こんにちは!

ワゴコロ編集部の西です♪

すっかり涼しくなり、毎日過ごしやすい気温になりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

今回は、令和5年(2023年)11月に開催されていた、伝統工芸品を楽しむことができるイベント「Traditional crafts of Tokyo SESSION WEEK 芸術の秋~東京の伝統工芸品を楽しむ6日間~」に行ってきました♪

こちらのイベントでは、東京の伝統工芸品の魅力を発信するべく、製作体験をはじめ、さまざまなコンテンツが用意されています。

第1回が7月に行われ、今回の第2回はさらにグレードアップした内容となったこちらのイベント。

会場の様子はもちろん、新しくできたコンテンツも詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください♪

Traditional crafts of Tokyo SESSION WEEKとは?

Traditional crafts of Tokyo SESSION WEEK 芸術の秋~東京の伝統工芸品を楽しむ6日間~」は、東京都が主催する東京都伝統工芸品のイベントです。

東京駅前の商業施設「KITTE」アトリウムにて、令和5年(2023年)7月21日(金)~7月25日(火)の5日間にわたり開催され、大盛況を収めました。

今秋には第2弾が開催され、日程は11月令和5年(2023年)11月2日(木)~11月7日(火)でした。

こちらのイベント会場は「展示・物販エリア」、「製作実演エリア」、「製作体験エリア」の3つのエリアに分かれており、それぞれ伝統工芸品の楽しさ・魅力を存分に学ぶことができるコンテンツがたくさん用意されています!

イベントにお邪魔してみた!

では、本イベントでは具体的にどんなことができるのでしょうか?

ここからは、私が実際にイベントに足を運び体験した内容を、エリアごとにご紹介します!

作体験エリア

このエリアでは、伝統工芸品の製作に使われる技法を実際に体験することができます。

日替わりでさまざまな体験を行っており、今回私が訪れた際には「江戸表具」のからくり屏風製作体験と、「東京手描友禅」の手ぬぐいに色挿し体験が行われていました。

今回私は、からくり屏風を製作することにしました!

からくり屏風とは、縦にも横にも開く不思議な作りの屏風で、インテリアとして飾ったり、写真立てやハガキ立てとしても活躍します。

出来上がりの見本はこんな感じ。

使うのは、厚紙が2枚と細めに切った帯用の紙が3本、そして千代紙が2枚です。

まずは、使う紙の柄や色を決めていきます。

さまざまな柄の千代紙が用意されていて、迷ってしまいますね♪

私は、緑色の落ち着いた千代紙と裏表で色の違う黄色の紙を選びました。

材料を選んだら、まずは白い厚紙を2枚重ね、角と角を合わせて間に帯を並べていきます。

色を変えるため、3本のうち真ん中の1本は裏表を逆にして挟みます。

次に、挟んだ帯の厚紙からはみ出た部分を1cmほど残して両端とも切っていきます。

切れたら、はみ出た部分の帯を折り込んでいきます。

3本の帯を山折り・谷折り交互に折ります。

この時、折った帯と帯が重なると、貼り付けた後に屏風が開かなくなってしまうので、重ならないよう折り込みます。

そうしたら、帯のはみ出た部分に筆で糊を塗り、先ほど折った折り目のとおり台紙に貼り付けていきます。

帯が浮いてこないように貼り付けることが出来たら、いよいよ先ほど選んだかわいい千代紙を貼っていきます!

幅の広い豚毛の刷毛に持ち替えて、台紙の四辺に約1cm幅ほど糊を塗っていきます。

次に、厚紙の縁に貼られた銀色の部分が見えるよう、角を合わせながら千代紙を慎重に載せます。

上から紙を被せて手でこすり、しっかりと貼り付けていきます。

反対側も同じように千代紙を貼り付けたら、あっという間にからくり屏風の完成です!

パタパタと開くのが楽しくて、思わずやり続けてしまいます♡

お子様のはじめての工芸製作体験にもぴったりな、かわいくて楽しいインテリアができました!

なお、体験するには受付で当日分の体験予約の申し込みが必要となります。

材料がなくなり次第終了で、体験枠が埋まることもあるので、気になる工芸品があればお早めのお申し込みがオススメです!

※伝統工芸品によって対象年齢や参加料(1,000円~7,700円)、体験時間が異なりますので、詳細は公式サイトまたは現地にてご確認ください。
※体験によっては衣服が汚れる場合があります。

示・物品販売エリア

体験が終わったら、東京都の伝統工芸品を展示・販売するエリアを見てみましょう!

