴり多くしました。

自分の好みで変えられるのが手作りの醍醐味ですよね♪

光の反射がとっても綺麗でお気に入りです!

銀の板の両端を木のトンカチで叩いて丸めます。

少しずつじゃないとなかなか曲がらなくて何度も何度も叩きました。

歪まないように垂直に叩き、曲がってきたら手で丸めます。

キサゲで側面の角を取ります。

触って確認し、角という角を取っていきます!

バーナーで熱を加えて形を固め、希硫酸につけます。

断面が楕円形で光り磨かれた鋼鉄のヘラ棒で、全体の角が取れているか確認しながら擦って滑らかに光らせます。

最後に重曹で磨くと、綺麗な銀の輝きが出てきました!!!

じゃじゃーーーん!!完成です♪

柄に光が反射してとっても綺麗ですね!

サイズもぴったりです♪

まさに自分専用のアクセサリー♪

なんとも贅沢ですね。

シンプルなデザインなのでどんな洋服にも合いそうで、使うのが楽しみです!

「銀泉いづみけん」さんでは、バングルだけではなく指輪作りの体験も行うことができます。

左の状態のものに、トンカチで柄をつけていく体験です。

こちらの方が簡単なので、修学旅行中の学生の利用も多いそうです。


自分のオリジナルアクセサリーを作るのも良し。

また、友達やカップルでお互いのものを作るのも素敵ですね♪

腕周りの寸法さえ分かれば誰でも作れるそうなので、手作りアクセサリーのサプライズプレゼントにもいかがでしょうか?

東京の銀器細工が体験したくなったら

住所:東京都台東区浅草2-26-5 SDSビル201
電話:03-3841-7361
営業時間:10:00-18:00
定休日:月、火曜日

体験:バングル作り7,000円~10,000円前後 1時間半、指輪作り 5000円 1時間