東シナ海と太平洋に囲まれ、日本最南端の有人島が含まれる大小160の島々からなる沖縄県。
高温多湿な亜熱帯気候に属し、1年を通して比較的温暖で過ごしやすい地域です。
青い海の広がる自然の絶景や世界遺産にも登録された琉球王国の遺跡など、日本屈指の観光地として人気を誇ります。
南国らしいサトウキビやパインアップルなどが生産量一位を誇るほか、かつて独立した琉球王国があったため、三線や花織など大陸の影響を受けた個性的な文化が多く伝えられてきました。
そんな沖縄県では、何百年も前から受け継がれてきた技術で作り上げた、染織物をはじめ陶磁器(焼き物)・漆器・楽器・ガラス製品など独特の風合いを持つ伝統工芸品が存在します。
この記事では、その中でも経済産業大臣によって沖縄県の「伝統的工芸品」として指定されている、壺屋焼、琉球絣、首里織、琉球びんがた、琉球漆器、三線、八重山ミンサーなど16品目をご紹介します。
経済産業大臣が指定した「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づいて認められた伝統工芸品のことを指す。
要件は、
・技術や技法、原材料がおよそ100年以上継承されていること
・日常生活で使用されていること
・主要部分が手作業で作られていること
・一定の地域で産業が成り立っていること
本記事の内容は、令和4年(2022年)5月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、ご留意ください。
久米島紬
「久米島紬」は、“日本の紬の発祥の地”とも言われる久米島(沖縄県島尻郡久米島町)に伝わる絹織物で、平成16年(2004年)に国の重要無形文化財に指定されました。
その歴史は、室町時代に堂之比屋という人物が中国・明にわたり、養蚕の技術を持ち帰ったことに始まります。
江戸時代に琉球政府が越前(現在の福井県~岐阜県の一部を含む地域)や薩摩(現在の鹿児島県)から技術者を招いたこと、そして東南アジアから絣の技術が伝わったことで、今の久米島紬へと発展しました。
久米島紬は、草木や泥などの天然染料でこげ茶・黄色・灰色・赤茶・うぐいす色などに染めた、真綿から紡ぎだした独特の風合いがある紬糸を使って、さまざまな模様に織り上げます。
最後に、杵や木槌で反物を数百回もたたく“砧打ち”の技法を使って生地をなじませ、艶を引き出すのが特徴です。
艶やかな光沢が、渋めの色合いと絣模様を引き立て、シックな美しさが光る織物です。
宮古上布
「宮古上布」は、苧麻という植物の繊維を用いた、沖縄県宮古島発祥の透き通るように軽くて薄く、麻とは思えない滑らかな風合いの麻織物です。
精緻な絣模様も美しく、上布の中でも“西の越後、東の宮古”と称され、夏の高級着物として親しまれてきました。
今から400年以上前のこと、宮古島の栄河氏真栄という男が琉球船を助けた功績で、王から階級を授かった際、心から喜んだ妻の稲石が感謝を込めて王へ献上した布が宮古上布のはじまりだと伝えられています。
その後、薩摩藩(現在の鹿児島県)や江戸幕府の献上品にもなった宮古上布は、明治時代以降に最盛期を迎えますが、贅沢品のため第二次世界大戦下では製造禁止となりました。
戦後に製造を再開したものの、原料不足や化学繊維の台頭、沖縄がアメリカの占領下になったことなどにより勢いは下火に・・・・・・
そんな宮古上布の生産の落ち込みを食い止めようと動いたのが、作り手である宮古島の女性たちで、苧麻糸手績み(ブーンミ)という技術を元に、宮古上布などの織物の原材料となる“苧麻糸”作りに取りかかりました。
宮古上布は昭和53年(1978年)に国の重要無形文化財に指定され、その25年後の平成15年(2003年)には苧麻糸手績み(ブーンミ)が国の選定保存技術※に選定されました。
