何か趣味が欲しいな…と、お考えのあなた!

ぜひ、盆栽を始めてみませんか?

「盆栽はおじいちゃんがやるのも」だなんて、大間違い!

海外では「BONSAI」ブームが巻き起こっているほどなのです。

しかし、急に盆栽を始めるといっても、少しハードルが高いですよね。

盆栽の始め方は、自分で始める方法と盆栽教室で始める方法の2通りがあります。

楽しみながら自分にあった方法を見つけて、ぜひ盆栽を始めてみましょう。

盆栽の始め方

自分で

自分で盆栽を始める場合、まずはある程度樹形が仕上がっている盆栽を購入し、管理や手入れの仕方を覚えながら育てる方法がオススメです。

また、ある程度生長した苗木を種木として仕立てることもオススメです。

盆栽を自分の好みの樹形に仕立てるまでには、ある程度の年月と高度な技術を要するので、最初は市販されている盆栽から始めることが第一歩です。

盆栽教室で

盆栽に興味があって始めたいと思っていても「何から」、「どうやって」始めたらいいのか分からない方には、盆栽教室がオススメです。

多くの盆栽教室は初心者向けの体験教室を開催しているので、まずは気軽に盆栽体験に足を運んでみるのもオススメです。

盆栽教室には、日本の伝統文化の盆栽を学ぶ盆栽教室や、カルチャースクール感覚で気軽に楽しむ盆栽教室があるので、自分の好みにあった教室を選びましょう。

向いている盆栽教室はどっち?