ここでは、職人の技術やバラエティに富んだ工芸品の製品が展示され、実際に気に入ったものを購入することができます。

7月に展示された商品に加え、新たにモダンなデザインのうちわや繊細な刺繍のバッグなど美しい工芸品がたくさんありました♡

さらにこちらのエリアでは、今回の新しいコンテンツ「新作コンクール」の応募作品が展示されていました。

「新作コンクール」は、東京都の伝統工芸士が技術を駆使して作った新しい作品を募ったコンテストです。

イベント期間中に来場者による投票が行われ、この日は表彰式が行われました。

見事、全26作品のうちから金賞に選ばれたのは、東京無地染の伝統工芸士・寛治かんじさんの作品「名古屋帯グラデーション」。

「朝の散歩で見る、日が昇る際のグラデーションの風景がいつも頭にあり、この作品でそれを実現した」と語った寛治さん。

白地の布に淡い色でグラデーションを施した、繊細で美しい作品に私も胸を打たれました。

銀賞は、東京銀器の工芸士・亘理立わたりりゅうさんの「南鐐玉露茶器揃」。

銅賞は、東京染小紋の工芸士・根橋秀治ねはしひでじさんの「大地の丘」でした。

どれも職人のこだわりが詰まった素敵な作品ばかりで、その技術の高さに圧倒されました!

演エリア

こちらのエリアでは、伝統を守り続ける職人の精鋭たちが、工芸品を作るところを実演します。

この日は、東京手描友禅と東京手植とうきょうてうえブラシを製作している職人さんが実演をしていました。

東京手描友禅の職人さんは糊を生地に乗せる工程を、東京手植ブラシの職人さんは毛をブラシに埋め込む作業工程の実演をしつつ、気になって足を止めた来場者と和気あいあいと会話をしていました。

職人さんから直接話を聞きながら技法を間近で見ることができる機会なんて、めったにないのではないでしょうか!?

こちらも製作体験エリアと同様に、イベント中は日替わりでさまざまな職人さんが登場します♪

あったらいいな!こんな伝統工芸品」デザインコンテスト 作品展示エリア

こちらは、メインのエリアの下、地下1階東京シティアイ パフォーマンスゾーンに新しく追加されたエリアです♪

夏に東京都内小学生を対象にデザインを募集した「あったらいいな!こんな伝統工芸品」デザインコンテストの全応募作品362枚を展示しています。

11月3日(金)には、本コンテストの表彰式も行われました。

多くの応募作品の中から、見事に東京都知事賞に輝いたのは、5年生・更科冨美さんの作品「ここに置いてねランチョンマット」。

東京手描友禅で食事の絵を描いたランチョンマットで、端にはお箸入れと箸置き入れのポケット付き!

江戸漆器の箸と箸置きも付属していて、くるくると巻いて収納できるよう東京組紐の紐が付いています。

小さい子でも、ご飯やお箸を置くお手伝いができるように考えたとのこと!

私では到底思いつかないアイデアに、感心してしまいました♡

他にも、小学生ならではの斬新で新しいアイデアばかりで、工芸品の幅が広がる素敵なコンテンツでした♪

入口に置かれた顔はめパネルや、2箇所に設置されたスタンプラリーなど、お子様でも存分に楽しめること間違いなし!

ワゴコロの公式Instagramに当日の様子を載せていますので、こちらもぜひご覧ください♪

おわりに

今回は、「Traditional crafts of Tokyo SESSION WEEK 芸術の秋~東京の伝統工芸品を楽しむ6日間~」の様子をお届けしました。

イベントを通して、東京都の伝統工芸を担う職人の方々の想いや工芸品の素晴らしさに触れることができました。

以前にも増して参加型のコンテンツが多く用意され、「見たことある、知っている」で終わらない、生活に落とし込めるような工夫が凝らされている点が魅力的でした。

次回のイベント開催はまだ決定していませんが、皆さんもこの機会に、ぜひチェックしてみてくださいね!

開催情報

イベント名Traditional crafts of Tokyo SESSION WEEK 芸術の秋
~東京の伝統工芸品を楽しむ6日間~
日程令和5年(2023年)11月2日(木)~11月7日(火)
会場KITTE アトリウム 1階

東京都千代田区丸の内2丁目7-2
主催東京都


場(KITTE アトリウム)アクセス

JRからのアクセス

・「東京駅」徒歩約1分
・「京葉線東京駅」徒歩約3分
・「有楽町駅」徒歩約6分

東京メトロからのアクセス

・丸の内線「東京駅」地下道より直結
・千代田線「二重橋前<丸の内>駅」徒歩約2分
・有楽町線「有楽町駅」徒歩約6分

都営地下鉄からのアクセス

三田線「大手町線」徒歩約4分

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