県だけでなく国を挙げての伝承の取り組みがなされる宮古上布は、伝統的な藍染めや絣模様などを今に伝えつつも、豊富な色彩や図案を巧みに取り入れた現代的な作品が生み出され、新たな人気を博しています。
※選定保存技術:文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術または技能である「文化財の保存技術」のうち、保存の措置を講ずる必要のあるもの。(「文化庁」HPより抜粋)
読谷山花織
「読谷山花織」は、沖縄本島中部の読谷村に伝わる紋織物です。
“花織”とは、糸を浮かせて立体感のある小花のような美しい紋様を織り出す織技法で、室町時代に中国や東南アジアとの交易を通じて琉球にその技法が伝わり、読谷村では読谷山花織へと発展しました。
貴重な織物のため王族と読谷村の住民にのみ着用が許されていましたが、明治時代以降に廃れてしまい、昭和39年(1964年)に後の人間国宝となる染色家・与那嶺貞氏を中心とした有志の手により復活しました。
読谷山花織は、一部のたて糸によこ糸を浮かせる形が基本で、裕福(ジンバナ:銭花)や長寿(カジマヤーバナ:風車花)、子孫繁栄(オージバナ:扇花)などの願いが込められた可憐な花模様が南国風のビビッドな色糸であしらわれています。
着物地のほか、愛する男性への思いや旅人の安全を祈ってティサージ(手ぬぐい)もよく作られました。
読谷山ミンサー
「読谷山ミンサー」は、沖縄本島中部の読谷村で作られる綿(ミン)の細い(サー)帯のことです。
読谷山ミンサーは、竹串(グーシ/グーシー)でたて糸をすくいながら模様を出すグージバナの技法で織り、“グーシー花織”とも呼ばれます。
天然染料を用いた南国風の艶やかな色使いと、花や縞の浮き出た模様に魅了される織物です。
読谷山ミンサーの歴史は、【読谷山花織】とほぼ同時期に始まったと考えられています。
ミンサーはアフガニスタンをルーツとし、チベット、中国経由で沖縄に伝わり、読谷山ミンサーへと発展しました。
読谷山花織と同じく、王族や読谷村に住む人々しか着用できない貴重な織物でしたが、明治時代以降の衰退を経て、昭和39年(1964年)に再興され、今では帯の他に、三線のティーガー(胴巻き)やコースター、ストラップなどさまざまな製品が作られています。
壺屋焼
沖縄で焼き物を意味する“やちむん”の代表の一つが、沖縄県那覇市の壺屋地区などで生産される「壺屋焼」です。
ずっしりとした重量感が特徴的な壺屋焼は、江戸時代に琉球王国が薩摩(現在の鹿児島県)から朝鮮人陶工を招いて製法を学んだことにはじまり、酒や器に使う日用食器として発展しました。
壺屋焼には、“上焼(ジョーヤチ)”と“荒焼(アラヤチ)”の2種類があります。
主流の上焼は、絵付けなどを施した後に独特の釉薬をかけ、1200℃以上で焼き上げた、力強く温かみのある色合いが魅力で、主に茶わんや皿など日用食器が作られています。
荒焼は、釉薬をかけずに1120℃ぐらいで素焼きした、模様が少なくシンプルなデザインで、主に水がめやシーサーの置物など大型品が作られています。
平成12年(2000年)に開催された沖縄サミットの晩餐会にも壺屋焼の皿が使われるなど、国際的に重要な場でも活躍しています。
やちむんについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
やちむんとは、沖縄の伝統工芸品で、沖縄らしい模様が描かれた重厚感のある焼き物です。近年では沖縄県内に留まらず、県外にもやちむんファンが増えており、やちむんが出品される陶器市には多くの方がやちむんを求めて足を運ぶ人気ぶりです。歴史や魅力、種類などを知り、更なるやちむんの魅力に迫っていきましょう!
