菊野大明神きくのだいみょうじん」は、神社仏閣がひしめき合う京都で、最強の縁切り神社として注目される、知る人ぞ知るスポットです。

悪縁をスッパリと断ち切るそのご利益は、地元の方も恐れるほど強力だと語り継がれています。

そのご利益にあずかりたいと全国から足を運ぶのは、こじれた人間関係を真剣に整理したいと願う方ばかり。

不思議な力が宿るとされるこのパワースポットに、古くから伝わる由緒や伝説を紐解くとともに、参拝方法や周辺散策にぴったりなオススメ観光スポットについても詳しくご紹介していきます!

【法雲寺】菊野大明神を境内に祀る寺

「菊野大明神」は、京都市街地の中央、河原町二条にある“法雲寺ほううんじ”の一角に、ひっそりと祀られています。

南北に伸びる河原町通りから、案内板に従って細い参道を入っていくと、小さな山門をくぐった先に見えてくるのが、法雲寺です。

法雲寺は浄土宗のお寺で、こぢんまりとした本堂には御本尊の阿弥陀如来像が安置されています。

「こんな所に京都最強の縁切りスポットが?」と思うほど、見た目はいたって普通のお寺なのですが、一体ここに、どんな特別ないわれがあるのでしょうか。

まずは、菊野大明神を祀る法雲寺の由緒からご紹介しましょう。

雲寺の由緒

法雲寺が建立される以前

法雲寺が建つこの地は、平安時代の中頃に、“二條第にじょうだい”という藤原兼家ふじわらのかねいえの屋敷があった場所です。

兼家は、栄華を極めた藤原道長の父親で、孫にあたる一条天皇の摂政せっしょう※1として権勢をふるい、関白かんぱく※1太政大臣だいじょうだいじん(だじょうだいじん)※2となった人物です。

晩年、兼家が出家すると、この屋敷の跡地に“法興院ほうこういん”というお寺を建立しますが、焼失と再建を繰り返したのち、廃絶してしまいました。

寺は荒れ放題となり、草木が生い茂って、まるで森のようだったといいます。

ただ、かつて二條第の庭園の池だったと思われる所に、清らかな泉だけが残りました。


※1 摂政・関白:天皇を支える補佐役のこと。天皇が成人前・女性・病弱である等の場合は摂政、成人した天皇の場合は関白となる。

※2 太政大臣:朝廷の官職における最高職。藤原兼家は自身がなかなか太政大臣になれなかったため摂政に徹すことで権力を得、太政大臣から実権を吸収した。これを機に、太政大臣は名誉職へと変わっていった。

法雲寺のはじまり

応仁元年(1467年)から11年にわたり続いた応仁の乱で、京都は焼け野原となりました。

合戦場となったこの地も荒れ果て、「鬼が出る」と人々から恐れられていたそうです。

そこに一人の僧侶が現れ鬼を鎮めると、永禄10年(1567年)、清らかに湧き出る泉のそばにいおりむすんだ※1のが「法雲寺」のはじまりだと伝えられています。

それから約半世紀が過ぎた元和2年(1616年)に堂宇どうう※2が建立され、正式に「清水山洗心院法雲寺せいすいざんせんしんいんほううんじ」と名付けられました。

法雲寺が建つこの辺りを“清水町しみずちょう”といいますが、これは法雲寺の山号「清水山」に由来しているのだそうです。


※1 庵を結ぶ:小屋を建ててひっそりと暮らすこと。
※2 堂宇:のきのある大きな建物。

内で発見された「聆乃霊石(きくのれいせき)」

天明8年(1788年)、京都市街地のおよそ8割を焼き尽くした天明の大火によって、法雲寺は焼失してしまいます。

その後、文化15年(1818年)に再建、現在わたしたちが見ることのできる法雲寺の本堂は、このとき建て直されたものです。

言い伝えでは、天明の大火の復興中に一人の修験者が現れて、ここに「聆乃霊石きくのれいせき」があることを告げ、これを祀るように勧めたのだとか。

不思議に思って住職が境内を探すと、修験者の言う通り古い霊石が見つかり、これを寺の一角に祀ったといいます。

「聆」は「さとる、きく」などの意味をもつ漢字。

「願い事を聞く」という意味の言葉であった「聆乃=きくの」が、いつしか「菊野」と書き表されるようになりました。

そう、菊野大明神の御神体は、この霊石だったんですね。

縁切りで名高い菊野大明神とは?

