寒くなってくると、鍋料理が恋しくなりますよね。

鍋料理は、材料を用意したらあとは煮込みながら食べられる手軽さと、野菜がたくさん取れるヘルシーさが嬉しい料理です。

でも、いつもワンパターンになりがちで、飽きてしまうということもありませんか?

そんな時は、ご当地鍋料理にチャレンジしてみましょう!

日本各地に郷土料理としての鍋料理があります。

現地に行って本場の鍋料理を食べられたら良いですが、なかなか簡単に旅行もできませんよね。

材料をこだわって揃えたり、通販でお取り寄せしたりすることで、おうちでも簡単に全国の鍋料理を楽しむことができるんですよ♪

今回は、神保町で郷土料理屋を営む女将さんに監修いただき、旅行気分で楽しむ全国のご当地鍋料理レシピ11選をご紹介します!

石狩鍋(北海道)

「石狩鍋」は、北海道を代表する郷土料理。

ぶつ切りにした鮭の身とアラを、野菜と一緒に昆布だしと味噌で煮込んだ鍋料理です。

お好みで、いくらを乗せたり、バターをトッピングするのもオススメです!

狩鍋の具材・・・4人分

1鮭(切り身)400g
2鮭(アラ・カマ・中骨)400g
3白菜4枚
4じゃがいも2個
5ごぼう1/5本(5cm分)
6人参1/3本(5cm分)
7長ネギ2本
8椎茸8枚
9こんにゃく1枚
10豆腐1丁
11ほうれん草か水菜1/2束
☆鍋スープの材料
1昆布(乾物)1枚(10cm×10cm)
2100cc
31000cc
4味噌100gくらい


狩鍋のレシピ

1鮭の切り身、アラはそれぞれ一口大のブツ切りにして、塩を振っておく。(15分くらい置いておく)
小鍋にお湯を沸かし、さっと30秒ほど茹でてザルにあげ、流水でアラや皮に残ったウロコを洗い流す。
キッチンペーパーで水気をおさえる。
2白菜と人参は短冊切り、長ネギは斜め切りにする。
椎茸は石づきを切り落としていちょう切り※1、ごぼうはささがき、じゃがいもは一口大、豆腐は5cm角に切る。
ほうれん草はざく切りにする。
3こんにゃくを一口大にちぎり、沸騰したお湯で茹でこぼす※2
4昆布と水を鍋に入れて、火にかける。
沸騰したら、酒と【1】の鮭のアラを入れ、アクを引いたら味噌を溶いて鍋スープを作る。(昆布は取り出さなくてもOK)
5【2】の野菜を火の通りづらい順に【4】の鍋に入れる。
【1】の鮭、【2】の豆腐とほうれん草、【3】のこんにゃくも加えて煮込み、全体が煮えたら出来上がり!


女将さんが教える作り方のポイント

・味噌は田舎味噌と白味噌など2種類以上を合わせ味噌にするとコクと深みが出ます。
・どのような料理でも、材料の下処理は肝心です。
生臭みを取るために、鮭、アラの下処理はしっかりしましょう。
面倒くさいからと塩を振った後に置く時間が短すぎたりすると、鍋の美味しさが台無しになることもあるので、怠らないように気をつけましょう。
・じゃがいもは火が通りづらいので、あらかじめ電子レンジ500wで3分ぐらい加熱しておくと早く煮上がります。
・〆は、スープにおろし生姜とにんにくを少し足してラーメンがオススメ!
または、生クリームや牛乳を足して雑炊を作り、チーズをトッピングするリゾットも美味しいですよ♪

※1 いちょう切り:丸いものを十文字のいちょう型(扇型)に切ること。椎茸などの薄い野菜はそのまま、大根などは丸い断面が十文字になるように縦に切ってから、断面を下にして食べやすくスライスしていく。
※2 茹でこぼす:食材を茹でてザルにあけて茹で汁は捨てること。アクや臭み、渋みなどを茹でることによって取り除き、茹で汁とともに流す。

きりたんぽ鍋(秋田)

