志望校へ合格するためには毎日の勉強が大切なのは間違いないのですが、最後の一押しとして神社で手を合わせて、学問の神様に合格を祈願したいところですね。
今回はそんな受験生のために、合格祈願にオススメの神社を紹介します。
合格祈願に行く際には鳥居の前で一礼し、参道を歩く時は神様の通り道を避けるなど、礼儀に則った正しい作法でお参りすることが大切です。
観光や買い物に行くのではなく、あくまでも神様のお住まいにお邪魔する、という気持ちで参拝しましょう!
※本記事の内容は令和3年(2021年)2月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、正式な情報については事前に各社寺へお問い合わせください。
合格祈願にオススメの神社① 北野天満宮【合格祈願日本三大神社】
北野天満宮は、全国に12,000以上もある天神信仰※1の総本山です。
京都御所の北西にあたる北野(京都市上京区)は、天のエネルギーが満ちる聖地として、京の都を護ると考えられてきました。
そのため、天神(雷神)としても崇められる菅原道真の死後に起こったさまざまな厄災を鎮めるため、北野の地に天満天神が造られました。
以降、菅原道真は国を護る神として、また学問と芸術の神として広く親しまれるようになったのです。
国宝に指定されている八棟造※2の本殿や、北極星を背にして京の都を護るといわれている三光門、国宝の天神絵巻などの数々の重要文化財が納められている宝物殿など、境内には訪れたい名所が満載です。
全国から合格祈願のために集まる受験生にとって心強いお守りが、厳かな桐の箱に入った学業御守りです。
試験の際にはぜひ持参して、ご利益にあずかりたいですね!
※1 天神信仰:没後に天満大自在天神という神として祀られた菅原道真公を、祈願の対象としている信仰。
※2 八棟造:神社の建築様式の一つで、権現造、石の間造などともいう。
※参拝時間は変更となる場合がございます。
正式な情報については事前に各社寺へお問い合わせください。
合格祈願にオススメの神社② 太宰府天満宮【合格祈願日本三大神社】
太宰府天満宮は、毎年全国から1,000万人以上の人が参拝に訪れる、全国に12,000以上もある天神様を祀る神社の総本宮です。
幼少の頃から学問の天才といわれた菅原道真が、京都から左遷させられて失意のうちに没した地に建立されました。
“東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな”
という、菅原道真の句で有名な飛梅を愛でることができ、宝物館では菅原道真の直筆の書も閲覧できます。
学問の神様の歴史に直接触れられるので、受験生にとっては最高の合格祈願の神社といえるでしょう。
また、太宰府天満宮では事情により直接参拝できない方のために、郵送での合格祈願も受け付けています。
遠方でなかなか参拝できないという方には、とても有難いサービスですね♪
※参拝時間は変更となる場合がございます。
正式な情報については事前に各社寺へお問い合わせください。
合格祈願にオススメの神社③ 防府天満宮【合格祈願日本三大神社】
山口県松崎市にある防府天満宮は菅原道真が京の都から大宰府へ流される途中に、暫く逗留した土地です。
この地で朝廷からの許しの知らせを待った後、菅原道真は失意の中で九州へ向かったといわれています。
菅原道真が亡くなった翌年の延喜4年(904年)に建立された防府天満宮は、日本ではじめて天神様(菅原道真)を祀った、天神信仰発祥の神社として知られています。
防府天満宮の数ある合格祈願グッズの中で、特に有名なものに“合格はちまき”があります。
合格はちまきは、受験合格お守りとセット販売されているものです。
志望校に合格した学生達から返納されたはちまきを、12月の半ばに巫女さん達が手洗いとアイロンがけをし、新たな受験生に無料でプレゼントすることが名物行事となっています。
無事に合格した先輩受験生の、努力の結晶と幸運が染み込んだ合格はちまき。
大きなご利益が期待できそうですね。
※参拝時間は変更となる場合がございます。
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合格祈願にオススメの神社④ 湯島天満宮【関東】
湯島天満宮が建立されたのは、古墳時代である雄略天皇2年(458年)といわれています。
天岩戸に隠れた天照大神を引っ張り出した、天之手力雄命を御祭神としています。
後の南北朝時代に近隣の住民の要望によって、学問の神様・菅原道真を祀って天神信仰の神社となりました。
特に江戸時代以降は徳川幕府の意向もあり、新井白石や林道春などの著名な文人らが訪れ、文教の神社としての地位を不動のものにしました。
湯島天満宮をオススメの合格祈願の神社として特筆できる点は、学問の神様に加えて、強力なパワーを持った天之手力雄命を御祭神としていることです。
強運や勝ち運を引き寄せるご利益も期待できるので、受験生の合格を祈願するのに相応しい神社といえるでしょう。
※参拝時間は変更となる場合がございます。
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合格祈願にオススメの神社⑤ 亀戸天神社【関東】
亀戸天神社が建立されたのは、江戸時代の初期です。
菅原道真の末裔である大宰府天満宮の神官が、天神信仰拡大のために全国行脚をし、辿り着いた亀戸の地で祀った小さな祠がはじまりとされています。
その後、江戸幕府の後押しもあり広く美しい庭園や社殿が作られ、東の大宰府天満宮として江戸の人々に親しまれるようになりました。
梅や藤などの名所としても知られ、境内の池にかかる三つの太鼓橋の美しさは名高く、歌川広重の浮世絵にも描かれています。
なお、境内の筆塚に今まで使用していた筆記用具を納めると、学業が向上するご利益があるといわれ、パワースポットとして注目されています。
合格祈願で訪れた際にはぜひとも立ち寄って、学力の向上が合格へと結びつくようにお祈りしましょう!