現在、この霊石は法雲寺の東側の庭に建てられた、小さなほこらに祀られています。

非公開なので実物を見ることはできませんが、祠を風雨から守るお堂の中は昼でも薄暗く、ただならぬ雰囲気が漂っています。

この霊石にまつわる伝説こそ、菊野大明神が“京都最強の縁切り”といわれるようになった由縁です。

諸説ありますが、そのうちよく聞かれる2つの伝説をご紹介します。

公開の御神体の霊石にまつわる伝説

伝説①“百夜通い”

1つめは、絶世の美女として知られる平安時代の歌人・小野小町おののこまちに恋をした深草少将ふかくさのしょうしょうの「百夜通ももよがよい」の伝説です。

小野小町に恋焦がれ、熱心に求愛する深草少将を疎ましく思った小野小町は、彼を諦めさせるため、自分のもとに100日間通い、その思いが真実であることを証明すれば言う通りにすると告げます。

この言葉を信じ、雨の日も風の日も1日も欠かさず小野小町のもとへと通い続けた深草少将ですが、あと1夜を残した99日目の雪の夜、厳しい寒さの中で倒れ凍死。

あとわずかで恋を実らせることができなかった深草少将の無念が、小野小町のもとへ通う際の休憩にと腰掛けていた石に宿り、霊力を得たという話です。

深草少将の悲恋を伝える百夜通いについては、菊野大明神の伝説として法雲寺の公式HPにも書かれていますが、一方で、小野小町の恋愛エピソードとして世に広まり、能や落語のモチーフにもなっています。

伝説②“宇治の橋姫”

もう1つは、鬼神として知られる「宇治うじ橋姫はしひめ」の伝説です。

平安時代のこと、とある公卿くぎょう(貴族)の娘であった宇治の橋姫には夫がいましたが、夫は橋姫を捨て、他の女性のもとへと去ってしまいました。

これに激怒し嫉妬にかられた橋姫は、2人を呪い殺すために鬼になりたいという祈りを叶えるべく、貴船神社で「うし刻参こくまいり」を始めます。

丑の刻参りとは、丑の刻(午前1時~午前3時頃)に神社に参拝し、憎い相手を藁人形に見立て、境内の御神木に五寸釘で打ち付ける儀式のこと。

その道中、腰掛けて休んだ石に橋姫の怨念が宿り、霊石となったというものです。

言い伝えでは、このあと橋姫は生きながらにして鬼となり、女性と夫をあやめますが、それだけでは気が収まらず、さらに女性(一説には夫)の血縁者を殺戮した挙げ句、暴走して関係のない人々まで襲ったといわれています。

“橋姫”とは本来、橋の守護神として祀られた水神信仰の一つ。

宇治橋を守る宇治の橋姫が嫉妬の鬼となる伝承もまた、いくつもの日本文学の中でよく見られます。

都人も一目置く縁切りの霊力

深草少将の無念にしろ、宇治の橋姫の怨念にしろ、愛する人と結ばれなかった強い悲しみが縁切りの大きな霊力となったと想像するのは、難しいことではありません。

京都で縁切りのご利益があるといえば“安井金比羅宮やすいこんぴらぐう”が有名ですが、地元の方は菊野大明神のほうが強力で即効性があると口を揃えるとも・・・・・・!