秋田を代表する郷土料理、「きりたんぽ鍋」。

うるち米を潰して木の棒に握り付けて焼いたきりたんぽを、鶏と根菜の醤油仕立ての汁に入れて煮込んでいただく鍋料理です。

市販のきりたんぽを使っても良いですが、残りご飯を活用して作ることもできます。

また、きりたんぽではなく、だまこ餅といって、お団子状に丸めて焼いたものを入れた鍋もよく食べられています。

りたんぽ鍋の具材・・・4人分

1鶏肉(もも肉)400g
2ごぼう1/2本
3舞茸2パック(200g)
4しらたき2パック(200g)
5せり2束
6長ネギ2本
【A】きりたんぽの材料
12合
2360cc〜400cc
【B】鍋スープの材料
11000cc
2顆粒鶏がらスープの素大さじ2
3100cc
4みりん100cc
5醤油100cc


りたんぽ鍋のレシピ

1【A】の米をとぎ、水を合わせて炊飯器で炊く。
2鶏肉はぶつ切りにする。
ごぼうはささがき、長ネギは斜めにぶつ切り、舞茸は石づきを切り落として食べやすくほぐす。
3せりは鮮度が良かったら根まで食べられるので、根まできれいに洗い、5cmくらいに切る。
しらたきは沸騰したお湯でさっと茹でこぼし、食べやすく切っておく。
4【1】の炊き上がったご飯をボウルかすり鉢に入れ、すりこぎで潰す。
半分くらい潰れたら、割り箸に細長く握り付けて、オーブントースターかフライパンで表面がカリッとするまで焼く。
粗熱が取れたら割り箸を抜き、ぶつ切りにする。
5鍋に【B】を合わせて煮立てる。
鶏肉を入れ、アクを引く。
6鍋に【2】の野菜、【3】のしらたきを加えて煮込む。
7鶏肉と野菜に火が通ったら、【4】のきりたんぽ、【3】のせりを鍋に入れて、さっと煮ていただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・きりたんぽの作り方は、まず俵型のおにぎりを握り、割っていない割り箸の太い方に押し付けるよう巻き付けてフランクフルト型に握り、まな板に乗せ上から押さえて成形します。
オーブントースターの250℃で5分くらい焼くか、フライパンで中火で焼き、焼き目を付けます。
・せりの根が白くてきれいなものは、香りがよくて美味しいです。
根の間の泥を丁寧に洗って使います。
・〆は秋田の特産品、稲庭うどんがオススメです!

芋煮鍋(山形)


「芋煮鍋」は山形の郷土料理で、大鍋で煮込んだ芋煮鍋を食べる芋煮会は、東北の秋の風物詩として熱愛されています。

ここでご紹介する牛肉と里芋入りの醤油仕立ての鍋の他、地方ごとにこだわりの作り方の違いがあり、味噌仕立てや豚肉を使う地方もあります。

そして、山形での〆の定番はカレーうどん!

ひと鍋で二度、楽しめますよ♪

煮鍋の具材・・・4人分

1里芋400g
2牛肉スライス300g
3しめじ1パック
4ごぼう1/2本
5こんにゃく1枚
6長ネギ1本
【A】鍋スープの材料
11200cc
2100cc
3だし醤油150cc
※めんつゆ(150cc)でも代用可
【B】〆のカレーうどんの材料
1うどん2玉
2カレールゥお好みで


煮鍋のレシピ

1里芋は洗って皮をむき、一口大に切る。
しめじは石づきを取ってほぐす。
ごぼうはささがきにして、長ネギは斜め切りにする。
2こんにゃくをスプーンで一口大にちぎり、沸騰したお湯でさっと茹でこぼす。
3牛肉スライスを沸騰したお湯でさっと茹でて、ザルにあげ、別途用意したお湯でアクを洗い流す。
4鍋に【A】鍋スープの調味料を合わせて火にかける。
5鍋の具材をすべて入れ、里芋が煮えたら出来上がり。
6〆は残った鍋スープに【B】カレールゥを適宜入れ、茹でたうどんを入れて煮込み、カレーうどんにする。