※参拝時間は変更となる場合がございます。
正式な情報については事前に各社寺へお問い合わせください。
合格祈願にオススメの神社⑥ 荏柄天神社【関東】
荏柄天神社のはじまりは、平安時代である長治元年(1104年)にまで遡ります。
後に、源頼朝が鎌倉幕府を開くにあたって、幕府の中心の鬼門封じとして社殿を建造しました。
以降も北条氏や足利氏、豊臣や徳川といった時の権力者達の庇護を受けながら、学問の神様・菅原道真を祀る場所、また正直さと努力が実る神社として愛され続けています。
荏柄天神社の合格祈願の祈祷の方式は、昇殿祈祷と試験当日祈祷(受験日当日の早朝祈祷)の二種類があります。
昇殿祈祷は、祈祷を望む本人または代理人が本殿の中に入って祈祷を行ってもらいます。
もう一つの試験当日祈祷とは、合格を祈願する本人の替わりに神官が早朝に祈祷する方式です。
試験の前日までに申し込めばお願いできるので、第一志望の学校の受験日にはぜひともお願いしたい祈祷といえるでしょう。
※参拝時間は変更となる場合がございます。
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合格祈願にオススメの神社⑦ 長岡天満宮【関西】
長岡天満宮がある一帯は、かつて、学問の神様である菅原道真が所有していた領地にあたります。
菅原道真が若い頃には、伊勢物語の主人公としても有名な在原業平らと共に、和歌や雅楽などの雅な遊びを楽しんだ、思い出深い土地でもあります。
菅原道真は大宰府へ左遷される際にこの地へ立ち寄り、「我が魂、長くこの地にとどまるべし」という句を詠んで、名残を惜しみました。
そのために長岡天満宮は、“見返り天神”との異名を持っています。
長岡天満宮の建立された年月日は不明ですが、菅原道真の家来だった中小路宗則が、菅原道真自作の木像を持ち帰って祀ったことがはじまりとされています。
菅原道真が所有していた思いの積もった土地であることと、菅原道真自作の木像を祀ってあることで、学業のご利益がひと際強いと期待されている、受験生に人気の神社です!
※参拝時間は変更となる場合がございます。
正式な情報については事前に各社寺へお問い合わせください。
合格祈願にオススメの神社⑧ 大阪天満宮【関西】
大阪天満宮の歴史は、白雉元年(650年)にまで遡ります。
難波長柄豊崎宮が建立された際に、守護神社として大将軍社が設けられたのがはじまりです。
菅原道真が大宰府へ左遷する際に立ち寄り、大将軍社に旅の無事を祈願したという縁があることから、菅原道真の死後に村上天皇の勅命によって大阪天満宮を建立したといわれています。
大阪天満宮の合格祈願には、御本殿参拝と登竜門通り抜け参拝の二種類あります。
志望校への合格をしっかりとお願いするためには、セットで御祈祷したほうが良いでしょう。
またその際には御本殿だけではなく、菅原道真由来の大将軍社へも忘れずにお参りするようにしてください!
※参拝時間は変更となる場合がございます。
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合格祈願にオススメの神社⑨ 菅原天満宮【関西】
平城京の中心である平常宮のすぐそばにある菅原天満宮は、建立された正確な時期は不明ですが、全国に12,000もある天神様(菅原道真)を祀る神社のなかでも、最古の天満宮といわれています。
また、菅原道真に加えて、菅原家の始祖である天穂日命と、菅原家中興の祖で埴輪を発明したとされる野見宿禰も祀っています。
合格祈願のお守りなどはいつでも購入できますが、合格の祈祷は完全予約制です。
本殿で合格祈願をしたい場合には、事前に予約をしてからお参りしましょう。
境内には筆の形を模したモニュメントのある筆塚がありますし、天満宮のすぐ東の路地には、道真が生誕したとされる遺跡もあります。
祈祷の際にはぜひ立ち寄って、お参りしましょう♪
※参拝時間は変更となる場合がございます。
正式な情報については事前に各社寺へお問い合わせください。
おわりに
神様のお住まいである神社は、なんともいえない厳かで落ち着いた雰囲気が漂うものです。
合格祈願に参拝すれば、雑念の取り除かれた穏やかな気持ちになれることでしょう。
試験に合格するためには日頃の勉強の積み重ねが重要ですが、本来の実力を発揮するためには落ち着いた心で試験に臨むことも大切です。
合格祈願の参拝やお守りを通じて神様のお力をお借りして、落ち着いた心で実力を発揮してくださいね。
皆さんが、合格しますように!!!
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