日本の伝統文化の盆栽教室が向いている人

日頃から盆栽や盆栽の歴史等が好きで、盆栽展などにも足を運んでいる!という方には、伝統文化を重視したタイプの盆栽教室がオススメです。

日本の伝統文化の盆栽教室では

・盆栽が茶道や華道、日舞などのように一定の規範があること
・盆栽の盆樹の選び方
・剪定と整枝の仕方
・基本的な管理の仕方
・道具の取り扱い方
・盆栽の鑑賞の仕方

などを学ぶことができます。

気軽に楽しむ盆栽教室が向いている人

インテリアとして飾って楽しみたい!という方には、気軽に楽しめるタイプの盆栽教室がオススメです。

気軽に楽しむ盆栽教室では、寄せ植え、苔玉、ミニ盆栽など、小さなサイズのものが多いので費用も比較的安く、持ち運びも便利です。

また、1回で作品を作ることができる体験型の教室もあるので、参加しやすいです。

初めての盆栽 オススメの盆栽

初心者にオススメの盆栽はお手頃価格のもので、作りやすく管理もしやすい草物盆栽です。

また、最初は樹種を絞って数鉢位から始めてみましょう。

草物盆栽は初心者でも短時間で味わい深く野趣に富んだ盆栽に仕立てられます。

草物盆栽の“草物”は、山に自生している「山草」と野原に自生している「野草」を総括して「草物」と呼ばれています。

素材となる草は身近なところにあるので、費用もかけないで盆栽づくりが楽しめます。

初めての盆栽 素材の選び方

盆栽の「素材」とは、盆栽に仕立てる樹(種木)のことで、オススメの素材はある程度樹形が整っている市販のものです。

最初から難しい樹木や樹形を選んでしまうと、上手に育てられず、単なる「鉢植え植物」になってしまいます。

盆栽初心者は、丈夫で育てやすい樹種の素材を選びましょう。

また、最初からある程度自分が作りたい樹形に近いものを選ぶことも重要です。

素材選びのポイント

素材選びの主なポイントは、6つです。

➀自分の好み
・育てたい樹木

状態
・生育が良く健康的で丈夫
・身の回りに自生している
・日本の四季に対応できる

③葉
・小さくて繊細でツヤのある緑色のもの
・黄色がかったものは避ける

④根
・幹が根元から頂部に向かって真っ直ぐに伸び、均等に細くなっている
・根が根元から均等に幅広く富士山の裾野のように広がっている

⑤枝  
・数が多いもの

⑥樹 
・傷があまりないもの

このポイントに注意しながら選んでみましょう。

初めての盆栽 土の選び方

盆栽の土選びのポイントは、それぞれの樹種に適したもので、育てる土地の気候にあった土を選ぶことです。

庭の土などを使うと樹が枯れてしまうことがあるので、樹に適した土で通気性や排水性の良いものを選ぶことが重要です。

主な土の種類4種

盆栽作りで使われている主な土は、赤玉土、桐生砂、鹿沼土、ケト土の4種です。

赤玉土
・盆栽に最も使われる土
・粒が大きいものほど通気性、排水性、保水性が良い
・粒が崩れにくい硬質(一度焼いたもの)タイプがオススメ

桐生砂
・2番目に使用頻度が高い土
・赤玉より通気性と排水性が良い
・松柏類盆栽に欠かせない土

鹿沼土
・栃木県鹿沼地方で産出される土
・サツキには欠かせない土
・湿っていると黄褐色で乾燥していると淡黄色

ケト土
・黒褐色で粘着力がある
・さし木や石付け盆栽に使われる
・乾燥すると使えないのでビニール袋に入れて保存

初めての盆栽 鉢の選び方

盆栽の「盆」は“鉢”、「栽」は“樹・草”を意味しており、鉢と樹・草が一つになって初めて盆栽は成り立ちます。

そのため、「鉢」無くして盆栽は成り立たないのです。

また、鉢の役割は書画で言う「額装」や「表装」に当たるので、樹より選び方が難しい場合もあります。

鉢選びのポイントと注意点

鉢の中で根が良く育つことが一番重要なので、通気性や排水性が良く、樹の大きさに適した鉢を選びましょう。

次に、盆栽鉢は樹の魅力を引き立ててくれる存在なので、樹と調和する(“鉢映りがいい”)鉢を選びましょう。

自分の選んだ鉢に樹を植え込んだ際、鉢の方が引き立つ場合は樹と鉢の調和がとれていないという事です。

また、樹と合う鉢は意外と簡単に見つからないものなので、あまり難しく考えず試行錯誤しながら盆栽の鉢合わせを楽しみましょう。

鉢の種類

仕立てている(生長している途中)盆栽には素焼きの仕立て鉢、そして、生長して仕立て上がった盆栽は化粧鉢を使用します。

化粧鉢には、釉薬ゆうやくがかかっているものと釉薬がかかっていない泥ものがあります。

釉薬がかかっている盆栽鉢は、色鮮やかで艶がある鉢です。花もの類や実もの類に向いています。

釉薬がかかっていない鉢は、土の色を生かして素焼きで焼かれた鉢です。

また、大量生産できる型作りや手作りの鉢があります。

オススメの盆栽鉢は、深さが5~10㎝位の円形鉢です。

円形は四角や楕円形などの鉢とは異なり、何処から見ても同じなので植付けが簡単です。

盆栽づくりに必要な基本的用具(道具)

盆栽づくりに必要な用具は、最初から全てを用意するのではなく、必要に応じて徐々に揃えましょう。

最初に揃えておくと便利な物は、手入れ用具と剪定用のハサミです。

手入れ用具

ノコギリ
ハサミでは切れない太枝や太根を切ります。

ピンセット
盆栽作業では、ハサミと一緒に必要です。

回転台
盆栽を載せて植えかえや整枝をします。

ふるい
土をふるいます。

土入れ
植えかえの時に便利です。

シュロぼうき
土表の掃除をします。

盆栽用ジョーロ
水やりをします。

ハサミ類

剪定バサミ
太枝用の万能用剪定バサミや小枝用の中型剪定バサミなど、使用目的によって種類が異なります。

芽摘みバサミ
刃先が細長いハサミです。剪定バサミでも代用できます。

又切バサミ
太い枝を切り落としても傷口がコブ状にならずきれいに仕上がるハサミです。

根切りバサミ
太い根を切るハサミです。

針金きりバサミ
針金を切るハサミです。

ヤットコ
鉢底穴に針金でネットを固定や、針金の掛け外しに使います。

手入れの仕方(必要性)

用具は使用した後に手入をしないと、次回の整姿や剪定作業が上手にできません。

そのため、使用後は樹液などが付いていなくても、綺麗に汚れをふき取ってください。

ハサミ等は刃をといたり、ネジの部分に油をさしたりして、丁寧に取り扱って長く使いましょう。

盆栽づくりの手順

自分で盆栽を作りたい!という方に、こちらでは盆栽作りの簡単な手順をご紹介します。

盆栽教室に通われている方は、習ったことの復習として読んでみてください。

最初に準備するもの

盆栽づくりを始める際は、最初に自分の好みの樹姿をした素材(樹)と、その素材と調和する盆栽鉢を選びましょう。

次に必要な用具(道具)である鉢、鉢底網、針金、樹に適した土、針金切りバサミ、根切りバサミ、ペンチ、コテ付き盆栽用ピンセット、割りばし、歯ブラシ、水苔、苔、化粧砂・石などを揃えてから始めましょう。

さぁ、盆栽を作ってみよう!  