女将さんが教える作り方のポイント

里芋の皮をむくのが大変な時は、火を通してからむくのもオススメです♪
洗って皮付きのまま、スッと竹串が通るまで茹でて、粗熱が取れたら皮をむき、一口大に切りましょう。

あんこう鍋(茨城)

“東のあんこう、西のフグ”と並び称される、冬のごちそう「あんこう鍋」。

コラーゲン豊富なプリッとしたあんこうの身と、コクのあるスープが特徴です。

茨城県の漁師料理“どぶ汁”を参考に、たっぷりの野菜を入れ、あんこうは肝まで丸ごと使い、味噌仕立てで作ります。

んこう鍋の具材・・・4人分

1あんこう切り身(アラ付)600g
2あん肝(おつまみ用)200g
3白菜4枚
4大根1/5本(5cm分)
5人参1/3本(5cm分)
6長ネギ2本
7豆腐1丁
8椎茸4枚
9春菊1束
☆鍋スープの調味料
11000cc
2昆布15cm
3100cc
4醤油大さじ3
5味噌大さじ4
6おろし生姜大さじ1


んこう鍋のレシピ

1あんこうの身を沸騰したお湯で1分茹で、ザルにあげ、流水で表面のぬめりや汚れ、血合い(魚の背身と腹身の間にある赤黒い筋肉部分)などを洗う。
水気を拭いたら食べやすくぶつ切りに切る。
あん肝は1cm幅の輪切りにする。
2白菜、大根、人参は短冊切りにする。
長ネギは斜め切り、豆腐は8等分の角切り。
椎茸は4等分の扇形に切る。
春菊は5cmのざく切りにする。
3鍋に水、昆布を入れて煮立て、残りの☆の調味料を合わせて調味する。(昆布の旨味を煮出すため、昆布は取り出さなくてOK)
あん肝の半量をボウルなどで潰して入れ、スープに溶く。
4鍋が煮立ったら、【1】のあんこうの身、肝、【2】の野菜と豆腐を入れて煮込む。
火が通ったら、仕上げに春菊を入れて、さっと煮込んでいただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・あん肝は、おつまみとして食べられる加工済みのものを使うと簡単です!
生のあん肝を使う時は、まず塩をまぶして30分くらい置き、あん肝の血管を切り取って薄皮と共に取り除き、流水に10分くらいさらして塩と血を抜きます。
そこから15分茹でてから使いましょう。
・本場のあんこう鍋は、あん肝と味噌を鍋で軽く煎りつけてから、水や酒で溶きのばして作ります。
レシピの行程【4】で、余裕があれば、ひと手間かけてみましょう。
・〆は雑炊がオススメです♪

※煎りつける(炒りつける):水分を飛ばしながら鍋などで加熱すること。あん肝と味噌を煎りつける際は水分がないので焦げつきやすいため、手早くかき混ぜながら軽く香ばしさがでるまで加熱して、焦げる手前で仕上げるようにする。

ちゃんこ鍋(東京)

力士達のハードな稽古の力の素になる「ちゃんこ鍋」は、たっぷりの野菜と鶏肉や豚肉などを合わせた、ボリューム満点でヘルシーな鍋料理です。

定番は、ソップ炊きと呼ばれる鶏ガラスープ仕立て。

相撲部屋では、塩、醤油、味噌、キムチ、カレーなどスープの味をアレンジしながら食べられています。

ゃんこ鍋の具材・・・4人分

1鶏肉300g
2鶏つみれ200g
3豚肉スライス300g
4白菜4枚
5人参1/3本(5cm分)
6大根1/5本(5cm分)
7えのき2p(100g)
8水菜1/2束
9ニラ1束
10玉ねぎ1個
11油揚げ2枚
☆鍋スープの材料
11200cc
2鶏がらスープの素(顆粒)大さじ2
3100cc
4大さじ1
5醤油大さじ2
6みりん大さじ2
★トッピング
1白ゴマ大さじ4
2小ネギ1/2束
3にんにく(おろし)お好みで


