日本国内には数え切れないほどの協会や組合が存在しています。

中には、ふんどし協会や鯉のぼり協会など、名前を聞いただけでどんなことをしているのか気になってしまう協会もあります。

そんな中で、今回お話を聞かせていただいたのは、「日本風呂敷協会」さん!

一時期、風呂敷をエコバッグとして使うことが流行り、“風呂敷ブーム”だなんていわれた時もありましたが、日本風呂敷協会ではいったいどのような活動をされているのでしょうか…!?

とても気になったので、貴重なお時間をいただき、風呂敷と日本風呂敷協会について詳しく教えていただきました!

日本風呂敷協会とは?

日本風呂敷協会とは、“風呂敷文化の復活”と“風呂敷の普及”を目的として活動をしている協会です。

生活の道具であるふろしきが日常の中で見ることが少なくなってきた折、平成13年(2001年)4月に、知って活用して頂くための活動を行うべく業界4社で 「ふろしき友の会」が立ち上がりました。

平成17年(2005年)4月には更なる風呂敷発展のために、「ふろしき友の会」の名前を「日本風呂敷協会」に変更し、協会への加入企業を拡大!

風呂敷の製造工程である白生地・織・染・問屋等の企業13社で再出発しました。

現在は東京だけでなく、京都、名古屋にも拠点を構えています。

日本風呂敷協会の主な活動内容

日本風呂敷協会は、風呂敷について教えるセミナーを開催したり、風呂敷のデザインコンペを開催したりして、現代の人にも風呂敷を幅広く使っていただくための活動を行っています。

それぞれ、詳しくご説明していきますね♪

風呂敷教室

毎月、東京と京都、名古屋の各地域で合計6回程、風呂敷についてのセミナーを開催しています。

セミナー内容は風呂敷の包み方や結び方が基本ではありますが、実際に触れてもらうことを大切にし、

・そもそも風呂敷とはどういうものなのか
・「ふ・ろ・し・きアレンジメント!」として、日常生活でどのように風呂敷を使えば良いか
・災害時など、いざという時の風呂敷活用法
・風呂敷の大きさや素材の種類
・風呂敷の歴史

など、風呂敷についての幅広い知識や、実は風呂敷は万能なのです!ということをセミナーを通して伝えています♪

風呂敷初心者だけでなく、風呂敷に関してある程度知識がある方でも新しい発見があるような内容になっているそうです!

その他風呂敷イベント

平成31年(2019年)に「FUROSHIKI PARIS」というイベントが開催されました。

小池百合子東京都知事は、過去には環境大臣としてエコ活動にも力を入れており、風呂敷好きとしても有名です。

そんな小池都知事主導のもと、パリの市長であるイダルゴ氏がその主旨に賛同して
協力する形でパリで開かれたのが「FUROSHIKI PARIS」です!

FUROSHIKI PARISでは、古い風呂敷や、北野武さんら著名人がデザインした風呂敷を展示し、100点のとりどりのふろしき包みを会場の天井から吊るし、風呂敷で物を包む体験やワークショップも行われました。

イベントは大盛況に終わり、FUROSHIKI PARIS報告展「FUROSHIKI TOKYO」として江戸東京博物館や六本木アートナイト、そして日本橋で開催されました。

また、今後の予定として、東京オリンピックが開催される令和2年(2020年)には
さまざまなふろしきに関連するイベントを計画しているとのことです。

風呂敷デザインコンペ

日本風呂敷協会では、平成14年(2002年)から大学・短期大学または専門学校(専門高校含む)に学生として在籍されている方に向け、風呂敷のデザインコンペも開催しています。

最優秀賞には賞金20万円が出るそうで、学校単位では約20校が応募するコンペです!

応募する学校によっては、クラスの授業として取り組んでいるところもあるそうですよ。

風呂敷のデザインは大変奥深く、広げた時の平面のデザインが美しいことはもちろんですが、包んで立体になった時のデザインが非常に重要になります。

お店で販売されているような風呂敷は、包んだ時にどのように見えるのかが細かく計算されています。

若い人たちにも風呂敷に興味を持ってもらうため、そして、優れたデザインを作り続けるために、日本風呂敷協会が毎年このコンペを開催しているのです。

これまでは学生が対象になっていたコンペですが、令和2年(2020年)、もしくは
令和3年(2021年)からは装いも新たに再始動する計画もあるそうで、今後の動向が楽しみです!

