和服の履物として欠かせないのが「足袋たび」です。

カジュアルな着物の時に履く、色や柄のついた足袋も可愛いですが、真っ白い足袋は身も心も引き締まり、礼装用にも普段用にも使われます。

何気なく足袋を購入してしまう方も多いでしょうが、実は足袋にも色々なブランドがあり、個性も多々あるのです。

自分にピッタリの足袋を選んでみませんか?

この記事では、足袋の選び方とブランドについてご紹介します。

足袋のブランド

最初に、足袋のブランドについてご紹介します。

福助

創業1882年、ストッキングや靴下も扱う大手メーカー。

福助ふくすけ人形(幸福を招くといわれる人形で、頭が大きくて、ちょんまげを結い、小柄で武士の正装・カミシモを着ているのが特徴)がマークで、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

白足袋はもちろん、黒足袋、柄足袋、子ども用足袋と品ぞろえも豊富。

国内ナンバー1のシェアを誇ります。

東レ

合成繊維や合成樹脂を扱う日本有数の大手化学メーカーの東レトウレも足袋を扱っています。

中心はストレッチ足袋。

更に伸縮性を活かした足袋カバーや子ども用足袋も人気です。

楽屋

大正11年(1992年)に創業した足袋の老舗メーカー。

江戸時代から日本の足袋文化を支えてきたメーカーで、埼玉県行田市に本社があります。

冠婚葬祭用から武道、神社等幅広いシチュエーションに対応する足袋が作られていますが、その中には彩の国優良ブランド品に認定されている足袋もあり、埼玉県知事指定伝統的手工芸品としても認知されています。

※彩の国優良ブランド品・・・埼玉県と埼玉県物産観光協会が、埼玉県の郷土産業の振興を図って認証した品です。

埼玉県を代表とする、おいしい食べ物や優良な伝統的民工芸品が選ばれます。

認証された物には「彩の国優良ブランド品推奨マーク」が貼られ一般販売されることから、埼玉県のブランド品として人気を集めています。

平安時代の貴族女性「かぐや姫」がロゴマークです。

袋だけでなくコハゼ(足袋のかかとに付いている金具)にも刻印されていて楽屋がくや足袋の目印となっています。

文楽

生産は阿波踊りでも有名な徳島県の鳴門工場で作られている、足袋の事を知りつくしたメーカーと言えるのが「文楽ぶんらく」です。

本社・営業所(大阪市北区天神橋1-6-6 アクシス3階)は大阪。

手作りという事にこだわっていて、足袋の試し履きが出来るのも魅力の一つといえるでしょう。

また本社ショールームには「足型3D足型計測器」があり、無料で計測した後サイズに合った自分にピッタリの足袋を購入できるので人気を呼んでいます。

ゑびす足袋

ロゴマークはもちろん「びす」様。

大阪の老舗足袋専門店です。

※ 老舗足袋専門店: アンテナショップ 大阪市中央区玉造2丁目4番13号 上町ロングピア2階

特徴は人間工学に基づいて作った美しい足袋ということで様々な工夫がされています。

コハゼを掛ける掛け糸もカーブさせ、かかとの縫い目も見えないように一手間掛けているので、後姿が美しいのです。

また普通のストレッチ足袋はナイロンですが、ゑびす足袋には肌に優しい木綿のストレッチ足袋もあります。

生地持ち込みのオリジナル足袋やイージーオーダーの足袋もできるので、根強いファンが多いのが「ゑびす足袋」です。

大野屋總本店

歌舞伎役者や能役者、狂言師、茶道家などが固定客と言われる「大野屋總本店」は、安永年間創業(1772〜1780年)の老舗中の老舗の和装専門店。

特に足袋には定評があり、足が小さく細く見えることから、様々な和文化のプロに愛されています。

既製品はもちろん、一足、一足、足型をとって作成するオーダーメイドの足袋もあり、その際はコハゼに名前を入れるサービスもあり人気です。

店舗は、東京都中央区新富二丁目2番1号、東京メトロ日比谷線築地駅近くの1店舗だけですが、大手百貨店での催事出店が全国的に行われています。

足袋のメリット

足袋のメリットは、何と言ってもコストパフォーマンスがいいこと。

洗濯して何度でも履くことができます。

足袋は丈夫なので、洗濯を丁寧におこなえば黒ずむまで使い続けることができ、一足一足は多少高額でも、ストッキングよりもコストパフォーマンスは高い!お得な品と言えるのです。

また、足袋は健康にも良いと最近注目されています。

足の親指と他の4本の指に分けた足袋は、草履や下駄を履く時には必需品です。

実は洋風化が進んだ現代「外反母趾がいはんぼし」という足の指が変形する症状に悩む方も増えてきました。

これは合わない靴を履くということが、大きな原因だといわれています。

もともと日本人は、幅広くひらべったい形の足の方が多いので、西洋の靴を履くことは、足に必要以上のストレスを掛けてしまうのです。

草履や下駄は、つま先やかかとを締めつける靴と違い、自由に歩ける履物なので、外反母趾の予防にもなると期待されています。

定期的に足袋を履いて歩くことは、足の健康のためにとても良いことなのです。

足袋のデメリット

足袋を履きなれていないと、親指の付け根が痛くなる場合もあります。

また歩いているうちにコハゼが外れて、足袋が脱げてしまうこともあります。

どちらもサイズが合わないのが原因なのですが、足袋を試着できるショップは少なく、またメーカーによってフィット感も違うので、自分に合った足袋を探すのが難しいと言えるでしょう。

洗濯しづらいのも、足袋のデメリットです。

足袋底たびぞこ」と言われる足の裏の部位は、厚く作られていますが、ここの汚れが落ちにくく、苦労します。

また滑らないように凹凸のある織り模様が入っているのも、汚れ落としを更に難しくしています。

重曹に浸したり、固形石鹸を付けてブラシでこすり洗いするなど、手間暇かけないと綺麗になりません。

足袋の選び方

自分に合った足袋を選ぶコツは、きちんとサイズを測ることです。

一番長い指(親指か人差し指)の指先からかかとまでと、親指の付け根と小指の付け根で一番出っ張っている箇所の周囲を計測します。

足袋は洗濯すると若干縮みますから、木綿なら0.3cm程度大きいものを選びましょう。

足袋を履きなれない方にオススメなのは、ストレッチタイプ。

一日履いていても楽で、疲れません。

サイズが合わなくてコハゼが外れるという心配も少ないのですが、木綿よりもお値段が高くなる傾向にあります。

また、見た目はストレッチタイプの足袋は柔らかい印象となっており、木綿の方がシャキッとしていて綺麗です。

初心者の間は最初はストレッチ足袋、慣れたら木綿と変化させても良いでしょう。

おわりに

足袋にも着物と同じあわせという裏地の付いたものと、単衣ひとえといって裏地の付いていないものがあります。

着物の場合は、袷の着物と単衣の着物は季節を分けますが、足袋は違います。

単衣仕立ての足袋は、単衣の着物と同じく6~9月の間に履きますが、袷の足袋は一年中履くことができます。

つまり袷の着物だけでなく単衣の着物にも袷の足袋は合わせられるのです。

まずはご自分の好みに合った、袷の足袋を探してみましょう。

今は通販でも色々なメーカーの足袋が手に入るので、探してみて下さい。