特に男女の縁を切り裂くパワーが強いとされ、昔から「婚礼の際に菊野大明神のそばを通ってはいけない」「結婚が決まったら菊野大明神に近づいてはならない」と伝えられてきました。

男女関係に限らず、もめ事があったら「裁判をするより菊野さんにお願いしたほうが早い」と話す方もいるそうです。

昭和63年(1988年)に菊野大明神のお堂が改修されるまで、ほこらには恨みのこもった願書が幾重にも貼られ、願掛けのための長い髪が巻き付けられていたり、五寸釘を打ち付けた藁人形が無数に置かれているなど、それはそれは異様な光景だったといいます。

現在はすっかり様変わりして整然とした佇まいになりましたが、決して物珍しさや面白半分でワイワイと訪れる場所ではないことは確か。

真剣に救いを求める方が訪れる神聖な場所であることを忘れずに、心静かにお参りしたいものです。

縁を断ち良縁を結ぶ「御縁の神様」

法雲寺の参道に立てられた京都市の案内札には、菊野大明神について「良縁は結び、悪縁は切るという縁切り祈願の神として民間信仰の特異な存在である」と書かれています。

「縁切り」というと、とかく断ち切るほうだけを考えがちですが、悪縁を切ることと良縁を結ぶことは表裏一体。

時に辛く悲しい悪縁と繋がってしまっても、これを手放さない限り、新しい縁を結ぶ手は空かないのです。

断捨離で暮らしをシンプルに過ごしやすくするように、不要な悪縁はスッパリと断ち切り人間関係を整理することで、心の平和が訪れるのではないでしょうか。

菊野大明神は、ご利益として5つの縁切りをあげています。

菊野大明神 5大悪縁切り
● 男女関係
● 友人関係
● 仕事関係
● いじめ・ストーカー
● 病気
出典: 法雲寺(菊野大明神・豊川大明神)

大切なのは、相手を憎んだり恨んだりしないこと。

負の感情に執着しても、心は晴れません。

誰かを憎み傷つけるのではなく、菊野大明神の力を借りて、悪縁と一緒に自分の中にある負の感情ともキッパリ決別するのが「縁切り」です。

菊野大明神は、再出発を決めた方の背中を力強く押してくれる「御縁の神様」なのです。

いざ、菊野大明神に参拝しよう


菊野大明神について理解が深まったところで、さあ、いよいよお参りを始めましょう。

菊野大明神の参拝は、御神体にお参りするだけでもよいのですが、せっかくですから「護摩木の奉納」や「かわらけ割り」をしてみては?

参拝に必要なお線香などは、受付で購入できます。

・線香・ローソクセット  100円
・護摩木:縁切祈願・良縁祈願・心願成就・厄難消除・当病平癒  各400円
・かわらけ:良縁・悪縁  各500円
・参拝セット(線香・ローソク・護摩木・かわらけ) 1,000円