ゃんこ鍋のレシピ

1鶏肉はぶつ切り、白菜・大根・人参は短冊切りにする。
玉ねぎは半分に切り、繊維に直角になるように1cm幅のスライス、長ネギは斜め切りにする。
豆腐、油揚げは5cm角に切る。
えのき、水菜、ニラは5cmくらいに切る。
2鍋に☆鍋スープの材料を入れて煮立て、鶏肉と鶏つみれを入れる。
煮立ったらアクを引く。
3残りの野菜を火の通りにくい順に入れ、豚肉、豆腐、油揚げを入れて煮込み、最後に水菜を乗せて、さっと煮たらいただく。
4お好みで、それぞれの取り分けたスープに白ゴマをすって入れたり、小ネギをトッピングしたり、にんにくで味を変えたりする。


女将さんが教える作り方のポイント

・レシピにある具材の他、魚介のつみれや牛肉などを入れても美味しいですよ♡
とにかく、いろいろな具材をたっぷり入れて、ボリュームたっぷりに作るのがコツです。
そのまま食べるだけでなく、つけダレをこだわるのも飽きずに食べられるポイントです。
・〆は、雑炊、うどん、ラーメン、餅などなんでもアリです!

はりはり鍋(大阪)

「はりはり鍋」は、鯨肉と水菜を用いた鍋料理で、大阪が発祥とされています。

捕鯨が盛んだった頃、安価で入手できる鯨肉を簡単に鍋で食べられる料理として広まりました。

鯨肉が入手困難な現代では、豚肉で代用されます。

なんといっても、水菜のはりはり(シャキシャキ)とした食感が魅力の美味しさです。

りはり鍋の具材・・・4人分

1豚肉(しゃぶしゃぶ用)600g
2水菜2束
3長ネギ2本
4油揚げ2枚
☆鍋スープの材料
1鰹出汁(水+顆粒だしの素でも可)1000cc
2100cc
3みりん100cc
4醤油100cc


りはり鍋のレシピ

1水菜を水につけておき、シャキッとしたら、5cmくらいに切っておく。
長ネギは縦半分に切り、斜めに薄くスライスする。
油揚げは1cm幅の短冊切りにする。
2鍋に☆鍋スープの材料を合わせる。
3スープが煮立ったら、具材を入れ、豚肉をしゃぶしゃぶしながら適宜取り分けていただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・鯨肉で作る場合は、お刺身用の鯨赤身肉スライスを使います。
下処理として、表面に片栗粉をまぶし、さっと茹でておきましょう。
片栗粉をまぶすことで、片栗粉が保水効果を発揮して、材料の旨味をとじこめ、食感のパサつきを防ぎます。
あとは同様に鍋スープで茹でながらいただきます。
・鍋スープは市販の白だしつゆを水で伸ばして作ると簡単ですよ。
・〆は茹でうどんと水菜の残りを投入した、はりはりうどんがオススメです♡

鴨鍋(滋賀)

「鴨鍋」は滋賀県の郷土料理で、琵琶湖に飛来する真鴨を煮込んで食べていたという伝統的な鍋料理です。

豊臣秀吉が好んで食べ、鴨の飼育を推奨していたという逸話も。

現代では、猟期を含む10月頃から3月に脂の乗った鴨を使った鍋を食べることができます。

一般的には、クセがなく、柔らかい市販の合鴨を使って手軽に作ることができるんですよ♪

鍋の具材・・・4人分

1鴨肉(スライス)800g
2長ネギ2束
3豆腐1丁
4しらたき2パック
5せり2束
64個
☆鍋スープの材料
1昆布だし(水+顆粒だしの素か昆布1枚)1000cc
2100cc
3醤油120cc
4砂糖50g


鍋のレシピ

1長ネギは斜めにぶつ切りにする。
豆腐は8等分に角切り、せりはよく洗って5cm幅に切る。
2しらたきを小鍋でさっと茹でてアクを抜き、ザルにあげる。
3鍋に☆鍋スープの材料を合わせて、煮立てる。
4卵以外の鍋の具材を入れ、煮えたらそれぞれ溶き卵に付けながらいただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・鴨は煮込み過ぎると固くなるので、食べる分を少しずつ入れて、さっと煮込みながら食べてください♪
・〆は、お蕎麦で鴨南蛮そばに……♡

