縁結びで有名な出雲大社いずもおおやしろ(いずもたいしゃ)。

日本国内だけにとどまらず、海外からも多くの観光客が訪れます。

出雲大社は最強のパワースポットとしても有名で、一生に一度は必ず訪れていただきたい神社の一つです!

この記事では、出雲大社の歴史や神話、縁結びの由来、国宝などの文化財や参拝方法に加え、出雲大社周辺の観光情報についてご紹介します♪

出雲大社とは

出雲大社とは、“神話の国”としても知られる島根県出雲市に鎮座する、歴史ある神社です。

国宝に指定された本殿、拝殿、摂末社(計11社)、宝庫などがある境内は、約18万㎡の広さを保ちます。

出雲大社の御祭神は国造りの神様といわれ、縁結びのご利益でも有名な“大国主大神おおくにぬしのおおかみ”です。

全国各地からたくさんの人が参拝に訪れる、最強の縁結び神社として知られています。

※縁結びのご利益:子宝、夫婦和合、商売繁盛、五穀豊穣、病治癒、交通安全、産業開発など

日本中の神様が出雲大社に集結する「神在月」

一般的に旧暦10月は神無月かんなづき、「神様が居ない月」と書きます。

“え!?じゃあ神様はどこにいるの!?”

安心してください。

実は、日本中の神様=八百万やおよろずの神様は、ここ出雲大社に大集合しているのです。

そのため、出雲では旧暦10月を“神在月かみありつき”といいます。

ところで、八百万の神様たちは何の目的で出雲大社にやってくるのでしょうか?

それは“神様会議”をするためです。

神様たちは出雲大社で、人や物や事柄の“ご縁つなぎ”について話し合うという重要なお仕事をされます。

現代においても旧暦10月(現在では11月)には、出雲大社で神在祭・縁結大祭などの祭典や神事が行われています。

出雲大社は分院がいっぱい

大国主大神さまを祀る出雲大社の分祀や分院が、全国各地にあるのをご存知でしょうか?

実は米国ハワイ州ホノルルにも出雲大社分院があります。

出雲に行きたい!でも、なかなか島根県まで足を運ぶのは難しい……という方は、これらの分院を訪ねることで出雲大社のご縁の神様と繋がることができますよ。

分祀や分院は、祭神大国主神のご神徳を布教する出雲大社の機関ですので、出雲大社で参拝しているのと同じご利益があります。

郵送でお守りを送っていただけるところもありますので、いつも神様に守られたいという方にオススメです!

出雲大社の神話と歴史

日本最古の歴史書である“古事記”や“日本書紀”において、国譲りの神話の主人公として有名な大国大主神(以下、オオクニヌシ)。

オオクニヌシは別名、大黒様とも呼ばれています。

もともと豊葦原の瑞穂国とよあしはらのみずほのくに(日本)を治めていたオオクニヌシを、神々が住まう高天原たかまがはら(たかあまはら)からじっと観察していたのが、天照大御神あまてらすおおみかみ(以下、アマテラス)です。

アマテラスは自分が瑞穂国を統治すべきと、何人もの使いを送りますが上手くいきませんでした。

次の使いに選ばれたのは、雷と剣の神である建御雷神たけみかづちのかみ(以下、タケミカヅチ)でした。

タケミカヅチが国譲りを交渉したところ、オオクニヌシは2人いる息子、八重事代主神やえことしろぬし建御名方神たけみなかたのかみに訊ねてみろといいます。

2人の息子はタケミカヅチの力を目の当たりにして平伏し、とうとう国譲りに応じることとなりました。

オオクニヌシはこの承諾と引き換えに、素敵な神殿に自分を祀ることを願い、そうして建てられたのが出雲大社なのです。

因幡の白兎

むかしむかし、隠岐おきの島にいた一匹の白ウサギが、海を泳がずに因幡まで渡れないかと考えます。

“そうだ!ワニザメの背中を渡って行けばいいんだ!”