※料金は変更となる場合がございます。

大きなご利益にあずかるよう、今回は参拝セットを求めて、フルコースでお参りしたいと思います。

ちなみに、菊野大明神の堂内は撮影禁止です。

ずは霊石「菊野さん」にお参り

受付を出てさらに奥に進むと、左手に菊野大明神のお堂、右手に豊川大明神の祠が見えます。

まずは、その間にある手水舎で手を洗い清めましょう。

手水舎の手前にローソクを立てる場所があるので、ここで火を灯し、お線香に火をつけて、菊野大明神にお線香を供えます。

地元の方から「菊野さん」と呼ばれている非公開の霊石は、中央の祠に祀られています。

前に座り、2拝2拍手1拝をしてから、お堂の中を時計回りに進みましょう。

摩木に願いをしたためて

次に護摩木を納めます。

護摩木には縁切祈願・心願成就・良縁祈願・厄難消除・当病平癒の5種類があり、参拝セットを求める際に一つ選びます。

お堂に用意されたペンで護摩木に願い事を書きます。

書き方に決まりはありませんので、思うがままに願い事をしたため、奉納しましょう。

このとき、祠の周りを時計回りに一周しながら祈ると、願い事が叶いやすいという言い伝えがあるそうです。

護摩木を納める箱は、願い事が外から見られないようになっていますので、ご心配なく。

縁を断ち切るかわらけ割り

菊野大明神では、「かわらけ割り」という特別な縁切り祈願を行っています。

“かわらけ”とは、素焼きされた皿状の土器のこと。

「かわらけ割り」は、かわらけに自分の災厄を移し、これを叩き割ることで、厄払いをする風習です。

菊野大明神では、先に良縁・悪縁のどちらか一つを選んでおきます。

良縁祈願のかわらけは中央に彫られた「祈願」の文字が赤く彩色されており、悪縁祈願のかわらけは無色です。

菊野大明神にお参りをしてかわらけに願い事を書いたら、良縁祈願のかわらけはお堂に置かれた三方さんぽうの上に納め、悪縁祈願のかわらけはお堂の外に置かれた「厄払いの石」の上で木槌を使って叩き割ります。

割ったかわらけは、お寺で供養していただくため、決められた場所にまとめて納めます。


※三方:神事において使用される、神饌(神酒や供物など)をのせるための筒胴がついた正方形の盆。

料のおみくじにもチャレンジ!

菊野大明神を祀る堂内には、無料のおみくじもあります。

ユニークなのは、他でよく見るおみくじのように、吉凶とお告げが書かれた紙と引き換えるのではなく、堂内に掲げられたお告げを読むシステム。

おみくじの筒は自由に振ることができ、出てきた番号と同じ番号のお告げを自分で見つけます。

ペーパーレス時代にふさわしい、なんともエコなおみくじですね。

ただし、堂内は撮影禁止なので、お告げの内容はしっかりと心に留める必要がありますよ。

後に豊川大明神で厄除け祈願

菊野大明神のお参りが済んだら、向かいにある豊川大明神にも参拝しましょう。

豊川大明神は、火災除け・厄除け・災難除けにご利益のある神様です。

法雲寺の縁起にも「縁のみならず、家業繁昌、家内安全、無病息災にも霊験ありて、世人に示し御利益を授くべし」と書かれています。

菊野大明神で悪縁を断ち切り良縁を祈ったら、豊川大明神で今後の幸せと健康を祈願する、という流れですね。

菊野大明神と同じように、2拝2拍手1拝でお参りしましょう。

守り・護符・御朱印

家に持ち帰れる御守りや護符についても、補足しておきましょう。

菊野大明神の御守りは菊野尊天・縁切御守・縁結御守・豊川尊天の4種類があります。

一方、護符は菊野尊天豊川稲荷大明神の2種類があります。

御朱印をお願いするときは、受付で御朱印帳を預けましょう。

それぞれの料金は下記の通りです。

・護符:菊野尊天・豊川稲荷大明神  各500円
・御守り:菊野尊天・縁切御守・縁結御守・豊川尊天  各700円
・御朱印  300~500円

御朱印は、通常のもの(300円)に加え、かわらけ祈願をした方限定の特別御朱印(500円)がありますよ。

このほかに、祈願やお礼参りでのぼりを奉納することもできます。

菊野大明神と豊川大明神の一対で8,000円となり、一年間奉納されます。

※料金は変更となる場合がございます。

菊野大明神へのアクセス

菊野大明神までのアクセスや、駐車場、参拝時間・拝観料についてご紹介します。

在地

〒604-0911
京都府京都市中京区河原町通二条上る清水町364-1
電話番号:075-241-2331(9:00~16:00まで)

クセス

・京都市営バス「京都市役所前」下車、徒歩1分
・京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」より徒歩5分
・京阪電気鉄道京阪本線「三条駅」より徒歩10分
・京阪電気鉄道京阪本線「神宮丸太町駅」より徒歩10分
・阪急電鉄京都線「京都河原町駅」より徒歩15分

車場

山門をくぐった敷地内、本堂前のスペースに駐車可能(無料)

拝時間・拝観料

参拝時間:要問い合わせ(電話問い合わせは9:00~16:00まで)
拝観料:無料

ただし、菊野大明神・豊川大明神のお参りでお線香をあげるには香灯代(ローソク・お線香)100円が必要です。

※料金は変更となる場合がございます。

菊野大明神周辺のオススメ観光スポット

菊野大明神のお参りを済ませ、少し心が軽くなったら、周辺の散策を楽しんでみませんか?

