有田焼とは、佐賀県有田町で古くから焼かれている陶磁器であり、日本で初めて作られた白磁としても知られています。
有田焼が日本で作られ始めてから、今もなおその魅力は色あせず、日本国内だけでなく海外からも人気を博しています。
特に、ドイツの名窯・マイセンに影響を与えたという話は有名です。
透き通った白地に色鮮やかな色彩の絵付けが施された有田焼は、日本が世界に誇る伝統工芸品の一つでもあります。
有田焼の特徴は、非常に耐久性に優れており大切に扱えば何百年も使うことができること、そして、きめ細かいなめらかな質感で手触りがとても良いことがあげられます。
また、描かれた絵は細部まで緻密に描かれており、息をのむような美しい作品が非常に多いのも人気の理由の一つです。
有田焼の茶碗はもともと素地が白いので、熟練した職人が丁寧に手作業で行う絵付けにも適しています。
なかでも茶碗は、有田焼の食器の中では特に人気が高く、夫婦茶碗として買うご夫婦や、ギフト用にも最適です。
今回は、そんな有田焼のオススメのお茶碗をご紹介します!
「日本で有名な焼き物は?」と聞かれれば、日本人ならすぐに思い浮かべる有田焼。
日本の歴史の教科書にも出てくるくらいですから、有田焼の名前を知らない日本人はいないのではないでしょうか。
有田焼の聖地、佐賀県有田町のふるさと納税返礼品
光 沢のある白さと心地いい手触りを楽しめる伝統的な白磁釉滴飯碗
佐賀県有田町のふるさと納税への返礼品で貰うことができる商品であり、寄付金額は30,000円です。
人間国宝である陶芸家の井上萬二さんが、この地に窯元を開き、弟子と共に白磁の魅力を後世に伝えています。
この白磁釉滴飯碗は、その孫である井上祐希さんが手掛けており、芸術性の高い浮き出た模様はドリッピングという絵画の技法で作り込んでいます。
ドリッピングとは、吹き流しとも呼ばれ、水を多く含んだ絵具を筆にしみこませることで、直接描くのではなく、筆から絵具をしたたらせる技法のことです。
そのため、一つひとつの作品の模様が異なりますが、選ぶことはできないようです。
しかし、どのような作品が届くかドキドキしながら待つのも、お楽しみの一つですよね♪
藍 色の落ち着いた呉須絵具で描かれた山水絵にどこか心惹かれる茶碗
佐賀県有田町のふるさと納税の返礼品で貰うことができ、寄付金額は20,000円です。
茶碗には上品な藍色の山水絵の絵付けが施されており、外側だけでなく、裏側や内側にも呉須絵具で模様が細かく描かれています。
全て手書きで描かれた山水は、思わずため息が出てしまうような美しさ。
この呉須絵具とは、有田焼の絵付けをする際によく使われる陶芸の下絵具のことです。
非常に落ち着いたデザインの中にもどこか華やかさのある印象があるお茶碗で、電子レンジや食洗機にも入れることができます。
使い勝手も良く、年代を問わず人を惹きつける雰囲気があります。
ほのかな癒しを与えてくれる白磁の和紙染め花椀
福岡県糸島市のふるさと納税への返礼品で貰うことができ、寄付金額は27,000円です。
2000年に人間国宝である井上萬二さんに師事した後、伊都桃山窯を築窯した赤間さんが制作した有田焼の和紙染め花椀です。
和紙染め茶碗とは、和紙に呉須と呼ばれるコバルトブルーのような美しい青色の染料を染み込ませていき、一枚ずつ焼く前の器に重ねて徐々に模様にしていく手間のかかる伝統技法のことです。
この和紙染めは、染み込む染料の量や、重ねる和紙の枚数によって模様が変わっていくことが特徴です。
そんな和紙染め花椀は、ほのかな青色の模様が施され、癒しと可愛らしさの両方を兼ね備えています。
2個セットなので、ご夫婦やご家族でお使いいただけます。
このお茶碗にご飯をよそれば、よりいっそう美味しくいただけそうですよね。
黒と白と金が交互に連なる豪華で高級感がある夫婦茶碗
有田焼のなかでも非常に高級感のある夫婦茶碗です。
金彩、プラチナ彩とを交互にして模様を作った、スッキリとしたデザインのお茶碗です。
金やプラチナが施されており非常に豪華な印象のため、おめでたい時に使用したい逸品です。
夫婦で購入するのも良いですし、大切な人への結婚祝いやギフト用にもオススメです。
化粧箱に入ってのお届けとなります。
電子レンジはご使用になれませんので、お取り扱いにはご注意ください。
夫婦でお互いの名前を入れることができる夫婦茶碗
この名入れ有田焼夫婦茶碗は、一つひとつ職人が丁寧に色付けをした、手触りがなめらかな美しい茶碗です。
非常に光沢がある有田焼の赤色と黒色の二つ一組の夫婦茶碗に、一列につき五文字まで好きな文字を彫刻で入れられます。
フォントのパターンも数種類あるため、バリエーション豊かに自分好みの夫婦茶碗を作ることができます。
結婚祝いや還暦祝いなどのお祝いにもオススメで、この夫婦茶碗を送った日付も入れることができるのため、いつ購入したか後で分かりやすいですし、良い思い出になること間違いなしです!