そこで、自分の仲間とワニザメの仲間の数比べをしようとワニザメにもちかけ、ワニザメ達を目的地の因幡いなば気多けたの岬まで並ばせました。

無事に因幡まで渡れたウサギは、調子に乗って自分の噓に騙された!とワニザメ達を馬鹿にしてしまいます。

それに怒り狂ったワニザメ達は、ウサギの毛をむしり取ったという何とも因果応報なお話なのですが、この因幡の白兎のお話の中で、出雲大社の主祭神であるオオクニヌシが登場します。

ワニザメに毛をむしり取られて泣いていたウサギに、オオクニヌシが「川の真水で体を洗い、蒲の花の上に寝ころんでごらん」といいます。

ウサギがその通りにすると、毛が生えて元の姿に戻ることができた……という、オオクニヌシが聡明で親切な神様であることを伝える神話です。

縁結びの由来

実は、出雲大社が縁結びの聖地として人気があるのには、因幡の白兎も関係しています。

心の優しいオオクニヌシは、兄神達から家来のように使われていました。

ある時、因幡にそれはそれは美しい八上比売やかみひめというお姫様がいると聞き、兄神達は会いにいくことにしました。

兄神達からこき使われていたオオクニヌシは、大荷物を抱え後からついていきます。

その道中、泣いているウサギと出会い……こうして因幡の白兎のお話が誕生しました。

ウサギを助けた後、兄神達からだいぶ遅れて到着したオオクニヌシの思いやりに心を奪われた八上比売やかみひめは、オオクニヌシと結婚しました。

実はオオクニヌシ、それ以前には、アマテラスの弟のスサノオの娘・スセリヒメとも結婚していました。

オオクニヌシは全国各地を駆けめぐり、妻や子供が相当にいたという恋多き神であったといわれています。

出雲大社が縁結びの聖地たる所以は、そこにあるといえるでしょう。

出雲大社の国宝と重要文化財

出雲大社の国宝

①出雲大社本殿

出雲大社の御本殿は、白木を用いた日本最古の神社建築様式で、9本の柱で支えられる、高さ24mの大社造りです。

御本殿は南向き、御神座は西向きです。

国宝指定:昭和27年(1952年)3月29日
造営:延享元年(1744年)

秋野鹿蒔絵手箱あきのしかまきえてばこ

出雲大社が所蔵している「秋野鹿蒔絵手箱」は、鎌倉時代の手箱の代表とされた漆工芸品です。

表面には螺鈿と蒔絵で秋草と鹿、蓋の部分には萩と鹿の親子が、また側面には萩や女郎花の秋草と、小鳥や秋の虫が飛び交う様子が描かれています。

国宝指定:昭和27年(1952年)3月29日

出雲大社の重要文化財

①出雲大社21棟1基

寛文7年(1667年)に造られた楼門や玉垣、いくつかの摂社本殿など本殿以外の社殿21棟と鳥居1基が、重要文化財として指定されました。

江戸時代中期の神社の造りなどがわかる歴史的資料として、その価値が評価されています。

重要文化財指定:平成16年(2004年)7月6日

赤絲威肩白鎧あかいとおどしかたしろよろい

室町幕府の6代将軍・足利義教が着用していた白鎧です。

応仁元年(1467年)仮遷宮の際に、8代将軍・足利義政が出雲大社へ寄進したといわれています。

重要文化財指定:昭和28年(1953年)3月31日

③太刀 銘光忠めいみつただ

出雲大社の宝物殿には、有名な日本刀が数多く保管されており、その中の一つに豊臣秀吉が所持していた「太刀 銘光忠」が挙げられます。

慶長14年(1609年)に豊臣秀頼が出雲大社を造営した際に、秀頼とその母・淀殿によって寄進されました。

重要文化財指定:明治42年(1909年)9月21日

紙本墨書後醍醐天皇宸翰宝剣代綸旨しほんぼくしょごだいごてんのうしんかんほうけんだいりんじ(三月十七日)

紙本墨書後醍醐天皇王道再興綸旨しほんぼくしょごだいごてんのうおうどうさいこうりんじ(元弘三年三月十四日)

紙本墨書宝治二年遷宮儀式注進状しほんぼくしょほうじにねんせんぐうぎしきちゅうしんじょう(建長元年六月)