菊野大明神の徒歩圏内には、にぎやかな観光地とは一味違う見どころが集まっています。

歴史の古い寺院から、レトロモダンな姿をとどめる施設まで、京都の過去と現在をたっぷりと味わえるオススメ観光スポットをご紹介します。

能寺

菊野大明神から河原町通りを南へ下り、御池通りを渡って1本西の寺町通りへ入るとすぐの左手に、法華宗本門流ほっけしゅうほんもんりゅう大本山の「本能寺」があります。

応永22年(1415年)、日隆にちりゅう聖人によって創建された当時は「本応寺」と書きましたが、永享5年(1433年)から「本能寺」となりました。

市街地の中心にありながら緑豊かな境内の中央には、総けやき造りの本堂が威容を誇っています。

一角には、“本能寺の変”で明智光秀の謀反に遭い自刃した織田信長のお墓「信長公廊」も。

過去に5度の焼失と7度の再建を繰り返してきた本能寺ですが、大賓殿宝物館だいほうでんほうもつかんには度重なる災禍の中も守られてきた宝物が多数展示されています。

施設・スポット名本能寺(ほんのうじ)
住所〒604-8091
京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522
参拝時間6:00~17:00
※ただし大賓殿宝物館は9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日要問い合わせ
【大賓殿宝物館】年末年始・展示替え日が休館
料金拝観無料

【大賓殿宝物館入館料】
 一般:500円
 中・高校生:300円
 小学生:250円
 修学旅行生・身障者:200円
 ※団体割引:30名以上から
 ※大賓殿特別展開催期間中は料金が異なる
アクセス・京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」よりすぐ
・京都市営バス「京都市役所前」下車、すぐ
・京都市営バス・京都バス「河原町三条」下車、すぐ
・京阪電気鉄道京阪本線「三条駅」より徒歩5分
・阪急電鉄京都線「京都河原町駅」より徒歩10分


情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

都文化博物館

京都の歴史と文化を紹介する文化施設として、昭和63年(1988年)に開館した「京都文化博物館」。

京都の歴史と文化を知る “歴史博物館”、京都ゆかりの美術工芸を展示する “美術館”の2つの役割を併せ持つ総合展示と、京都府所蔵の名作映画が楽しめる フィルムシアターを常設するとともに、魅力あふれる企画が目白押しの特別展を随時開催しています!

また、別館として転用されている旧日本銀行京都支店の建物は、明治の名建築として重要文化財に指定されています。

レンガ造りの重厚な建物は、この地域のランドマークにもなっています。

幕末の京の町並みを復元した「ろうじ店舗」には、レトロな町屋格子のショッピング街に和雑貨や飲食店が軒を連ね、散策の休憩や京都のお土産選びに最適です♪

施設・スポット名京都文化博物館(きょうとぶんかはくぶつかん)
住所〒604-8183
京都市中京区三条高倉
営業時間〇総合展示 10:00~19:30(入場は19:00まで)
〇特別展 10:00~18:00
※毎週金曜日は19:30まで延長
(入場は閉館の30分前まで)
〇別館 10:00~19:30(各種イベント時は変更あり)
〇ろうじ店舗 要問い合わせ ※店舗によって異なる
定休日年末年始、毎週月曜(月曜日が祝日の場合は火曜日)
その他、臨時休業等の詳細は公式サイトの営業日カレンダー参照
料金〇総合展示
 一般:500円
 大学生:400円
 高校生以下:無料
〇特別展 企画内容によって異なる
〇別館 無料
アクセス・京都市営地下鉄東西線・烏丸線「烏丸御池駅」より徒歩3分
・阪急電鉄京都線「烏丸駅」 より徒歩7分
・京阪電気鉄道京阪本線「三条駅」より徒歩15分
・京都市営バス「堺町御池」下車、徒歩2分


