有田焼には400年以上の歴史があり、国の伝統工芸品にも指定されている、日本を代表する焼き物の一つです。
長い歴史を経て、さまざまな有田焼の磁器が誕生していますが、その様式は、主に古伊万里、柿右衛門、鍋島藩窯の三つに分けられます。
古伊万里様式とは、青色顔料のみで絵付けされた「染付」と、色絵に金粉などをあしらった絢爛豪華な「金襴手」があります。
また、柿右衛門様式は、乳白色の背景を十分に残した多彩な絵付けで、「余白の美」とも称される構図が特徴です。
そして、鍋島藩窯様式は、規則正しい形、青みがかった地色に施された精密な絵付け、高台の部分にも描かれた文様などが特徴。
完成度の高い高級感あふれる仕上がりが魅力です。
美術品としても知られる有田焼ですが、日用品の種類も豊富。
特に、お皿をはじめとするテーブルウェアは食卓が華やぎ、手軽に使えるのでオススメです。
透明感のある白磁と色彩豊かな絵付けで、和食はもちろん、さまざまな料理が引き立ちます。
今回は食卓で使いたい有田焼の皿、オススメ12選をご紹介します。
ぜひテーブルを豊かに彩る有田焼を探してみてください。
受け継がれた伝統と気品あふれる絵柄「まるぶん ZOAプライムシリーズ 雪割山水文」
風景の絵柄である古典的な山水文が施された皿で、4.5寸皿(直径約13.7cm)と、7寸皿(直径約20.8cm)があります。
皿の上部は地紋となる雲に覆われ、中央は小舟、下部は苫屋のある蓬莱山が、繊細なタッチで描かれています。
絵付けの職人が総手書きで仕上げており、藍色の濃淡、柄と余白の美しいバランスが魅力。
電子レンジ、食器洗い乾燥機の使用が可能で、利便性も兼ね備えた有田焼の皿です。
テーブルが華やぐ大輪の菊花「まるふく 平菊皿4枚セット」
シンプルな有田焼の菊割皿でありながら、存在感のあるモダンな雰囲気が魅力です。
本製品は、佐賀県有田町のふるさと納税に対する返礼品。
35,000円の寄付で、4枚セットが受け取れます。
菊花の上品な輝きは、褐色のアメ釉に銀彩加工が施されたことによるもの。
二色のコントラストが美しく、テーブルを華やかに彩ります。
直径約21.2cm、高さ約4.2cmの大皿と直径12.5cm、高さ2.8cmの小皿のセットです♪
盛皿、取り分け皿のどちらにも利用できる使いやすさもポイントです。
花鳥風月のモダンなデザイン「まるぶん ZOA デイリーシリーズ KACHO」
濃く力強く描かれた太い枝が印象的。
また、鳥や流水は淡い藍色で表現され、その明瞭な対比は、モダンアートのような美しさです。
シンプルなデザインの梅の花は、赤と雲母銀で描かれ、全体のアクセントになっています。
「パット印刷」という量産に対応できる印刷方法を採用し、リーズナブルな価格で購入できるのも魅力。
毎日気軽に使いたい有田焼の皿です。
淡い色彩と幾何学紋の優しいグラデーション「伊都桃山窯 和紙染幾何学紋皿」
グラデーションの効いた幾何学紋で、優しい雰囲気が魅力の大皿。
絵付けは、和紙の上から呉須などの顔料をしみこませる「和紙染め」という伝統的な技法を用いています。
和洋折衷、さまざまな料理を引き立たせるシンプルなデザインが魅力です。
本製品は、福島県糸島市のふるさと納税返礼品。
184,000円の寄付に対して受け取れる大皿です。
大きさは直径約32cm、高さ約5cm。盛り皿としてさまざまなシーンで活用できます。
優美な曲線と透明感のある白い輝き「2016/ ステファン ディーツ ディープ プレート 250」
無駄のないシンプルなデザインが素材とフォルムの美しさを際立たせています。
こちらも直径約24.5cm、高さ約4cmの深さがあるお皿なので、メインのほか、スープやカレー、シチューなど、さまざまな料理で活用できます。
本製品は、世界の著名なデザイナー16人が、新たな有田焼を創り出すプロジェクトで誕生したブランド、「2016/(ニーゼロイチロク)」の一つ。
ドイツ人デザイナー、ステファン・ディーツがデザインしており、繊細な薄さと滑らかな曲線が特徴の、何枚でも揃えたくなる使いやすいアイテムです。
キュートな鯛の豆皿で楽しく、美味しく「有田焼 鯛 豆皿」
縁起のよい、鯛の形の豆皿は、横約13.5cm×縦約9.2cmの手の平サイズ。
思わず笑顔がほころぶ可愛らしさで、お祝いの席やプレゼントにピッタリです。
佐賀県有田町のふるさと納税にも対応しており、20,000円の寄付に対し五枚セットが受け取れます。
地色は、白地と淡いピンクの2色があり、赤や金で絵付けが施された優しい色合いが特徴。
可愛らしいデザインで上品な雰囲気が魅力の豆皿です。
クールでスタイリッシュ!「2016/ 柳原照弘 ディープ リムプレート 240」
こちらも有田焼の新ブランド「2016/(ニーゼロイチロク)」の商品です。