一つづつ購入することもできますので、ご家族みんなでお揃いにするのもいいですよね。
芸術的かつ繊細な色使いの牡丹の絵とプラチナの光沢に思わず心惹かれる夫婦茶碗
伝統ある有田焼の、繊細で美しい色使いで見事に描かれた牡丹は、手に取っただけでその魅力に思わず引き込まれてしまいます。
そして、この有田焼プラチナ牡丹は、牡丹の絵の素晴らしさと色使いはもちろんのこと、ふちの部分にプラチナの光沢があることでコントラストが生まれ、華やかさを演出しています。
何度見ても可愛らしく美しい模様で、目で見て楽しめる夫婦茶碗なので、自分用に買っても良いですし、大切な人へのギフト用にもオススメです。
大・小のセットとなりますので、親子でお使いになってもいいですよね。
育ちざかりの大人の男性に人気のシンプルで大きめサイズの男飯碗
有田焼ならではのなめらかな手触りで、普通の茶碗よりも少し大きめに仕上がっている茶碗です。
そのため、デザインも男性を意識した色合いになっており、働き盛りや食べ盛りの男性にオススメの男飯碗です。
職人が一つずつ丁寧に手作業で作っているため、手作りならではの温かさを感じることもできます。
底の高台部分は普通の茶碗よりも高さがあるので、手が大きめの方でも指が入れやすいデザインなのも嬉しいポイントです!
色は黄土色や薄い茶色、青みがかった薄いグレーがあり、デザインは和の雰囲気と大人の男性の雰囲気を演出してくれます。
カラフルで色彩鮮やかなデザインが長年に渡って世界からも賞賛された春秋文 組飯碗
長年にわたり有田焼の伝統を賞美堂が守り続け、後世に伝えたいという想いから「其泉」と名付けられたブランドの茶碗です。
この賞美堂とは、昭和23(1948)年創業の其泉ブランドをはじめとした、湯呑やマグカップ、茶碗などの有田焼の商品を販売するお店のことです。
其泉は伝統ある有田焼の美しさを現代に甦らせることを目的に平成2年(1990)年に誕生しました。
コンテストでも受賞経験のある其泉は、2010年に佐賀県ユニバーサルデザイン推奨品にも認定されています。
陶芸作家の藤井錦彩作の染錦染錦地文割桜菊牡丹絵を楽しむ
こちらの商品を作った陶芸作家の藤井錦彩さんは、有田焼の発祥の地である佐賀県有田町で生まれ育ちました。
幼いころから陶芸の道を志し、人間国宝である井上萬二さんや、現在の名工である川原留雄さんなどに師事してきました。
藤井錦彩さんの作品は、有田焼の伝統と現代美術の感覚を調和させながら自身の世界観を作り上げています。
作品のファンも多く、藤井さんの個展が行われるたびに全国から美術愛好家の方々が訪ねてくるほどです。
そして、何度も展覧会で賞を受賞した経歴もあり、今も藤井さんが作った作品は人の心を惹きつけます。
この茶碗には、桜の花や牡丹の花、そして菊の花などが散りばめられており、豪華に咲き誇る様子を有田焼ならではの鮮やかな色彩を生かした絵付けで表現しています。
モダンでオシャレなデザインで若者にも人気が高い夫婦茶碗
細かいボーダー柄のデザインが印象的な、とてもオシャレでモダンな夫婦茶碗です。
磁器ならではのなめらかさがありながら、ガラス質の手触りも心地良いです。
絵付けも職人技が光り、非常にシンプルでありながら、オシャレで落ち着きのある模様です。
年配の方だけでなく若者にもオススメしたい有田焼の茶碗であり、この茶碗の赤と青で夫婦茶碗としてギフト用に購入するのも良いでしょう。
シャープでモダンな形はこの茶碗独自のデザインであり、手になじむ手触りも毎日使う茶碗として最適です。
子供のための可愛いキャラクターの絵付けが入った名前入り有田焼食器セット
有田焼の質感を生かした子供向けの可愛いクマのキャラクターのデザインが人気の商品です。
機械で大量生産したような無機質な食器ではなく、熟練の職人が丁寧に作ったホンモノを味わえる伝統的な有田焼の食器です。
子供たちに小さな頃から良質なものに触れさせて感性を育てたいと考える親御さんからも人気が高いこちらの食器。
手触りはまさしく本物の有田焼ならではの滑らかな質感で、お茶碗の底の方に描かれたクマの絵が可愛らしいアクセントになっており、子供がご飯を全部食べるとクマの絵が見えるようになっています。
子供のために工夫されたデザインが素晴らしい!