牡蠣鍋(広島)

「牡蠣鍋」は、牡蠣の名産地である広島の郷土料理です。

合わせ味噌を土手のように鍋のヘリに塗って、その中に出汁を張り、味噌を溶きながら煮込む“土手鍋”仕立てにします。

ぷりっとした牡蠣の身と、煮込まれていくにつれてコク深くなる味噌味の鍋スープが絶品♡

ご飯もお酒も進む濃厚鍋です!

蠣鍋の具材・・・4人分

1生むき牡蠣400g
2白菜4枚
3えのき2パック(200g)
4豆腐1丁
5長ネギ2本
6水菜1束
☆鍋スープの材料
1昆布だし
※水に顆粒昆布だしの素を入れたものでも可
1000cc
2赤味噌100g
3白味噌100g
4砂糖大さじ4
5100cc
6みりん100cc


蠣鍋のレシピ

1牡蠣は洗ってザルにあげておく。
2白菜は短冊切り、えのきは石づきを切り落として半分に切りほぐす。
豆腐は8等分に角切り、長ネギは斜め切り、水菜は5cmくらいに切っておく。
3☆鍋スープの材料である味噌2種類、砂糖を合わせて練る。
4鍋の縁に土手を作るように【3】の味噌を塗り付ける。
5【4】の鍋に☆鍋スープの材料の残りを入れて、まずは中火で沸かし煮立てる。
鍋に塗った味噌が焦げ付かないよう都度、火加減を調節する。
6【2】の野菜、豆腐と牡蠣を少しずつ鍋に入れて、土手の味噌をときながら煮込み、火が通ったらいただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・牡蠣を買い求める時は、生食用より加熱用の方が旨味が強いのでオススメです!
また、牡蠣は煮込み過ぎると固くなるので気を付けましょう。
・味噌が煮詰まったら、適宜昆布だしを入れて伸ばしてください。
・〆は雑炊でも、うどんでも美味しいですよ♪

もつ鍋(福岡)

「もつ鍋」は、牛もつとたっぷりのキャベツ、ニラを煮込んだ、福岡博多の郷土料理です。

新鮮な牛の小腸を使うと臭みなく、脂も乗っているので美味しいですよ。

鍋スープは、このレシピでは定番の塩味をご紹介しますが、本場では醤油や白味噌味など、いろいろな味付けで愛されています。

つ鍋の具材・・・4人分

1牛もつ(小腸)600g
2キャベツ1/2玉
3にんにく3かけ
4ニラ2束
5豆腐1丁
☆鍋スープの材料
11000cc
2昆布1枚(15cm)
3100cc
4みりん大さじ2
5醤油大さじ2
6大さじ1
★〆の材料・薬味
1チャンポン麺
※ラーメンでも可
2、3玉
2小ネギ少々
3一味唐辛子お好みで
4ゆず胡椒お好みで


つ鍋のレシピ

1牛もつは30分くらい流水にさらしておく。
ザルにあげ、2cmくらいのぶつ切りにする
2キャベツは一口大のざく切り、にんにくは薄くスライス、豆腐は食べやすく切り、ニラは5cmくらいに切る。
小ネギは小口切りにする。
3鍋に☆鍋スープの材料をいれて煮立てる。
4【3】の鍋ににんにく、もつ、キャベツ、豆腐、ニラの順に重ねて入れる。
55分くらい煮て、キャベツがしんなりしたら、ニラを押さえてスープに浸し、火が通ったらいただく。
お好みで、一味唐辛子やゆず胡椒をトッピングする。
6〆は茹でたチャンポン麺(ラーメン)を入れて煮込んで、小ネギを振っていただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・もつの脂が気になるときは、一回鍋でさっとゆでて洗い流すと、臭みと脂を落とすことができます。
・チャンポン麺は長崎チャンポンに使われる太めの中華麺です。
博多もつ鍋の本場ではチャンポン麺でしめるのが定番ですが、もちろん、普通のラーメンや雑炊にしても美味しいですよ!