風呂敷の魅力

風呂敷は、さまざまな物の形や容量に合わせて使うことができるだけでなく、見た目以上に丈夫なので繰り返し使え、かさばることもありません。

鞄は鞄の形に合わせて物を入れなくてはいけませんが、風呂敷は入れる物に合わせて変幻自在に形を変えられる上、物を入れていない時は折りたたんで最小限の大きさにすることができます。

また、1枚の風呂敷が完成するまでに、伝統的な染めの職人が携わったり、製法によっては伝統工芸品にもなります。

最近ではデジタルを活用した新しい染色法も取り入れて今までに不可能だったものづくりも可能になって、表現の幅にも広がりが出てきているそうです。

海外の方からも“模様や素材がエキゾチックでお土産にぴったり、しかもかさばらない!”と、人気のお土産の一つとなっているのだとか!

日本風呂敷協会が今後伝えていきたいこと

日本風呂敷協会の大工原さんにお話を伺いました。

大工原さん)
令和2年(2020年)は、東京オリンピックで多くの海外の方が日本に訪れます。

日本の文化の一つとして風呂敷を知っていただくチャンスになるので、それを活かし、海外の方だけでなく日本の方にも広く知っていただきたいです。

便利なものがあると、結ぶという手間がある風呂敷を使うにはハードルがあるかもしれませんが、使えば使うほど、いろんな場面で使えて便利なのがわかっていただけると思います。

結び方も慣れるまでは難しく感じるので、最初に挫折する方も多いですが、慣れれば本当に簡単にできるようになります。

また、結び目を見れば、誰が結んだのかわかるくらい結び目には個性が出るのも面白いのです。

風呂敷のセミナーでは、“こういう風に結ぶと綺麗に見える”というのを伝えていますが、自分なりのこだわりの形を目指していけばいいと思っています。

協会ではふろしき防災BOOKという本も出版しており、風呂敷がいろんな場面で使える、ということを伝えていきたいです。

知らないのは本当にもったいないので、とにかく風呂敷の便利さを一人でも多くの方に知っていただきたいです!

取材を終えて

今回取材をさせていただき、一番印象に残ったのは「風呂敷は万能」ということ。

包み方がわからず、一見不便なように感じる方も多いかもしれませんが、一度包み方を覚えてしまえば、風呂敷は万能なものへと変化することがわかりました。

旅行へ行く時も、これまではいくつも鞄を用意していましたが、風呂敷を数枚持っていけば、それが鞄の代わりになります。

災害時に非難するときも、風呂敷の中にタオル等を入れて頭にまくことで防災頭巾の役割も果たします!

デザインも美しく、絵画のように飾って楽しむ方もいるほどで、海外から日本に訪れた方へのお土産としてもぴったりですよね♪

風呂敷の素晴らしさを伝えることにより、日本の和の心を伝えることにも繋がるとのではないでしょうか?

日本風呂敷協会は、そんな風呂敷の素晴らしさを一人でも多くの方に伝える活動をしている非常に興味深い団体でした。

私も、風呂敷という伝統的な日本の文化が途絶えることなく、世界中に広まってほしいと強く感じました。

この記事をきっかけに、風呂敷に興味をもっていただけたら嬉しいです!

風呂敷に興味をもったら

日本風呂敷協会に所属している方がスタッフとして働いている、風呂敷専門店が人形町にあります。

運営されている会社は、京都に本社を置く宮井株式会社さんです。

おしゃれでさまざまな風呂敷が販売されているので、風呂敷に興味をもった方はぜひ訪れてみてください。

今回取材させていただいた東京支店の情報は下記をご覧下さい。

〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町3-4-6
TEL:03-3661-3938
FAX:03-5640-6284
定休日:日曜・祝日
営業時間:AM11:00~PM6:00
Eメール: tokyo@karakusaya.co.jp