提供:別府市観光協会
「別府八湯温泉まつり」とは、別府市で毎年4月に開催される、温泉の恵みに感謝するお祭りです。
お祭りの開催期間中には、お神輿や踊りのほか、誰もがびしょ濡れになる“湯ぶっかけまつり”なんてイベントも……!
この記事では、別府八湯温泉まつりの歴史からイベント内容まで詳しく解説していきます。
また、近隣のオススメ宿泊施設も併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
※本記事の内容は令和5年(2023年)10月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、正式な情報については事前に各施設へお問い合わせください。
別府八湯温泉まつりとは?
「別府八湯温泉まつり」とは、別府市で“温泉感謝の日”とされている4月1日に合わせ、毎年数日間にわたって開催されるお祭りです。
各会場でさまざまな伝統芸能やイベントが開催されるほか、温泉地のお祭りならではの“湯ぶっかけまつり”、山への火入れを行う“扇山火まつり”など、盛りだくさんな内容となっています。
では手はじめに、このお祭りの歴史を見ていきましょう♪
別 府八湯温泉まつりの歴史
別府八湯温泉まつりは、明治43年(1910年)に、農業が暇な11月の商業イベントとして「温泉市大売出し」を開催したのが起源とされています。
この頃はまだ祭事は行なわれておらず、豊作だったことへの感謝や入浴客を誘致すること、従業員の労をねぎらうことが目的だったのだそうです。
その後、大正8年(1919年)に、長谷神社と愛宕神社が合祀※して温泉神社が創建されました。
昭和初期には、温泉神社の神事と温泉市大売出しが融合した「豊年祭り」が開催され、後に改名し「温泉祭り」となりました。
この頃の温泉祭りには、なんと数十万人の動員があったのだとか!
現在の「別府八湯温泉祭り」という名になったのは、平成13年(2001年)のことです。
以降、別府市が総力を挙げて取り組むイベントとして、観光客や地元民に愛されながら今日まで続いています♪
※合祀:複数の神(または霊)を合わせて祀ること。
開催されるイベント
令和6年(2024年)の別府八湯温泉まつりは、4月1日(月)から4月7日(日)開催予定です。
ここからは、令和5年(2023年)3月31日(金)から4月3日(月)の計4日間で開催された、第109回別府八湯温泉まつりを参考に、イベントの中身を1日ずつご紹介していきます!
本記事の情報は令和5年(2023年)10月時点のものです。情報は更新されることもございますので、詳細はHPでご確認ください。
1 日目:3月31日(金)
令和5年(2023年)3月31日(金)は、祭りの前の前夜祭が行われました!
大きなイベントはありませんが、この日から “がんばれジモ泉!!エールふろジェクト♨” の申込が開始。
第109回別府八湯温泉まつりでは、祭り期間を通して当イベントが開催されました。
地元の温泉“ジモ泉”を大切にし、未来に残していこうという思いから企画されたイベントで、対象の温泉施設計32か所で入浴し、専用カードにスタンプを集めていきます。
参加者は全員ガラポン抽選会に参加できる資格をゲットでき、当たればスパの招待券や祭り中に行われる一大イベント“湯ぶっかけまつり”の隊員として、祭りに参加する権利をもらうことができます。
さらに、32か所すべての温泉施設を巡った達成者は、豪華ホテルの宿泊券が当たる抽選会にも参加することができました♪
2 日目:4月1日(土)
令和5年(2023年)4月1日(土)からは、各会場でさまざまなイベントが開催されました!
朝9時から八幡朝見神社で開会奉告祭・御神火採火式が執り行なわれた後、鉄輪会場や松原会場などの計5会場で、お囃子や神楽などの伝統芸能、フラダンスショーやカラオケのど自慢などが披露されました。
トキハ別府店会場では、“別府ソンクランフェスティバル2023”も開催。
タイの水をかけるお祭り“ソンクラン”と別府八湯温泉まつりが似ているとして、“別府タイ友好協会”の発足式典やパネルディスカッション、ムエタイショーなどが行なわれました♪
3 日目:4月2日(日)
令和5年(2023年)4月2日(日)も引き続き各会場でイベントが行なわれましたが、特に盛り上がりを見せたのが、駅前通り会場です!