水炊き(福岡)

「水炊き」は福岡県の郷土料理です。

関西には、昆布だしでシンプルに肉や魚、野菜を煮込んだ寄せ鍋風の水炊きもありますが、九州と関西の水炊きの歴史や調理方法はそれぞれ異なります。

ここでは、鶏ガラでとった濃厚なスープで骨つきの鶏肉のぶつ切りや野菜を煮込んで、ポン酢に付けて食べる九州の水炊きをご紹介します。

炊きの具材・・・4人分

1鶏手羽元(なければ手羽先でも可)12本
2鶏もも肉(骨付きぶつ切りがあると良い)800g
3白菜4枚
4長ネギ2本
5舞茸1パック(100g)
6えのき2パック(200g)
7水菜1束
☆鍋スープの材料
11000cc
2顆粒鶏ガラスープの素大さじ1
3100cc
4生姜1かけ
5長ネギの青い部分1本分
★つけダレ
1ポン酢適宜
2小ネギ適宜
3ゆず胡椒適宜


炊きのレシピ

1鶏もも肉は一口大のぶつ切り、白菜は短冊切り、長ネギは斜め切りにする。
舞茸、えのきは石づきを切り落とし、食べやすくほぐす。
水菜は5cmくらいに切る。
生姜は薄くスライス、小ネギを小口切りにする。
2鍋に☆鍋スープの材料、鶏手羽元を入れて火にかける。
15分くらい煮たら、生姜とネギの青い部分を取り除く。(生姜とネギはそのまま食べることもできるので、入れたままでもOK)
3【2】に鶏肉を入れて煮立て、アクを引いたら、【1】の野菜も入れる。
4火が通ったら、各自お好みで★つけダレに付けていただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・出汁が出るので、このレシピでは手羽元を入れ、旨味を引き出したスープを作ります。
本場では、骨付きの鶏モモ肉のぶつ切りが使われます。
もっとこだわりたい方は、鶏ガラを2時間くらい煮出した鶏白湯スープを鍋スープのベースにしましょう。
・〆はラーメンか雑炊が定番ですが、固めに茹でたそうめんと高菜漬けを入れるにゅうめんのような食べ方も面白いですよ♪

常夜鍋

常夜鍋じょうやなべ(じょうよなべ、とこよなべ、とこやなべ)」は諸説ありますが、毎晩食べても飽きないということから名付けられた鍋料理です。

豚肉とほうれん草などをシンプルにさっと茹でて、ポン酢を付けながらいただきます。

夜鍋の具材・・・4人分

1豚肉(しゃぶしゃぶ用)400~600g
2ほうれん草2束
3椎茸8枚
4長ネギ2本
☆鍋スープの材料
11000cc
2昆布1枚(15cm)
3100cc
4おろし生姜大さじ1/2
5小さじ1
★つけダレ
1ポン酢適宜
2大根おろし適宜
3小ネギ適宜
4七味唐辛子適宜
5食べるラー油適宜


夜鍋のレシピ

1ほうれん草は根本を切り落として5cmに切り、洗っておく。
椎茸は厚めのスライス、長ネギは斜め切りにする。
2鍋に☆鍋スープの材料を合わせて煮立てる。
3豚肉、【1】の野菜を【2】の鍋に入れ、さっと茹でながら、好みでつけダレを作って、付けていただく。


女将さんが教える作り方のポイント

・ほうれん草はアクが強いので、さっと下茹でしてから使うと食べやすくなりますよ。
また、サラダほうれん草ならえぐみがありません。
・美食家・北大路魯山人きたおおじろざんじんが愛した常夜鍋は、シンプルながらアレンジの楽しさがあります。
スープにごま油と鶏ガラスープをいれて中華風にするのもオススメですし、つけダレを工夫するのも楽しいですよ♪
・〆はうどんやラーメンをしゃぶしゃぶして、残ったつけダレに付ける、つけ麺仕立てでどうぞ。

