提供:徳島県観光情報サイト阿波ナビ(とくしまフォトギャラリー)
四国の東部に位置し、大鳴門橋と明石海峡大橋で兵庫県と結ばれた徳島県。
“鳴門の渦潮”といった名所や、400年の歴史を持つ“阿波踊り”発祥の地として知られています。
また、県面積の約8割を山林が占め、国内でも有数の大河川・吉野川が流れるなど豊かな自然に恵まれています。
そんな徳島県では、何百年も前から受け継がれてきた技術で作り上げた、10品目以上の伝統工芸品が存在します。
この記事では、その中でも経済産業大臣によって徳島県の「伝統的工芸品」として指定されている、阿波和紙、阿波正藍しじら織、大谷焼をご紹介します。
経済産業大臣が指定した「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づいて認められた伝統工芸品のことを指す。
要件は、
・技術や技法、原材料がおよそ100年以上継承されていること
・日常生活で使用されていること
・主要部分が手作業で作られていること
・一定の地域で産業が成り立っていること
本記事の内容は、令和3年(2021年)12月時点のものです。
掲載内容は変更していることもありますので、ご留意ください。
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阿波和紙
「阿波和紙」は、徳島県吉野川市とその周辺で作られている手漉き和紙です。
阿波忌部氏によって奈良時代には和紙作りがはじまっていたともいわれ、江戸時代に阿波国の大名・蜂須賀家政の奨励を受けて発展したことで、全国的にも阿波和紙の名が広まりました。
阿波和紙はコウゾ、ミツマタ、ガンヒなどの繊維を原材料とし、時には麻、竹なども使って“流し漉き”や“溜め漉き”といった昔ながらの技法で仕上げられます。
その仕上がりは、薄くて水に強く破れにくい性質と手触りの良さが特徴です。
また、阿波和紙には手漉き和紙だけでなく、藍で染めた藍染和紙や後から染める染紙、麻や木材パルプなど違う素材を混ぜた漉き込みといった装飾紙もあります。
阿波正藍しじら織
徳島県徳島市で作られている「阿波正藍しじら織」は、天然の藍で染めた“しぼ”という凹凸のある綿織物です。
阿波正藍しじら織は、汗をかいても肌に張り付かず肌触りがさらりとしているため、夏の衣料に多く用いられてきました。
“しじら織”が生まれたのは、明治初期のこと。
現在の徳島市安宅に住んでいた海部ハナという女性が、雨に濡れた綿織物に凸凹ができたのを発見したことがはじまりです。
しじら織は、縦糸と横糸の本数や組み合わせにより、引っ張り合う力の差を利用して凹凸が生まれます。
さらに、単色ではなくさまざまな藍色で染めるため、水洗いをするたびに余分な色が落ち、色の深みが増すことで美しさがより際立つという魅力があります。
天然の阿波藍染料で染められた阿波しじら織が「阿波正藍しじら織」として、伝統的工芸品に指定されています。
大谷焼
「大谷焼」は、徳島県鳴門市で生産される陶器です。
江戸時代に現在の大分県である豊後の国の焼き物細工職人が徳島を訪れ、大谷村の赤土を使って焼き物を作りはじめましたが、すぐに閉窯しました。
その後、徳島藩の藍商人が自分の弟に信楽焼の技法を学ばせ、この地に窯を開いたことで大谷焼が誕生したといわれています。
大谷焼の特徴の一つは、“寝ロクロ”と呼ばれる独特な技法です。
寝ロクロとは、大きな作品を作る時に1人が寝て足で蹴るようにしてロクロを回し、もう1人が形を作る技法で、藍染の液を入れる巨大な藍甕などを作る際に用いられました。
この巨大な藍甕を焼く登り窯は、日本一の大きさだといわれています。
大谷焼は鉄分の多い土のザラリとした質感と光沢が持ち味で、藍甕以外にも日用品から装飾用品まで、さまざまな作品を作り出しています。
その他の伝統工芸品
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世界中に存在しています。
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