④~⑥はそれぞれ、南北朝時代~鎌倉時代に編纂された古文書です。

重要文化財指定:昭和10年(1935年)4月30日

銅戈どうか1口、硬玉勾玉こうぎょくまがたま1顆 神魂伊能知奴志神社かみむすびいのちぬしのかみのやしろ境内出土

寛文5年(1665年)に行われた、出雲大社御造営の際に発見されたもので、弥生時代のものといわれています。

銅戈は北部九州産、硬玉勾玉は糸魚川産(新潟)のものと推定されます。

重要文化財指定:昭和28年(1953年)

⑧島根県出雲大社境内遺跡

平成12年(2000年)から平成13年(2001年)にかけて、3本1組(直径約3.6m)となった杉の大木が出雲大社の境内3箇所で発見されました。

この杉の大木は、平安時代末期~鎌倉時代に本殿で使用されていたものと考えられ、出雲大社は高層神殿であったと推定されています。

巨大柱は出土遺物として、国の重要文化財に指定されました。

重要文化財指定:平成22年(2010年)6月29日

出雲大社の参拝方法

拝殿前では、自分の名前や住所を小声または心の中で、神様にお伝えしましょう。

そうすることで、神様にお願い事が届きやすくなるといわれています。

神社で参拝する際には、“二礼二拍手一礼”が一般的ですが、この出雲大社では、“二礼四拍手一礼”が正式な参拝作法となります。

出雲大社内では本殿以外の社殿でも、同じように二礼四拍手一礼をしてくださいね。

出雲大社では御本殿神楽殿出雲国神仏霊場(第1番)で、素敵な御朱印をいただけます。

出雲大社から徒歩3分の所にある北島国造館でも、出雲大社の御朱印を2種類いただくことができるので、よろしければ足を運んでみてください♪

※新型コロナウイルスの影響により、書置きの御朱印授与となる場合があります。
詳細は、事前に公式サイトなどをご確認ください。

出雲大社のアクセス・営業時間

出雲大社へのアクセス方法

所在地
〒699-0701
島根県出雲市大社町杵築東195

【アクセス方法】

飛行機をご利用の場合
「出雲縁結び空港」より、出雲大社直通バスが運行。

電車をご利用の場合
JR西日本「出雲市駅」より、一畑バス(出雲大社、宇竜、日卸碕行き)にて「正門前」または「出雲大社」で下車。

車をご利用の場合
各方面より「出雲IC」から国道431号にて出雲大社へ。

高速バスをご利用の場合
東京より約11時間、名古屋より約9時間、大阪・京都より約6時間、福岡より約8時間
JR西日本「出雲市駅」より一畑バスにて「正門前」または「出雲大社」で下車。

出雲大社の営業時間・料金

・参拝時間:6:00~18:00(御守等の授与は7:00~18:00)
・拝観料:無料

<宝物殿「神祜殿」>
開館時間:8:30~16:30
入館料:大人300円、大学・高校生200円、中学・小学生100円、幼児無料
    団体割引適用あり(30人以上)

情報は変更となる場合がございます。詳細は公式サイトでご確認ください。

パワースポットを巡って運気アップ!~出雲大社の周辺観光~

出雲大社の周辺には、たくさんのパワースポットが点在していることをご存じですか?

観光しながらパワースポットを巡って、ご縁つなぎを深めていきましょう!

ご縁横丁で楽しむ

出雲大社を出た辺りには、勾玉作りやしめ縄作りの体験ができるお店、地元野菜や特産品を販売する店など、9軒のお店が並ぶ“ご縁横丁”があります。

中でも、出雲郷土料理の割子そば、出雲ぜんざいの味は絶品です!

