この記事では、「新日本髪」の魅力や「日本髪」の由来、七五三や成人式、花嫁さんの着物によく合う和装髪型について解説していきます。
大人気!新日本髪とは?
「新日本髪」とは、「日本髪」を現代風にアレンジした髪型のことです。
「日本髪」の美しいシルエットは残していますが、「日本髪」とは全く作り方が異なっています。
大きな違いは、ワックスやスプレー、すき毛などを使い自分の髪で結い上げ「日本髪」を再現する点です。
結いあげる際に鬢付け油を使わないので、軽やかさと清楚さがでます。
髪の量が少ないお子様でしたら、親御さんでも簡易的な「新日本髪型」を結うことが可能です。
七五三や成人式、結婚式などの場において、未婚女性が着る第1礼装である、振袖の着物にも良く合います。
ヘアサロンによっては、丸顔の人や逆三角形、たまご型など、お顔の輪郭に合わせて髷(まげ)の大きさを変えたり、両わきのふくらみを小さくしたり、その人に合わせアドバイスをいただけるところも増えています。
また、着物に合わせて「新日本髪」に洋風の生花や、花かざりをつける人も多いそうです。
新 日本髪で七五三もおしゃれにアレンジ
現在でも着物を着用することが多い七五三の季節には、前髪をおろし「新日本髪」に結った、可愛いらしい女の子の振袖姿を見かけることがありますよね。
こんなふうに、「花かんざし」や絞り風の生地でできた「かのこ」の髪飾りを付けると、華やかで七五三のお祝いらしいスタイルになります。
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成 人式の髪型は振袖にも合う新日本髪がオススメ!
現代風な「新日本髪」や伝統的な「日本髪」は、花嫁さんの和装髪型としても人気ですが、2013年の成人式に、今は引退されたフィギュアスケートの浅田真央さんが、「新日本髪」風な髪型にされとこともあり、最近は成人式に「新日本髪」を希望する人が多いと聞きます。
「新日本髪」は、鬢付け油や元結などはせずに、ワックスやスプレーなどで日本髪風に仕上げるため、伝統的な日本髪と比べると、限度は2日ぐらいしか持たないようです。
おでこをすっきりと出したスタイルは可愛く知的な印象で、卒業式の袴スタイルや成人式の振袖に、とってもオススメな和装髪型です。
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新日本髪のベースとなった日本髪とは?
「日本髪」は、桃山時代末期の徳川家康が天下を取り、江戸幕府を開いた1603年頃から、男達が結っていた髪型をまね、髪全体を大きく高い位置で束ね、髷(まげ)を折り曲げた形が基本になります。
当時の日本髪は、自毛を鬢付け油と組紐や麻糸を用いて結い上げ、江戸時代には子供から大人まで、日常的に日本髪姿で過ごしていました。
一度結い上げた日本髪はそのままとかずに、何週間も持たせていたようです。
現在では、京都の舞妓さんが、元結といわれる「和紙の紐」で髪を束ね、ワックスの役目を果たす「鬢付け油」で、日本髪を結いあげています。
近年は、日本髪を結える人が極少のため、結婚式の日本髪は殆どが「かつら」を使用しています。
花嫁さんが着る伝統的な引き振袖や打掛は、裾の部分にぐるりと綿が入っていて、伝統的な打掛は煌びやかな織物の金襴緞子で仕立てられていました。
また、引き振袖とは、江戸時代の頃に着ていたといわれる花嫁衣装で、色打掛と同じように裾を引きずって着ることから、別名「お引きずり」と呼ばれていました。
文金高島田は未婚女性だけが結う髪型で、髷を高い位置で結ぶほど品格が高いといわれ、武家階級の女性の間で大変好まれていました。
最近は、ウェディングドレスで挙式した後に、披露宴のお色直しで白無垢に綿帽子や、文金高島田に引き振袖を着用する人もいて、結婚式も多様化しています。
京都の町をはんなりと歩く美しい舞妓さん。豪華な着物は、舞妓さんをより一層美しく見せてくれますね。舞妓さんの着物は色鮮やかなものが多い印象がありますが、舞妓歴や季節によって柄や素材が異なっています。
「 日本髪」の角隠しスタイル
文金高島田の角隠しは日本髪を結った髪の上に、絹で織った白い布をぐるりと巻いたスタイルです。
江戸時代後期から明治初期にかけて広まった風習で、諸説ありますが、角隠しは字のごとく「角を隠し、従順な妻になって夫やその家族に嫁ぐ」ことを意味しています。
「 日本髪」綿帽子のスタイル
綿帽子は、日本髪を結った上に、防寒に着用したり、ほこりよけとして使われたりしたのが由来と言われていますが、こちらも諸説あります。
白無垢は「真っ白のまま嫁ぎ、これからはあなた色に染まります。」という意味が込められ、綿帽子の中の髪型については、日本髪でも洋髪でも大丈夫です。
日本髪と新日本髪の基本の結い方
では具体的に、日本髪と新日本髪はどのようにして結われているのでしょうか?
わかりやすく動画でご説明していきます!