琉球絣
「琉球絣」は、沖縄県の那覇市や島尻郡南風原町などで作られる絣模様の織物で、主に絹糸が使われています。
室町時代に中国などとの貿易で、図柄がかすれたように見える絣模様の技術が琉球に伝わると、琉球王国の貢納品となったことをきっかけに独自の図柄が生まれ、琉球絣が確立されました。
琉球絣の最大の特徴は、600種類以上あるといわれる図柄の豊富さにあります。
琉球王国時代から伝わる“御絵図帳”という図柄の見本帳には、トゥイグワー(鳥柄:つばめ)やジンダマー(銭玉)など、沖縄の動物や自然、身近な品などを図案化したものが保存されています。
首里織
「首里織」とは、沖縄県那覇市で受け継がれてきた織物の総称です。
首里織の特徴は、絹・綿・麻などを原料に、紋織物や絣織物など、織の種類の多彩さにあります。
室町時代に中国から織物技術が伝えられると、琉球王国の城下町であった首里(現在の那覇市北東部)では、上流階級向けの格調高い織物の生産がはじまります。
首里織の中でも花織と絽織を組み合わせた“花倉織”や、たて糸を浮かせた“道屯織”は、王族や士族だけが着用を許された織物で、気品のあるカラフルな色調が目にも鮮やかです。
今でも、それぞれデザイン考案から染め、織までの複雑な全工程を一人の職人が行なう一貫制のため、作り手のセンスが詰まった織物といえます。
首里織について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
首里織とは、琉球王国の城下町として栄えた首里の地で織り継がれてきた織物の総称です。
紋から絣まで、さまざまな織があることも首里織の特徴の一つで、その制作方法もさまざまです。
王家や貴族などの装いや、位の高い人の官位としても用いられ、当時は首里の人にしか作ることが許されていない格調高い織物でした。
琉球びんがた
「琉球びんがた」とは、沖縄の染技法で、“びん(紅)”は多彩な色、“がた(型)”は模様を意味します。
琉球びんがたの歴史は古く、中国や東南アジアの交易により伝えられた染色技法を取り入れ、室町時代にはすでに存在していた記録があります。
琉球王国に保護され、王族や貴族の衣装にも用いられて発展しました。
琉球びんがたでは、強い日差しにあたっても変色しない顔料と、柔らかさを出す天然染料の両方を使う特有の技法があります。
この2つの染料を駆使することで、琉球びんがたを特徴づける大胆で明るい色彩と大らかな図柄が、生き生きとして際立つのです。
なお、琉球びんがたには色とりどりの“紅型(ビンガタ)”のほか、琉球藍一色の“藍型(イェーガタ/エーガタ)”もあります。
琉球びんがたについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
皆さんは、琉球びんがたをご存知でしょうか?沖縄県に古くから伝わる伝統的な染物で、色鮮やかな色彩が特徴です。中国や、さまざまな東洋の文化を吸収して誕生した琉球びんがたは、エキゾチックな中に日本的な雰囲気も残っており、独特の不思議な魅力があります。この記事では、そんな琉球びんがたの歴史や種類、現在の姿などをご紹介します。
琉球漆器
「琉球漆器」は、古くから沖縄県に伝わる漆器です。
沖縄では中国などから伝わった技法を元に、室町時代頃に漆器の生産が始まります。
江戸時代には琉球王国が漆器の製作所を作り、中国にも職人を派遣するなどして独自の作風を確立させました。
琉球漆器に用いられる花塗は、透明感のある朱色漆と艶のある黒色漆とのコントラストの美しさが圧巻です。
また、琉球漆器は“堆錦”・“螺鈿”など装飾方法の多さでも知られています。
とくに琉球漆器ならではの技法である“堆錦”は、漆と顔料を混ぜて餅状にして絵付けする方法で、模様がプックリと浮き上がった装飾が豪華です。
琉球漆器について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
皆さんは、「琉球漆器」という沖縄の伝統工芸品をご存知ですか?
琉球漆器とは古くから沖縄に伝わる漆器で、多種多様な加飾技法が特徴です。
その芸術性の高さから、結婚祝いや生年祝いなどの贈答品として人気がありますが、実は日常生活で使いたくなる品々が豊富にあるんですよ!