住所:〒699-0711
   島根県出雲市大社町杵築南840−1 正門前
営業時間:9:00~17:00(冬季)/9:00~18:00(夏季)
アクセス:
 ・一畑電車大社線「出雲大社前駅」より徒歩5分
 ・出雲大社より徒歩1分

営業時間は変更となる場合がございます。詳細は公式サイトでご確認ください。

神話に出てくる特選開運4スポット

1.稲佐いなさの浜

稲佐の浜は、出雲大社から西へ約1㎞の場所にある美しい浜辺です。

天照大御神の使者・建御雷神が、出雲大社の主祭神である大国主大神に国譲りの交渉をしたという神話の舞台です。

この浜には、鳥居が祀られている弁天島という島があります。

夕日を背景に見る神話の息づく素敵な風景は、心身の運気を上げてくれそうですね。

2.須佐すさ神社

須佐神社は、天照大御神と月読尊つくよみみこと(つきよみのみこと)の弟である、須佐之男命すさのおのみこと(以下、スサノオ)が祭神の神社です。

スサノオは、稲田比売命いなたひめのみこと(以下、イナタヒメ)を妻に迎えることを条件に、ヤマタノオロチを退治した神話で有名な神様です。

境内には「大杉さん」の愛称で親しまれている、樹齢1300年以上ともいわれる大杉があり、この大杉は“日本一のパワースポット”とも呼ばれています。

大杉の根に触れることで、家内安全や子孫繁栄などの願いが叶うといわれています。

ヤマタノオロチを倒したスサノオの力強いエネルギーが頂けそうですね!

住所:〒693-0503
   島根県出雲市佐田町須佐730
参拝時間:9:00~16:00
アクセス:JR西日本「出雲市駅」より一畑バス(出雲須佐行き)乗車「出雲須佐」下車、タクシーにて5分

参拝可能時間は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

3.八重垣神社

素盞嗚尊すさのおのみこととその妻・稲田姫が祀られており、夫婦神を祀る日本初の神社である八重垣神社は、出雲市から少し離れた松江市に鎮座しています。

和紙の上に乗せた硬貨が池の中に沈むまでの時間と距離から、さまざまな縁を占うという“縁占い”が有名で、恋愛成就最強のパワースポットとして女性から人気の神社です♡

住所:〒690-0035
   島根県松江市佐草町227
参拝時間:9:00~17:00
アクセス:
[電車]JR西日本「松江駅」松江市営バス4番乗り場より約20分
[車]・JR西日本「松江駅」より車で約15分
   ・山陰道(松江道)「松江中央IC」より約6分

参拝可能時間は変更となる場合がございます。詳細は、公式サイトをご確認ください。

4.日御碕ひのみさき神社

出雲は日が沈む聖地といわれており、日御碕神社には夕日にちなんだ社“日沈宮ひしずみのみや”が祀られています。

縁結びはもちろん、厄除けなどを祈願する人々が訪れます。

また、厄払いにご利益のある“御神砂守”という砂のお守りが人気です!

住所:〒699-0763
   島根県出雲市大社町日御碕455
アクセス:
[バス]JR西日本「出雲市駅」より一畑バス(日御碕線・日御碕灯台行き)乗車、「日御  碕」下車、徒歩2分
[車] 山陰道(松江道)「出雲IC」より約35分

詳細は、公式サイトからご確認ください。

玉造温泉で心身パワーアップ

神社巡りの後は、温泉に浸かって心身をさらに清めましょう。

“神の湯”ともいわれる玉造温泉は、高級化粧水並みの美肌成分が含まれているということが製薬会社の分析によって判明したほど、お肌への潤い効果が抜群です!

宿で寛ぎ、ゆったりと温泉に浸かって美味しいものを頂けば、心も身体もパワーアップ間違いなし♪

“湯薬師広場”では、温泉のお湯を持ち帰ることも可能ですよ♡

住所:〒699-0201
   島根県松江市玉湯町玉造
アクセス:
・「玉造温泉駅」より徒歩約25分
・「玉造温泉駅」・「松江駅」より一畑交通バス乗車、「姫神広場」下車、徒歩1分
・「出雲空港」から直通バスあり

おわりに

いかがでしたか?

“ご縁”を結んでくれる、最高のパワースポットである出雲大社。

神話の神様との繋がりを体感できる素晴らしい神社です。

縁に良し悪しはないといわれます。

置かれている状況は、“人生に必要なご縁”と捉えることが大切です。

全てのご縁に感謝をすることで、自分らしく生きていく力を与えてくださる出雲大社。

自分と向き合うためにも、素敵なご縁に恵まれるためにも、ぜひ、出雲大社を訪れてみてはいかがでしょうか。