余った具材の保存方法と活用法

鍋料理を作った後に困るのが、余った具材の後始末ですよね。

鍋用の具材が余ってしまった場合の保存方法と活用法をご提案します。

った具材の保存方法と保存期間の目安

カット済みの具材は、出来れば別々に分けて保存した方が使いやすくなります。

生肉や生魚などに触れていた部分の野菜は傷みやすいので、水気を拭き取って保存し、翌日中に使い切りましょう。

また、煮込んだあとの鍋の残りは保存容器などに移して冷蔵庫へ。

アレンジするなりして、翌日には食べ切りましょう。

白菜カット済み…密封して、冷蔵で2.3日、冷凍で2週間OK。
1/2カットなど丸ごと…きっちりラップをして、野菜室へ。
きのこ密封して、冷蔵で2.3日。
カット済み…冷凍で2週間OK。
豆腐冷蔵で2日(水を張る。)
水菜カット済み…冷蔵で2日。
丸ごと…キッチンペーパー、ラップで包み、冷蔵で5日。
春菊・ほうれん草カット済み…密封して、冷蔵2、3日、冷凍で1週間OK。
丸ごと…キッチンペーパー、ラップで包み、冷蔵3日。
長ネギカット済み…密封して冷蔵2.3日、小口切りにして冷凍2週間。
丸ごと…濡らし新聞紙やキッチンペーパーにくるみ、袋にいれて冷蔵1週間。
ドリップをキッチンペーパーで拭き、小分けにしてラップできっちり包み冷凍1〜2週間。
魚介類水気を拭き、塩を振り、きっちりラップして、袋に入れて冷凍1〜2週間。


った具材の活用法

余った具材を活用した、アレンジ料理をご紹介します。

お鍋まるまるに対して

・味噌を溶いて、具沢山のお味噌汁に。
・余った鍋に塩、胡椒、ごま油などで調味し、片栗粉でとろみを付けてあんかけに。
その後、中華丼にしたり、あんかけ焼きそばにする。

余った野菜は?

・余った野菜にウインナーとコンソメ、トマトを入れてスープに。
・袋のインスタントラーメンを作る時、野菜トッピングに。
・青菜類はさっと茹でて、おひたしに。

余った鍋のスープは?

・余った鍋スープにカレールゥとめんつゆを入れて味を整え、カレーうどんに。

余った魚介類は?

・魚介類は、ガーリックオイル、白ワイン、カットトマトや生クリームを入れて煮込み、パスタソースに。

具材が余ってしまったら、ぜひチャレンジしてみてください!

おわりに

旅行気分で楽しめる、全国のご当地鍋料理をご紹介しました。

いつもと同じような鍋の具材でも、知らない地方の鍋料理を作ることによって、違った楽しみ方ができそうですよね。

鍋料理はバラエティ豊かで、まだまだここに書き切れないくらい沢山の種類が全国にはあります。

そのいろいろな地方の鍋料理を追い求めるだけでも、新しい食文化や食材を知ることができます。

また、余ってしまった鍋の具材の保存方法や活用法についてもご提案しました。

鍋の具材が残っても心配いりませんので、ぜひ参考にしてみてください♡

美味しく簡単でヘルシーな鍋料理、次の日まで美味しく楽しんでくださいね!

保町の女将さん

今回、鍋レシピの監修をしてくださったのは、神保町で和食店「郷酒ごうしゅ」を営む女将さんです!

東北を中心とした日本各地の郷土料理や季節食材を活かした素朴な和食とともに、こだわって集めた全国の地酒や焼酎などを味わえるお店です。

神保町の近くに来た際は、ぜひ足を運んでみてください♪

店名郷土料理と日本酒のお店 郷酒
住所〒101-0051
東京都千代田区神田神保町3丁目5
ニュー徳栄ビル B1F
電話番号03-6272-9867


保町の女将さん監修の料理レシピ記事

神保町の女将さん監修のお料理レシピを紹介した記事はこちらからご覧いただけます。

ワゴコロ編集部でも女将さん直伝レシピで作ってみましたが、とても美味しくできましたよ♪

ぜひ、トライしてみてください!