駅前通り会場では、正午になると、“別府音頭“や“温泉おどり“などの曲に合わせて踊る“ふれあい踊り”が始まります。
その後、地元高校の吹奏楽部によるマーチングバンドの演奏や、ミス別府、陸上自衛隊音楽隊などの17団体が参加する“湯けむり総パレード”、さまざまな神輿が通りを歩く“神輿の祭典”と続き、本お祭りの目玉でもある“湯ぶっかけまつり”がはじまります。
そのほか、鉄輪会場では包丁研ぎ、海門寺公園会場では戦国武将・立花宗茂のお芝居など、バラエティに富んだイベントが盛りだくさんです♡
湯ぶっかけまつり(別府八湯献湯祭)
別府温泉祭りの代名詞ともいえる“湯ぶっかけまつり”。
神輿の祭典の終了と同時に、歩行者天国となっている駅前通りで、温泉の残り湯が大放出されます!!!
放水ホースのほか、温泉鉄砲・温泉爆弾も登場し、四方八方から温泉が降ってくるという世にも珍しい豪快なイベントです。
令和元年(2019年)の湯ぶっかけまつりで使われた湯量は60tでしたが、令和5年(2023年)では、次の年に控える市制施行100周年を祝して、99tの大盤振る舞い!
地元民も観光客も、ずぶ濡れになりながら大いに盛り上がりました♡
4 日目:4月3日(月)
最終日、祭りのフィナーレを飾るのは“扇山火まつり”です。
扇山の正式名称は大平山ですが、扇を逆さにした形に似ていることからこう呼ばれているのだそうです。
冬の間、休息をとる温泉の神々に春の訪れを知らせ、焼いた後に芽吹く草花を神々に捧げることを目的として、山頂から火を放って山肌を焼きます。
令和5年(2023年)別府八湯温泉まつりの開催情報
近隣のオススメスポット&宿泊施設
お祭りに参加した後は、温泉に浸かってゆったりと過ごしたいですよね。
お祭り以外の観光スポットへも足を運ぶ計画なら、宿泊施設が気になるところ。
ここからは、別府八湯温泉まつり会場近郊のオススメスポットと宿泊施設を5つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
【 別府地獄めぐり 海地獄】「地獄」とは思えないコバルトブルーの絶景!
鉄輪・亀川の「別府地獄めぐり」は、別府で人気のある観光コースの一つです!
『豊後風土記』によると、この地域は1,000年以上前からガスや熱湯などが噴出し、当時は近寄ることすらできなかったことから、“地獄”と呼ばれるようになったそうです。
別府市内にはさまざまな地獄スポットがありますが、海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄・血の池地獄・龍巻地獄の7か所の地獄を巡る観光コースが、「別府地獄めぐり」です。
中でも、海地獄・白池地獄・血の池地獄・龍巻地獄の4地獄は、平成2年(1990年)に文化財保護法に基づき、国の名勝に指定されました。
そんな地獄めぐりスポットの一つ「海地獄」は、名前の通り海を連想させるコバルトブルーの色味が最大の特徴です!
その秘密は、湯に含まれる硫酸鉄。
硫酸鉄の成分が多く含まれていると、このような色になるのだとか。
涼しげな見た目に反して泉温は100℃近いので、観光の際は注意してくださいね。
また、海地獄では源泉を見るだけでなく、100%かけ流しの足湯も楽しむことができます。
唯一の“地獄茹で“が楽しめる温泉卵や“地獄蒸しプリン”などのフードはもちろん、カフェテリアやギャラリー、温室など施設の充実ぶりもポイントです♪
※情報は変更となる場合がございます。詳細は、施設へお問い合わせください。
【 星野リゾート 界 別府】ご当地の魅力が満載!「湯治ジャグバンド」で耳でも温泉を楽しもう♪
星野リゾートが展開する“界”シリーズの一つで、“ドラマティック温泉街”をコンセプトにした温泉旅館「星野リゾート 界 別府」。
別府の温泉街をモデルにした内装となっており、和紙のちょうちんをイメージした照明など、幻想的な雰囲気となっています。
客室はなんと全室オーシャンビュー♡
血の池地獄から着想を得たという、柿渋色が基調の“柿渋の間”から見る空や海は圧巻です。
大浴場の内壁には、別府の花々をかたどった大分の伝統工芸品・臼杵焼がはめ込まれており、ご当地の雰囲気が随所に感じられます!
