盆栽は日本の伝統文化の1つなので、“いつか”自分で育てて楽しんでみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に盆栽を育てた経験や知識がない初心者は、盆栽をどのように楽しんだら良いのでしょう。

それについては、初心者が盆栽を楽しむ場合は、楽しむための理屈は必要ありません。

盆栽は、自由に “自分流”で気軽に楽しむことが、一番です。

また、初心者には、最初から高価な盆栽を購入して楽しむのではなく、お手頃価格の盆栽から始める、ストレス解消と日光浴を兼ねた盆栽の楽しみ方をオススメします。

盆栽の楽しみ方に余計な理屈は不要!

自分流”で楽しむ

盆栽は人それぞれの価値観で自由に、しかも“自分流”のスタイルで楽しむことが最もシンプルで良い味わい方です。

同じ日本の伝統文化である生け花(いけばな)には、流派や決め事があります。

一方で盆栽にも、長い歴史がありますが、色々な決め事や「流派」がありません。

さらに盆栽には家元制度もなく、免許も不要です。

そのため自分の好みの盆栽を自分の好きなスタイルで楽しむことができる日本の伝統文化なのです。

盆栽の樹や樹形の好みも人それぞれ異なるので、初心者は自分の好きな樹草を盆栽鉢の中に植え付けて、美しい自然の風景を自由に楽しむことが初心者にオススメの“自分流”の楽しみ方ではないでしょうか。

軽に楽しむ

初心者の方は、盆栽を理屈なしに気軽に楽しむことも大切です。

盆栽の気軽な楽しみ方として、園芸店や盆栽店などで市販されている盆栽を購入して育てたり、近隣で開催される盆栽展を訪れて盆栽を観賞したりすることがオススメです。

盆栽は種を蒔いて苗を育てて、自分の好みの樹形に仕立てるまで最低でも2~3年の歳月を要します。

そのため、初心者は市販されている盆栽を購入して育てた方が盆栽を気軽に楽しむことができます。

また、近隣で開催されている盆栽展に訪れてみて、盆栽愛好家の多くの出品作品を観賞することも盆栽の気軽な楽しみ方です。

特に近隣で開催されている盆栽展の会場で、盆栽愛好家や専門家と交流したり、会場で開催されている盆栽市を散策したりすることも気軽な盆栽の楽しみ方ではないでしょうか。

最初はお手頃価格の盆栽で!

手頃価格の盆栽がオススメ

初心者が盆栽を気軽に楽しむには、お手頃価格の盆栽がオススメです。

盆栽展や園芸店に陳列されている高価な素晴らしい盆栽を見ると、購入して育てたくなるかもしれませんが、盆栽は「生きもの」なので、そのためには毎日の緻密な管理や高度な技術が必要となります。

したがって、初心者が盆栽を気軽に楽しむ場合には、最初はお手頃価格の盆栽を2~3鉢位購入して育てながら盆栽管理の仕方や剪定の技術を身に着けていくことが、盆栽を長く気軽に楽しむための秘訣です。

心者におすすめの草物盆栽

初心者が盆栽を気軽に楽しめるオススメの盆栽は、草物盆栽です。

草物盆栽をオススメする理由は、2つあります。

1つは、初心者にとって草物盆栽がお手頃価格で購入することができることです。

もう1つは、草物盆栽に使われている野草や山草は種類や大きさが豊富にあり、手入れや管理も他の松柏類盆栽や実物盆栽などと比べて簡単なので、初心者でも季節に合った草物盆栽を気軽に楽しむことができることです。

例えば、松柏類盆栽の仲間である真柏や松、実物盆栽の梅、雑木類盆栽のもみじなどは、良い盆栽にしたてるために高度な剪定技術や管理が必要となります。

しかし、草物盆栽はあまり高度な剪定技術がなくても野趣ある盆栽に仕立てることができるので、初心者にはオススメの盆栽です。

最も映える草物盆栽は、日本の美しい四季の移り変わりを楽しむことができる野草や山草の「寄せ植え」です。

そのため、草物盆栽の寄せ植えを購入する際は季節に1番合った色彩のある山草や野草が植えられている盆栽を選ぶことです。

また、草物盆栽の寄せ植えは初心者でも簡単に創ることができます。

最初に自分の好きな山草や野草を選び、盆栽鉢や苔玉などに植え付けると完成なので、美しい日本の自然が感じられる草物盆栽を初心者でも簡単に創って楽しむことができます。

さらに、草物盆栽の山草や野草は庭や里山などの身近な場所に自生しているので、親近感が感じられます。

また、他の樹種に比べて山草や野草は小さな盆栽鉢にも植え付けることができるので、小さなスペースに置いて気軽に楽しむことができるため、草物盆栽は初心者にはオススメです。

ストレス解消と日光浴を兼ねた楽しみ方

盆栽は色々な味わい方がありますが、気分転換・ストレス解消と日光浴を兼ねた楽しみ方も初心者にはオススメです。

多くの盆栽は、陽当たりの良い庭の盆栽棚や屋外のベランダなどに置かれているので、盆栽の管理作業は主に陽当たりが良く、ほどよい風が吹いている場所で行う外作業が中心となります。

そのため、日頃は室内の仕事に追われている人にとって、日光を浴びながらほどよい風に吹かれて行う盆栽の管理作業は心地よく、気分転換になるのではないでしょうか。

また、盆栽の外作業をしながら屋外で自分の好きな場所に盆栽を陳列したり、配置を入れ替えたりして楽しむことも、日頃のストレスを癒すことになるのではないでしょうか。

おわりに

初心者の盆栽の楽しみ方は千差万別で、余計な理屈は必要ありません。

盆栽には長い歴史がありますが、古くからの決め事も流派もないので、 自由に“自分流”の楽しみ方を見つけてみませんか。