シックなグレイの色とシンプルなデザインで、さまざまな料理を引き立てます。
あらゆるインテリアに溶け込むスタイリッシュなアイテムで、毎日のテーブルをおしゃれに演出。
また、スタッキングが可能で収納しやすいのもポイントです。
デザインするのは、プロダクト・インテリアデザイナー、クリエイティブディレクターなど、マルチな才能を発揮する若手クリエイター、柳原照弘氏。
シンプルなフォルムですが、釉をあえて均一にしないことで、斬新なデザインに仕上がっているのが特徴です。
陶土の優しい風合いがアクセント「2016/ カースティ ヴァン ノート プレート 250」
こちらも「2016/(ニーゼロイチロク)」の商品です。
素材の温かみが最大限に生かされた、シンプルなデザインが特徴。
歪みのない美しい形に、スプレーで描いたようなナチュラルな色合いの柄が調和しています。
オランダのデザイナー、カースティ・ヴァン・ノートが作る有田焼は、素材の質感や色彩を強調したデザインが豊富です。
精密に描かれた円のブラウンも、デザイナー自ら陶土から作り上げた色で、土の優しい風合いが生かされています。
直径約24.7cmの大きさで、料理だけでなく、フルーツやお菓子を並べるのもオススメです。
テーブルを彩る優雅な深皿「菊割青海波 五寸 深皿」
すべて手書きで描かれた文様が、透明感のある白磁に映える有田焼の深皿。
皿の縁の波打つような曲線と絵柄が溶け合い、優雅な雰囲気に仕上がっています。
一つひとつ手作業で作られているため、線の書き方や色合いがそれぞれ異なりますが、それも味わい深さの一つ。
手作りならではの温かみがテーブルを優しく彩ります。
直径約15.5cm、高さ約4cmで、十分な深さがあり、煮物やサラダにオススメ。
1万円を越えるものもある中、比較的お求めやすい価格なので、セットで揃えやすいのもポイントです。
毎日使いたい!ポップで鮮やかな山水文「まるぶん ZOA デイリーシリーズ SANSUI」
伝統的な山水文の風景模様を、ポップでカラフルに表現。
広い白磁の余白に、青を中心として、赤、黄、緑がバランスよく配置された、モダンアート作品のような美しさが魅力です。
ZOAシリーズは、1891年創業の有田焼専門商社「まるぶん」のオリジナルブランド。
古典的な文様をデフォルメしたデイリーシリーズは、1500円程の価格で購入できるので、普段使いにオススメです。
有田焼で広がるムーミンの世界「MOOMIN×amabro SOMETSUKE 5枚組 ボックスセット」
子どもから大人まで、多くの人に愛され続けているムーミンとのコラボレーション。
呉須で絵付けが施された染付という様式で、ムーミンの世界を幻想的に表現しています。
青の濃淡だけで描かれた、躍動感あふれる可愛らしいキャラクター達。
日本の伝統美とファンタジーが見事に調和しています。
とんがり屋根のギフトボックス入っているのは、直径約13.5cm、高さ2.5cmの小皿が5枚。
オリジナルパッケージでプレゼントにピッタリの有田焼です。
伝統文様を和モダンにアレンジ「キハラ(KIHARA) KOMON 小紋 取皿」
青と白のコントラストが美しい、モダンな柄が目を引く有田焼の取皿です。
アレンジされた四つの伝統文様は、どれも縁起の良いものばかり。
毎日の生活に取り入れやすく、また、贈り物としてもオススメのアイテムです。
絵付けは、コストが低く抑えられるパッド印刷を採用。
パッド印刷は、凹版を使用して版上のインキをシリコンパッドに一次転写し、被印刷物に二次転写を行ないます。
量産向きの印刷方法ですが、繊細で深みのある表現が可能です。
有田焼がリーズナブルな価格で購入できるので、柄違いやお揃いなど、さまざまな組み合わせで使う楽しみを味わってみてはいかがでしょうか。
おわりに
17世紀に日本で誕生した有田焼は、2016年に誕生してから400年を迎えました。
これを機に、有田焼の魅力を広め、新しい価値の創造するべく、さまざまなプロジェクトが発足。
伝統的な有田焼の素晴らしさだけでなく、時代のニーズに合った新たな商品開発も注目されています。
また、単にさまざまなジャンルのお食事のお皿として使用するだけでなく、飾って楽しんだりとモダンな有田焼も人気。
特に、世界で活躍する16組のデザイナーにより誕生した陶磁器ブランド「2016/(ニーゼロイチロク)」には、現代的で斬新なデザインの器が豊富です。
長きに渡り受け継がれてきた有田焼の、卓越した伝統技術と美しさは、次世代の有田焼ととも世界中に広がりをみせています。
人間国宝と呼ばれる陶芸家の存在や、有名な窯元がいくつも残っていたりと、古き良き伝統を守りつつも、現代的で斬新なデザインにも発展させています。

