外国の方が日本の和食レストランや食事処を訪れた際、日本人にとっては当たり前でも驚かされることがたくさんあるそうです。
そこで、海外の友人が日本に来たとき、日本の割烹や居酒屋での「おもてなし」することもできるのです。
その中で、外国人が特に珍しく思う、日本独特の8つの事情についご紹介します。
びっくりされることが多い日本での食事
料 理の順番がない!
まず1つ目は、料理の順番がないことです。
コース料理や懐石料理を除き、一般の和食レストランや食事処では、注文したお料理が出来たものから配膳されて全てテーブルに並べられます。
そのため、料理の順番がランダムであることに外国人は驚くそうです。
フランス料理などはカジュアルなランチでも最初にサラダやスープが出てきて、その後にメインの料理がでてくるように、基本的な料理の順番が決まっています。
しかし、最初から全てのメニューが並べられる和食レストランの慣習を喜ぶ外国人も多いそうです。
その理由は、全ての料理が最初から同時に並べてあるので、自分の好きなものを好きな順番で食べられるからだそうです。
料 理が小皿や小鉢に盛られている!
2つ目は、料理が大皿ではなく小皿や小鉢に盛られていることです。
海外では料理が大皿に盛られ、みんなで分け合って食べる国があります。
しかし、和食の多くは、最初から一人分ずつに小皿や小鉢に盛られて出されます。
そのため、大皿に盛られた料理を分け合って食べている外国の人にとっては、料理が小皿や小鉢に盛られて出されることが珍しいそうです。
また小皿や小鉢の盛り付け方にも、和食文化ならではの芸術性の高さや、日本人のお客様に対するおもてなしの精神を感じられるそうです。
目 で見ても楽しめる和食のお料理
3つ目は、和食が料理だけでなく目で見ても楽しめることです。
和食は、四季折々の“旬のもの”を取り入れた食材を使って、ひとつひとつの食材が丁寧に調理され、それぞれの季節に合わせた美しい小皿や小鉢に美しく盛り付けるので、料理の味だけでなく器や盛り付けの美しさも同時に楽しむことができます。
そのため、外国人にとっても和食は、料理の味を楽しむことができるだけでなく、目で見て楽しむこともできる“食べる芸術作品”として感動するそうです。
また、和食を楽しむために和食のレストランや料亭などでは、器や料理だけでなく、入り口から食事をする部屋までの経路にも配慮をして、和食を最大限に楽しむことができるように“おもてなし”の気持ちや心遣いがされています。
例えば、入り口の打ち水、季節の生花、和室の床の間、掛け軸などで和食が最大限に楽しむことができるような空間の環境づくりにも力を入れています。
お もてなしの神髄!おしぼり
4つ目は、飲食店に入った際に出てくる「おしぼり」だそうです。
さらに、そのおしぼりも季節によって、冷たかったり暖かかったりしているだけでなく、衛生面を考慮してビニール袋に入っていたり、おしぼり皿の上に載せられて出てきたりすることが珍しいそうです。
頼 んでいないのに!?出てくるお通し
5つ目は、「お通し」(突き出し)です。
和食レストランや居酒屋などでお酒を飲むと、注文していないのに当たり前のように「お通し」(突き出し)、あるいはちょっとしたおつまみが一緒にでてきます。
海外では、一般的には注文した品だけがでてくるので、「お通し」も外国人が驚く慣習なのではないでしょうか。
この「お通し」の背景には、お酒の注文を間違いなく調理場に“通しました”と言う意味や、お客様を席に“お通しした”と言う意味が込められています。
外国人がこの言葉の意味を理解すると、居酒屋さんなどでのお酒の注文も楽しくなるのではないでしょうか。
また、この「お通し」は、最初にお酒とお料理を注文してもお酒の方が先にでてくるので、メインのお料理がでてくるまでの“ちょっとした時間”にお酒のつまみとなるものがあれば、と思う日本人の“心遣い”やおもてなしの気持ちも含まれています。
安 心安全“産地表示”のメニュー
6つ目に驚くものは、「“産地表示”のメニュー」だそうです。
最近、多くの和食レストランにあるメニューには、お客様に正しい産地情報を伝えて安心してお料理を楽しんでもらうため、料理に使われている食材に産地表示が明記されています。
この産地表示が書かれているメニュー表を見て外国人は、お客様をとても大切に思う日本人の心使いと、産地表示までしてお客様に安心してお料理を楽しんでもらいたいと思う気持ちに驚かされるそうです。
生 食で食べるメニュー
7つ目は、「生食で食べるメニュー」だそうです。
海外の多くの国々では、衛生面を考慮してほとんどの食材は煮たり焼いたりして調理されるので、生食で食べるメニューは少ないです。
しかし、和食のレストランのメニュー表には、生魚の「お刺身」、生卵の「卵かけご飯」、生卵が入っている料理などがあります。
外国人でも、日本の生の食材が安全なので安心して食べられることや、生食料理のおいしさが分かると次回から安心して食べられるそうです。
冷 めてもおいしい!味や質の良いお弁当
8つ目は、「テイクアウトできる味や質の良いお弁当」だそうです。
最近、多くの和食レストランでも持ち帰りできるお弁当が購入でき、その味や質が良く見た目も美しいので、外国人は驚くそうです。
海外にも日本のお弁当のように、食事を携帯する文化を持つ国もあります。
しかし、日本のお弁当と同じように味と質が高いものはあまりないそうです。
また、和食レストランだけでなくコンビニエンスストアーやスーパーなどで販売されているお弁当も質が高いので、驚くのだとか。
おわりに
日本人にとっては当たり前のことでも、外国人が驚く和食文化はたくさんあります。
お互いの文化の違いを理解して、一緒に和食を楽しんでみてはいかがですか?
日本は南北に細長く、四季の移り変わりが感じられる、たいへん自然に恵まれた国です。そして、日本の各地域(土地)に生まれた独特の食文化も、これらの地理的な特徴や美しい自然と共に生まれてきました。
農林水産省によると、日本人は昔から「自然を尊ぶ」という気質に基づいて「食」に関する社会的な慣習を年中行事と共に行ってきました。
世界各地で和食の食材やメニューは注目されていますが、和食文化に伴う慣習までは知られていません。
そのため、日本人にとっては当たり前の慣習でも、海外の方にとっては文化の相違を感じたり、驚いたりすることがあります。
今回は、和食文化の中で海外の方が驚く事や慣習をご紹介します。
2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。
その影響もあり、近年海外から注目されています。
海外のスーパーマーケットには、健康ブームも相まってヘルシーと言われている和食でよく使われる食材が置かれるようになりました。
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