“界”シリーズの特徴の一つでもある、伝統工芸品や伝統芸能を満喫できるおもてなしプログラム“ご当地楽”では、湯治ジャグバンドの演奏を楽しむことができます♪
法被を着たスタッフさんたちが、大小の桶を叩いて奏でる音楽を、ぜひお楽しみください。
※情報は変更となる場合がございます。詳細は、施設へお問い合わせください。
【 亀の井ホテル 別府】1人から大人数までカバーできる多彩な客室♪
「亀の井ホテル 別府」は、JR別府駅から徒歩4分という好立地にある、非常に利便性の高い温泉宿泊施設です。
別府八湯温泉まつり会場にも近く、湯ぶっかけまつりでびしょ濡れになっても着替えに帰りやすいのがうれしいポイント!
亀の井ホテルの創業者である油屋熊八は、“別府観光の父”、“日本観光の祖”とも言われ、さまざまな活動を通して別府温泉を全国的に有名な温泉郷にした人物です。
なんと、温泉マークを全国に広めたのも油屋熊八なんですよ!
“気軽な別荘としてご利用頂きたい”という想いのもと、一般的なシングルやツインはもちろん、ベッドが4~6台あるお部屋や、絵本・おもちゃなどを完備したベビールーム付きのお部屋など、さまざまなニーズに対応しています。
一人旅、出張、カップルでの旅行、ファミリーでお出かけ……どんな場面でもぴったりなお部屋が見つけられるはずです♡
お食事は地獄蒸し料理が楽しめるビュッフェや、郷土料理が魅力の和食レストランなど、お好みに合わせて選択可能。
大浴場で疲れを癒した後、美味しいお料理を食べれば、最高の旅行になること間違いなしです!
※情報は変更となる場合がございます。詳細は、施設へお問い合わせください。
【 杉乃井ホテル】 敷地内だけでも1日中楽しめる!充実のアクティビティと豪華な食事に大満足♪
「杉乃井ホテル」は、別府市の山側に位置する観海寺温泉の高台にある大型リゾートホテルで、客室総数はなんと647部屋!
駅や空港からは若干遠いものの、別府駅からはシャトルバスが運行しており、10分ほどで到着します。
その特徴は、なんといってもアクティビティの充実ぶりです!
ボウリングやカラオケをはじめとした8つのアミューズメントが集まった“SUGINOI BOWL & PARK”や、水着着用の屋外型温泉“アクアガーデン”、さらにはスパ、ジムなど、老若男女問わず楽しめる空間が備わっています♪
また、令和5年(2023年)1月には、敷地内で最も高い場所にある“宙館”がオープン。
最上階にある宙湯では、海抜約250mの高さから絶景を眺めることができます。
宙館宿泊者限定のレストラン“TERRACE & DINING SORA”では和洋中の多彩な料理を提供しています。
目の前で作ってもらえるモンブランなど、こだわりのデザートもオススメですよ♪
※情報は変更となる場合がございます。詳細は、施設へお問い合わせください。
【 山荘 神和苑】 日本古来の美しさを堪能! コバルトブルーの温泉も魅力的♪
「山荘 神和苑」は、鉄輪エリアで有名な地獄スポットから徒歩圏内にあり、1万3,000坪もの広大な敷地を有する温泉旅館です。
本館・別館などの客室に加え、回遊庭園や茶室、能楽堂までもが併設され、日本の伝統を存分に味わうことができます。
茅葺屋根の茶室“美徳庵”は、なんと宿泊も可能!
檜材が神聖な雰囲気を醸しだす能楽堂“神松殿”では、能・狂言の上演はもちろん、演劇や落語など、さまざまなイベントで使用されています。
敷地内に自家源泉を二つ有しているため、全客室源泉かけ流しで、大浴場ではコバルトブルーが美しい“神秘の青湯”と鉄輪名物“蒸し湯”が楽しめるなど、至れり尽くせり♪
別府の街並みや別府湾を拝みながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
※情報は変更となる場合がございます。詳細は、施設へお問い合わせください。
おわりに
今回は別府八湯温泉まつりを中心に、近隣のオススメスポットも併せてご紹介しました。
別府八湯温泉まつりは、温泉の街ならではの催し物がギュッとつまった数日間となっており、観光客・地元民関係なくみんなで盛り上がれること間違いなしのお祭りです!
湯ぶっかけまつりで温泉を浴びてはしゃいだ後は、湯船で心と身体をゆっくりほぐしていってくださいね♡
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