「日本で有名な焼き物は?」と聞かれれば、日本人ならすぐに思い浮かべる有田焼。
日本の歴史の教科書にも出てくるくらいですから、有田焼の名前を知らない日本人はいないのではないでしょうか。
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有田焼は佐賀県の有田町を中心に生産されている磁器です。有田焼は白磁に呉須ごすの染付を中心に多彩な彩色を施す絢爛豪華な色絵が特徴で、日本国内はもとより海外でも高級磁器として高い評価を受けています。

数ある陶磁器の中でも、「有田焼」の名前は多くの方々が知っているのではないでしょうか?
陶磁器を使ってみたい!集めたい!詳しく知りたい!とうい方々にも、有田焼は登竜門的存在かもしれません。
今回はそんな有田焼のマグカップをご紹介します!

有田焼といえば、お茶碗やお皿をイメージする人も多いかもしれませんが、最近ではコーヒーカップも人気が高まっています。
磁器である有田焼は陶器よりも焼成温度が高く、白い光沢があるのが特徴です。

有田焼とは、佐賀県有田町で古くから焼かれている陶磁器であり、日本で初めて作られた白磁としても知られています。なかでも茶碗は、有田焼の食器の中では特に人気が高く、夫婦茶碗として買うご夫婦や、ギフト用にも最適です。今回は、そんな有田焼のオススメのお茶碗をご紹介します!

有田焼には400年以上の歴史があり、国の伝統工芸品にも指定されている、日本を代表する焼き物の一つです。
長い歴史を経て、さまざまな有田焼の磁器が誕生していますが、その様式は、主に古伊万里、柿右衛門、鍋島藩窯の三つに分けられます。

有田焼とは、佐賀県有田町を中心に作られる、国の伝統的工芸品にも指定されている陶磁器です。雪のように白い素地と色彩豊かな絵付けは、広く世界でも愛されています。この有田焼の技術を利用し、近年コーヒーフィルターが作られています。はたして、有田焼から抽出されたコーヒーはどのような味がするのでしょうか!?

北はリアス式海岸が続く玄界灘、南は穏やかで波も静かな有明海、異なる表情を持つ2つの海に面した佐賀県。そんな佐賀県では、何百年も前から受け継がれてきた技術で作り上げた15品目以上の伝統工芸品が存在します。この記事では、その中でも経済産業大臣によって「伝統的工芸品」として指定されている2品目をご紹介します。

温暖な気候と豊かな自然に恵まれた九州地方では、工芸品の素材となる原材料が豊富で、陶磁器(焼き物)や織物、竹細工などさまざまな伝統工芸が発展を遂げてきました。この記事では、その中でも経済産業大臣によって「伝統的工芸品」として指定されている38品目をご紹介します。