南国である沖縄独特の模様と、多種多様な技法で作られる美しい琉球漆器。
琉球漆器は、昭和49年(1974年)には沖縄県指定の伝統工芸品に、昭和61年(1986年)には経済産業大臣指定の伝統的工芸品として認められました。
今回は、琉球漆器の歴史とその制作工程について紐解いていこうと思います。
与那国織
日本最西端で“国境の島”とも呼ばれる与那国島に伝わる「与那国織」は、伝統的な模様と柔らかな色調が調和した、南国らしい素朴な織物です。
室町時代にはすでに生産が始まったという与那国織は、琉球王国への貢ぎ物となると、沖縄の自然や文化に根付いた発展を遂げ、今では主に4種類が作られています。
“与那国花織”は、格子柄に花のような幾何学模様が美しく、役人が着用した高級品です。
一方で“ドゥタティ”は筒袖で丈が短い島民の日常着で、そのドゥタティに合わせた細帯の“カガンヌブー”は女性から男性へ愛の告白として贈られていました。
旅の安全を祈って色糸を織り込んだ“シダティ(てぬぐい)”は、今も祝いの席などで用いられています。
近年では、着物の花織を中心に、日常使いできる小物も作られています。
喜如嘉の芭蕉布
「喜如嘉の芭蕉布」は、沖縄県大宜味村喜如嘉地区で作られる織物です。
原料となる糸芭蕉の栽培から始まり、糸をとり布に仕上げるまでの長い工程を手作業で行うため“幻の布”とも呼ばれ、国の重要無形文化財にも認定されています。
喜如嘉の芭蕉布の魅力は何といっても、“トンボの羽”のように透けるほど薄く、さらりとした風通しと着心地の良さです。
高温多湿の沖縄に適した衣服として、一説では鎌倉時代にはすでに生産が始まっていたとされ、琉球王国では王族から庶民まで広く愛用していました。
第二次世界大戦後、一時は廃れてしまいましたが、人間国宝・平良敏子氏らの尽力でその伝統が今日まで受け継がれています。
八重山ミンサー
沖縄県八重山諸島の竹富町を発祥とする「八重山ミンサー」は、絣模様が特徴の綿織物です。
中国または東南アジア経由で沖縄に伝わり、約400年前に八重山ミンサーが作られるようになりました。
八重山ミンサーは通い婚※の時代において、求婚された女性が男性に送った愛の証でした。
※通い婚:夫婦が同居せずに時折、相手方の家を訪ね数日間一緒に暮らす生活形式。
藍色の地に5つと4つの四角が並ぶ絣模様や、帯の両側にあるムカデの足のような図柄は、いつ(5)の世(4)までも末永く、ムカデのように足しげく通ってほしいという女性の思いが込められたもの。
近年は、カラフルな色彩を用いた、洋風にも合う財布などの加工品も人気となっています。
八重山上布
「八重山上布」とは、苧麻(からむし)という植物の繊維を糸にした織物で、沖縄県石垣市や八重山地方で受け継がれてきました。
八重山では古くから苧麻の織物が作られていましたが、江戸時代にこの地が薩摩藩(現在の鹿児島県)に占領され、人頭税※1が課せられるようになると、貢納品として作られるようになったことで八重山上布としての技術が確立しました。
※1人頭税:明治時代後期まで続いていた八重山の各個人に課せられた税制度で、男性は穀物を、女性は織物を薩摩藩に納めていた。
八重山上布の特徴は、白い布に鮮やかに浮かび上がる絣模様です。
この美しさは、上質な繊維や沖縄では唯一の“刷込捺染技法※2”を用いて作り上げた後、天日にさらし、海水につけることで生まれるもので、まさに沖縄の風土が育んだ織物といえます。
サラリとした着心地を持つ麻の上質な織物として親しまれ、沖縄県の無形文化財にも指定されています。
※2刷込捺染技法:型紙を使って刷り込んで染める技法
知花花織
沖縄市の知花で生まれた「知花花織」は、花柄の幾何学模様が美しい織物です。
江戸時代に南アジアから伝わったとされる花織の技法を取り入れて誕生した知花花織は、厳しい製作基準が要求される琉球王府への貢納品にはならなかったことから、自由度が高く、色彩豊かで斬新なデザインの物が作られるようになりました。
主に祭りの衣装や晴れ着に用いられ、連続する模様の入り方が少し異なるデザインなどの表情豊かな作品で多くの人々を魅了してきました。
