盆栽は毎日普通に管理をしていれば、簡単に「枯れること」はないのですが、初心者にとっては盆栽を「枯らしてしまうこと」が1番多い失敗です。
初心者が盆栽を枯らしてしまう原因には、それなりの理由があります。
そのため、初心者が「枯らしてしまう」“原因”と「枯らさない」ための“対策”を事前に把握しておくと、失敗しないで盆栽を育てることができます。
初心者が盆栽を「枯らしてしまう」原因
盆栽初心者が盆栽を「枯らしてしまう」主な原因は、「間違った盆栽管理」、「早期発見と予防の遅れ」、「間違った時期に行う手入れ作業」の3つです。
間 違った盆栽管理
初心者が行いやすい間違った盆栽管理は、「水や肥料のやり過ぎ」と「間違った置き場所選び」です。
盆栽は水を切らすことも良くないですが、逆に水のやり過ぎも根腐れの原因となり盆栽を枯らしてしまう原因となります。
盆栽は水を切らすことも良くないですが、逆に水のやり過ぎも根腐れの原因となります。
また、盆栽の樹に肥料をやり過ぎても盆栽を枯らしてしまう原因となります。
盆栽は庭に植えられている花や樹木とは異なり、小さな鉢の中で育てているので生育できる面積が限られています。
そのため、肥料を与え過ぎたり成分を間違えたりすると致命傷になって盆栽を枯らしてしまうことがあります。
さらに、盆栽の置き場所として陽当たりや風通しが悪い場所は「間違った盆栽の置き場所」です。
しかし、初心者はこのような間違った盆栽置き場に盆栽を置いてしまい、病虫害が発生したり樹勢が弱ったりして枯らしてしまうことがあります。
早 期発見と予防の遅れ
盆栽経験が少ない初心者は、樹の異常に気づきにくいため、盆栽が病虫害の被害を受けていたり根腐れを起こしていたりしても早期に発見できない場合もあります。
そのため、予防や手当の遅れによって盆栽が枯れてしまうことがあります。
また、病虫害の予防に使う薬品についても初心者はあまり知識がないので、“間違った薬品”を“間違った希釈”で散布して、盆栽を枯らしてしまうこともあります。
間 違った時期に行う手入れ作業
初心者が間違った時期に行ってしまう主な手入れ作業には、盆栽の植えかえ、芽摘み、葉刈り、施肥、消毒、針金かけ、剪定・整姿などがあります。
これらの手入れ作業は、それぞれの樹に適した「適期」に行う必要がありますが、それ以外の時期に作業を行うと、盆栽を枯らしてしまう原因となってしまいます。
「整姿」は盆栽を美しい樹形に仕立てたり、その美しい樹形を維持したりするための技法です。
この「整姿」法には「芽摘み」、「葉刈り」、「剪定」や「針金かけ」などがあります。
初心者が盆栽を始める場合、まずは最小限必要な剪定用はさみだけを揃え、必要に応じて徐々に色々な剪定用バサミを増やしながら盆栽を楽しむことがオススメです。
一番はじめに必要な剪定用バサミは2種です。
そして、少し慣れてきたら4種の剪定用はさみを揃えると、初心者でも作業がしやすく、上手に盆栽の剪定をすることができます。
「枯らさない」ための対策
初心者でも簡単に出来できる盆栽を「枯らさない」ための対策は、「正しい盆栽管理」、「早期発見と予防」、「樹と鉢土の観察」の3つです。
正 しい盆栽管理
「正しい盆栽管理」は、初心者が盆栽を枯らさないために必要な最も基本的な対策です。
この「正しい盆栽管理」には、「水かけ」、「施肥」、「置き場所」や「適時の行う手入れ作業」があります。
盆栽の水かけは、樹種、鉢の大きさ、鉢土の表面(土面)の湿り具合、樹勢、季節の天候などを考慮して、毎日与える水の量や回数を決めることが大事です。
初心者が盆栽に施肥をする場合、最初は量を少なめに与えた方が盆栽を枯らす心配が少ないです。
施肥の適時は樹種によっても異なりますが、一般的には5月と6月に油粕、秋のお彼岸頃に液肥や置き肥を樹の状態を見ながら与えます。
盆栽に適した置き場所として、朝から夕方まで陽当たりや風通しが良く空気がきれいな場所が1番適しています。
また、水かけ、施肥、害虫駆除や剪定作業などの管理作業がしやすい場所が理想的な盆栽の置き場所です。
盆栽の主な手入れ作業には、植えかえ、芽摘み、葉刈り、施肥や剪定などがありますが、
盆栽を枯らさないためにはそれぞれの作業を樹種に適した時期に必要に応じて行うことが盆栽を枯らさないための対策です。
灌水(水やり)作業は、良い盆栽を育てる上で最も基本的な作業の一つです。
初心者におすすめの3つの灌水用道具を使って灌水作業を行うと、枯らすことなく生育の良い盆栽を育てることができます。
早 期発見と予防
日頃から盆栽の病虫害や根腐の早期発見や予防をすることも、盆栽を枯らさないための対策です。
盆栽の病虫害発生を早期に発見したり予防するためには、風通しや陽当たりが良い置き場所で盆栽を管理して良く観察することです。
また、根腐れを予防するためには日頃から鉢土の状態を観察しながら水かけをしたり、樹に適した時期に植えかえをしたりすることが大事です。
そして腐った根を見つけたら早期に切り詰めることが、盆栽を枯らさないための対策です。
樹 と鉢土の観察
盆栽の樹と鉢土の状態を常によく観察することも初心者が最も簡単に出来る盆栽を枯らさないための対策です。
毎日、樹と鉢土の状態を観察しながら水かけをすることが理想ですが、少なくても1ヶ月に2~3度位は、1鉢ずつ手に取って樹の頂から根元、そして鉢土の状態まで細部に渡って時間をかけて観察することが大事です。
この作業によって、盆栽の樹と鉢土の状態に異変があった場合は早く気づいて手当も早くすることができるので、盆栽を枯らすことが少なくなります。
盆栽初心者にオススメの肥料には、「粉肥」・「水肥」・「玉肥」・「化学肥料」の4種があります。盆栽をはじめたものの、花が咲かなかったり、思うような色にならない時は、肥料を見直してみてはいかがでしょうか。この記事では盆栽の肥料や、盆栽の生育に欠かせない「施肥(せひ)」についてご紹介します。
おわりに
初心者は盆栽経験が少ないので、盆栽を枯らしてしまうことが多いです。
しかし、事前に「枯れる原因」と「枯らさないための対策」を把握しておくと盆栽が枯れる失敗も少なくなるので、盆栽を楽しみながら育てることができます。
盆栽を始めようと思った時に、まず気になるのが管理方法。
何をすればいいのかネットで調べてみると、水やり、肥料、剪定、針金掛け…など、少し専門的な用語がずらり。
ここでは、最初に知っておくとより盆栽を楽しむことができる、盆栽の基本の管理方法について分かりやすくご紹介します。
盆栽の始め方や作り方をわかりやすく解説!はじめての盆栽にオススメの盆栽、盆栽の選び方や土選び・鉢選びの注意点、育て方のポイントや盆栽づくりに必要なもの、手順や良い種木の増やし方など、盆栽初心者・ビギナーの方必見の内容です♪