情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

保堂茶舗京都本店

一保堂茶舗いっぽどうちゃほ」は享保2年(1717年)創業、老舗の日本茶専門店です。

この店で扱うお茶がとてもおいしかったことから、幕末に仁明天皇の第4皇子・山科宮やましなのみやから「一保堂」の屋号を賜り、それ以降、お茶一筋の商いになったといいます。

京都本店の古い店構えは、まるで映画のセットのよう。

「茶 一保堂」と染め抜かれた長いのれんをくぐり店内に入れば、古い茶壷が壁一面に並んでいて、雰囲気抜群です!

茶葉を買い求めるだけでなく、併設された喫茶室「嘉木かぼく」では抹茶や煎茶を和菓子と一緒に頂くこともできますよ♡

散策のひと休みに、京都のおいしいお茶を味わってみませんか?

施設・スポット名一保堂茶舗京都本店(いっぽどうちゃほ きょうとほんてん)
住所〒604-0915
京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町52
営業時間〇店舗 10:00~17:00
〇喫茶室 10:00~17:00(ラストオーダーは16:30)
定休日年末年始
アクセス・京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩5分
・京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩10分
・京都市営バス「京都市役所前」下車、徒歩4分
・京都市営バス「河原町丸太町」下車、徒歩6分


情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

福寺

寺伝では、推古天皇の時代(593年~628年)に大和国やまとのくに(現在の奈良県)に建立され、平安時代の初めに京都に移されたという「大福寺」。

二度の大火で寺院の大半が焼失し、現在は境内もなく、小さな本堂だけが通りに面して建っています。

御本尊は聖徳太子の作と伝わる菩提薬師如来ほていやくしにょらいで、京都十二薬師霊場の一つ。

屋根には京都七福神の一つにも数えられている、福福しい姿の布袋尊ほていそんの像も見えます。

御朱印やオリジナル御朱印帳の種類が豊富で、かわいいイラストが描かれた御朱印がSNS映えすると、コレクターたちの間で大人気♪

季節や行事に合わせた期間限定の御朱印は、大福寺の公式Twitterに掲載される写真で確認することができますよ!


なお、大福寺は留守にされることもあるので、参拝や御朱印授与を目的に訪れる際は、事前にお寺に問い合わせるのがオススメです。

施設・スポット名大福寺(だいふくじ)
住所〒604-0963
京都市中京区麩屋町通二条上ル布袋屋町498
営業時間要問い合わせ
定休日要問い合わせ
料金無料
アクセス・京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」 から徒歩約10分
・京都市営バス「京都市役所前」から徒歩約6分


情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式ツイッターをご確認ください。

誠ガーデンヒューリック京都

高瀬川沿いに建つ“立誠りっせい小学校”は、平成5年(1993年)に閉校してからも地域交流の場として地元の人々に大切に守られてきましたが、令和2年(2020年)、貴重な近代建築である校舎をリノベーションした複合施設「立誠ガーデンヒューリック京都」として生まれ変わりました!

SNS映えするレトロモダンな建物には、ホテルをはじめ、ホールや図書館などの文化施設や、京都初出店のショップや飲食店も入っています。

食事やショッピングはもちろん、約3000冊を所蔵する“立誠図書館”で読書を楽しんだり、青々とした芝生が広がる“立誠ひろば”で時間を忘れてくつろぐのも贅沢なひととき。

女性がひとりでも入りやすい雰囲気なので、京都観光の合間にふらっと立ち寄ってみてはいかがですか?

