こんにちは!

伝統文化を知るだけではなくて「体験を通してより深く魅力を知ってもらいたい」と始まったこの企画。

ワゴコロ編集部が行く、“ワゴコロ体験レポート“

今回は「組紐」です。

上野にある1652年(承応元年)創業、現在10代目の老舗“道明”どうみょうさんにお邪魔してきました!

製造から販売を一貫し、自社で糸を手染めしている珍しい会社です。

こだわりの“手染め手組み”の色とりどりの美しい帯締めがたっくさん並んでいますね〜!!

単色のものから柄が入ったものまで、どれも素敵で見入ってしまいます♪

通常こちらの本店は販売のみになっていますが、今回は特別に手染めの糸の染色風景を見学させていただきました。

そもそも組紐って?

糸または糸の束を組み上げた紐。

歴史は古く、飛鳥奈良時代に中国から伝来され定着しました。

大ヒットした映画「君の名は」の劇中に登場し、物語の鍵を握る重要アイテムになっていましたよね!

本日は、あの体験をさせてもらってきました!

私も「君の名は」のヒロインである三葉ちゃんのように上手に組めるといいのですが

どんな仕上がりになるか乞うご期待!!

織りや編む技術は世界的にも流通していますが、“組み”は日本独自の非常にコアな技術。

紐に柄を織り込み装飾品として使うのは日本独自の文化で、海外での紐は縛る為のロープが主流です。

元は甲冑かっちゅうや刀の下緒さげおに組紐が使われていました。

しかし、明治時代に入り廃刀令により刀を使わなくなり組紐業界の存亡が危ぶまれました。

そんな折、芸者が「お太鼓結び」を考案しそれが広まったところから帯締めとして使われるようになり今も受け継がれているそうです!

染色見学

今回、道明さんこだわりの糸を染める工程を特別に見せていただきました!

「組紐は後から染めているの?」と思われることもあるそうですが、それでは紐の奥まで染まらないので、染め上がった色糸を組んでいくんですって!

全部で177色もの色糸を本店で染めています。

改めてこんなに沢山の色を見ることってなかなかないので、圧巻ですね~!

こちらは染め上がって乾かしている糸。

鮮やかでとってもキレイですね♪

職人さん達がここで毎日染めているそう。

それでは、この美しい糸がどのように染められているか見ていきましょう!

まずは絹糸を水で濡らしていきます。

なんだかそうめんみたいですね!笑

次に濡れた糸を絞っていきます。

水を含んだ糸はとっても重く、力作業なので職人さんの腕はムキムキでした!

糸を染める染料です。

混ぜたり薄めたりして沢山の色を作っていくのですが、職人さんは見本の糸を見ながら細かく微調整し、目分量で液を作っていくんだそうです。

まさに色の魔術師ですね!!

水に染料を入れ温めます。

そこに先ほど濡らした糸を投入!

よーくくぐらせて糸全体に染料を吸い込ませます。

濃い色にする際は、濃い染料に長時間つけて色を出します。

最後に定着させるために酸を使って、色止めして乾かして完成!

こちらはぼかし染めという技法でグラデーションの糸になっています!!

最初に濃い染色液を作ってから、徐々に水を足して薄めていきます。

色の濃さの段階を分けて染めていくことによりグラデーションが出来上がります。

水ではなく他の色を足すと、色味が変わってしまうんだそうです!

この他に、単色だけでなく2色染めもしています。

どんな帯締めに仕上がるのかワクワクしますね♪

ピックを使いまんべんなく染まるように割くように動かしていきます。

たこ焼き職人さんのような鮮やかなピックさばき!笑

手染めすることによって、沢山の色糸から織りなされるバリエーション豊富な組紐!

細かい微調整も出来る染め場を持つことが、あの沢山の美しい帯締めを作るための鍵なんだそうです。

作業場見学

重ね染めの糸

一本の糸に色を重ねることで複雑な柄が出せるようになります。

刀の下緒さげおにも使われており、昔のお侍さんは自分で紐を組むのが嗜みだったそうです。

国宝級の甲冑には専属の紐屋さんの良い紐が使われているんですって!

組紐を組むための組み台も見せてもらいました。

高台

一番複雑な組み方ができるもので、縦糸だけでなく横糸も走っています。

綾竹台

職人さんによって使う台が違います。

早いもので1日1本。複雑なものだと数日掛かるものもあるそうです。

歴史的な組紐を復元したものを見せてもらいました。

奈良の正倉院および法隆寺に残っていたものを復元。

組むのに大変時間が掛かり、この複雑な柄を組める職人さんがなかなかいないので

値段がつけられないくらい貴重なものだそうです!!

それではお待ちかねの体験スタート

通常、体験は神楽坂の教室で行なっていますが、今回は特別に上野のお店で体験させてもらえることに♪

一番原始的な丸台を使って組んでいきます。

12本の糸を使います。

対角線の糸を持って場所を動かし、動かしたこの反復作業を繰り返していきます。

「次どの手ですかー??」

「こっちだと手がおかしな向きに曲がっちゃうね(笑)」

最初はどの糸をどう動かしていいか頭で考えすぎてぎこちない動きでしたが、最後の頃は慣れてきて無心で手を動かせるようになりました。

雑念を忘れ心身を集中し、まるで写経をしているかのような感覚でした・・・!

生田目の組紐体験動画

まずは私が組んだ動画をご覧ください!

想像以上に難しく、かなり手こずっています・・・!

道明さんの方の組紐動画

次に、道明の方が組んでいる動画をご覧ください!!

道明の方の手の動きはまさに神業!

テンポも全然違いマジシャンのようでした!!

仕上がった組紐はさすが絹糸!

触り心地のいい、しっかりとしたコシがある紐が出来ました。

こちらが完成した組紐で出来たストラップ。

だいぶ不安だったのですが可愛く仕上がりました♪

反復作業で慣れてくると手を動かしてる時は座禅のように頭空っぽになり無心になれました。

毎日忙しくしてるそこのあなた!

たまには組紐を組んでリフレッシュする休日なんていかがでしょうか?

ストラップまたはブレスレットを1回2時間ほどで組みます。

数回に渡り、アクセサリーや帯締めを組むコースもあります。

組紐教室は50年の歴史を重ねており、中には組紐に魅せられて40年以上通い続ける方もいるんだそう!

組紐の世界はなかなか奥が深そうですね~。

「職人さんレベルの方もいらっしゃいますよ~」

と笑って説明してくださった社員の方も、なんと元々組紐教室の生徒さんだったそうです!

好きが高じてお仕事されてるって素敵ですね♪

組紐体験がしたくなったら

本店 住所:〒110-0005東京都台東区上野2-11-1
電話:03-3831-3773(代表)

営業時間:月曜~土曜 10:30〜18:30
     日曜・祝日 10:30〜17:00


体験教室 住所:新宿区神楽坂4-2-4 三杉102 道明組紐教室
会費:4000円