➀鉢底穴に網を敷いて針金を通す
鉢底の穴に網を敷き、二通りの針金を通します。

一つは底穴の網を固定するもの、もう一つは土と樹を固定するものなので、長めに通します。

②用土を入れる
排水性を良くするために鉢底に「ごろ石」と呼ばれる粗い底石を薄く敷き、その上に樹に適した用土を鉢の3分の1位の深さまで入れます。

③素材の事前準備
素材は、伸びている根を割りばしなどを使って丁寧にほぐし、根に付いている土を3分の1から半分位落としておきましょう。

根の状態によっては、根切りバサミを使って切り詰めます。

また、根元近くの土に苔などが付いている場合は、歯ブラシなどを使って軽く取り除きます。

④植え付け
・植え付け位置
先に用土を入れた鉢の中に数回素材を置き、あらゆる角度や位置を確認しながら素材にとって一番良い位置を見つけます。

・根株の固定
鉢穴に通してあった針金を根の間に通しながら幹の根元まで導き、ペンチで軽く仮止めをして固定してから残りの用土を足します。

・用土入れ
割りばしの先を使って土中の隙間が埋まるように根株の周りを突っつきます。
用土の隙間が埋まったら、コテ付きの盆栽用ピンセットのコテの部分を使って土表を軽く押して固定し、落ち着かせます。
用土が全て入れ終わったら、仮止めしていた針金で樹の根元をしっかりと固定し、余った針金は切ります。

・水やり
鉢の底穴から土粉の濁り水が透明な水になるまで、根元を中心にたっぷりと水やりをします。
植え付けから1ヶ月位は、土の乾燥を防いで根の活着を良くするために、水を充分に含ませた水苔で土表の上を覆います。
この水苔は、土表から水分の蒸発を防いで根を保護してくれるので、「ラップ」の役割をしてくれます。

・仕上げの苔や飾り石
1ヶ月位して樹の根が安定してきたら、土表の表面に樹にあった苔や飾り石・砂などをあしらえば、仕上がり(完成)です。
その際、初心者にオススメの苔は、育てやすく順応性が良い“ハイゴケ※4”です。

※4 ハイゴケ:黄緑色の苔で陽当たりの良い土手、道端、樹幹の元など、身近なところに自生している苔。

盆栽の「良い種木」の増やし方

良い盆栽を仕立てるためには、「良い種木」が必要です。

良い種木を増やすための主な方法は、6つあります。

実生(みしょう)

鉢に自分の好みの樹のタネをまいて苗木を育てて、盆栽の種木を育てる方法です。

タネをまいて苗木を育てるので、誰でも簡単にできる方法です。

接ぎ木(つぎき)

作りたい種木の樹の枝を切ったものを生育している同じ種の樹につなぎ合わせて、新しい種木を作る方法です。

盆栽の接木は庭木とは異なり跡が残るので「接物せつもの盆栽」としてあまり評価されないため、初心者にはあまりオススメできない方法です。

しかし、タネが出来ない樹種や、さし木ができない樹種にはオススメです。

さし木

生育している樹の先穂(枝先)を切り、鉢やプランターの土中に挿して発根させ、種木を作る方法です。

あまり失敗しない方法なので初心者にオススメです。

取り木

枝や幹に傷をつけて養分を止め、親木から切り離して新しい種木を作る方法です。

庭木でも盆栽でも樹の形が良いものを取るので、良い種木が作りやすいです。

取り木の作り方にはいくつかの方法がありますが一般的な方法は、「結縛法けつばくほう」で、発根させたい(根付かせたい)部分を針金で縛って行う取り木法です。

この方法は、最初に取り木をしたい部分の幹を歯ブラシなどを使って樹皮を傷めないように軽く擦ってきれいにしておきます。

次に発根させたい部分に太めの針金2巻きし、その上に同量の赤玉と桐生砂を混ぜた土を幹枝の直径の約2倍位の太さ位になるように包みます。

さらにその上に水を含んだ水苔を幹枝の直径4~5倍位の太さになるように団子状に包み、水苔の上をビニールで覆うって紐で縛って固定します。

十分に発根してきたら根が伸び出している下の部分を親木から切り離し、素焼き鉢の中に赤玉7:桐生砂3の割合の配合土を入れて、種木に育てます。

種木は樹種によっても多少の違いがありますが、樹の生育が旺盛な期間中ならば、ほとんどの樹種で取り木が可能です。

しかし取り木をした親木は犠牲になってしまうので、差支えない盆栽を選びましょう。

山取り

「山取り」は、山地に自生している原木を入手して種木をつくる方法です。

名品と呼ばれている盆栽のほとんどは「山取り」によって採集されたものを使って仕立てられています。

購入

市販されている種木は、ある程度樹形が整っているので、初心者でもあまり歳月をかけず盆栽に仕立てて鑑賞できます。

おわりに

とりあえず1本の樹を盆栽鉢に植えて盆栽を始め、自分の価値観で、しかも理屈不要の楽しみを味わってみませんか。