知花花織には、経糸を浮かして縦方向に模様を織り出す“経浮花織”と、緻密な刺繍のように柄を縫い込む“縫取花織”の2種類の技法があります。
これらの技法により、立体感のある、華やかさのあるきめ細かなデザインが生みだされています。
南風原花織
「南風原花織」は、絣の産地だった沖縄県島尻郡南風原町で作られる、母から娘へと受け継がれてきた紋織物です。
大正時代には南風原村立女子補修学校が設立され、学校に通う多くの女性が南風原花織の技術を習得し、生産が本格化しました。
琉球藍やフクギなどの植物を用いた天然染料の色糸で織り上げる南風原花織は、光り輝くかのような鮮やかな浮き織が魅力の織物です。
織り方の種類が多様なのも特色の一つで、代表的なものは両面を浮かせる裏表のない“両面浮花織”。
その他にも、穴に色糸を入れる“チップガサー”、裏地に遊びの浮き糸が出る“クヮンクヮン織”、色の異なる経糸で縞模様を作る“ヤシラミ花織”など、多くの織り方があります。
現在は、民芸品ながらもモダンな雰囲気をいかして、バッグやネクタイなど身近な用品にも使われています。
三線
「三線」は沖縄を代表する弦楽器で、琉球舞踊から民謡、ポップスまでさまざまなジャンルの音楽で用いられ、愛されています。
三線は、室町時代に中国から伝来した楽器の“三弦”が変化したもので、宮廷楽器として親しまれ、のちに庶民の間でもお祭りなどに使われる、沖縄の文化に欠かせない楽器となりました。
三線は三味線と同じく3本の弦があるものの、全体的に小さめで弦も太く、胴の皮にはヘビの皮がはられ、人差し指にバチと呼ばれる爪をつけて演奏します。
明るさと哀愁が調和した深い音色は、温かくゆったりした響きで、沖縄の自然や空気感を感じさせてくれます。
なお、三線には棹の形によって7つの型があり、今では棹が細身で、よく響く美しい音色を出す真壁型が一般的に普及しています。
三線について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください♪
沖縄県はかつて「琉球(りゅうきゅう)」と呼ばれ一つの独立した国でした。
その頃、交流をしていた中国とは親密な関係を築いており、冊封使(さっぽうし)と呼ばれる中国からの使者を琉球で歓待するために、国王が在籍する首里城にて宴を開いていました。
三線とは、沖縄に伝わる、三本の弦を持つ小ぶりな弦楽器です。明るさと哀愁の入り混じった深い音色に、自分でも弾いてみたい!と思った人も多いでしょう。ここでは、沖縄の人を魅了し続けてきた三線という楽器の魅力や歴史、種類、実際の始め方などさまざまな面にわたって詳しくご紹介していきます。
八重山ミンサーをもっと身近に楽しみませんか?
沖縄県の伝統的工芸品を紹介しました。
沖縄県の伝統的工芸品は、大陸譲りのエキゾチックな風情に、沖縄ならではの風土や自然、温かみが加わった、独自性が豊かな品々が多いのが特徴です。
歴史の中で琉球王国の貢納品として技やデザインが磨かれたものも多く、高度な技術と伝統に裏打ちされた逸品ぞろいでもあります。
また、日本の工芸品通販サイト「&わごころ」では、おしゃれな八重山ミンサーの名刺入れをご紹介しています♪
自分用にはもちろん、大切な方へのプレゼントにもぴったりな八重山ミンサーで、南国の空気感を感じてみてはいかがでしょうか?
その他の伝統工芸品
工芸品名 | 概要 |
久米島紬 | 読み:くめじまつむぎ カテゴリ:織物 主要製造地域:久米島町 指定:国、県 |
宮古上布 | 読み:みやこじょうふ カテゴリ:織物 主要製造地域:宮古島市、多良間村 指定:国、県 |
読谷山花織 | 読み:ゆんたんざはなうい カテゴリ:織物 主要製造地域:読谷村 指定:国、県 |
読谷山ミンサー | 読み:ゆんたんざみんさー カテゴリ:織物 主要製造地域:読谷村 指定:国、県 |
壺屋焼 | 読み:つぼややき カテゴリ:陶器 主要製造地域:那覇市、恩納村、読谷村 指定:国、県 |
琉球絣 | 読み:りゅうきゅうかすり カテゴリ:織物 主要製造地域:那覇市、八重瀬町、南風原町 指定:国、県 |
首里織 | 読み:しゅりおり カテゴリ:織物 主要製造地域:那覇市、西原町、南風原町 指定:国 |