お名前も入れることができるので、愛着も沸きそうです。
男の子でも女の子でも両方使えるデザインなので、大切な人の出産祝い、お食い初めや誕生日プレゼントにしてみてはいかがでしょうか?
おわりに
有田焼のオススメのお茶碗11選をご紹介しました。
最近では、特に年配のご夫婦を中心に有田焼という有名窯元のブランドの高級夫婦茶碗が人気です。
毎日使うものなので、日本の伝統文化である有田焼のようにモノが良く、長持ちするものを使いたいという方も多く、機能面や美しいデザインにも魅力を感じるようです。
軽くて薄手なので、女性でも持ちやすく、なめらかな質感なので手にフィットしやすいのも人気の理由の一つ。
大切な人の結婚祝いや、金婚式の贈り物にいかがでしょうか。
有田焼は佐賀県の有田町を中心に生産されている磁器です。有田焼は白磁に呉須ごすの染付を中心に多彩な彩色を施す絢爛豪華な色絵が特徴で、日本国内はもとより海外でも高級磁器として高い評価を受けています。
数ある陶磁器の中でも、「有田焼」の名前は多くの方々が知っているのではないでしょうか?
陶磁器を使ってみたい!集めたい!詳しく知りたい!とうい方々にも、有田焼は登竜門的存在かもしれません。
今回はそんな有田焼のマグカップをご紹介します!
有田焼といえば、お茶碗やお皿をイメージする人も多いかもしれませんが、最近ではコーヒーカップも人気が高まっています。
磁器である有田焼は陶器よりも焼成温度が高く、白い光沢があるのが特徴です。
有田焼には400年以上の歴史があり、国の伝統工芸品にも指定されている、日本を代表する焼き物の一つです。
長い歴史を経て、さまざまな有田焼の磁器が誕生していますが、その様式は、主に古伊万里、柿右衛門、鍋島藩窯の三つに分けられます。
有田焼とは、佐賀県有田町を中心に作られる、国の伝統的工芸品にも指定されている陶磁器です。雪のように白い素地と色彩豊かな絵付けは、広く世界でも愛されています。この有田焼の技術を利用し、近年コーヒーフィルターが作られています。はたして、有田焼から抽出されたコーヒーはどのような味がするのでしょうか!?
北はリアス式海岸が続く玄界灘、南は穏やかで波も静かな有明海、異なる表情を持つ2つの海に面した佐賀県。そんな佐賀県では、何百年も前から受け継がれてきた技術で作り上げた15品目以上の伝統工芸品が存在します。その中でも経済産業大臣によって佐賀県の「伝統的工芸品」として指定されている、伊万里・有田焼、唐津焼をご紹介します。
温暖な気候と豊かな自然に恵まれた九州地方では、工芸品の素材となる原材料が豊富で、陶磁器(焼き物)や織物、竹細工などさまざまな伝統工芸が発展を遂げてきました。この記事では、その中でも経済産業大臣によって「伝統的工芸品」として指定されている38品目をご紹介します。
日本には何十年、何百年も前から受け継がれてきた技術を用いた、伝統工芸品が数多く存在します。技術の革新により機械化が進み、安価で使いやすい商品がどんどん市場に出回っている昨今、手作業で作られる伝統工芸品は需要が少なくなり、追い詰められているのが現状です。
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私たちの食生活になくてはならない“お米”。いつもなんとなく同じお米を選んでいるけれど、本当はもっと美味しいお米に出会ってみたい、料理ごとに相性の良いお米を食べてみたい、そう思うことってありませんか?そこで今回は、有名なお米の品種や特徴・違いについて、神保町で郷土料理屋を営む女将さんの解説付きでご紹介します。