日本人が普段食べている物の中には、海外の方にとっては「これを食べるの!?」と驚くような食べ物がいくつかあります。

今回は、そのなかでも特にびっくりされる食べ物を紹介します。

鯨 ー こんなに賢い動物なのに!?

日本以外にも鯨を食べる国はありますが、海外の多くの国々では鯨を食べ物の対象としていないため、日本人が鯨を食べることに大変驚くそうです。

鯨は、捕鯨問題などでニュースでも取り上げられている日本古来の食材です。

しかし、鯨を食べない海外の方にとっては、「鯨は賢く社会への対応能力がある高等な動物。鯨は心や感情があり、より人間に近い動物なので、鯨は食べ物の対象ではない」と考える方がいます。

そのため、友達感覚である鯨を食べることは残酷なので、日本人が鯨を食べることにびっくりするそうです。

タコ ー “悪魔の魚”を食べるなんて!

タコを食べることに驚く理由は2つあります。

ひとつは、海外でタコが「デビルフィッシュ」と呼ばれて嫌われていることです。

もうひとつは、聖書の中で「悪魔」として書かれているため、主に中東地域の人々は宗教上の理由からタコを食べないからです。

モーセ五書には、食べ物に関する掟が記載されています。

“水中に住む生き物のうち、食べていいのは「ひれ」と「うろこ」があるもので、それ以外は食べてはいけない。”

そのためイカ、カニ、エビ、貝類も同じように食べないそうです。

白子 ー 脳みそ?え…嘘でしょ!???

白子を食べることに驚愕する理由は、白子の外見が脳みそに似ていて、精巣であるということです。

白子が「精巣」と聞いた途端に、食欲が無くなってしまう方もいるくらい「精巣」を食べることに抵抗があるそうです。

そのため、白子は海外の方にとって和食の食材の中でもとりわけ気味が悪い食材のひとつで、何だか得体のしれないエイリアンのような存在として知られているそうです。

フグやタラなどの白子は酢の物や焼物として日本人に食べられ、高級品として扱われていますが、食べ慣れていない海外の方からすると、この食文化を理解するのはとても難しいことかもしれません。

しかし、精巣ということを知らずに食べた外国人の評価はそこまで悪いものはないようです。

タラコ ー なにこれ、ピンク色!

海外ではあまり魚の卵を食べる文化が無い上に、見た目や色が独特なので気味が悪く感じる方もいます。

また、日本人はタラコを生で食べることもあるので、さらに驚くそうです。

しかし、最近ではタラコや明太子を使ったパスタにハマる方も多く、徐々に受け入れ始めているようです。

フグ ー “毒の魚”を食べるだと…?

英語でフグは”Poisonous Fish” (毒の魚)と言われています。

猛毒を持つことで知られているフグは、フグ専用の調理免許を持っている人でないと調理ができない魚です。

自身の命が危機にさらされるような魚を食べなくても、日本には他に美味しい魚が沢山あるのに、あえてフグを食べる理由が海外の方には理解できないそうです。

一方で、一度フグのおいしさを味わったり、薄く切ってお皿に並べられた芸術的で美しい盛り付けを見て、フグの虜になる海外の方が多いそうです。

牛タン ー 見た目が怖いよ!

一部の国では牛タンは捨てられてしまう部位で、売っていたとしても舌の形そのままで売られていることから、「見た目が気味悪い」、「食べるものではない」と思われています。

牛肉は海外で日本以上に食べられていますが、牛の「舌」を食べることには抵抗があるそうです。

なま物 ー 生で食べて大丈夫!?

海外では食材を生のまま食べる慣習がないので、日本人が生で食べることに大変驚きます。

特に「卵かけご飯」、「鶏刺し」、「馬刺し」は抵抗があるようです。

しかしながら、欧米でも生で食べる食材はあります。牡蠣は、その一例です。

牡蠣を生で食べる方法は、不思議なことに欧米から伝わってきたと言われています。

かけご飯

海外の中でも欧米は、食材を生で食べる習慣がないため必ず火を通します。卵も同様に、生で食べることを前提とした処理をしていません。

賞味期限は約1カ月と日本よりもはるかに長く、サルモネラ菌が発生している可能性もあります。

日本は生産地から販売店までの流通システムが整っており、出荷される前に殺菌消毒され、賞味期限も2週間位に設定されています。

産みたての新鮮な卵を迅速に消費者に提供できるため、生で食べることができます。

なので、日本の卵事情について正しく理解できれば、外国人も安心して生卵を食べられるのではないでしょうか。

刺し

日本人がなま物を食べることに対する抵抗感は、お寿司やお刺身が注目されたことで世界的に低くなってきました。

しかし肉を生のままで食べることには、依然として抵抗感がある外国人が多いそうです。

刺し

馬は鯨と同じように社会性があり、高等で人間に近い動物なので、食材として食べる対象ではないと考えられています。

また、馬刺しは馬の肉を生で食べるので、言葉にならないくらいの驚きがあるそうです。

さらに、乗馬が好きな海外の方にとって馬肉を食べる日本は、恐ろしくて危険な人種に思うそうです。

納豆 ー 見た目も臭いも強烈!

納豆特有のネバネバ感と独特の臭み(匂い)は、初めての方には受け入れがたい衝撃がありますよね。

特に外国人は、納豆のネバネバ感より臭いの方が苦手なようです。

納豆の臭いは「ドリアン」(独特の臭みがあるフルーツ)と同じぐらいと評価する外国人もいます。

しかし、納豆が大豆で出来ていることを知っている健康志向の海外の方は、納豆が体に良い食べ物だと分かっているので、チャレンジする人が増えています。

ゴボウ ー 独特の香りとえぐみ…

ゴボウには多くの食物繊維が含まれているので、健康維持に良いことは外国人にも知られてきています。

しかし依然として食べ方は伝わっていないので、ゴボウ独特の香りやえぐみに抵抗があるそうです。

また、ゴボウが食べられている国はアジアの一部地域のみでそれ以外の国ではほとんど見られません。

調理法も伝われば、海外でももっと取り入れられるのではないでしょうか。

海藻 ー 海の雑草でしょ?

海藻の黒色は、海外では食材としては嫌われる色だそうです。

海苔やワカメは海の雑草”Seaweed”と英語で言います。

日本でも“雑草”と伝えられている食材を好んで食べる人は少ないので、外国人の気持ちも理解できるのではないでしょうか。

そのため、海外で海苔やワカメは海の雑草として伝えるのではなく、「NORI」や「WAKAME」として、和食の食材として固有名詞でPRすると、外国人にも海苔やワカメの良さが分かり認知度もあがるので、食べてもらえるのではないでしょうか。

また、生海苔は日本人だけが消化できる食材という研究結果がでています。

生海苔を消化できる腸内バクテリアは日本人にしか存在しておらず、海外の方が生海苔を食べても体内で消化できず、そのまま排出されてしまうそうです。

海外の方に海苔を薦める際は、栄養素もしっかり吸収できる焼きのりがオススメです。

おわりに

日本人が何気なく食べているものでも、海外の方が驚く食べ物は、まだまだ沢山あります。

海外の方が驚く原因を理解して、少しでも多くの和食を外国人に食べていただきたいですね!