ユネスコ世界文化遺産に登録された日光東照宮や、歴史的な寺社を多く持つ栃木県。
関東地方の北部に位置し、鬼怒川温泉や那須塩原は観光地としても人気があります。
そんな栃木県では、何百年も前から受け継がれてきた技術で作り上げた、50品目以上の伝統工芸品が存在します。
この記事では、その中でも経済産業大臣によって栃木県の「伝統的工芸品」として指定されている益子焼、結城紬をご紹介します。
経済産業大臣が指定した「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づいて認められた伝統工芸品のことを指す。
要件は、
・技術や技法、原材料がおよそ100年以上継承されていること
・日常生活で使用されていること
・主要部分が手作業で作られていること
・一定の地域で産業が成り立っていること
本記事の内容は、令和3年(2021年)12月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、ご留意ください。
益子焼
「益子焼 」は、栃木県芳賀郡益子町などを産地とする陶器です。
江戸時代末期、笠間(現在の茨城県笠間市)で焼き物を学んだ陶工の大塚啓三郎が、益子の大津沢でよい陶土※を発見して窯を築いたのがはじまりで、水瓶、土瓶 、鉢などの日用品を中心に発達しました。
大正時代に入り、のちに重要無形文化財保持者(人間国宝)となる陶芸家・濱田庄司が“用の美”を追求した民藝品を製作し、芸術品としてもその名が広まりました。
益子焼の魅力は、厚くぽってりした風合いにあります。
これは、益子で採れる土に、粘り気が少なく気泡も入り割れやすいという特性があることから生み出された魅力なのです。
また、赤茶色の柿釉や乳白色の糠白釉など、多彩な色の釉薬を使うことによって、素朴でモダンな器に仕上げています。
※陶土:陶磁器の原料となる粘土の総称。
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益子焼は、日本を代表する陶器のひとつとして世界的にも有名ですが、益子焼が今日のようにもてはやされるようになるまでには、多くの陶芸作家や窯元の努力がありました。
この記事では、益子焼の代表的な窯元や人気の陶芸作家、益子焼の発展に貢献した人間国宝の方たちについてご紹介します。
結城紬
「結城紬」とは、茨城県結城市を中心に、隣接する栃木県小山市と下野市などで生産される絹織物です。
結城紬最大の特徴は、真綿※から一本一本手で引き出したつむぎ糸で作られること。
つむぎ糸は空気をたくさん含むため、軽く暖かい素材となります。
このつむぎ糸をたて糸とよこ糸の両方に使い、昔ながらの地機で織り上げた結城紬で仕立てられた着物は、軽くて丈夫で、真綿をふわりとまとったかのような着物になります。
結城地方は奈良時代の頃から絹織物が作られており、室町時代にこの地の領主・結城氏にちなんで結城紬と呼ばれるようになり、江戸時代に発展しました。
結城紬は糸つむぎ、絣くくり、機織りの工程を中心に、細かくは30以上の工程があり、それがすべて手仕事で行なわれています。
また、結城紬は、平成22年(2010年)には記録に残る最古の絹織物として、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されました。
※真綿:蚕が生産する繭を煮て引きのばした綿
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粘土を成形し、高温の窯などで焼成し器や造形物を作ることを陶芸と言います。
火山の噴火によってできる岩石が長い年月をかけ砕かれ、有機物と混ざりあったものが粘土。
世界中に存在しています。
陶芸によって作られる陶磁器と呼ばれるものにはおおまかに2種類あり、土が主な原料で叩いた時ににぶい音がするのが「陶器」。
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