施設・スポット名立誠ガーデンヒューリック京都
住所〒604-8023
京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
営業時間〇ショップ・飲食店 要問い合わせ ※店舗によって異なる
〇立誠図書館 10:00~20:00
定休日〇立誠図書館 毎月最終月曜日
料金無料
アクセス・阪急電鉄京都線「京都河原町駅」から徒歩3分
・京阪電気鉄道京阪本線「祇園四条駅」から徒歩5分


情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

THE GATE HOTEL(ザ・ゲートホテル) 京都高瀬川 by HULIC

“立誠ガーデンヒューリック京都”の既存棟2~3階と、新築棟2~8階にオープンした「THE GATE HOTEL(ザ・ゲートホテル) 京都高瀬川 by HULIC」。

元立誠小学校をリノベーションした個性的なゲストルームをはじめ、ゆったりとした広さの客室は全184室あり、最上階のレストランからは東山を一望できます。

京都市街地の中央に位置し、主要な観光スポットにもアクセスがよいので、旅の拠点としてもオススメです!

施設・スポット名THE GATE HOTEL(ザ・ゲート・ホテル)京都高瀬川 by HULIC
住所〒604-8023
京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
営業時間チェックイン 14:00~24:00
チェックアウト 11:00
※宿泊プランによっては異なる場合あり
定休日なし
料金要問い合わせ
※客室タイプ・シーズン・プランによって異なる
アクセス・阪急電鉄京都線「京都河原町駅」から徒歩3分
・京阪電気鉄道京阪本線「祇園四条駅」から徒歩5分


情報は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

川・高瀬川

京都の市街地を北から南に流れる鴨川は、全長23㎞の川沿いに遊歩道が整備され、散策にぴったり!

四季折々に表情を変える景色を楽しむのはもちろん、清涼な昼の雰囲気とは一転、町屋の明かりが水面にチラチラと映る川辺の夜景もまた絶品です。

菊野大明神に近い二条大橋付近には、舟や千鳥をかたどった飛び石があり、絶好の撮影スポットにもなっていますよ♪

一方、二条大橋あたりから鴨川の西側を添うように流れる高瀬川は、かつて京都の中心部と伏見を結んだ運河。

大きな河川の鴨川と違い、街中をさらさらと流れる高瀬川沿いには、老舗の和菓子屋やおしゃれなカフェが点在していて、カメラを片手に気ままな散歩を楽しむのに打ってつけです。

施設・スポット名鴨川・高瀬川
アクセス〇丸太町橋付近
・京阪電気鉄道京阪本線「神宮丸太町駅」より徒歩すぐ
・京都バス「川端丸太町」下車、徒歩すぐ
〇二条大橋付近
・京都市営バス「川端二条」下車、徒歩すぐ
・京都市営バス「京都市役所前」下車、徒歩4分
〇御池大橋付近
・京都市営地下鉄東西線「京都市役所前駅」より徒歩5分
〇三条大橋付近
・京阪電気鉄道京阪本線「三条駅」より徒歩すぐ
・京都市営地下鉄東西線「京阪三条駅」より徒歩すぐ
・京都市営バス「三条京阪前」下車、徒歩すぐ
〇四条大橋付近
・京阪電気鉄道京阪本線「祇園四条駅」より徒歩すぐ
・阪急電鉄京都線「京都河原町駅」より徒歩4分
・京都市営バス「四条京阪前」下車、徒歩すぐ


情報は変更となる場合がございます。詳細は、各公共機関の公式サイトをご確認ください。

おわりに

時を超えて、人間関係のもつれに心乱す方たちのよりどころとなってきた菊野大明神。

「京都最強」と呼ばれる縁切りパワーのご利益で、悪縁を吹っ切り、心願成就した方たちのお礼参りも多いそうです。

縁切り祈願で心のデトックスができたら、目に映る景色も変わって見えそう。

参拝したあとは、清々しい気持ちで京都散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?