琉球びんがた | 読み:りゅうきゅうびんがた カテゴリ:染物 主要製造地域:那覇市、宜野湾市、浦添市、糸満市、 豊見城市、南城市 指定:国、県 |
琉球漆器 | 読み:りゅうきゅうしっき カテゴリ:漆器 主要製造地域:那覇市、浦添市、糸満市、沖縄市、 中城村、豊見城市、南風原町 指定:国、県 |
与那国織 | 読み:よなぐにおり カテゴリ:織物 主要製造地域:与那国町 指定:国 |
喜如嘉の芭蕉布 | 読み:きじょかのばしょうふ カテゴリ:織物 主要製造地域:大宜味村 指定:国、県 |
八重山ミンサー | 読み:やえやまみんさー カテゴリ:織物 主要製造地域:石垣市、竹富町 指定:国、県 |
八重山上布 | 読み:やえやまじょうふ カテゴリ:織物 主要製造地域:石垣市、竹富町 指定:国、県 |
知花花織 | 読み:ちばなはなおり カテゴリ:織物 主要製造地域:沖縄市 指定:国、県 |
南風原花織 | 読み:はえばるはなおり カテゴリ:織物 主要製造地域:南風原町 指定:国、県 |
三線 | 読み:さんしん カテゴリ:その他の工芸品 主要製造地域:那覇市、うるま市、沖縄市、糸満市 南城市、名護市、宜野湾市、浦添市 島尻郡、国頭郡、中頭郡 指定:国、県 |
首里絣 | 読み:しゅりかすり カテゴリ:織物 主要製造地域:那覇市、西原町、南風原町 指定:県 |
首里花織 | 読み:しゅりはなおり カテゴリ:織物 主要製造地域:那覇市、西原町、南風原町 指定:県 |
首里道屯織 | 読み:しゅりろーとんおり カテゴリ:織物 主要製造地域:那覇市、西原町、南風原町 指定:県 |
首里花倉織 | 読み:しゅりはなくらおり カテゴリ:織物 主要製造地域:那覇市、西原町、南風原町 指定:県 |
首里ミンサー | 読み:しゅりみんさー カテゴリ:織物 主要製造地域:那覇市、西原町、南風原町 指定:県 |
与那国花織 | 読み:よなぐにはなおり/どぅなんちまはなうい カテゴリ:織物 主要製造地域:与那国町 指定:県 |
与那国ドゥタティ | 読み:よなぐにどぅたてぃ カテゴリ:織物 主要製造地域:与那国町 指定:県 |
与那国カガンヌブー | 読み:よなぐにかがんぬぶー カテゴリ:織物 主要製造地域:与那国町 指定:県 |
与那国シダディ | 読み:よなぐにしだでぃ カテゴリ:織物 主要製造地域:与那国町 指定:県 |
琉球焼 | 読み:りゅうきゅうやき カテゴリ:陶磁器 主要製造地域:那覇市、浦添市、糸満市、宜野湾市、 名護市、南城市、北中城村、 中城村、読谷村、宮古島市 指定:県 |
八重山交布 | 読み:やえやまこうふ/やえやまぐんぼう カテゴリ:織物 主要製造地域:石垣市、竹富町 指定:県 |
琉球ガラス | 読み:りゅうきゅうがらす カテゴリ:その他の工芸品 主要製造地域:糸満市、那覇市、読谷村 指定:県 |
日本には何十年、何百年も前から受け継がれてきた技術を用いた、伝統工芸品が数多く存在します。技術の革新により機械化が進み、安価で使いやすい商品がどんどん市場に出回っている昨今、手作業で作られる伝統工芸品は需要が少なくなり、追い詰められているのが現状です。
伝統工芸士とは、経済産業大臣指定の伝統的工芸品の製造に従事する技術者かつ高度な技術・技法を保持する職人のことであり、国家資格です。この記事では、なるにはどうしたらよいのか、伝統的工芸品の種類や伝統工芸士の資格・認定について、女性工芸士の活躍のほか、もっと伝統的工芸品に触れるために活用したい施設などをご紹介します。
織物とは、経糸と緯糸を交差させて作る布地のことをいいます。日本の織物は、古くから受け継がれる伝統的な手法によって職人の手で一つずつ丁寧に作り上げられる、非常に奥深い工芸品です。この記事では、織物の種類や歴史など、日本各地の織物についてご紹介します。
日本には多くの種類の織物があります。どの織物も素晴らしい技術を使って織られますが、その中でもこの記事では国によって伝統的工芸品に指定されている38種類の織物を紹介します。材料や織り方、染め方など、地域の特性を生かして織り出される布は、どれも独特な個性があるので比べてみると楽しいかも知れません。
粘土を成形し、高温の窯などで焼成し器や造形物を作ることを陶芸と言います。