日 本髪の基本結い
新 日本髪の基本結い
「日本髪」や「新日本髪」は髪飾りも重要!
古典的な「日本髪」や「新日本髪」においては髪飾りも重要なアイテムになります。
一言にヘアアクセサリーといっても、色々と種類がありますので、代表的なものを幾つか紹介していきます。
つ まみ細工の簪
つまみ簪とは、別名、花かんざしとも呼ばれ、材料は薄地の縮緬の絹地が基本です。
正方形に小さく切り、これをつまんで折りたたみ、ピンセットで糊付けして仕上げています。
お祝い用にピッタリのつまみ簪は、歩くたびに揺れてとても可愛らしい印象を与えてくれます。種類も沢山あり、結婚式や成人式、浴衣、着物を着たお子様の七五三などに使われています。
つまみ細工は、小さな正方形の布で作った花びらなどを組み合わせて作品にしていく、日本の伝統工芸品です。
この記事では、つまみ細工の歴史をはじめ、つまみ細工の作り方や体験ができる工房、初心者の方でも気軽につまみ細工のアクセサリー作りに挑戦できるつまみ細工キットなどをご紹介します。
べ っ甲の簪
着物に合う「夜会巻き」という和装髪型の代表的な髪型で、凛とした大人の女性の美しさをイメージさせます。
希少価値の高い「べっ甲のかんざし」を添えると、シンプルながら美しい品格のあるスタイルになり、華やかな成人式や花嫁さんの着物に良く合う和装髪型が演出できます。
こ うがいの箸
「こうがいの簪」は、控えめでありながら華やかさがあり、浮世絵を彷彿とさせ、外国の方には特に人気があります。
こちらも希少価値の高いべっ甲や金属などで作られ、先の方が細くなっていて反対側が太くなっています。他にも、丸いお箸のような形や平たいものなど、さまざまなタイプのものがあります。
花 かざり
生花の髪飾りは、芸能人の結婚式で話題となりましたが、生花に他の簪や、「かのこ」の髪飾りを組み合わせいろいろにアレンジが楽しめます。
古典系や現代風の着物の雰囲気に合わせて、べっ甲の簪やつまみ細工の「藤の花飾り」を付けると、より自分らしい着物姿を演出できます。
着物の時は日本髪じゃないとダメなの?
伝統的な着物によく合う髪型といえば、基本になるのがアップスタイルのまとめ髪になります。
ただ、最近は花嫁さんの着物の模様や色使いなどが多様化しているため、和装であっても、髪型にあまりこだわらない風潮になっています。
迷いがある場合は、サロンの方に着物の柄を画像で見ていただき、相談してみるといいかも知れません。
清楚で可愛らしさを演出したい時にはこんな髪型がオススメです。
軽やかなイメージで、披露宴のお色直しには、このままドレスに着がえられます。
和、洋どちらのお衣装にも合わせられ、ゴージャスな雰囲気でとても素敵です。
古典的な模様の着物には、どちらかといえば「新日本髪」がよく似合いですが、髪が短い方には控えめで品の良い、こんな髪型はいかがでしょうか。
どんな着物にも合わせやすく卒業式や成人式、結婚式まで、さまざまなシーンに合わせていただけます。
着物を着たいけど、着物と帯以外は何が必要?手持ちのもので代用できるものは?など、これから揃えるために知っておきたい初心者さん向けに、さっくりとご案内します。
日本髪に合うかんざしをもっと見てみませんか?
伝統のある「日本髪」や現代の「新日本髪」について紹介してきましたが、いかがでしたか。
白無垢の花嫁衣裳に綿帽子を合わせたスタイルは、あこがれる人も多く、実際、著名人や多くの芸能人が白無垢のスタイルで結婚式を挙げています。
また、伝統的な日本髪は、外国の方にも大変人気で、1度日本髪を結ってみたいと来日される人もいると聞きます。
ちなみに、文金高島田の「島田髷」は、現在の静岡県島田市が発祥の地とされています。
いまでも、“島田髷まつり”が毎年9月頃に行われ、「日本髪」の髪結い講習なども開かれているようです。
興味がある方は訪れて、ルーツをたどってみるのもいいかと思います。
歴史のある「日本髪」は、花嫁衣装に合わせるファッションだけのものではなく、それぞれに奥深い意味があり、新たな発見や感動があるのではないでしょうか。
着物を着てみたいという人はたくさんいるにもかかわらず、それがなかなか実現していないのが現状ではないでしょうか。
着物は全く洋服とは違うファッションと考えると、お洒落の幅も広がってきます。
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着物は、明治期に西洋の服飾文化が取り入れられるまで着用されていた日本の伝統的衣服です。その形は時代とともに様々に変化してきました。
最も華やかで複雑になったのは平安期の貴族の衣装で、その形式は、現在、主に皇室関連や京都の伝統的行事の中に見ることができます。
日本の伝統的な着物は「和服」とも呼ばれ、そのルーツは、奈良・平安時代にさかのぼります。
この時代には、日本から唐(現在の中国)に、制度や文化を倣う(ならう)目的で「遣唐使」が公式に派遣されていました。
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