火山の噴火によってできる岩石が長い年月をかけ砕かれ、有機物と混ざりあったものが粘土。
世界中に存在しています。
陶芸によって作られる陶磁器と呼ばれるものにはおおまかに2種類あり、土が主な原料で叩いた時ににぶい音がするのが「陶器」。
日本には伝統的なものが数多くあり、染色、染物技術もその一つです。
染色(染物)といえば着物をイメージする人も多いと思います。
着物の種類は染め方によって多種多様で、希少価値の高いものから日常的に着られるものまでさまざまです。
使うほどに手になじみ、美しい光沢が生まれる漆器は、日本が誇る伝統工芸です。時代とともに発展し、今では「Japan」と呼ばれて世界中から日本の工芸として親しまれています。この記事では、日本人の生活や文化とともに発展を遂げてきた漆器とはどのようなものなのか、その歴史や作り方、お手入れの方法などをご紹介しています。
和楽器とは、古くから日本で演奏されてきた伝統的な楽器のことを指します。和楽器には日本固有の楽器の他、中国などの大陸文化の影響を受けて誕生した楽器もあり、その数は50種類以上。学校の音楽の授業でも、琴(箏)や太鼓に触れることはありますが、和楽器の歴史や魅力については意外と知られていません。
ユネスコは、国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational Scientific and Cultural Organization)のことです。本記事では、日本で登録されているユネスコ無形文化遺産を一覧でご紹介します。
「エイサー」とは、沖縄全島と鹿児島県の奄美大島に伝わる伝統芸能の一つで、踊りながら地域内を練り歩く、いわゆる盆踊りです。ですが一言にエイサーと言っても、地域ごとに曲や型、衣装などが異なります。この記事では、沖縄の伝統芸能・エイサーの歴史や魅力、注目するとより楽しくなる見所、イベント情報をご紹介します♪
沖縄の青い海、そして色とりどりの花を思わせるカラフルな「琉球ガラス」。
琉球ガラスは沖縄の「チャンプルー文化」から生まれたことをご存知でしょうか。
沖縄の人々に加え、南蛮渡来のビードロ技術を持つ長崎の職人、大阪の商人、アメリカ文化がチャンプルー(混ざり合い)してできた伝統工芸品なのです。
琉球ガラスの歴史は、第二次世界大戦後、在留米軍によって持ち込まれたコーラやジュースの廃瓶を原料として、ガラス製品を作ったことから始まりました。
厚みや気泡のある独特な風合いで、温かみのあるデザインが人気となり、平成10(1998)年には沖縄県の伝統工芸品に指定されています。
冬の沖縄観光モデルコースをご紹介!絶対に外せないオススメ観光スポットやアクティビティ、グルメスポットを2泊3日で満喫できますよ。冬の沖縄観光を楽しむポイント、メリット、注意点もお伝えしているので、最後まで読んで冬の沖縄を目いっぱい楽しんでくださいね♪
沖縄上級者にオススメの穴場・ディープな観光スポットを紹介します。沖縄の大自然を感じられるものから文化や歴史を堪能できるもののほか新テーマパークなど、何度も沖縄を訪れ定番の観光地には行ってしまった方でも楽しめるスポットばかりなので参考にしてみてください!
子連れでも楽しめる沖縄のオススメ観光スポット26選をご紹介!沖縄美ら海水族館、ナゴパイナップルパーク、ホエールウォッチング、マリンスポーツや乗馬、沖縄料理体験のほか、沖縄の綺麗な海を眺めながら楽しめるアクティビティがもりだくさんな場所まで、大人も子供も一緒に楽しめるスポットばかりですのでぜひ最後までご覧ください♪
温暖な気候と豊かな自然に恵まれた九州地方では、工芸品の素材となる原材料が豊富で、陶磁器(焼き物)や織物、竹細工などさまざまな伝統工芸が発展を遂げてきました。この記事では、その中でも経済産業大臣によって「伝統的工芸品」として指定されている38品目をご紹介します。
雨でも楽しめる!沖縄北部・中部・南部のオススメ屋内観光スポット30選をご紹介♪沖縄美ら海水族館やナゴパイナップルパーク、海洋文化館プラネタリウム、琉球の歴史や文化に触れられる体験施設など、沖縄旅行を楽しいものにするために、ぜひ参考にしてください。